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(296) 8世紀初めに、中国にならって制定された基本法のうち、今日の刑法にあたるものを何というか。
律
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(297) 8世紀初めに、中国にならって制定された基本法のうち、行政組織や税制その他、 国家統治に関する諸条項を規定しているものを何というか。
令
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(298) 律令制定以降、律令条文の補足や改正のために出された法令を何というか。
格
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(299) 律令や格の施行細則を何というか。
式
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(300) 律令で定められた中央の官制を、官庁の数でまとめて何というか。
二官八省一台五衛府
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(301) 律令で定められた統治組織のうち、神々の祭りをつかさどる機関は何か。
神祇官
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(302) 律令で定められた統治組織のうち、一般政務をつかさどる最高機関は何か。
太政官
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(303) 太政官を構成する官職を上から順に上げよ。
太政大臣、左大臣、右大臣、大納言
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(304) 太政官の事務局を管轄する官職は何か。
少納言
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(305) 太政官のもとで、政務を分担する各省を総称して何というか。
八省
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(306) 八省のうち、民生、財政をつかさどる役所は何か。
民部省
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(307) 風俗の取締りや官吏の監察にあたる律令制の独立機関は何か。
弾正台
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(308) 宮都の警備にあたる律令制の諸官庁を総称して何というか。
五衛府
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(309) 太政官を構成する高官を総称して何というか。
公卿(議政官)
くきょう
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(310) 都の周辺の一定地域の行政地域を、 特に何というか。
畿内(五畿)
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(311) 畿内(五畿)の国名をすべてあげよ。
大和、山背 (山城) 、摂津、河内、和泉
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(312) 畿内 (五畿)以外の全国の国ぐにを区分する行政区を、まとめて何 というか。
七道
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(313) 七道(しちどう)をすべてあげよ。
東海道、東山道、北陸道、山陽道、山陰道、南海道、西海道
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(314) 律令制下の地方行政区分を、大きなものから順に3つあげよ。
国、郡、里
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(315) 律令制で、中央から諸国に派遣されて、 司法・行政をつかさどる地方官を何というか。
国司
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(316) 律令制で、諸国におかれた政庁(役所)とその所在地を何というか。
国府(国 衙)、国府
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(317) 律令制で、もとの国造など在地豪族から任命された地方官は何か。
郡司
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(318) 郡司が政務を行なう郡庁、正倉、館などからなる軍の役所を何というか。
郡家(郡衛)
ぐうけ(ぐんが)
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(319) 住民から選ばれ、 里の行政にたずさわる地位を何というか。
里長
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(320) 里は717年頃に改称されたが、 新しく何とよばれたか。
郷
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(321) 律令制で、特別地域である京の司法・行政・ 警察などを担当する官庁を何というか。
左、右京職
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(322) 律令制で、 外交の要地である難波におかれた官庁を何というか。
摂津職
せっつしき
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(323) 律令制で、 九州におかれ、 西海道の統轄と外交をつかさどった特別官庁を何というか。
大宰府
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(324)律令制で、官吏には位階が与えられ、それに応じた官職に任命されたが、この制度を何というか。
官位相当制
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(325) 律令制下で皇族・上級貴族寺社などに対し、一定数の戸からの租税の大部分を給与として与える食封という制度があったが、この食封の対象とされた戸のことを何というか。
封戸
ふこ
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(326) 食封のうち、 位階によって与えられるものを何というか。
位封
いふ
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(327) 食封のうち、官職によって与えられるものを何というか。
職封
しきふ
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(328) 律令制で、春夏・秋冬の2季に分けて支給される、絁(あしぎぬ)・綿などの俸禄を何というか。
季禄
きろく
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(329) 上級官吏などに位階に応じて与えられる田地を何というか。
位田
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(330) 上級官吏などに官職に応じて与えられる田地を何というか。
職田
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(331) 律令制で、高位高官の者に支給される従者を何というか。
資人
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(332) 五位以上の貴族の子(三位以上は孫も)に、父祖の位階に応じて21歳になると一定の位階が与えられる制度を何というか。
蔭位の制
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(333) 律令制で、4つのランクに分けられた諸官庁の上級職員を総称して何というか。
四等官
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(334) 四等官である、長官・次官・判官・主典はそれぞれ何と読むか。
かみ、すけ、じょう、さかん
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(335) 律令では人民を2つの身分に大別しているが、それぞれ何というか。
良民、賤民
りょうみん、せんみん
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(336) 良民・賤民の中間に位置し、諸官司に隷属した特殊技能者たちを2つあげよ。
品部、雑戸
ざっこ
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(337) 律令制で賤民は、いくつかの身分にわかれたが、総称して何というか。
五色の賤
ごしきのせん
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(338) 天皇・皇族の陵墓を守ることを職業とした賤民は何か。
陵戸
りょうこ
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(339) 役所の雑役に使われる賤民で、 一戸を構えることを許された者を何というか。
官戸
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(340) 私人に所属する賤民で、 家族を持つことを許された者を何というか
家人
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(341) 諸官庁に属し、 家族を持てない奴隷を何というか。
公奴婢
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(342) 私有の奴隷で、財産として売買・贈与された者は何か。
私奴婢
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(343) 律に規定された五種の刑罰を総称して何というか。
五刑
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(344) 五刑を軽いものから順にあげよ。
笞、杖、徒、流、死
ち、じょう、ず、る、し
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(345) 律に規定された天皇・国家・尊属・神社に対する8種の罪は、国家と社会を乱す重罪として、有位者でも減刑などの特権を受けられなかったが、この8種の罪を総称して何というか。
八虐
はちぎゃく
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(346) 律令制で人民を登録する帳簿として、6年ごとにつくられるものは何か。
戸籍
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(347) 律令制で毎年つくられ、調・庸などの課役を賦課する基本台帳となるものを何というか。
計帳
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(348) 律令制で、里は原則として何戸からなるか。
50戸
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(349) 律令制で里の中におかれた行政上の最小単位として、班田や課税の対象となる戸を何というか。
郷戸
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(350) 唐の均田法にならい、日本の令に規定された土地制度を何というか。
班田収授法
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(351) 班田収授法で戸籍にもとづいて人民に支給される田地を何というか。
口分田
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(352) 口分田は何歳以上に支給されるか。
6歳以上
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(353) 良民の男女に支給される口分田の面積をあげよ。
男2段、女1段120歩(男の3分の2)
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(354) 賤民はどのくらいの口分田を支給されるか。
私有の賤民(家人・私奴 婢)は良民の3分の1、他 は良民と同じ
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(355) 律令制で田地を支給する班年は何年ごとか。
6年ごと
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(356) 田地を6町 (約 654m) 四方に区画し、 南北の一辺を条、東西の一辺を里とよび、その一区画をさらに36等分して坪とよんだ土地区画方式を何というか。
条里制
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(357) 口分田や位田・職田などを班給した残りの田地を何というか。
乗田
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(358) 口分田などの田地に課税し、稲で納めさせる税は何というか。
租
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(359) 租は田1段につきいくらか。
稲2束2把
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(360) 租は収穫の約何%にあたるか。
約3%
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(361) 租は主にどこの財源になるか。
地方の国ぐに
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(362) 律令制における年齢区分で、課役対象となる 21 ~ 60 歳の男性、 61 ~65歳の男性、17~20歳の男性をそれぞれ何というか。
正丁、次丁 (老丁)、 中男 (少丁)
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(363) 律令制で、絹・糸・絁(あしぎぬ)・布など、郷土の産物を納める人頭税は何か。
調
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(364) 律令制で、 正丁1人につき1年に10日、都での労役を課すものを何というか。
歲役
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(365) 律令制で、都での労役にかえて布を納めさせるものを何というか。
庸
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(366) 庸は正丁(せいてい)1人につきいくら納めさせるか。
布2丈6尺
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(367) 調・庸は都へ運ばれて中央政府の財源となったが、運搬にあたる人夫を何というか。
運脚
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(368) 国司が農民を水利土木工事や雑用に使役する労役を何というか。
雑搖
ぞうよう
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(369) 雑搖は正丁(せいてい)で1年に何日以内という規定であったか。
60日以内
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(370) 律令制で、国家が春に稲を貸しつけ、秋に5割の利息とともに徴収する制度を何というか。
公出挙
くすいこ
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(371) 豪族など個人が営利のために春に稲を貸しつけ、秋に利息とともに徴収したことを何というか。
私出挙
しすいこ
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(372) 律令制で、戸の等級に応じて、 凶作に備えて粟(あわ)を納めさせるものを何というか。
義倉
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(373) 律令制で、50戸につき正丁2人を上京させて、 中央での雑役に使用したが、これを何というか。
仕丁
しちょう
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(374) 律令制で、国家の兵士はどのような割合で微発されたか。
正丁の3~4人に1人
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(375) 律令制で、 兵士が配属された諸国の軍隊のことを何というか。
軍団
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(376) 軍団の一部は上京して宮城や京内の警備にあてられたが、これを何というか。
衛士
えじ
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(377) 律令制で、 主に東国の兵士の一部を3年交代で北九州沿岸の警備にあたらせたが、これを何というか。
防人
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(378) 天武・ 持統天皇の時代を中心にして、大化改新から平城京遷都にいたる時期の文化を何というか。
白鳳文化
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(379) 白鳳文化に影響を与えたのは、主に中国のどの時期の文化か。
初唐
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(380) 舒明天皇(じょうめいてんのう)の建立に始まるといわれ、のち百済大寺となり、天武天皇の時に官立の大寺院となり、 さらに奈良に移り大安寺となった寺院は何か。
大官大寺
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(381) 白鳳期に建てられた官立の寺院のうち、天武天皇が皇后の病気平癒(へいゆ)のため発願して建立された寺院は何か。
薬師寺
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(382) 薬師寺の建物で、 白鳳期の代表的建築物とされているものをあげよ。
薬師寺東塔
やくしじとうとう
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(383) 山田寺の本尊で、のちに他の寺院に移されて今日に伝えられている彫刻は何か。
興福寺仏頭
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(384) 奈良県桜井市にある、 蘇我倉山田石川麻呂が641年に創建した寺院跡から、この当時の回廊の建築部材が発掘されたが、この寺院名をあげよ。
山田寺
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(385) 薬師寺金堂の本尊で、白鳳期の代表的な仏像彫刻を何というか。
薬師寺金堂薬師三尊像
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(386) 薬師寺東院堂にある、 白鳳期の代表的な仏像彫刻をあげよ。
薬師寺東院堂聖観音像
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(387) インド・中国の様式を取り入れたスケールの大きい画風で知られる白鳳期を代表する絵画で、 1949(昭和24)年に火災で失われたものは何か。
法隆寺金堂壁画
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(388) 法隆寺金堂壁画と似た壁画を持つ、インドの石窟寺院の所在地をあげよ。
アジャンター
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(389) 奈良県明日香村で発見された古墳内部の壁画で、天井には星宿図 (天文図)、 壁面には四神や男女群像が極彩色で描かれている壁画を何というか。
高松塚古墳壁画
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(390) 薬師寺東塔の頂上の天女と飛雲を配したものは何か。
水煙
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(391) 天智天皇の時以後、宮廷では漢詩文をつくることが盛んになったが、この時期の代表的な作者で、謀反の疑いで自殺に追い込まれた天武天皇の皇子はだれか。
大津皇子
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(392) 天武・ 持統天皇のころの女流宮廷歌人として、 すぐれた歌を残したのはだれか。
額田王
ぬかたのおおきみ
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(393) 『万葉集』 にすぐれた作品を残した宮廷歌人で、「大君は神にしませば天雲の雷(いかづち)の上にいほりせるかも」という歌を詠んだのはだれか。
柿本人麻呂
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(394) 奈良は8世紀に70年間余り都となったが、この都を何とよぶか。
平城京
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(395) 平城京に遷都した和銅3年は西暦何年か。
710年
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