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経営者の誠実性に重大な懸念がある
<財務諸表全体レベルのRMM>
経営者による内部統制の無効化を伴った不正による虚偽表示が、様々なアサーションで生じる可能性がある。
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経営者に権限が集中している
<財務諸表全体レベルのRMM>
経営者による内部統制の無効化を伴った不正による虚偽表示が、様々なアサーションで生じる可能性がある。
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ファミリー企業である(取締役会や監査役の監視機能が十分に機能していない)
<財務諸表全体レベルのRMM>
経営者による内部統制の無効化を伴った不正による虚偽表示が、様々なアサーションで生じる可能性がある。
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企業価値を高める目的と疑われる会計方針の変更が頻繁に行われている
<財務諸表全体レベルのRMM>
企業価値を高める or 利益(純資産)を過大に計上するための不正による虚偽表示が、様々なアサーションで生じる可能性がある。
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経営者が、利益の確保や債務超過の回避について強い動機又はプレッシャーを有している
<財務諸表全体レベルのRMM>
企業価値を高める or 利益(純資産)を過大に計上するための不正による虚偽表示が、様々なアサーションで生じる可能性がある。
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継続企業の前提が不確かな状況(例、企業が、営業損失や流動性の問題に直面しており、実行が不確かな資金調達に依存している)
<財務諸表全体レベルのRMM>
継続企業の前提が成立していない状況下で継続企業を前提とした会計処理が行われることによる虚偽表示が、様々なアサーションで生じる可能性がある。
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経営者が開示制度の重要性を十分に理解していない
<財務諸表全体レベルのRMM>
会計基準・開示制度に準拠しない会計処理や注記が行われることによる虚偽表示が、様々なアサーションで生じる可能性がある。
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経理部長の会計基準に対する知識が乏しい
<財務諸表全体レベルのRMM>
会計基準・開示制度に準拠しない会計処理や注記が行われることによる虚偽表示が、様々なアサーションで生じる可能性がある。
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経理部の人員が不足している
<財務諸表全体レベルのRMM>
会計処理等のチェックが十分に行われないことによる虚偽表示が、様々なアサーションで生じる可能性がある。
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決算・財務報告プロセスに関する内部統制が機能していない
<財務諸表全体レベルのRMM>
会計処理等のチェックが十分に行われないことによる虚偽表示が、様々なアサーションで生じる可能性がある。
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関係会社への経理指導体制が不足している
<財務諸表全体レベルのRMM>
関係会社の不適切な会計処理により、連結財務諸表の様々なアサーションで虚偽表示が生じる可能性がある。
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連結すべき子会社等が多数存在している(大規模な企業集団である)
<財務諸表全体レベルのRMM>
連結範囲が適切に決定されず、合算すべき子会社の個別財務諸表が連結財務諸表に反映されない可能性がある。
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販売量(需要)が減少
<アサーションレベルのRMM>
①売上の発生(売掛金の実在性)
⇒業績悪化を糊塗するために<売上(売掛金)が過大計上>されるリスク
②棚卸資産の評価
⇒在庫の滞留により収益性が低下しているにもかかわらず、<棚卸資産が過大評価(評価損が過少計上)>されるリスク
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景気の冷え込み
<アサーションレベルのRMM>
①売上の発生(売掛金の実在性)
⇒業績悪化を糊塗するために<売上(売掛金)が過大計上>されるリスク
②棚卸資産の評価
⇒在庫の滞留により収益性が低下しているにもかかわらず、<棚卸資産が過大評価(評価損が過少計上)>されるリスク
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原料価格や人件費などが高騰
<アサーションレベルのRMM>
①○○費の網羅性
⇒採算悪化を糊塗するために<○○費が過少計上>されるリスク
(↓コスト上昇を販売価格に転嫁できず赤字販売となっている場合)
②棚卸資産の評価
⇒<棚卸資産が過大評価(評価損が過少計上)>されるリスク
③棚卸資産の評価
⇒(請負工事の場合) <工事損失引当金が過少計上>されるリスク
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業績悪化が著しく、赤字に転落(またはその見込み)
<アサーションレベルのRMM>
①固定資産の評価
⇒固定資産の収益性が低下しているにもかかわらず、<固定資産が過大評価(減損損失が過少計上)> されるリスク
②繰延税金資産の評価
⇒繰延税金資産の回収可能性が低下しているにもかかわらず、<繰延税金資産が過大計上>されるリスク
(↓GCに重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に該当する場合)
③GCに関する注記
⇒<継続企業の前提に関する注記が適切に行われない>リスク
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子会社の業績が著しく悪化
<アサーションレベルのRMM>
①子会社株式の評価
⇒(個別)子会社株式の価値が下落しているにもかかわらず、<子会社株式が過大評価(評価損が過少計上)> されるリスク
②のれんの評価
⇒(連結)子会社の超過収益力が失われているにもかかわらず、<のれんが過大評価(減損損失が過少計上) >されるリスク
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得意先の財務状況が悪化
<アサーションレベルのRMM>
売掛金の評価
⇒売掛金の回収可能性が低下しているにもかかわらず、<売掛金が過大評価(貸倒引当金が過少計上)>されるリスク
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技術革新のテンポが著しく速い産業に属している
<アサーションレベルのRMM>
①固定資産の評価
⇒固定資産の陳腐化や遊休化により収益性が低下しているにも関わらず、<固定資産が過大評価(減損損失が過少計上) >されるリスク
②減価償却費の表示
⇒遊休化した固定資産の<減価償却費の表示区分を誤る>リスク
③棚卸資産の評価
⇒棚卸資産の陳腐化により収益性が低下しているにもかかわらず、<棚卸資産が過大評価(評価損が過少計上) >されるリスク
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取り扱う棚卸資産の品目と数量が非常に多い
<アサーションレベルのRMM>
棚卸資産の実在性・網羅性
⇒実地棚卸が正確に行われないことによって、<棚卸資産が過大計上又は過少計上>されるリスク
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受注競争が激しい業界に属している
<アサーションレベルのRMM>
売上の発生(売掛金の実在性)
⇒裏リベート(帳簿に計上されない売上割戻) 等の契約獲得のための支出が行われやすいため、<売上(売掛金)が過大計上>されるリスク
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商慣習が確立されていない業界に属している
(売上計上時期が不明確、代金回収が不規則等)
<アサーションレベルのRMM>
①売上の期間帰属
⇒売上計上時点を操作しやすいため、<売上が前倒し計上>されるリスク
②売掛金の実在性
⇒売上代金が着服されやすいため、<売掛金が過大計上>されるリスク
③売掛金の評価
⇒売掛金の回収可能性の低下に気付きにくいため、<売掛金が過大評価(貸倒引当金が過少計上)> されるリスク
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不動産や宝飾品等、価格に客観性がないものを販売している
<アサーションレベルのRMM>
①売上の発生
⇒販売価額を操作しやすいため、<売上(売掛金)が過大計上>されるリスク
②売掛金の実在性
⇒売上代金が着服されやすいため、<売掛金が過大計上>されるリスク
③棚卸資産の評価
⇒期末時点の価値を客観的に把握することが難しいため、<棚卸資産が過大評価(評価損が過少計上)>されるリスク
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厳しい販売目標が設定されている
<アサーションレベルのRMM>
売上の発生(売掛金の実在性)
⇒役員や従業員等がプレッシャーに耐えられずに、<売上(売掛金)が過大計上>されるリスク
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損害賠償訴訟の被告となっている
<アサーションレベルのRMM>
①訴訟損失引当金の評価
⇒損害賠償金を負担する可能性が適切に評価されず、<訴訟損失引当金が過少計上>されるリスク
(↓GCに重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に該当する場合)
②GCに関する注記
⇒<継続企業の前提に関する注記が適切に行われない>リスク
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為替相場の変動が激しい
<アサーションレベルのRMM>
為替損失の網羅性
⇒為替予約取引の失敗を糊塗するために、<為替損失の計上が先送り>されるリスク
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