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指図する人が多いためにものごとがまとまらず、とんでもない方向へ進んでしまうこと。
船頭多くして船山に上る
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よいと思ったことは、すぐに実行するのがよいということ。
善は急げ
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人と人との袖が触れ合うようなちょっとしたできごとでも、前世からの縁で起こるものであるということ。
袖振り合う(すり合う)も多生(他生)の縁
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立ち去るときは、その場を見苦しくないように始末しておくべきであるということ。
立つ鳥跡を濁さず
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人の好みはいろいろであるということ。
蓼食う虫も好き好き
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思わぬ幸運が転がりこむこと。
棚からぼたもち
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一つ一つはわずかなものでも、積もり積もれば大きな物になるということ。
ちりも積もれば山となる
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比較にならないほど違っていること。
月とすっぽん
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不必要なもの。むだなもの。
月夜に提灯
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①人は若く柔軟なときに教育するのが大切である。②ものごとは時機を逃さず、すばやく実行するべきである。
鉄は熱いうちに打て
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才能があったり出しゃばったりして目立つ人は、人から非難されたり憎まれたりするということ。
出る杭(釘)は打たれる
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身近なことがらは、かえってわかりにくいということ。
灯台下暗し
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老人が年齢にふさわしくないむちゃをすること。
年寄りの冷や水
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確実には手に入っていないものをあてにして、計画を立てること。
捕らぬ狸の皮算用
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他人の権力や勢力を利用していばる人のこと。
虎の威を借る狐
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平凡なものばかりで、すぐれたものがないこと。
どんぐりの背比べ
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自分から進んで災いや危険の中に飛びこむこと。
飛んで火に入る夏の虫
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大切なものを不意に横取りされること
鳶に油揚げをさらわれる
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助けてやりたくても、必要なものがなくてはどうしようもないということ。
ない袖は振れぬ
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悪いことの上にさらに悪いことが重なって起こること。
泣き面に蜂
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どんな人でも、多少の癖はあるものだということ。
なくて七癖
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人に親切にしておくと、めぐりめぐってそれが自分に返ってくるということ。
情けは人のためならず
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何度失敗しても立ち直ること。人生には浮き沈みが多いものだということ。
七転び八起き
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人から教わるよりも、自分で実際にやって経験を重ねた方が身につくものだということ。
習うより慣れろ
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効果が少なくてもどかしいこと。
二階(天井)から目薬
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ひとから憎まれるような人のほうが、世間で幅をきかせるものであるということ。
憎まれっ子世にはばかる
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欲張って二つのことを同時にしようとすると、どちらもうまくいかないということ。
二兎を追う者は一兎をも得ず
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手ごたえのないこと
「ぬ」から
ぬかに釘
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苦労せずに大きな利益があること。
濡れ手で粟
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価値のあるものでも、値打ちがわからない者には役に立たないということ。
猫に小判
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注意した上にもさらに気をつけろということ。
念には念を入れよ
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能力のある者は、それをひけらかすようなことはしないものだということ。
能ある鷹は爪を隠す
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過ぎてしまえば、苦しかったことも忘れてしまうということ。
喉元過ぎれば熱さを忘れる
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手ごたえのないこと。
「の」から
のれんに腕押し
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風流よりも実際の利益を大切にすること。
花より団子
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自分の狭い認識をもとに、広い世間のものごとを勝手に判断すること。
針の穴から天井をのぞく
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世間の人たちが噂するのは短い間で、そのうち忘れてしまうということ。
人の噂も七十五日
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他人の姿や行いから自分の反省し、改めるべき点は改めろということ。
人の振り見て我が振り直せ
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噂が立つということは、何かしら根拠になるような事実やわけがあるはずだということ。
火のないところに煙は立たぬ
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何度も話に聞くより、一度実際に見たほうが確かであること。
百聞は一見にしかず
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冗談半分で行ったことや何気なく言った思いがけないことが、実際に起こること。
ひょうたんから駒
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一度してしまったことは、取り返しがつかないものであるということ。
覆水盆に返らず
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下手なのに、そのことが好きで熱心にすること。
下手の横好き
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ものごとをほとんど仕上げておきながら、一番大切な部分が欠けていること。
仏作って魂入れず
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どんなおとなしい人でも、何度もひどいことをされれば怒り出すということ。
仏の顔も三度
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努力しないでよい結果を得ようとしても、無理だということ。
まかぬ種は生えぬ
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今はよくない状況でも、待っていればよい時期がきっと来るということ。
待てば海路の日和あり
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自分のしたことが原因で、自分が苦しむこと。
身から出たさび
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幼いことの性格は年をとっても変わらないということ。
三つ子の魂百まで
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過去に見つけた能力が、のちのちまで衰えず役立つこと。
昔とった杵柄
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自分より地位や力が上で、何かとじゃまに感じるもののこと。
目の上のたんこぶ
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なにごとも専門家に任せておいたほうがよいということ。
餅は餅屋
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日ごろ接しているものから受ける影響は大きいということ。
門前の小僧習わぬ経を読む
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努力や助けがわずかしかなくて、まるで効果がないこと。
焼け石に水
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安さにひかれてものを買うと、どこかに欠点があって結局損をするということ。
安物買いの銭失い
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余計なことをして、かえって災いを招くこと。
やぶをつついて蛇を出す(やぶへび)
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不運なときにさらに災難に遭うこと。
弱目にたたり目
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未来のことは予測できないということ。
来年のことを言えば鬼が笑う
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楽しいことがあれば、必ず苦しいこともあるということ。
楽あれば苦あり
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自分のためになる忠告は、聞きづらいものだということ。
良薬は口に苦し
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気の合った者や似た者同士は、自然と集まるものだということ。
類は友を呼ぶ
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本に書いてある理屈はよく理解できても、実際にそれを生かすことができない人のこと。
論語読みの論語知らず
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ものごとは、議論をするより証拠を出したほうが明らかになるということ。
論より証拠
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困っているときや何かをしようとしているときに、ちょうど都合のよいことが起こること。
渡りに船
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世間には、冷たい人ばかりではなく、優しく親切な人も多いものだということ。
渡る世間に鬼はない
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いつも笑いが絶えない明るい家には、自然と幸福が訪れるということ。
笑う門には福来る
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