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・消化管は口腔から肛門まで続く管で、平均的な成人で9メートルある。
・小腸の長さは6-7メートル
・アミラーゼは糖質を分解する
・食道には消化液の分泌腺はない
消化管:口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸、肛門
消化腺:唾液腺、肝臓、胃腺、胆のう、すい臓、腸腺
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ペプシノーゲンは胃酸によって、タンパク質を消化する酵素のペプシンとなり、胃酸と共に胃液として働く。
食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が逆流しないように防いでいる。
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・大腸内には腸内細菌が多く存在し、腸管内の食物繊維を発酵分解する
・小腸は十二指腸を除いて、40%が空腸、60%が回腸
十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、膵液中のトリプシノーゲンがトリプシンになる。
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胃粘膜に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収に重要な役割を果たしている。
胃に滞留する時間は
・炭水化物:短い
・脂質:長い
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胆汁に含まれる胆汁酸塩(コール酸、デオキシコール酸等の塩類)は脂質の消化を容易にし、また、脂溶性ビタミンの吸収を助ける
肝臓に含まれるビリルビン(胆汁色素)は、赤血球中のヘモグロビンが分解されて生じた老廃物である
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腸内に放出された胆汁塩酸の多くは小腸で再吸収され肝臓に戻る。
肝機能障害や胆管閉塞などを起こすと、ビリルビンが循環血液中に滞留して、黄疸を生じる。
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・肝臓は、横隔膜の直下に位置する。
・胆のうは十二指腸へ内容物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を送り込む。
アミノ酸が分解されることでアンモニアが生成。肝臓で尿素へと代謝される
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肝臓で産生される胆汁は、古くなった赤血球や過剰なコレステロール等を排出する役割がある。
・大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生している。
・大腸の内壁粘膜には、絨毛がない。
・糞便
大半は水分
腸壁上皮細胞の残骸
→15-20%
腸内細菌の死骸
→10-15%
食べ物の残骸 5%
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腸の内容物は大腸の運動によって腸管内を通過するに従い、水分と電解質が吸収される。
肛門には静脈が細かい網目状に通っていて、肛門周辺の組織がうっ血すると時の原因となる。
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肛門周辺は、肛門括約筋で囲まれており、排便を意識的に調節することが出来る。
大腸の粘膜から分泌される粘液(大腸液)は、便塊を粘膜上皮と分離しやすく滑らかにする
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肺胞まで入ってきた異物は、肺胞表面を自在に移動できる肺胞マクロファージがそれらを探しあてて取り込み、消化する防御機能が備わっている。
鼻腔には鼻甲介という棚状のヒダがある、吸い込んだ空気との接触面積を広げ、効率よく温もりと湿り気を与え、乾燥した冷たい空気が流れ込むのを防いでいる。
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喉頭の大部分と気管から気管支までの粘膜は、線毛上皮で覆われている。
肺自体には肺を動かす筋組織はない。横隔膜や助間筋によって運動が行われている
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・血中の二酸化炭素はヘモグロビンに結合しにくい
・ウイルスの認識はT細胞、抗体生成はB細胞
血液は二酸化炭素や老廃物を肺や腎臓へ運ぶ他、ホルモンの運搬によって体内各所の器官・組織相互の連絡を図る役割もある
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白血球
・好中球
→60%を占める。
・リンパ球
→1/3を占める。T細胞B細胞。
・単球
→5%、けど1番大きい
いずれマクロファージになる
・血液の粘稠性は、血漿の水分量や赤血球の量で決まる。血中脂質量はほぼ関係ない
・血液のうち40-45%は血球で、血液全体の40%(血球の殆ど)が赤血球
・ネフロン=腎小体+尿細管
・腎小体=ボウマンのう+糸球体
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・リンパ球の流れは、主に骨格筋の収縮にいよるもの。
・リンパ管はお互いに合流するして次第に太くなり、最終的に鎖骨の下にある静脈に繋がるが、途中にリンパ節がある。
・腎臓は内分泌腺としての機能があり、骨髄における赤血球の生産を促進するホルモンを分泌する。
・副腎皮質:アルドステロン
・副腎髄質:(ノル)アドレナリン(エピネフリン)
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副腎は、左右の腎臓の上部にそれぞれ付属し、
皮質と髄質の二層から成る
健康的な尿には細菌などの微生物は存在しない
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腎小体:肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素など、血液中の老廃物がろ過される。
尿細管:原尿中のブドウ糖やアミノ酸などの栄養分及び血液の維持に必要な水分や電解質が再吸収される
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ビタミンD:腎臓で活性型ビタミンDに転換されて、骨の形成や維持の作用を発揮する
尿が尿道へ押し出されるためには、膀胱の出口にある膀胱括約筋が弛緩し、暴行壁の排尿筋が収縮する必要がある。
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水晶体
近:丸く厚みが増す
遠:薄く扁平になる
毛様体
近:緊張し輪が小さくなる
遠:弛緩し、話が大きくなる
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水晶体の前には虹彩があり、瞳孔を散大・縮小させて眼球内に入る光を調節している
涙器:涙を分泌する涙腺、涙を排出する涙道から成る
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結膜の充血:白目の部分と眼瞼の裏側が赤くなる。
強膜の充血:白目の部分がピンク色になり、眼瞼の裏側は赤くならない。
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涙腺は上眼瞼の裏側にあり血漿から涙液を産生する
遠近の焦点調節は水晶体の厚みによって行われている
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視細胞には色を認識する細胞と光を認識する細胞がある。後者はビタミンAが不可欠
眼瞼は目を保護する機能があるが、素早く瞬きできるよう皮下組織が少なく薄く出来ているため、内出血や裂傷を生じやすい
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雪眼炎は紫外線に眼球が長時間さらされることによって角膜の上皮が損傷を起こした状態
角膜と水晶体の間は、組織液(房水)で満たされ、眼内に一定の圧を生じさせている
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鼻腔と副鼻腔が連絡する管は非常に狭いため、鼻腔粘膜が腫れると副鼻腔の開口部が塞がりやすくなり鼻腔に炎症を生じることがある
子供は耳管が太くて短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入して感染が起こりやすい
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乗り物酔いは乗り物に乗っている時に反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる体調の変化
・中耳は音を増幅する場所で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。
・鼻中隔の前部は鼻出血を起こしやすい
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内耳(二つともリンパ液で満たされている)
聴覚器官の蝸牛
平衡器官の前庭
鼻腔:薄い板状の軟骨と骨で出来た鼻中隔によって左右で仕切られている
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副鼻腔:鼻腔に隣接した目と目の間、額部分、頬の下、鼻腔の奥に空洞があり、いずれも鼻腔と細い管でつながっている。
鼓室:互いに結合した微細な三つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して、内耳へ伝導する。
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・前庭
耳石器官:水平・垂直方向の加速度を感知する
半規管:体の回転や傾きを感知する
身体を覆う皮膚と、汗腺、皮脂腺、乳腺などの皮膚腺、爪は毛などの角質を総称して外皮系という
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真皮:線維芽細胞とその細胞で産生された線維性タンパク質(コラーゲン、フィブリリンなど)から成る結合組織の層で皮膚の弾力と強さを与えている
角質層:表皮の中でも一番外側(バリア機能)
・ケラチン:板状の角質細胞をつくる
・セラミド:細胞間脂質を作る
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アポクリン腺:脇の下(腋窩)などの毛根部
エクリン腺:手のひらなど毛根関係なく全身
エクリン腺:精神的緊張による発汗は手のひら、足裏、脇の下、顔などに限る
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・骨において無機質は硬さ、有機質は強靭さ
・筋組織において、収縮力のある骨格筋と心筋には横縞模様がある
・骨格筋
体を動かす筋肉、随意筋。
筋繊維に横縞模様(横紋)
持久力:なし
収縮力:強い
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・平滑筋
消化管壁など、不随意筋
横縞模様はない
持久力:ある
収縮力:弱い
・心筋
心臓を動かす不随意筋
横縞模様がある
持久力:ある
収縮力:強い
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骨組織を構成する無機質は炭酸カルシウムや、リン酸カルシウムであり、それらのカルシウムが骨から溶けだし、ほぼ同量のカルシウムが骨に沈着することで骨の新陳代謝が行われる
・関節を動かす骨格筋は、関節を構成する骨に腱を介して繋がっている。
・グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳酸が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する
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骨の基本構造。主部の骨質、骨質表面の骨膜、骨質内部の骨髄、接合部の関節軟骨
随意筋は体性神経系で支配
不随意筋は自律神経系で支配
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延髄には
・心臓中枢:心臓の拍動を調節
・呼吸中枢:呼吸の調節
・咳嗽中枢:咳を起こす
・嘔吐中枢:吐き気や嘔吐を起こす
視床下部には
・間脳の下にある
・温熱中枢:体温調節
・自律神経の調節
・睡眠、覚醒の調節
・ホルモンの分泌
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脳の
血液循環量:拍動出量15%
ブドウ糖消費量:25%
酸素消費量:20%
脳の血管は抹消に比べて物質の透過に関する選択制が高く、タンパク質などの大分子や小分子でもイオン化した物質は血液中から脳組織へ移行しにくい
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内服薬の殆どは小腸で吸収される
有効成分と血漿タンパク質との複合体は腎臓で濾過されない
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循環血液中に存在する有効成分は、代謝の形だけでなく、未変化体のままでも、肝臓から尿中へ排出される
循環血液中に移行した多くの有効成分は、血液中で複合体を形成しており、複合体を形成している有効成分の分子は薬物代謝酵素の作用で代謝されず、また、トランスポーターによって輸送されることもない。
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循環血液中に移行した有効成分は、血流によって全身の組織・器官へ運ばれて作用するが、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を表す
口腔内崩壊錠:唾液で溶けるため水なしで服用が出来る
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チュアブル錠:口の中でなめたりかみ砕いたりして服用する剤形
腸溶性製剤:腸内での溶解を目的として罪状表面をコーティングしているため、口の中でなめたりかみ砕いて服用してはならない。
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トローチ、ドロップ
呑み込まずに口の中でなめて徐々に溶かす
バップ剤
シップの仲間
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医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分またはその代謝の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに分けられる。
ステロイド性抗炎症薬の使用により、突然の高熱、悪寒、のどの痛みなど症状を呈することがあるが初期においては、かぜなどの症状と見分けることが難しい
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SJS、TENにおいて両目に現れる急性結膜炎は皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期または半日~一日ほど先行して生じる
SJS(皮膚粘膜眼症候群)は、38度以上の高熱を伴って、発疹・発赤・火傷様の水疱などの激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼などの粘膜に現れる病態である。
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黄疸:ビリルビンが胆汁中へ排出されず、血液中へ滞留することによって生じる
黄疸は、肝機能障害の特徴の一つ。
中毒性とアレルギー性に分けられる。
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・偽アルドステロン病
手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、こむら返り、手足のしびれ、むくみ、喉の渇き、吐き気がある
病態が進行すると、筋力低下、起立不能、歩行困難、痙攣などを生じる
・医薬品の副作用が原因で生じる無菌性髄膜炎は、全身性エリテマトーデスや関節リウマチの基礎疾患がある人で発症リスクが高い
・髄膜炎のうち髄液に細菌が検出されず、大部分がウイルスと考えられているのを無菌性髄膜炎
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無菌性髄膜炎:早期に原因医薬品の使用を中止することで速やかに回復する
・消化性潰瘍:胃や十二指腸の粘膜組織が障害されて、粘膜組織の一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態
・イレウス様症状(超閉塞様症状)
腸管自体が閉塞していなくても、呈することがある。医薬品の作用によって腸管運動がマヒして、腸内容物の通貨が妨げられると、激しい腹痛や、ガス排出の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う便秘が現れる。高齢者や小児の発症リスクが高い
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副作用による間質性肺炎は1-2週間で起こることが多い。悪化すると肺線維症になる
医薬品の副作用による喘息の症状は、時間とともに悪化し、顔の紅潮や目の充血、吐き気、腹痛、下痢を伴う。座薬や外用薬でもなる。一度経験した人は二度目で重症化しやすい
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・うっ血性心不全は肺に血がたまる。
・腎障害では、ほとんど尿が出ない、尿が濁る・赤みを帯びるなどの症状があげられる。
むくみ、倦怠感、発疹、吐き気、嘔吐など
副作用としての不整脈は、代謝機能の低下によってその発症リスクが高まることがあるのでm腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用などに留意するべきである
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抗コリン成分が配合された医薬品によって、眼圧が上昇することがある。
瞳の拡大を生じる可能性のある成分は眩しいってなるから運転ダメ
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薬疹は医薬品の使用後1-2週間で起こることが多く、それまで薬疹を経験したことがない人であっても暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがある
わ
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