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脊柱は矢状面において頚椎が前弯、腰椎・仙椎が後弯を呈している。
n
腰椎、仙椎は前弯する
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黄色靭帯は脊椎屈曲時の安定化に寄与する
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脊髄円錐は通常L3/4高位に位置する
n
L1/2に位置する
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脊髄円錐にはS1以下の髄節が存在している
n
S3以下の髄節が存在している
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椎間板は各椎骨を連結しつつ、可動性を担保している
y
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C1には椎体がない
y
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環軸椎間で全頚椎回旋可動域の30%が行われる
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50%である
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椎間孔は椎間関節前方と鉤椎関節後方、および上下の椎弓根で形成される
y
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鎖骨下動脈から分岐した椎骨動脈は、通常、両側のC3/4で横突孔に入る
n
C6/7で横突孔に入る
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C5/6にはC7髄節が存在する
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頭部下垂はパーキンソン病、首下がり病、強直性脊椎炎などが原因となる。
y
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Spurlingテストは頚椎を健側に後側屈させ、頭部を下方に圧迫させることで、患側の上肢痛、肩甲部痛を誘発させる。
n
患側に後屈させる
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Jacksonテストは頚椎を後屈させ頭部を下方に圧迫することで、上肢痛、肩甲部痛を誘発させる。
y
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Lhermitte徴候は、頚椎の前屈あるいは時に後屈により、体幹や下肢に電撃様の異常感覚を生じ、頚椎疾患による脊髄障害でも陽性になる場合がある。
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高齢者では頚髄病変に加え、腰椎病変による馬尾・神経根障害が合併することもあり、頚髄障害があっても下肢深部反射が亢進しない場合もある。
y
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頚椎疾患でC8神経根障害がある場合、減弱する深部腱反射は?
なし
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肩の外転運動障害と関連す髄節は?
C5
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脊柱管前後径は椎体後面から椎弓前縁を結んだ距離である
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脊柱管前後径の日本人での平均値はC4~C6高位でおおむね男性15mm、女性14mmである
n
男性で17㎜、女性で16㎜である
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脊柱管前後径が12mm~13mm以下になると脊柱管狭窄状態とされる
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脊柱管狭窄があると脊髄症状が発生しやすくなる
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環椎歯突起間距離は通常、成人は3㎜、小児は4㎜以下とされる
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骨性斜頚が顕著である場合は手術が唯一の治療法である
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痙性斜頚は後天性斜頸である
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痙性斜頚はジストニアにより生じる
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痙性斜頚は50~60代の成人に発症する
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40歳代に好発する
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痙性斜頚は心理的な負担や過労が一因と考えられている
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環椎頭蓋癒合症は、無症状の場合が多い。
y
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頭蓋底嵌入症は一次性と二次性に大別されるが、一般的には一次性を指す場合が多い。
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歯突起形成異常はGreenbergによる5型に分類されているが、typeⅢの頻度が高い。
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TypeⅡの頻度が高い
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Klippel-Feil症候群は短頚、毛髪線低位、頚椎可動域制限を3徴とする先天性の頚椎癒合である。
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Chiari奇形Ⅳ型は小脳の著明な低形成と後頭蓋窩容積の縮小を認める。
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OPLLは、女性が男性の約2倍多く発生している。
n
男性が女性の約2倍
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OPLLは、発症は50歳前後が多い。
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OPLLは、発生原因として、肥満の関連も指摘されている。
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OPLLは、骨化巣の脊柱管占拠率が50%を超えると脊髄症状が発症しやすい。
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OPLLがあっても無症状あるいは初期には軽度の頚部痛、肩甲帯のだるさなど、局所症状に留まることが多い。
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OPLLは、疫学調査では、X線像上の同一家系率が高い。
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OPLLは、疫学調査では、X線像上の兄弟発生率が高い。
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OPLLは、DISH、胸椎などの多部位のOPLL、あるいは、OLFを合併することが多い。
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胸椎椎間板ヘルニアは、腰椎や頚椎に比べて稀である。
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胸椎椎間板ヘルニアは、上位胸椎が好発部位である。
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上位→下位
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胸椎椎間板ヘルニアは、10代に好発する。
n
30歳以降にみられる
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胸椎椎間板ヘルニアは、神経根が圧迫され、肋間神経痛を呈することもある。
y
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胸椎椎間板ヘルニアは、脊髄症状があれば手術療法が適応となる。
y
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SLRはの正常角度とは?○○度以上
70
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SLR陽性の場合疑われる障害神経根のレベルは?
L5〜S1
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大腿神経伸展テスト陽性場合疑われる障害神経根のレベルは?
L2〜L4
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下腿三頭筋を支配する神経根は?
S1
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前脛骨筋を支配する神経根は?
L4、L5
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長母趾屈筋を支配する神経根は?
S1
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長母趾伸筋を支配する神経根は?
L5
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大腿四頭筋を支配する神経根は?
L4
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膝蓋腱反射が減弱している場合はに疑われる障害神経根レベルは?
L4
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アキレス腱反射が減弱している場合はに疑われる障害神経根レベルは?
S1
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腰椎椎間板ヘルニアの好発年齢は○○歳台から40歳台である。
20
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咳やくしゃみにより脊髄腔内圧が高まり、下肢痛等の神経根の症状が誘発または増悪される徴候のことを○○という。
デジェリーヌ徴候
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腰椎の外側椎間板ヘルニアの場合、L4/5であれば、どの神経根が圧迫される?
L4
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腰椎椎間板ヘルニアは、20~40歳代に多く、男女比は約2~3:1で男性に多い
y
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腰椎椎間板ヘルニアは、好発部位はTh12/L1である。
n
好発部位はL4/5である
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腰椎椎間板ヘルニアは、10歳代や若年成人では髄核が線維輪を破って脱出する
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腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板変性が著しい中高年者では、後方線維輪自体が椎体から剥がれて脱出することがある
y
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腰椎椎間板ヘルニアは、腰痛と片側の下肢痛が主訴であることが多く、運動や労働によって増悪し、安静で軽減する
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腰椎外側椎間板ヘルニアでは、本来障害される神経根より1本尾側の神経根を圧迫する。
n
尾側→頭側
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腰椎椎間板ヘルニアは、単純X線像は急性期における疼痛性側弯と腰椎前弯の減少以外に特記すべき所見はない。
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腰椎椎間板ヘルニアは、通常、多くの患者は保存療法で3カ月以内に軽快する。
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椎体固定術として、椎弓切除を十分広く行って椎間板をできるだけ切除し腸骨やケージを椎体間に移植するLove(ラブ)法がある。
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ラブ法は黄色靭帯のみを切除して椎間板ヘルニアに到達する術式である
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若年者の場合、L3/4から上位の椎間板ヘルニアの発症頻度は高い
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高齢になるほどL2/3、L3/4から上位の発生率が高くなる
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中高年者では髄核に限らず後方線維輪自体が椎体から剥がれて脱出することがある
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椎間板ヘルニアが硬膜管内にある馬尾を圧迫すると排尿障害も生じうる
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外側椎間板ヘルニアの場合、前額断像のほうが神経根の圧迫をより明瞭に描出することができる。
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T2強調像では椎間板変性の程度も評価できる。
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T1強調像では脳脊髄液は高信号として描出される。
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低信号として描出される
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T1強調像では脂肪は低信号として描出される。
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高信号として描出される
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シュモール結節は軸圧によって終板に骨折が生じそこから髄核が椎体内に嵌入したものである
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シュモール結節に先天性のものはない
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先天性のものもある
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シュモール結節の多くが有症状である
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多くが無症状である
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椎体終板辺縁には二次骨化核があり、それらが椎体から剥がれた状態を椎体辺縁分離という
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椎体辺縁分離が生じても下肢痛が認められることはない
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下肢痛を生じることもある
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成長に伴い脊柱管が正常よりも狭くなったものを先天性脊柱管狭窄症という。
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発育性脊柱管狭窄症という
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変性脊柱管狭窄症は女性に多く、多椎間に認められることも多い。
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男性に多い
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変性すべり症による脊柱管狭窄は男性に多い。
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女性に多い
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神経根性間欠性跛行は、片側性の疼痛を訴えることが多い。
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MRI T2強調画像は解剖構造の描出に優れているため、椎体、椎間板、黄色靭帯、神経根、および、脂肪組織の評価に有用である。
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T1強調像の説明である
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脊椎分離症は上位椎体が隣接する下位椎体に対して前方へ転位した状態の総称である
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すべり症の説明
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脊椎分離症は、単純X線では側面像が最もわかりやすい
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斜位像がわかりやすい
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脊椎分離症は、L4に好発する
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L5に好発する
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脊椎分離症は、青少年の場合、経時的に症状が増悪することから手術が選択される
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保存療法が原則
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脊椎分離症は、成人の場合、保存療法による分離部の癒合は得られないが、脊椎分離があるから腰痛が必発というわけではない
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化膿性脊椎炎は、安静時にも痛みがあり、体動で増強するため脊椎を動かそうとしない
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化膿性脊椎炎は、培養検査の結果で確定診断する
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化膿性脊椎炎は、単純X線像では感染直後から異常所見を認める
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2~4週程度経過してから異常を認める
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化膿性脊椎炎は、MRIでは感染後3~5日で感染による変化を検出できる
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化膿性脊椎炎は、保存療法が原則である
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脊髄腫瘍は硬膜外腫瘍、硬膜内髄外腫瘍、髄内腫瘍に分類されるが、成人では髄内腫瘍が最も多い
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硬膜内髄外腫瘍が最も多い
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硬膜内髄外腫瘍の多くは類上皮腫である
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多くは神経鞘腫と髄膜種である
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神経鞘腫は悪性腫瘍である
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良腫瘍である
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髄膜腫は腰椎に好発する
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上位胸椎に好発する
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髄内膿瘍の多くが神経膠腫である
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医療試験対策