-
たんでき
酒や女など不健全なことに夢中になって、他をかえりみないこと。
酖溺
1
-
さいしょ
書物を日にさらして虫干しをする。
曬書
2
-
いきち
反応を起こすための最小限の刺激値。限界値。
閾値
3
-
けいどく
身寄りのない独り者。兄弟や子がなく孤独なもの。
煢独
4
-
いく
勢いなどをおそれ、おののくこと。
畏懼
5
-
ちゃとう
茶の湯に使う湯をわかすかま。口が狭く、つばがついている。「茶釜チャがま」に同じ。
茶鐺
6
-
しょうゆう
芝居・演劇の役者。倡わざおぎ。
倡優
7
-
びょうし
軽んじて見ること。軽視すること。みくだすこと。
藐視
8
-
しんかん
ふるえ動くこと。また、ショックを与えること。「世界を―させた事件」
震撼
9
-
はいぜん
雨が激しく降るようす。「雨が―と降る」
霈然
10
-
さいかい
①岩石がごつごつした険しい山。 ②山や建物が、高くそびえるさま。大きくりっぱなさま。
崔嵬
11
-
かきん
①きず。あやまち。過失。②人に対するうらみ。仲たがい。
瑕釁
12
-
わんげつ
①弓のような形の月。ゆみはりづき。弦月ゲンゲツ。②陣立ての名称。隊列を①のように配置したもの。
彎月
13
-
けいこ
一八八四(明治一七)年に制定された婦人用の和装礼服。袿うちぎ・単ひとえ・袴はかま・小袖こそで・檜扇ひおうぎなどからなり、宮中の儀式に着用した。
袿袴
14
-
ろれつ
並べること。つらなり並ぶこと。
臚列
15
-
あろ
①カラスとサギ。②黒色と白色。
鴉鷺
16
-
えんたい
①物事が順調に進まず、とどこおること。②能力のある者が、いつまでも下の地位にとどまっていること。
淹滞
17
-
ししょう
あざけりわらうこと。あざわらい。
嗤笑
18
-
かひ
傷が治るときにできるかたい皮。かさぶた。
痂皮
19
-
させい
かすれた声。しわがれ声。しゃがれ声。
嗄声
20
-
こうしょう
大勢の人が大声で笑うこと。どよめき笑うこと。「腹をかかえて―する」
哄笑
21
-
ぎぎゃく
ふざけること。おどけること。たわむれ。
戯謔
22
-
ちょうしん
おさなご。幼児。
髫齔
23
-
ひびゅう
あやまり。まちがい。
紕繆
24
-
ひょうぼう
①主義・主張を公然と掲げること。「ガンジーは非暴力・不服従を―した」②人の善行をほめ、それを札などに記して公衆に示すこと。
標榜
25
-
がいあん
世の中が治まって安らかなこと。
乂安
26
-
けつじょう
①くさびの形。くさびがた。②「楔状骨」の略。頭蓋骨ズガイコツの蝶形骨チョウケイコツ。③「楔状文字」の略。くさびがた文字。
楔状
27
-
せんじん
山などが非常に高いこと。また、海や谷が非常に深いこと。「―の谷」
千仞
28
-
しょうこう
塩化第二水銀の別称。無色透明で針状の結晶。猛毒。染色・消毒・写真材料などに用いる。「―水は消毒に使う」
昇汞
29
-
たいしょく
色がさめること。
褪色
30
-
えんてき
のきからしたたり落ちる雨だれ。
簷滴
31
-
じょうべき
同じ数や文字・式を何回か掛け合わせること。また、掛けたその積。羃。
乗羃
32
-
ひこつ
脛骨ケイコツの外側にある細い骨。ひざからくるぶしにかけての骨の一つ。
腓骨
33
-
へんぽん
旗などがひらひらと風にひるがえるさま。「青空の下、日章旗が―とひるがえる」
翩翻
34
-
ぎょうり
人情が薄いこと。
澆漓
35
-
しった
①大声でしかること。「―しても畏縮イシュクするだけだ」②しかるような大声を出して指導すること。
?咤
36
-
そくだつ
悲しみいたむこと。「怛」も悲しみいたむ意。「―の情」
惻怛
37
-
ひひん
①天子のそばに付き添う女性。②身分の高い女官。
妃嬪
38
-
えきか
わきのしたのくぼみ。えきわ。
腋窩
39
-
はんぺい
①防ぎ守るための垣根や囲い。②皇室を守ること。また、その人。③直轄の領地。
藩屛
40
-
そうりん
穀物を入れておく、くら。米ぐら。
倉廩
41
-
ぶくりょう
サルノコシカケ科のキノコの菌核。キノコがアカマツの根などに寄生して形成する。薬用。まつほど。
茯苓
42
-
ふくいく
香りの高いさま。よい香りがたちこめるさま。「梅が―と香気を漂わせる」 「―たる伽羅キャラの香りが立ち籠こめる」
馥郁
43
-
ていかい
物思いにふけりながら、うろうろと行ったり来たりすること。低回。
彽徊
44
-
ぶつがん
仏像などを納める厨子ズシ。
仏龕
45
-
ししゅ
わずか。きわめて少ないこと。
錙銖
46
-
こんずい
人を頼り、後ろについていくこと。また、従者。
跟随
47
-
さいし
昔、朝廷で女性が正装するとき、頭髪につけた飾り。金属製の細長いU字形のかんざし。
釵子
48
-
しゃくしゃく
①光り輝くさま。「―たる太陽」②花が盛んで美しいさま。
爍爍
49
-
なんご
①男女の仲むつまじいささやきあい。②赤ん坊が発する、まだ言葉にならない音。
喃語
50
-
ねはん
仏①いっさいの煩悩ボンノウを滅却した、不生不滅の悟りの境地。②死ぬこと。特に、釈迦シャカの死。入滅。
涅槃
51
-
じょうそん
自分から数えて七代目の孫。
仍孫
52
-
かしゅ
よめに出すことと、よめをもらうこと。結婚すること。
嫁娶
53
-
ふゆう
カゲロウ目の昆虫の総称。形はトンボに似るが、小さく弱々しい。幼虫は水中で二~三年過ごす。成虫の寿命は数時間と短く、はかないもののたとえにされる。
蜉蝣
54
-
さじん
衣服の右襟を上にして着ること。左前ひだりまえ。
左袵
55
-
おうおう
おじいさんとおばあさん。
翁媼
56
-
ぐふう
①強風や暴風。②熱帯地方に発生する暴風雨。台風やハリケーンなど。
颶風
57
-
だきゅう
①まりけりの遊戯。けまり。②二組の騎馬に分かれ、つえでまりを打って勝負を争う競技。中国の唐から伝わり、平安時代に宮廷で盛んに行われた。
打毬
58
-
はいじく
戦いに負けること。
敗衄
59
-
きゅういん
貧毛類の環形動物の総称。細長い円筒形で、地中にすむ。釣り餌えや生薬に用いる。「―腫ばれ(細長い赤い腫れ)」 「―ののたくったよう(下手な字のたとえ)」
蚯蚓
60
-
さくじょう
小銃の銃身内部を掃除するのに使う、鉄製の細長い棒。
槊杖
61
-
しゅろ
ヤシ科の常緑高木。枝はなく、幹の頂上に長い柄を持ち深く裂けた大きな葉を放射状につける。初夏、黄色の小花を多数つけ、球形の実を結ぶ。幹は建材に、幹の毛で縄やほうきなどを作る。
棕梠
62
-
ほうさい
祈願成就のお礼に神仏に参拝すること。お礼参り。
報賽
63
-
せんべつ
門出や送別のときに金品や詩歌・言葉などを贈ること。また、そのもの。せんべつ。「卒業生に贈る―の言葉」「餞はなむけ」に同じ。「転勤の―に時計をもらった」
餞別
64
-
だったん
モンゴル系の一部族。のち、モンゴル民族の総称。タタール。
韃靼
65
-
いあく
①上から垂らしたりまわりを囲ったりする幕。また、幕を張りめぐらした場所。②戦場で、作戦計画を立てるところ。本陣。参謀本部。「策を―の中にめぐらす」
帷幄
66
-
あつれき
関係が悪くなること。仲がこじれること。不和。「名コンビの二人に―が生じた」
軋轢
67
-
あんしょう
記憶している詩歌などを何も見ずに言うこと。そらんじること。「詩を―する」
諳誦
68
-
けいてい
大きなへだたり。差異。
逕庭
69
-
かんねい
心がねじけて悪がしこく、人にこびへつらうさま。また、そのような人。「―な臣下」
奸佞
70
-
いしゃ
頼ること。たのみとすること。よりかかること。
倚藉
71
-
そうれき
かいばおけ。転じて、馬小屋。
槽櫪
72
-
しにょう
大便と小便。糞尿フンニョウ。「昔は―を汲くんで肥やしとした」
屎尿
73
-
こうこつ
①うっとりして我を忘れるさま。「―感にひたる」②頭のはたらきが鈍って判断力や理解力が劣るさま。特に、老年になってぼけた状態にいう。「年をとって―の域に入った」
恍惚
74
-
じらい
①近ごろ。最近。②その後。その時以来。
邇来
75
-
それい
①精白していない玄米。②そまつな食べ物。
粗糲
76
-
かしょく
穀物の植えつけと刈り取り。農業。
稼穡
77
-
かんじょう
ぐるりと取り囲む。
圜繞
78
-
てっぽう
①火薬の力で弾丸を発射する大砲や小銃の総称。②据え風呂ブロを沸かすための金属製筒形のかま。③相撲で、両手に力を込めて相手の胸を突き飛ばす技。④狐拳きつねケンの一手で、左手の握りこぶしを前に出すこと。⑤あたると死ぬことから、フグの別称。⑥かんぴょうを入れた細いのり巻き。
鉄炮
79
-
こしょう
コショウ科のつる性常緑半低木。インド原産。乾燥させた実は代表的な香辛料。
胡椒
80
-
ほうほう
物事が盛んなさま。また、多くて盛大なさま。
彭彭
81
-
べんぶ
手をうって喜び、舞いおどるさま。
抃舞
82
-
せきとく
文書。手紙。書状。「―文」
尺牘
83
-
こうかん
一点を支点にして自由に回転でき、小さな力を大きな力に変える棒。また、その仕掛け。「てこ」に同じ。
槓杆
84
-
こうかん
互いにうちとけて楽しむこと。「来日した使節団と―した」
交驩
85
-
ふらち
人の道や法にはずれること。「―な奴やつ」
不埒
86
-
けいがく
①大きい谷。深い谷。②強い欲望。
谿壑
87
-
しそう
そそのかすこと。けしかけること。
使嗾
88
-
こしつ
いつまでも完治しない病気。ながわずらい。持病。
痼疾
89
-
へんがく
室内や門戸にかける横に長い額。「―を掲げる」
扁額
90
-
かんか
①金属などを入れて溶かす耐熱性の容器。②大勢の人が熱狂した状態のたとえ。「会場は興奮の―と化した」③種々のものが入り混じる状態のたとえ。「人種の―」
坩堝
91
-
じんう
腎臓内の、尿を集めて膀胱ボウコウへ送る袋状の器官。「―炎」
腎盂
92
-
おうと
胃の中に入っているものを口からはいてもどすこと。
嘔吐
93
-
きょうおん
あしおと。
跫音
94
-
けんか
①言い争うこと。また、腕力で争うこと。②やかましく騒ぐこと。
諠譁
95
-
さくれつ
爆弾・砲弾などが爆発して、はじけ散ること。「ミサイルが―する」
炸裂
96
-
きく
①山道が曲がりくねってけわしいさま。②世渡りの困難なさま。
崎嶇
97
-
とうい
布をしなやかにし、つやを出すために砧きぬたをうつこと。
擣衣
98
-
かんてい
戦いに勝って、敵を平定すること。
戡定
99
-
よくじょう
地味が肥えて作物が豊かに実ること。「何年もかけて―な土地にした」
沃饒
100
-
げきしょう
兄弟げんか。うちわもめ。「」はかきね、家の中の意。
鬩牆
101
-
しょうじょ
上級の官位に任用されること。また、任用すること。
陞叙
102
-
こんにゃく
①サトイモ科の多年草。インドシナ原産で、食用に栽培。地下茎から太く長い葉柄を一本出し、羽状の葉をつける。地下茎は大きな球形。②①の地下茎を粉にしたものを加工し、固めた食品。
菎蒻
103
-
かんせい
自由を奪うこと。束縛して自由にさせないこと。
箝制
104
-
おうしょう
休みをとれないほど忙しく働くこと。
鞅掌
105
-
てっかい
鉄でできた杖つえ。鉄杖テツジョウ。
鉄枴
106
-
かつま
仏①作業。働き。②儀式や作法。特に、修行者の受戒や懺悔ザンゲ。③「ー金剛」の略。三鈷サンコを十字形に組み合わせた密教の法具。
羯磨
107
-
えんじ
①黒みを帯びた赤色。えんじ色。「―色の上着がよく似合う」②ベニバナを原料とした赤色顔料。
臙脂
108
-
けんそう
やかましいさま。騒がしいさま。「巷ちまたの―が聞こえる」
喧噪
109
-
かでん
まちがって伝えること。また、その言い伝え。
訛伝
110
-
こうしょ
①一時的な間に合わせ。その場だけのこと。「―の処置」 「―の恋」②おろそかなこと。軽々しいさま。「―の行動」③ちょっとしたこと。「―の病気」
苟且
111
-
れいこう
アカザの葉の吸い物。また、粗末な食事のたとえ。
藜羹
112
-
そくしゅう
①たばねた干し肉。②中国で昔、家臣や弟子になる際に①を進物に用いたことから、入門などのとき持参する謝礼や進物。
束脩
113
-
じゅうたん
毛織物の一種で、床に敷く物。カーペット。
絨毯
114
-
がとう
寝台。ねどこ。ベッド。
臥榻
115
-
ぎょうこう
思いがけない幸運。こぼれざいわい。「―にめぐまれ難をのがれた」 「勝利は―というほかはない」
僥倖
116
-
ほぜい
税からのがれること。また、滞納している税。
逋税
117
-
そらい
行き来すること。
徂来
118
-
へいとう
害のある点。「この法案にはまったく―がない」
弊竇
119
-
はいしつ
①治らない病気。②律令リツリョウ制の規定で、身体に疾病や障害があり仕事ができないこと。また、その人。
癈疾
120
-
やゆ
からかうこと。ばかにして笑うこと。「役人を―する戯画」
揶揄
121
-
るいれき
頸部ケイブリンパ節結核の古称。頸部などのリンパ腺センが結核菌におかされて腫はれ、しこりができる病気。
瘰癧
122
-
してん
店。店舗。商店。
肆廛
123
-
そうめい
ひろびろと大きくあおい海。あおうなばら。おおうなばら。
滄溟
124
-
せんじょ
①月にすむというヒキガエル。②月の異称。
蟾蜍
125
-
きんしょう
とらえることと自由に放つこと。転じて、自在に扱うこと。
擒縦
126
-
かっそ
ネズミ。
黠鼠
127
-
ちこう
地中のあなぐら。参考「」は土の中の深いあなの意。
地窖
128
-
ごうそ
集団となって訴え出ること。
嗷訴
129
-
こうてん
①広く大きい空。大空。天。②夏の空。
昊天
130
-
ひご
根拠のない無責任なうわさ。デマ。「流言―」
蜚語
131
-
せいてい
トンボ目の昆虫の総称。目は大きな複眼。胴は棒状で、二対のはねは膜質で網状。幼虫は水中にすみ、「やご」と呼ばれる。とんぼ、やんま。
蜻蜓
132
-
きょくれい
精を出して努めはげむこと。「厲」もはげむ意。
勖厲
133
-
とうつう
ずきずきとうずくように痛むこと。また、その痛み。
疼痛
134
-
べんぶん
四字と六字の対句を用い、音調を整えて故事を多用する文体。内容よりも形式を重んじる。中国、六朝リクチョウから唐の時代に流行した。四六騈儷体シロクベンレイタイ。
駢文
135
-
とうか
船頭が舟をこぐときにうたう歌。舟歌。表記「棹歌」とも書く。
櫂歌
136
-
てっとう
細かい物事にこだわらず、のびのびしていること。また、雄大なさま。
跌宕
137
-
えんぴ
サルの臂ひじの意から、長く伸ばした腕。「―をのばす」
猿臂
138
-
てんぼう
遠くからようすをうかがうこと。
覘望
139
-
すいほう
①火打ち石などを打ち合わせて発火させる火。うちび。きりび。②敵の来襲などを味方に合図する火。のろし。「燧火」に同じ。
燧烽
140
-
ばくしん
非常な勢いで、まっしぐらに進むこと。「―する戦車」
驀進
141
-
かんそう
手を洗い、口をすすぐこと。「」は口をすすぐ意。
盥漱
142
-
しんしん
①ウマが速く走るさま。②時間や物事の進みが早いさま。
駸駸
143
-
あんみつ
寒天・ゆでたエンドウマメ・果物などをまぜあわせて蜜をかけたみつまめに小豆あずき餡をのせたもの。
餡蜜
144
-
ぼうしょく
一つの望みを達すると、それ以上のことを望むこと。[▲隴を得て▲ーをーむ]ロウをえてショクをのぞむ
望蜀
145
-
ぼうだい
非常に大きいさま。規模がふくれあがって大きいさま。
尨大
146
-
ほうふつ
①よく似ていること。ありありと思い出すこと。「往時を―とさせる」②ぼんやりと見えること。「水天―」表記「彷彿」とも書く。
髣髴
147
-
あつぜつ
①おしとどめて物事をさせないこと。②たちきること。一族を絶滅させること。
遏絶
148
-
こうそう
玉や鐘、琴などの鳴り響くようす。また、その音。
鏗鏘
149
-
しゃくやく
①弱々しいさま。しなやかなさま。②女性のたおやかで美しいさま。「―たる風姿」
綽約
150
-
こけん
①人の値打ち。体面。品位。「―が下がる」②土地や家などの売り渡しの証券。
沽券
151
-
くんじょう
①いぶし、蒸すこと。②害虫などを殺すため、薬剤などでいぶすこと。「―剤を用いて殺虫する」
燻蒸
152
-
ばんきょ
①しっかりと根を張って動かないこと。②広く領地を占領して勢力をふるうこと。
蟠踞
153
-
たんめん
酒色(しゅしょく。酒と女)にふけり、おぼれること。
耽湎
154
-
ぶりき
錫すずをめっきした薄い鉄板。「―製のおもちゃで遊んだ」表記「鉄葉」とも書く。
錻力
155
-
しんぶん
未来を予言した文書。未来記。
讖文
156
-
ごうふく
意地っ張りで人にしたがわないこと。強情なさま。
剛愎
157
-
びゃくじゅつ
オケラの根茎を乾燥させた生薬。芳香があり、利尿剤・健胃剤用。また、屠蘇散トソサンの材料。
白朮
158
-
じょうぞく
成長した蚕に繭を作らせるため、わらなどで作った蔟まぶしにあげること。
上蔟
159
-
こそう
戦場で、士気を高めるために太鼓を打ち鳴らして騒ぐこと。鬨ときの声をあげること。
鼓譟
160
-
はいだつ
束縛・習慣などを抜け出すこと。それらを除き去ること。
擺脱
161
-
きゅうてつ
小さな山。小さな丘。
丘垤
162
-
けんれい
あやまち。また、法にそむいて罪を犯すこと。「戻」はもとる、道理にそむく意。
愆戻
163
-
ふこ
みこやまじない師。また、神に祈ったり、まじないをしたりして人をのろうこと。
巫蠱
164
-
あんが
天子が逝去すること。天子の柩ひつぎを乗せた車が日暮れてから出発する意。一説に、天子が死んで、朝廷へのおでましがないのを遠まわしにいった語。
晏駕
165
-
そうよく
入浴して身体をきよめること。
澡浴
166
-
ちみ
①「魑すだま」に同じ。②人間の顔をした化け物。山の神。
魑魅
167
-
きかく
①前後から敵を攻撃すること。②両雄が相対して争うこと。
掎角
168
-
かいだ
①心がゆるんでおこたること。なまけること。「―の心を見破られる」②仏教で修行をおこたること。
懈惰
169
-
ちゅうびゅう
①巻きつくこと。もつれ合うこと。②結びしばること。
綢繆
170
-
じょくそう
病気などで長く寝ているときにできる床ずれ。体の床にあたる部分にできる皮膚のただれ。
蓐瘡
171
-
じゅんさい
スイレン科の多年草。池沼に自生。葉はほぼ円形で水面に浮く。茎や葉はぬるぬるしている。夏、紫紅色の花が咲く。若葉や若芽は食用。ヌナワ。
蓴菜
172
-
かんぎょ
ふせぎ守ること。表記「捍ギョ」とも書く。
扞禦
173
-
けいら
非常事態に備えて見回りをすること。また、その人。パトロール。「歳末の繁華街を―する」
警邏
174
-
しょうりょう
ミソサザイの漢名。
鷦鷯
175
-
ふくそう
いろいろな場所から物事が一か所に寄り集まること。混み合うこと。「―する交通機関」
輻輳
176
-
ききょ
すすり泣くこと。むせび泣くこと。
欷歔
177
-
こうく
にぎやかな大通り。
康衢
178
-
てんてん
①車輪が回転すること。②不安や悩みのために、眠れずに寝返りを打つこと。
輾転
179
-
けつご
成語の下の語を省略し、前半だけで全体の意を表す方法。後略語。「友于兄弟(兄弟いつくしみあい仲良くする)」〈『論語』〉を「友于」のみで「兄弟仲良く」の意とするなど。
歇後
180
-
りょうか
柴しばなどをやぐらに組んで庭でたき、あかりとする火。にわび。燎火リョウカ。「燎かがりび」に同じ。
燎火
181
-
きょうがい
驚きおそれること。「技術の急速な進歩に―する」
驚駭
182
-
ほうけい
①仏像が頭上に結んでいるもとどり。②奈良時代、女官や内親王が礼装の際、髪を高く結い上げ金銀の玉を飾った髪形。
宝髻
183
-
ていし
目を細くして見ること。ちらりと横目で見ること。
睇視
184
-
らんがく
山と谷。
巒壑
185
-
しゃごう
シャコガイ科の二枚貝。奄美大島あまみおおしま以南の珊瑚礁サンゴショウにすむ。貝殻はひし形で厚く、灰白色に赤褐色の斑点ハンテンがある。肉は食用。殻は装飾用。
車螯
186
-
ていよう
おひつじ。雄のヒツジ。
羝羊
187
-
きはい
ひざまずいておがむこと。
跪拝
188
-
ようかい
横合いから口を出すこと。さしでぐち。「他人事に―するものではない」
容喙
189
-
もうせん
獣毛に熱や圧力を加えて、繊維を織物のように仕上げたもの。フェルト状で、敷物用。「野点のだての席に紅の―を敷く」
毛氈
190
-
しぎん
「歯茎はぐき」に同じ。歯の根を包む筋肉で、粘膜におおわれている層。
歯齦
191
-
じくじ
自分の行いをはずかしく思うようす。「内心―たるものがある」
忸怩
192
-
しゅり
外国語の意味がわからないさま。
侏離
193
-
ていけつ
①さげて持つこと。引っさげること。②互いに助け合うこと。
提挈
194
-
ぎが
山などの高くそびえるさま。そびえ立ってけわしいさま。
巍峨
195
-
じゅんじゅん
よくわかるように何度も繰り返し、ていねいに説くようす。「生徒に―と諭す」
諄諄
196
-
さいろう
ヤマイヌとオオカミ。転じて、欲深く無慈悲な人のたとえ。
豺狼
197
-
ひつぐう
①相手や仲間になること。また、その相手や仲間。②結婚すること。また、つれあい、めおと。
匹耦
198
-
がくがく
正しいと思うことを遠慮せずに述べるさま。直言するさま。「千人の諾諾ダクダクは一士の―に如しかず」 「侃侃カンカン―」
諤諤
199
-
しゃしょく
昔、中国で建国のときに守り神として天子がまつった土地の神(社)と五穀の神(稷)。転じて、国家。「―墟キョとなる(国家が滅亡する)」〈『淮南子エナンジ』〉
社稷
200
-
わいさ
こまかなつまらないこと。こまごまとしたくだらないこと。また、そのさま。「瑣」はこまかい意。「日常生活の―な雑事に追われる」
猥瑣
201
-
ちゅうりょ
仲間。ともがら。「侶」もともがらの意。
儔侶
202
-
ききゅう
こうあってほしいと強く願い求めること。こいねがうこと。「平和を―する」
冀求
203
-
とうちょ
いつわりの告げ口も、たび重なると人が信ずるようになるたとえ。「投杼」は機はたの杼ひのこと。[曽△参人を殺す]ソウシンひとをころす
投杼
204
-
ちゅうせき
①昨日。②先日。昔。
疇昔
205
-
がもう
①ガチョウの羽毛。②白くて非常に軽いもののたとえ。雪など。
鵝毛
206
-
せいげつ
①雨上がりに出る月。また、晴れ渡った空の月。②なんの曇り(心のわだかまり)もない、心境のたとえ。「光風―」
霽月
207
-
さくさん
ヤママユガ科のガ。褐色で大形。繭から絹糸をとる目的で飼育される。
柞蚕
208
-
きょうふ
かごを担ぐ人。かごかき。こしかき。類輿丁ヨテイ
轎夫
209
-
びょうしゅん
春の末。暮れの春。陰暦三月ころ。
杪春
210
-
おうめい
①鳥が互いに鳴き交わすこと。②仲間を求め合うこと。
嚶鳴
211
-
りょうらん
入り乱れるさま。花などが咲き乱れているさま。「百花―」表記「繚乱」とも書く。
撩乱
212
-
きょうがく
予期しなかった事柄に非常に驚くこと。また、驚きおそれること。「突然の訃報フホウに接して―する」類驚駭キョウガイ・喫驚キッキョウ
驚愕
213
-
そんたく
他人の心をおしはかること。「友の心情を―する」
忖度
214
-
ようだい
①たまで飾られたりっぱで美しい高殿たかどの。②月の異称。
瑶台
215
-
りかん
病気にかかること。「結核の―率が再び増えている」
罹患
216
-
ききん
天候異変などによって作物が実らないために、食糧不足になること。
饑饉
217
-
けんこ
①振り返って見ること。②目をかけること。引き立てること。ひいきにすること。類愛顧
眷顧
218
-
ふうてん
①定職をもたず、ぶらぶらしている人。②言行錯乱や感情激発など精神状態に異常が見られること。また、そういう症状の人。
瘋癲
219
-
せんこう
人物や才能などを調べ、適当な担当者を選ぶこと。「書類―」
銓衡
220
-
しゅび
獣毛などを束ねて柄をつけた仏具。払子ホッス。
麈尾
221
-
ちょうたく
①宝石などを刻んで磨きあげること。②詩文を推敲スイコウし、練り上げること。
雕琢
222
-
かいこく
①教えいさめること。②行政上の義務を果たすよう要求する通知。類催告 ③公務員などに対する懲戒処分の一つ。職務違反のとき、本人に直接言い渡しをすること。類譴責ケンセキ
誡告
223
-
りょうまつ
軍隊で、兵士の食糧と軍馬のまぐさ。
糧秣
224
-
はいせつ
生物が、老廃物や栄養を取った残りかすなどの、不用または有害な物質を体外に出すこと。「―物」
排泄
225
-
しゅうきょく
平らな地層が、地殻変動による横からの圧力で波状に曲がる現象。山や谷ができる。「―山脈」
褶曲
226
-
そうがい
せき。しわぶき。
嗽咳
227
-
しい
①黒色の衣服。②墨染めの僧衣。また、僧侶ソウリョ。
緇衣
228
-
かじょう
遠くへだたった土地。遠い国。
遐壌
229
-
しゅんせつ
水底の泥をさらって深くすること。「―船が川砂利を運ぶ」
浚渫
230
-
ひょうかく
芸者買いをする男。うかれお。類遊客
嫖客
231
-
けいがん
①きらきら光る目。鋭い目つき。②物事をはっきりと見抜く鋭い眼力。「首領の―に感服した」
炯眼
232
-
かんかく
互いに相手をこばみ、受け入れないこと。表記「扞格」とも書く。
捍格
233
-
えんり
竹や柴しばなどで目をあらく編んで作った垣。まがき。
垣籬
234
-
しょうか
笙にあわせて歌うこと。また、その歌。笙は管楽器の一種。
笙歌
235
-
ごぼう
キク科の二年草。ヨーロッパ・シベリア原産。葉はハート形で大きい。根は地中に垂直に長く伸びて、食用。由来「牛蒡」は漢名より。根がウシの尾に似ることから。
牛蒡
236
-
はんしょう
同じ種類のいくつかのものを、一つにまとめていう名称。表記「汎称」とも書く。
泛称
237
-
ごうり
ほんの少しであること。きわめて微量であること。わずか。参考「釐」は、きわめてわずかな数量の意。
毫釐
238
-
がび
①形の美しいまゆ。②女性の顔立ちの美しいさま。美人。
娥眉
239
-
ちゅうしょ
漢字の書体の一つ。大篆ダイテン。由来中国、周の宣王のとき、史籒シチュウがつくったとされることから。
籒書
240
-
かくしゅ
雇い主が雇っている人をやめさせること。首切り。解雇。免職。
馘首
241
-
えいいき
はかば。一般の土地と区別されている墓地。
塋域
242
-
しょうじ
山などが高くそびえ立つこと。類聳立ショウリツ・屹立キツリツ
聳峙
243
-
こちょう
チョウの別称。
蝴蝶
244
-
おういつ
満ちあふれること。「元気が―する」
汪溢
245
-
らいかい
①積み重なった多くの石のかたまり。②積み重なった不平や不満。③心中が穏やかでないさま。
磊塊
246
-
しょうき
焼きつくすこと。
焼燬
247
-
かんじょ
髪をあげまきに結った少女。また、幼女。
丱女
248
-
てんと
みやこをある地に定めること。みやこを建設すること。
奠都
249
-
ほうど
匏と土。それぞれ中国古代の楽器。金・石・糸・竹・匏・土・革・木の八種類の楽器をいう八音のうちの二つ。「匏」は瓜うりをくりぬいて作った楽器で笙ショウの類。「土」はつちを焼いて作った楽器。
匏土
250
-
ぜんぜん
①だんだん行き進んでうつりかわるようす。徐々にひたしていくさま。②しなやかでやわらかなようす。
冉冉
251
-
かさ
罪人につける刑具で、くびかせとくさり。
枷鎖
252
-
がいてい
乳児。また、二、三歳の幼児。
孩提
253
-
えんどう
マメ科の二年草。葉は羽状複葉で、先端は巻きひげとなる。若いさやと種子は食用。エンドウマメ。
豌豆
254
-
せんき
漢方で、下腹部や腰の筋肉が引きつり痛む病気の総称。「他人の―を頭痛に病む」 「―筋すじ」
疝気
255
-
きき
おそれ驚き、胸騒ぎがするさま。「胸中―として暗闇くらやみの中を進んだ」
悸悸
256
-
ふさく
①おのと、のみ。また、それで細工をすること。②詩文や書画などに技巧をこらすこと。「―の痕」
斧鑿
257
-
ひそ
灰白色で金属のような光沢がある、もろい固体。非金属元素の一つで、化合物は猛毒。農薬・医薬の原料。
砒素
258
-
こんきん
困りきって行き詰まること。
困窘
259
-
りんかん
宮殿などの建物が、壮大で美しいさま。
輪奐
260
-
るじゅつ
こまごまと述べること。詳しく述べること。
縷述
261
-
せんしょう
先人の行った事業の跡。
先蹤
262
-
はつもう
①道理に暗い人を導いて、物事が分かるようにすること。「蒙・矇」は暗い・愚かの意。②覆っているものを取り除くこと。きわめてたやすいことのたとえ。
発矇
263
-
てんめつ
滅ぼす。絶やす。残らず滅びる。死に絶える。
殄滅
264
-
はくぎょく
鉱山から掘りだしたままで、みがいていない玉。あらたま。
璞玉
265
-
ちゅうみつ
一か所に多く集まること。びっしりとこみ合っていること。「人口の―な地域である」
稠密
266
-
はいたい
①身ごもること。②物事の起こる原因が生じること。きざし。
胚胎
267
-
かいきょく
①エンジュといばら。②「槐門棘路(政界の最高幹部のこと)」の略。
槐棘
268
-
こんせい
真心がこもっていること。
悃誠
269
-
いぼう
子孫のためによい計画を残すこと。また、その計画。
貽謀
270
-
しょうけつ
①悪いものが激しい勢いではびこるさま。猛威をふるうこと。「黒死病が―をきわめた」②激しくくつがえること。荒れて失敗すること。
猖獗
271
-
とがい
①虫が本や衣服などを食って害をなすこと。また、その害。②物事をむしばみそこなうこと。
蠹害
272
-
すいさん
飯をたくこと。また、食事の仕度をすること。「飯盒ハンゴウ―」
炊爨
273
-
しょくざい
①金品を出して罪を免れること。②罪ほろぼしをすること。③キリスト教の教義の一つ。キリストが十字架にかかり、人々の罪をあがなったこと。
贖罪
274
-
かとう
僧の頭を袈裟ケサなどで包み、目だけを出した装い。かしらづつみ。
裹頭
275
-
きっきょ
手や口を動かして、忙しく働くこと。
拮据
276
-
ぎょくぜん
ひときわ高くそびえているさま。ひときわすぐれているさま。
嶷然
277
-
そうそう
水がよどみなくさらさらと流れるさま。また、その音。「渓谷の水は―と流れる」
淙淙
278
-
みりん
焼酎ショウチュウに蒸したもちごめやこうじなどを混ぜて醸造し、かすを絞りとった酒。甘味があり、おもに調味料に用いる。
味醂
279
-
せきとう
石の階段。石段。また、石敷きや石段の続く坂道。
石磴
280
-
ぼうし
刀剣のきっさきの焼き刃。つくられた時代や刀工の流派の特徴を示す。
鋩子
281
-
こうきゅう
よい配偶者。よきつれあい。参考「逑」はつれあいの意。
好逑
282
-
そうきょく
ことを演奏する楽曲。ことで伴奏する声楽曲と、ことと他の楽器とを合わせた器楽曲がある。
箏曲
283
-
いんめつ
あとかたもなく消えること。あとが残らないように、消すこと。「証拠を―する」
湮滅
284
-
ほうたい
ハチとサソリ。小さくても恐ろしいもののたとえ。
蜂蠆
285
-
きこう
めったに見ることができないこと。「―本」表記「稀覯」とも書く。
希覯
286
-
えんもん
①軍門。②役所の外門。
轅門
287
-
せいひつ
静かで落ち着いていること。世の中が平和に治まっていること。「世は―を取り戻した」
静謐
288
-
しょうきょう
漢方で、ショウガの根茎を乾かした薬。鎮咳剤チンガイザイや健胃剤などとする。
生薑
289
-
れいしゅ
人民。庶民。万民。「黎民」に同じ。
黎首
290
-
めいせき
筋道がとおっていて、はっきりしているさま。「頭脳―」
明晰
291
-
うし
口内の細菌が作り出した乳酸によって歯の組織が侵食される病気。また、その歯。「齲むしば」に同じ。
齲歯
292
-
そうぼう
両方のひとみ。両眼。「鋭い光を放つ―」
双眸
293
-
ここう
①草木の水気がなくなり干からびること。②やせおとろえること。また、おちぶれること。
枯槁
294
-
こじ
①たのみとすること。②父母。子がたのみとする者。
怙恃
295
-
どうかつ
おどして、怖がらせること。おどかし。「弱みにつけこんで―する」
恫愒
296
-
こんほう
果てしなく大きいもののたとえ。参考「鯤」は伝説上の大魚、「鵬」は伝説上の大鳥の意。
鯤鵬
297
-
けんりん
欲が深く、物惜しみをすること。けちんぼ。しみったれ。
慳吝
298
-
かいしょう
①海鳴り。②満潮時に海水が河川をさかのぼる際、押し寄せてできる高い波。高潮。③地震で起きる津波の旧称。
海嘯
299
-
ちょうぜん
①直立して身動きしないさま。②にわかなさま。突然。
輒然
300
-
はこう
①片足が不自由で、引きずるように歩くこと。②物事がつりあいのとれない状態で進むこと。「―景気」
跛行
301
-
ひひ
①オナガザル科の大形のサルの総称。アフリカにすむ。鼻口部が突出し、顔が赤く、性質は荒い。マントヒヒなど。②好色な、中年以上の男性のたとえ。「―おやじ」
狒狒
302
-
しゃし
身分不相応なぜいたく。度を超えて金をつかうこと。「―な生活」 「―に流れる」
奢侈
303
-
ここう
生計を立てること。口すぎ。「ついに―の道も閉ざされた」
餬口
304
-
きんこん
褌ふんどしをきつく、しっかりとしめ直すこと。
緊褌
305
-
しんしん
官位・身分の高い人。転じて、紳士。参考礼装で笏しゃくを大帯にさしはさむ人の意。
縉紳
306
-
へいい
人が、天から与えられた正しい道を守ること。
秉彝
307
-
ぎょし
フカのひれ。中国料理の材料。ユイチー。
魚翅
308
-
りゅうりょう
楽器の音などがさえわたるさま。「―たる笛の音」
嚠喨
309
-
べんりゅう
冕冠ベンカンの上の冕板に垂らす、珠玉を通した糸縄シジョウ。
冕旒
310
-
とり
腹のうち。転じて、心のなか。
肚裡
311
-
めいれい
①青虫あおむし。②養子。
螟蛉
312
-
しょうじ
ほんの少しの間。しばし。「―ののち両軍相あい見まみえることとなる」
霎時
313
-
しんぎん
苦しんでうめくこと。なやみ苦しむこと。「病床で―する」 「思うように描けず―する」
呻吟
314
-
しょうしゃ
すっきりとして洗練されているようす。「洋風の―な家に住んでいる」
瀟洒
315
-
きじん
変わり者。風変わりな人。
畸人
316
-
そうきゅう
いらだって急ぐこと。せっかち。「―に事を決するな」
躁急
317
-
きび
①つなぎとめること。つなぎとめるもの。②中国が歴代、異民族を統治するのに用いた政策。相手の有力者をうまく手なずけて自治を許し、武力によることなく間接的に治めること。「―政策」
羈縻
318
-
せきぞく
石の矢じり。石で作った矢の根。石器時代、木や竹などの柄につけて狩りの道具や武器として用いた。
石鏃
319
-
せいちゅう
そばから干渉して自由な活動を妨げること。「掣」は引き止めて自由を妨げること。「肘」は、ひじ。
掣肘
320
-
しかん
しかばねとなって(一命を捨てて)、主君をいさめること。
尸諫
321
-
かくじゅん
つつしんでしたがい行うこと。
恪循
322
-
しょうき
中国で、魔を除くという神。日本ではその像を端午の節句に飾る。
鍾馗
323
-
とうか
船頭が舟をこぐときにうたう歌。ふなうた。
棹歌
324
-
しんちゅう
銅と亜鉛の合金。「―の盥たらい」
真鍮
325
-
こうしょう
かまれてできた傷。「犬による―でしばらく病院に通った」
咬傷
326
-
はいたい
刀剣などを身におびること。腰におびること。
佩帯
327
-
せんきん
非常に重いこと。「―の重みをもつ言葉」
千鈞
328
-
こくしゅく
穀物と豆類。
穀菽
329
-
ていし
流れるなみだと、はなみず。
涕泗
330
-
せんぱく
①道路。特に、あぜ道。②二本の道路が交差した場所。
阡陌
331
-
けっさつ
血管をしばって血液の流れを止めること。
結紮
332
-
ようげつ
あやしいわざわい。また、わざわいをもたらす不気味な前兆。
妖孼
333
-
かんせい
①落とし穴。わな。②人を陥れる計略。「詐欺師の仕掛けた―にはまる」
陥穽
334
-
さくさく
人々が口々に言いはやすさま。しきりに言うさま。「好評―」
嘖嘖
335
-
しゅぜん
あごひげと、ほおひげ。「―麗うるわしい好好爺コウコウヤ」
鬚髥
336
-
そくぶん
風のたよりに聞くこと。ほのかに聞くこと。「―によると彼女は中国にいるらしい」
仄聞
337
-
そうげき
非常にいそがしいこと。気ぜわしく、あわただしいこと。
怱劇
338
-
けいえん
玉のように美しい敷物。転じて、美しく華やかな宴席。
瓊筵
339
-
せいふう
なまぐさい風。血なまぐさいにおい。殺伐とした気配。
腥風
340
-
ひょうせつ
他人の詩歌や文章などをぬすんで、自分のものとして発表すること。「―が判明して入選を取り消された」
剽窃
341
-
こんろ
①持ち運び可能な土や金属製の炊事用加熱器具。「ガス―」②七輪。
焜炉
342
-
きしょう
高い帆柱。マスト。
危檣
343
-
とっかん
①大勢が大声で叫ぶこと。鬨ときの声をあげること。②大声を発しながら、敵陣に突撃すること。
吶喊
344
-
きょうだ
「怯弱」に同じ。
怯懦
345
-
しょうこ
商人の総称。あきんど。
商估
346
-
おうのう
心の奥で、悩みもだえること。「―を訴える」
懊悩
347
-
よぜん
今にも絶えそうなかすかな息。虫の息。「―を保つ(絶えそうな命をかろうじて長らえる)」
余喘
348
-
しんろう
①しみもれること。にじみ出すこと。②仏ある程度の悟りを得た人に残っている、煩悩の余り。多く、禅宗で用いる。
滲漏
349
-
えきさく
賢者が死ぬこと。「易」は替える、「簀」は寝床の下に敷く竹のすのこの意。
易簀
350
-
ふてい
勝手きままにずうずうしく行動すること。「―の輩やからは許さない」
不逞
351
-
こうぼ
遠大なはかりごと。規模の大きな計画。「宏図」に同じ。
宏謨
352
-
かと
①「おたまじゃくし」に同じ。②「-文字カトモジ」の略。中国の古代文字の一種。書体がおたまじゃくしに似ている。
蝌蚪
353
-
かんしゃく
感情をおさえきれず、怒りやすい性質。また、その発作。癇癪玉。「―を起こす」類癇癖カンペキ
癇癪
354
-
しんしん
ひどく痛むさま。ずきずきと痛むさま。「頭が―と痛む」
岑岑
355
-
げんうん
「読者を―の彼方かなたへ誘いこむ」「めまい」に同じ。
眩暈
356
-
がいてい
楽しみやわらぐこと。
豈弟
357
-
いとく
非常にすぐれた徳。特に、女性のすぐれた品性・人格。
懿徳
358
-
ぎぎ
山や岩が高く大きいさま。表記「巍巍」とも書く。
魏魏
359
-
さいにん
非常にねたみ深く、無慈悲なこと。うたがい深く、不人情なこと。
猜忍
360
-
とうろう
カマキリの漢名。
蟷螂
361
-
ゆうすい
景色などが奥深くて人けがなく静かなさま。「―なる山間に居を構えた」
幽邃
362
-
まんちゃく
あざむくこと。だますこと。ごまかすこと。「世人を―する」
瞞着
363
-
いんせき
流星が大気中で燃え切らず、地球上に落ちてきたもの。
隕石
364
-
ほうふん
①花の香気。かんばしい香り。②ほまれの高いこと。名声。
芳芬
365
-
しょうこう
①すみずみまで、広くゆきわたること。②互いにうちとけること。やわらいでむつまじい状態になること。
浹洽
366
-
ないこう
内部でもめること。うちわもめ。
内訌
367
-
とうてん
水が、天に届くほど満ちあふれること。また、勢力の盛んなたとえ。「―の勢い」
滔天
368
-
もくう
雨で髪をあらうこと。雨に身をさらすこと。「櫛風シップウ―(外を走り回り、雨風にさらされて苦労すること)」
沐雨
369
-
しゅくてい
酒を多量に飲んだことにより翌日に残る頭痛などの症状。ふつかよい。
宿酲
370
-
りゅうじょ
①ヤナギの種子が、わたのように飛び散ること。また、その種子。ヤナギのわた。②降る雪のたとえ。
柳絮
371
-
ひっきょう
つまるところ。要するに。結局のところ。参考「」 「」ともにおわる意。
畢竟
372
-
ぎか
①中国の古代伝説上の人物で、羲氏と和氏。暦法を定めたといわれる。②太陽を運行させる御者ギョシャ。転じて、太陽。日月。
羲和
373
-
やし
ヤシ科の植物の総称。熱帯地方に多く自生。果実は食用。また、せっけん・ろうそくなどを作るやし油の原料。ふつうココヤシを指す。「―の実」
椰子
374
-
けんれい
あでやかでうつくしいこと。うつくしくてつややかなこと。
姸麗
375
-
けんぺき
首から肩にかけての筋が引きつること。肩凝り。「―で腕が上がらない」
痃癖
376
-
おうおう
心に不平や不満があって、元気のないさま。「―として楽しまず」
怏怏
377
-
ようらく
宝石を連ねて仏像の頭・首・胸などを飾るもの。寺院内の天蓋テンガイの装飾にも用いる。
瓔珞
378
-
ちゅうせん
くじをひくこと。くじびき。「プレゼントが―で当たる」
抽籤
379
-
かくさつ
手でうち殺すこと。なぐり殺すこと。
挌殺
380
-
へいげい
①横目でにらむこと。尻目しりめに見ること。②あたりをにらみつけて勢いを示すこと。「天下を―する」表記「睥睨」とも書く。
俾倪
381
-
しゅうしゅう
①舟とかじ。転じて舟。②舟で荷物を運搬すること。
舟楫
382
-
ゆうこう
奥深い静かな竹やぶ。
幽篁
383
-
はいど
陶磁器を作る素地きじの土。
坏土
384
-
てんぜん
あつかましいさま。恥じる表情のないさま。類恬然テンゼン
靦然
385
-
るいし
死者を弔い哀悼の意を表すために、故人の生前の功業を数え上げて述べた歌や言葉。しのびうた。
誄詞
386
-
へきすう
「僻地」に同じ。
僻陬
387
-
ぎじょう
儀式に用いる形式的・装飾的な武器。
儀仗
388
-
せんろく
心に深く刻んで記憶すること。
鐫録
389
-
そうい
①刀で受けたきず。切りきず。「満身―」②手ひどく受けた痛手。こうむった損害。類創傷
創痍
390
-
たいとう
①頭をもち上げること。②勢力を得てくること。「新人の―」③文章を書くとき、貴人の姓名などを文中で改行し、一字または二字分ほかの行よりも上に出して敬意を表す書式。一字上がるのが一字擡頭、二字上がるのが二字擡頭。
擡頭
391
-
えんけん
①高くそびえるさま。②おごりたかぶるさま。③世俗を超越していること。
偃蹇
392
-
かいちょく
注意を与えて行いをつつしませること。また、自らをいましめつつしむこと。
戒飭
393
-
こうれい
夫婦。伴侶ハンリョ。つれあい。配偶者。「―の約を結ぶ」
伉儷
394
-
ほうこう
あてもなくさまよい歩くこと。「夜の盛り場を―する」
彷徨
395
-
きねん
満一か年。一周年。
朞年
396
-
ようらん
①「揺籠ゆりかご」に同じ。②物事が発展する最初の時期や場所。「文明の―期」
揺籃
397
-
がしょう
①ねどこ。②床に入って寝ること。特に、病気で寝込むこと。
臥牀
398
-
ひょうかん
動作がすばやく、気性がきつくて強いこと。「―な騎馬部隊」
慓悍
399
-
せっき
夕日。夕日の光。いりひ。
夕暉
400
-
ふへい
①ウキクサ科の多年草。池沼などの水面に浮かぶ。三個の平らな葉状体の中央から数本のひげ根を出す。②水面に浮かんで生える草の総称。③不安定で落ち着かない生活のたとえ。「―稼業」
浮萍
401
-
さっそう
人の態度や動作などがきびきびして、さわやかに感じられるさま。「名探偵が―と登場する」
颯爽
402
-
しょきょう
本を入れる箱。
書篋
403
-
ぼあい
夕暮れのもや。夕方に立つもや。
暮靄
404
-
こうじつ
なれなれしくすること。なれ親しみ、遠慮がなくなること。
狎昵
405
-
こうけい
物事の急所。重要な点。
肯綮
406
-
めいび
自然の風景が清らかで美しいこと。「風光―」
明媚
407
-
きょぜん
急に。にわかに。「―として足音が響く」
遽然
408
-
えんおう
無実の罪。ぬれぎぬ。「全くの―だ」 「―を晴らす」「冤罪」に同じ。
冤枉
409
-
ぼうしゅく
牡牛おうし座にあるプレアデス星団の和名。肉眼では六つの星が確認できる。二十八宿の一つ。六連星むつらぼし。
昴宿
410
-
かいらん
纜ともづなを解いて船が港を出ること。ふなで。「纜」は船尾にあって船をつなぎとめる綱。
解纜
411
-
こうじょ
金額などを除くこと。特に、収入のうち課税対象額から除外すること。「税金の扶養―」
扣除
412
-
せんめつ
残らずほろぼすこと。ほろぼしつくすこと。みな殺し。
殲滅
413
-
ひぞう
胃の左後ろにある楕円ダエン形の臓器。白血球をつくり、古くなった赤血球を破壊し、また血液をたくわえる器官。
脾臓
414
-
ろもう
①塩分を多く含んだ土地と草の茂った野原。転じて、土地が荒れ果てていること。②軽率で粗略なこと。
鹵莽
415
-
かいたい
①とてもわずかなこと。②ほんのすこしのわだかまり。
芥蔕
416
-
ぼうぜん
むくむくと盛り上がるように大きなさま。表記「厖然」とも書く。
厖然
417
-
けんかい
かたくなに自分の考えを守り、人と妥協ダキョウしないさま。
狷介
418
-
のうそ
先祖。祖先。
曩祖
419
-
ようちょう
外敵を征伐すること。討ちこらしめること。「敵を―する」
膺懲
420
-
めんご
面会すること。また、面会して話すこと。
面晤
421
-
ろくろ
①「轆轤台」の略。木製の回転する台で、陶器を作るのに用いる。②物を引き寄せたり、つるし上げたりするのに使う滑車。井戸水のくみ上げなどに用いる。③傘の柄の上部にある、骨の集まった開閉の装置。
轆轤
422
-
ちょしょう
紙幣。おさつ。
楮鈔
423
-
べきべき
霧や雲などがたれこめ、一面をおおうさま。
冪冪
424
-
とうかい
才能・地位・形跡などをつつみ隠すこと。他人の目をくらまし、わからないようにすること。
韜晦
425
-
めいもく
①目をつむること。「―して思いめぐらす」②安らかに死ぬこと。
瞑目
426
-
しんさん
下着。肌着。「衫」も下着の意。
襯衫
427
-
こかつ
①水が干上がること。「貯水池が―する」②物がつきて、なくなること。「食料が―する」 「地下資源が―する」書きかえ「涸渇」の書きかえ字。
涸渇
428
-
でんぶ
体のしりの部分。
臀部
429
-
ぎょしゃ
馬車でウマを操り、走らせる者。(御者)
馭者
430
-
まひ
①神経や筋肉の機能が停止したり低下したりすること。「心臓―」②本来のはたらきができなくなること。「良心が―する」
痲痹
431
-
けいてき
教え導くこと。啓発すること。参考「啓」も「迪」も教え導く意。
啓迪
432
-
しんきゅう
はりと灸キュウを使って行う治療法。「―師の資格をとる」
鍼灸
433
-
きょきん
なんらかの目的で必要な金銭を出し合うこと。また、その金銭。
醵金
434
-
たいとう
①くずれ落ちること。
頽唐
435
-
せんぼう
はるかに仰ぎ見ること。遠く見渡すこと。「山の彼方かなたを―する」
瞻望
436
-
きょうじゅつ
あわれんで恵むこと。
矜恤
437
-
あうん
①梵語ボンゴの最初の開口音と最後の閉口音。すべての物事の始まりと終わりを指す。②吐く息と吸う息。「―の呼吸」③寺社の山門に置かれている一対の仁王像や狛犬こまいぬの顔つき。一方は口を開き、他方は閉じている。
阿吽
438
-
じんすい
全力をつくして労苦すること。ほねおり。「社会事業に―する」参考「瘁」は衰えてやせる意。
尽瘁
439
-
げいご
①熱にうなされるなどして無意識に発する言葉。②筋道の立たないとりとめのない言葉。たわごと。
囈語
440
-
そうおう
イネの苗を植えつけること。また、その苗。田植え。
挿秧
441
-
はつらつ
生き生きとして、元気のよいさま。「生気―」
潑溂
442
-
ぜいゆう
①こぶと、いぼ。無用な肉。贅肉。②余分なもの。無駄なもの。
贅肬
443
-
きんぜん
よろこんでするさま。よろこぶようす。「―として出発する」
忻然
444
-
だいせん
和漢書などで、題名を書いて表紙にはる細長い紙や布。また、その題字や題名。
題簽
445
-
こうかい
ずるがしこくて悪知恵がはたらくさま。「―な手段」
狡獪
446
-
えつうつ
気がふさいで晴れないさま。
噎鬱
447
-
じろう
痔疾の一種。肛門コウモンの辺りに穴があいて膿うみが出る病気。あなじ。
痔瘻
448
-
かくひつ
筆をおく。特に、文章を書き終えて筆を下におく。「これにて―致します」
擱筆
449
-
ついな
昔、宮中で大みそかの夜、疫病の悪鬼を追い払った儀式。節分の豆まきは、このなごり。
追儺
450
-
しこう
①つつしんで貴人のそば近く仕えること。また、その人。②つつしんでご機嫌うかがいに上がること。
祗候
451
-
かんか
①車がつかえて、行き悩むさま。②志を得ないで、不遇であるさま。世に認められず、思うようにならないさま。
坎軻
452
-
そうふ
夫と死別した妻。未亡人。また、ひとりで暮らす女性。「孀やもめ」に同じ。
孀婦
453
-
びまん
風潮などが広がりはびこること。「退廃的気分が―する」
瀰漫
454
-
ひいき
気に入ったものに特別に目をかけて、力添えをすること。好意を寄せて、後援すること。また、その後援者。「知人の店を―にする」
贔屭
455
-
ふか
卵がかえること。また、卵をかえすこと。「人工―」
孵化
456
-
きんてん
利益や恩恵をみんながひとしく受けること。恩恵が均等にいきわたること。
均霑
457
-
ていい
流れるなみだと、はなみず。
涕洟
458
-
たいこ
財産の多い商人。大商人。豪商。
大賈
459
-
ほんたん
勢いの激しい流れ。また、流れのはやい川。早瀬。急流。
奔湍
460
-
かんにゅう
はまり込むこと。また、はめ込むこと。
嵌入
461
-
ひこう
①しいなと、ぬか。②役に立たないつまらないもの。かす。
秕糠
462
-
ぜいせい
あとで後悔すること。臍ほぞをかむこと。
噬臍
463
-
きょうかく
①胸と腹との間。また、胸部。②転じて、胸中。気持ち。
胸膈
464
-
とうあん
将来のことを考えず目前の安楽をむさぼること。一時逃れ。「―の夢」
偸安
465
-
ちゅうさく
はかりごと。また、はかりごとをめぐらすこと。類籌画・籌略
籌筴
466
-
ころく
矢を入れて携行する道具。
胡籙
467
-
りんしょく
必要以上にものおしみすること。けち。「彼はひどい―家だ」
吝嗇
468
-
びらん
①ただれ崩れること。②世の中の乱れ、人民の疲弊のはなはだしいたとえ。
糜爛
469
-
かんけん
さむさとあたたかさ。「―を叙す(時候のあいさつをする)」
寒暄
470
-
げつべつ
二つのものの優劣や高低の差がはなはだしいこと。月とスッポン。
月鼈
471
-
らくえき
人や車馬の往来が絶え間なく続くさま。
絡繹
472
-
もくしょう
目とまつげ。転じて、きわめて接近した状態。間近まぢか。「大学入試が―の間カンに迫る」
目睫
473
-
あいふん
ほこりっぽい空気。また、俗世間のよごれた空気。「氛」は気・空気の意。
埃氛
474
-
けんしゅ
中国、秦シンの時代の人民。
黔首
475
-
にんどう
スイカズラ科のつる性常緑低木。山野に自生。初夏、甘い香りの白い筒形の花をつける。葉は利尿や解熱剤に用いる。
荵冬
476
-
しゃくだん
たちきること。「人世の繫縛ケイバクを―する」
斫断
477
-
わく
春の日の、のどかで暖かなこと。
和煦
478
-
あいき
胃にたまったガスが口から出たもの。げっぷ。
噯気
479
-
ちょうばい
せり売りの市。売り主が複数の買い手に価格のせり合いをさせる市。表記「競り市」とも書く。
糶売
480
-
にゅうきょう
乗車券や入場券などに、係員が特別のはさみを入れること。
入鋏
481
-
あんぜん
①悲しみでくらく沈んでいるさま。②くらいさま。
黯然
482
-
のうしょう
①脳の外側や脳室内にある液。髄液。②知恵や頭脳。「―を絞る(もっている知恵を出し尽くす)」
脳漿
483
-
しゅうし
①イナゴまたはキリギリスの漢名。②子孫が繁栄すること。由来②イナゴが子をたくさん生むことから。
螽斯
484
-
かんか
①道が平坦でないさま。②志を得られないこと。世に入れられず不遇なこと。「―数奇」
轗軻
485
-
びんてん
①空。天空。②秋の空。秋の天。
旻天
486
-
くんゆう
①香気のある草と、悪臭のする草。②善人と悪人。君子と小人。また、善悪のたとえ。
薫蕕
487
-
ここ
乳飲み子の泣く声。「北国の片田舎で―の声をあげた」
呱呱
488
-
じょくれい
こまごまとわずらわしい礼儀作法。「繁文ハンブン―」
縟礼
489
-
あいろ
①せまくて通行が困難な道。②物事を実行する上での妨げ。支障。さしさわり。「この制度が業界発展の―となった」
隘路
490
-
じょうはく
腕のひじから肩までの間。二の腕。
上膊
491
-
こうけつ
死体を埋めるあな。塚あな。墓あな。
壙穴
492
-
いつぼう
シギとハマグリ。または、シギとドブガイ。
鷸蚌
493
-
きゅうりゅう
①大空。天空。②弓形または半球状のもの。アーチ形。円天井・ドームなどおもに建造物についていう。
穹窿
494
-
ぼいん
親指の先に朱肉または墨をつけて指紋を押し、印鑑の代わりとするもの。爪印つめイン。「―を押す」
拇印
495
-
がんれん
漢詩で、律詩の第三句・第四句。対句をなす。前聯。
頷聯
496
-
きんじょく
ふすまと、しとね。掛けぶとんと敷きぶとん。夜具。
衾褥
497
-
へいこ
光り輝くさま。また、あきらかなさま。類炳然ヘイゼン
炳乎
498
-
とうひ
ダイダイの皮を乾燥させたもの。芳香・苦味があり、健胃剤・防臭剤として用いる。
橙皮
499
-
やっきょう
真鍮シンチュウ製の筒に火薬を入れたもの。銃砲に取り付けて弾丸の発射に用いる。
薬莢
500
-
こうえん
思いがけず急に起こること。突然のこと。「―として逝く」
溘焉
501
-
へいげい
①横目でにらむこと。流し目で見ること。②城壁のくぼみから敵情をのぞき見ること。転じて、周囲をにらみつけて勢いを示すこと。「天下を―する大名」
睥睨
502
-
せきち
地味がやせていて、作物がよくできない土地。やせ地。
瘠地
503
-
きりん
①太平の世に現れるという中国の想像上の動物。②すぐれたウマ。
騏驎
504
-
きっくつ
①物や体の一部が折れ曲がって伸びないこと。②文字や文章が、堅苦しくてわかりにくいこと。
佶屈
505
-
いっさん
白い歯を見せてひと笑いすること。「―を博す(自作の詩文などを贈るときのへりくだった言い方。どうぞお笑いくださいの意)」
一粲
506
-
こんこう
異質のものが入り混じること。「玉石―」
混淆
507
-
ほぼ
養護施設や保育所などの児童福祉施設で、幼児や児童の保育にあたる女性職員の通称。
保姆
508
-
ぶぜん
失望や不満でむなしい気持ちになるさま。がっかりしてぼんやりするさま。「―として立ちつくす」
憮然
509
-
しゅうへき
しわと、ひだ。衣服のしわ、山肌に刻まれたひだなど。
皺襞
510
-
うそう
わたくし。
迂叟
511
-
ろうじつ
一年の最後の日。おおみそか。
臘日
512
-
てんこく
石や木、金属に文字を刻むこと。
篆刻
513
-
きょうきょ
竹で編んだ四角いかごと丸いかご。
筐筥
514
-
てんけん
天のとがめ。神のおしかり。天から下される罰。
天譴
515
-
きたん
めずらしい不思議な話。おもしろい言い伝えや物語。「譚」は話・物語の意。「異聞―を収集する」
奇譚
516
-
けんえん
①あきたりなく思うさま。②満足するさま。
慊焉
517
-
こんめい
あだな。ニックネーム。
諢名
518
-
しんらい
神の声。
神籟
519
-
じょうろう
①仏年功を積んだ高位の僧。②身分の高い者。③「上﨟女房」の略。宮中に仕えた高位の女官。④身分の高い女性。
上﨟
520
-
きき
なごやかに楽しみ合うさま。ゆったりと楽しげなさま。「衆人―として楽しむ」
熙熙
521
-
きたん
深くはじて赤面すること。「―の念を抱く」
愧赧
522
-
ざんごう
①城の周囲のほり。②敵の攻撃を防ぐために、地面を掘りさげて一段と低くしたからぼり。
塹壕
523
-
きき
いみきらうこと。おそれ避けること。また、その事柄。
諱忌
524
-
ひちりき
奈良時代に中国より伝来した、雅楽用の管楽器。竹製のたて笛で、表に七つ、裏に二つの指穴があり、縦に構えて吹く。音色は哀調を帯びて高い。
篳篥
525
-
うきょく
①うねうねと曲がりくねるさま。②遠回しなこと。「―の弁解」
紆曲
526
-
けいこつ
膝ひざと足首との間の二本の骨のうち、内側の太い骨。
脛骨
527
-
いへん
書物。書籍。
韋編
528
-
ぜいゆう
①こぶと、いぼ。無用な肉。贅肉。②余分なもの。無駄なもの。
贅疣
529
-
せんせん
上の命令などを聞かず、自分の思うとおりに行うこと。
専擅
530
-
ごうまん
いばって人を見下すさま。
慠慢
531
-
せんめい
はっきりしない道理などを明らかにすること。「本義を―にする」
闡明
532
-
ほうふつ
①よく似ているさま。はっきりと思い浮かぶさま。「亡父の面影が―とする」②姿や形などが、ぼんやりと見えるさま。
彷彿
533
-
そんそ
①酒樽さかだると料理をのせる台。②宴会の席。
樽俎
534
-
おこ
愚かなこと。ばかげたさま。「―な話」
烏滸
535
-
げいか
仏①高僧の敬称。また、各宗派の管長の敬称。②僧への書状の脇付わきづけに用いる語。③高僧のそば。
猊下
536
-
てんたん
あっさりとしていて執着しないさま。無欲でとらわれないさま。「金銭に―としている」
恬澹
537
-
そうこう
織機の部品。縦糸を上下させて横糸の杼ひを通すための器具。あぜ。
綜絖
538
-
そくめつ
①消えてなくなること。②物事がやむこと。また、やめること。
熄滅
539
-
じょくしょ
①むし暑いこと。②陰暦六月の異名。
溽暑
540
-
ふうえい
詩歌をよんだり、吟じたりすること。「花鳥―」
諷詠
541
-
きょうらん
①荒れ狂う大波。②ひどく乱れて手のほどこしようもない情勢。〖---を既倒に廻めぐらす〗どうしようもなく衰えた形勢を挽回バンカイすること。荒れ狂う大波が倒れ伏したのをもとに押し返す意。「既倒」はすでに倒れたこと。〈韓愈カンユの文〉
狂瀾
542
-
うんげん
同系統の色を濃いものからしだいに淡いものへ並べていく彩色法。また、そのような紋様の織物。
繧繝
543
-
かんかく
内と外と二重になったひつぎ。
棺椁
544
-
そくし
あし。また、あしあと。
足趾
545
-
ばんきん
①近ごろ。近年。②古代に対して、最近の世。
輓近
546
-
こうしん
友人どうしが速く寄り集まること。転じて、友人の集まり。
盍簪
547
-
どきゅう
古代中国の武器で、ばね仕掛けで大矢や石を発射する強い弓。「弩いしゆみ・おおゆみ」に同じ。
弩弓
548
-
まんじゅう
小麦粉などをこねて作った皮の中に、あんや肉などを入れて蒸した食べ物。
饅頭
549
-
せいはん
よじのぼること。「攀」はよじのぼる意。
躋攀
550
-
しっこく
①足かせと手かせ。②自由をさまたげるもの。「家庭が―となることもある」
桎梏
551
-
もうろう
①ぼんやりかすんで見えるさま。朧気おぼろゲに見えるさま。②確かでないさま。「意識が―とする」
朦朧
552
-
ぎりょう
物事を行う手なみ。腕前。技量
伎倆
553
-
こはく
①地質時代の樹脂が地中で化石になったもの。ふつうは黄褐色で透明。装飾品に用いる。「きれいな―色の酒を飲む」②「琥珀織」の略。平織で横にうねを表した絹織物。着物の帯などに用いる。
琥珀
554
-
かし
①きず。欠点。「―のある商品だ」②法的に欠陥や欠点があり、完全な条件を備えていない状態。
瑕疵
555
-
かいろう
ともに老いること。夫婦が仲良く老年まで連れ添うこと。「―同穴」
偕老
556
-
しんき
新年の喜び。
新禧
557
-
かんばつ
長い期間雨が降らず、水がかれてしまうこと。ひでり。
旱魃
558
-
さんじゅん
詩文の悪い部分や不要な部分をけずり、足りないところを補うこと。「潤」はかざる、つやを出す意。「詩稿を―する」
刪潤
559
-
てきちょく
①足踏みすること。ためらうこと。②ツツジの漢名。
躑躅
560
-
だほ
とらえること。特に、軍艦などが領海を侵犯した外国の船舶をとらえること。「密航中の貨物船を―する」
拿捕
561
-
そうこく
①対立・矛盾するものが互いに争うこと。「理性と感情とが―している」②五行説で、木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に勝つこと。対相生ソウショウ
相剋
562
-
しょうふく
おそれしたがうこと。おそれひれ伏すこと。
慴伏
563
-
げきせき
ひっそりと静かでさびしいさま。
闃寂
564
-
かいこ
昔、雅楽に用いられた打楽器の一種。胴の両側に革をはり、ひもで締めたもの。こすったりはじいたりして音を出す。
揩鼓
565
-
いんぽん
性に関してだらしのないさま。色ごのみ。
婬奔
566
-
あいき
胃にたまったガスが口から出たもの。げっぷ。
噫気
567
-
けいちょう
軽はずみなさま。考えが浅くうわついていること。
軽佻
568
-
へいり
やぶれたはきもの。転じて、惜しげもなく捨てられるもの。「―のごとく捨てる」
敝履
569
-
もうまい
①光がおおわれてうす暗い。うす暗くて見えない。②無知であること。道理に暗いこと。
曚昧
570
-
じんかん
俗世間。
塵寰
571
-
らくだ
①ラクダ科の哺乳ホニュウ動物。野生のものはほとんどなく、家畜として飼育。背中のこぶに脂肪を蓄え、それを分解して水にすることができるので、砂漠の生活に適している。乗用や運搬用。乳や肉は食用。毛は織物用。ダバ。②ラクダの毛で作った繊維。また、その織物。
駱駝
572
-
きゅうだん
罪悪・失敗などを問いただして責めたてること。「今更失敗を―しても仕方ない」
糺弾
573
-
しょうしゅう
①鳥などが、樹上などにとび集まること。また、群れをなしてとぶこと。②かけ回って集めること。広く集めること。
翔集
574
-
きえい
欠けることと満ちること。満ち欠け。「潮は月の―にしたがう」
虧盈
575
-
はんろう
①鳥獣を入れるおりやかご。②自由を束縛された境遇のたとえ。「―の身を嘆く」③仏煩悩ボンノウに縛られるたとえ。
樊籠
576
-
じょうちゅう
扁形ヘンケイ動物で、脊椎セキツイ動物の腸内に寄生する虫。体は平たく、多くの節があり、真田紐さなだひもに似ている。
絛虫
577
-
さが
木や石が角ばって、突き出たりからんだりしているさま。
槎牙
578
-
だび
仏火葬にすること。「亡骸なきがらを―に付す」
荼毘
579
-
けいそ
非金属元素の一つ。化合物として地殻中に大量に存在する。半導体に用いる。シリコン。
硅素
580
-
ゆえつ
①のりこえること。②身分に過ぎたことをすること。また、本分をこえること。
踰越
581
-
どうぼく
召使いの少年。しもべ。
僮僕
582
-
さんたん
①あれこれと心を悩ますさま。「苦心―してようやく入手した」②いたましく悲しいさま。「―たる結果に終わる」
惨憺
583
-
じけい
自分で自分の首を切って死ぬこと。
自剄
584
-
かんぱつ
詔勅ショウチョクを、天下に広く告げ知らせること。「大詔―」
渙発
585
-
こか
またの下。
胯下
586
-
めいてい
酒を飲んでひどく酔うこと。「すっかり―する」 「―者を保護する」
酩酊
587
-
らんしょう
物事の最初。起こり。起源。
濫觴
588
-
しんしん
草木の葉が盛んに生い茂るさま。「―と生い茂った杉木立」
蓁蓁
589
-
あだ
美しくしとやかなさま。また、女性の粋いきで色っぽいさま。「―っぽい女」 「―めいた身のこなし」
婀娜
590
-
さし
潮流・風などの作用で、砂地が湾の一方の端から海中に細長く堆積タイセキして堤状になったもの。駿河するが湾の三保の松原が有名。
砂嘴
591
-
ちゅうりく
罪を犯した者をころすこと。罪をただしてころすこと。
誅戮
592
-
こうかく
物事をしらべ考えて、明らかにすること。
考覈
593
-
はさい
破れくだけること。くだくこと。こなごなにすること。「鉱石を―する」
破摧
594
-
さし
液体の底に沈んでいるかす。沈殿物。おり。
渣滓
595
-
りょうしょう
風が肌寒く感じられること。「春寒―」
料峭
596
-
ろじゅん
アシの若芽。
蘆筍
597
-
しゅうりん
秋の長雨。停滞前線の影響で降る梅雨に似た雨。秋雨あきさめ。
秋霖
598
-
しゃがん
あからがお。日焼け、酒焼けなどで赤みをおびた顔。
赭顔
599
-
とうしゅう
それまでのやり方を受け継ぐこと。「古いしきたりは一切―しない」
蹈襲
600
-
はいかい
あてもなく歩き回ること。ぶらつくこと。「夜の街を―する」
徘徊
601
-
けつじん
使いつくすこと。つきてなくなること。
竭尽
602
-
ちてい
①ウマを速く走らせること。ウマでかけ回ること。また、狩猟をすること。②あるものを支配すること。
馳騁
603
-
じゅんじゅん
①まことあるさま。まじめなさま。②おそれつつしむさま。
恂恂
604
-
ドクロ
風雨にさらされて白骨だけになった頭蓋骨ズガイコツ。
髑髏
605
-
かくしゅ
つかみとること。手に入れること。
攫取
606
-
しょうよう
気ままに歩くこと。そぞろ歩き。「川べりを―する」
逍遥
607
-
じゅそつ
国境を警固する兵士。城砦ジョウサイを守備する兵卒。類戍兵
戍卒
608
-
けんてき
しずく。水のしたたり。転じて、小さなもの。わずかなもの。「重露―と成る」 「―岩を穿うがつ(小さなことでも続ければ大事を成すたとえ)」
涓滴
609
-
かつもく
目をこすってよく見ること。注意してよく見ること。注目すること。「―に値あたいする仕事」
刮目
610
-
ふつぜん
むっとして怒りを表すさま。むっとして顔色を変えるさま。「―として席を蹴ける」
怫然
611
-
こたつ
暖房器具の一つ。炭火などの熱源の上にやぐらをかぶせ、上を布団でおおったもの。「―で猫が丸くなっている」
炬燵
612
-
ろうほ
①はたけ。②いなか。③民間。
隴畝
613
-
かっちゅう
よろいとかぶと。武具で、武士が戦いのとき体につけるかたい防具。
甲冑
614
-
りょこう
①村里。いなか。②ちまた。また、民間。
閭巷
615
-
ききょく
①とげのあるカラタチといばら。②悪者・じゃまもののたとえ。
枳棘
616
-
がほう
絵をかいたり色を塗ったりして、美しく飾った遊覧船。
画舫
617
-
かいこう
思いがけず出あうこと。運命的な出あい。めぐりあい。「親子は二十年ぶりに―した」
邂逅
618
-
かんか
①たてとほこ。また、武器。②戦争。「―を交える(戦争をする)」
干戈
619
-
そんきょ
①相撲や剣道で、相対して礼をするときの姿勢。つま先立ちのまま腰をおろし、ひざを開いて姿勢を正した形。「―して仕切りに入る」②うずくまること。しゃがむこと。参考「蹲踞」は「つくばい」と読めば別の意になる。
蹲踞
620
-
ひょうふう
つむじ風。はやて。また、暴風。
飆風
621
-
かろ
「蝸牛廬カギュウロ」の略。カタツムリの殻のように狭い家。自分の家をへりくだっていう語。
蝸廬
622
-
けんけん
①言いにくいことをはっきり言うさま。特に、目上の人に向かって正しいと思うことをそのまま言うさま。②ひどく苦しむさま。難儀するさま。
謇謇
623
-
そゆ
乳から作った、バターに似た油。食用・薬用。また、密教で護摩木をたいて仏に祈る際にも用いる。
酥油
624
-
こうがん
哺乳ホニュウ動物の雄の生殖器官。陰囊インノウ中に左右一対あり、精子を作る。精巣。きんたま。
睾丸
625
-
とふく
腹を切って自殺すること。切腹。割腹カップク。
屠腹
626
-
せいふん
こなみじんになること。転じて、身を粉にして働くこと。粉骨砕身。
齏粉
627
-
げんこ
おごそかなさま。威厳があり、りっぱなさま。「―たる恩師の態度」
儼乎
628
-
こつこつ
①たゆまずに精を出して働くさま。②疲れ果てるさま。
矻矻
629
-
へいどん
他の勢力を支配下に置くこと。
幷吞
630
-
りんき
男女間のやきもち。嫉妬シット。「―は損気」類悋惜
悋気
631
-
すいこう
詩や文章を作るとき、より適切な字句や表現を求めて、練り上げること。「―に―を重ねる」
推敲
632
-
せんぎ
多くの人で評議すること。多人数で相談すること。
僉議
633
-
そそう
気力がくじけ、元気をなくすこと。気落ち。「最初の失敗で意気―する」
沮喪
634
-
きょうこう
鏡を入れるはこ。かがみばこ。
鏡匣
635
-
しんたん
あさ。あした。早朝。朝早く。晨朝シンチョウ。
晨旦
636
-
かいびゃく
①天地が開いた始まり。この世の始まり。②物事の始まり。「―以来の出来事」
開闢
637
-
いび
なえてしおれること。元気がなくなること。「士気が―する」
萎靡
638
-
ろうぎ
①ケラとアリ。②ちっぽけな、つまらないもののたとえ。
螻蟻
639
-
がんせい
①ひとみ。くろめ。②眼球。まなこ。また、目。
眼睛
640
-
だい
①あごを下げ動かして、物を食べようとするさま。②物欲しげなさま。
朶頤
641
-
どたい
①のろいウマ。鈍いウマ。②鈍才。劣った人。類①②駑馬
駑駘
642
-
ほうこう
大砲。おおづつ。
砲熕
643
-
きんてん
利益や恩恵をみんながひとしく受けること。恩恵が均等にいきわたること。
均沾
644
-
こうり
①死んだ人の魂が集まるという中国の山。転じて、墓地。②庶民の葬式にうたう挽歌。
蒿里
645
-
ばいろく
貝殻で飾ったウマのくつわ。
貝勒
646
-
はいれい
道理にそむくこと。
悖戻
647
-
ろうぎょ
魚をすくいとること。いさり。すなどり。
撈魚
648
-
しつよう
①意地を張り、自分の考えをあくまで通そうとするさま。「―に論評を続ける」②しつこいさま。「―に追及する」
執拗
649
-
ふんてい
くしゃみ。「嚔」はくしゃみの意。
噴嚔
650
-
こうきょ
昔、皇族や三位サンミ以上の人が死ぬこと。
薨去
651
-
けいしょう
つよくて動作がすばやいこと。
勁捷
652
-
そご
物事がくいちがうこと。行きちがい。「両者の感情に―をきたす」
齟齬
653
-
さいきゅう
涙を流す。
灑泣
654
-
いえつ
楽しみ喜ぶこと。喜んで満足すること。
怡悦
655
-
ちんりん
①深く沈むこと。「孤独に―する」②落ちぶれること。「不幸な境遇に―する」
沈淪
656
-
せきれい
セキレイ科の鳥の総称。水辺にすむ。スズメよりやや大きく、羽色は黒白や黄色など。長い尾を上下に振って歩く。
鶺鴒
657
-
しび
宮殿や仏殿などの棟の両端にとりつける飾り。後世のしゃちほこなどの原型。
鵄尾
658
-
こうこう
人間の心臓と横隔膜の間の部分。体のもっとも奥深い所で、薬も針もとどかず治療しにくい部分。「病―に入いる」
膏肓
659
-
げいげい
①クジラの雄と雌。または、小魚を食う大魚のたとえ。「鯨」は雄のクジラ、「鯢」は雌のクジラの意。②大悪人。
鯨鯢
660
-
みょうばん
硫酸アルミニウムとアルカリ金属などの結合物で、無色透明の正八面体の結晶。染色・医薬・製紙などに使用される。
明礬
661
-
どんちょう
①刺繡シシュウで模様をあしらった厚地の布。仕切りなどに用いる。②劇場で、巻いて上げ下ろしする厚地の幕。
緞帳
662
-
けんさく
①鳥獣を捕らえるわな。②仏仏や菩薩ボサツが衆生シュジョウを救うために用いる、五色の糸をより合わせて作った縄。
羂索
663
-
がいがい
雪や霜などで、あたり一面が白く見えるさま。「白ハク―たる銀世界」
皚皚
664
-
けんべつ
はっきりと区別すること。はっきりと見分けること。「正否を―する」
甄別
665
-
れいいん
①中国、周代、楚ソ国の最上位の官。転じて、宰相。②地方長官。
令尹
666
-
ちゅっちょく
功績のない者をしりぞけて、功績のある者を昇官させること。「ほしいままに大臣を―する」 「―幽明」
黜陟
667
-
へんきょう
①度量が狭いこと。「―な考えは捨てよ」②土地などが狭いこと。
褊狭
668
-
なんりょう
①上質の銀。また、銀の別称。②江戸時代の貨幣、二朱銀の別称。
南鐐
669
-
じょじょう
詩文などで、自分の感情をのべること。
抒情
670
-
えいふ
詩文の添削を頼むときに使う語。
郢斧
671
-
てんゆ
こびへつらうこと。おもねりへつらうこと。
諂諛
672
-
しちょう
ワシ・タカなど、他の動物を捕食する鳥。また、性質のあらい鳥。猛鳥。猛禽モウキン。
鷙鳥
673
-
せいけい
徳のある人のもとには自然に人が慕って集まることのたとえ。
成蹊
674
-
ちょうとん
朝日。
朝暾
675
-
しゅしん
赤く美しいくちびる。特に、口紅を塗ったくちびる。
朱脣
676
-
かいしゅん
今までの悪行を悔いて、心を入れかえること。「―の情が顕著である」
改悛
677
-
せんどう
寒さや恐れのために、小刻みにふるえて動くこと。
顫動
678
-
たんたん
①水を深くたたえているさま。②奥深いさま。
潭潭
679
-
しゅんぼう
才能や人徳が人並以上にすぐれた人。
俊髦
680
-
らでん
漆工芸の技法の一つ。オウムガイやアコヤガイなどの殻から真珠光を放つ部分を切り取った薄片を物の表面に埋めこみ、装飾とするもの。
螺鈿
681
-
しちょう
①軍隊の荷物。食糧・武器など。「大河の前で―隊は動けなかった」②旅行者の荷物。また、荷物を運ぶ車。
輜重
682
-
ばんきん
①金属を薄く板のように打ちのばしてつくること。また、そのもの。いたがね。
鈑金
683
-
ようじゅ
クワ科の常緑高木。熱帯・亜熱帯に生え、日本では沖縄・屋久島に自生。葉は楕円ダエン形で厚く光沢がある。幹・枝はよく分枝して多数の気根を垂れる。ガジマル。
榕樹
684
-
へいしん
主君に、特にかわいがられる臣下。気に入りの家来。
嬖臣
685
-
ろうしょう
男の子が生まれること。
弄璋
686
-
ようま
小さいこと。取るに足りないこと。また、そのような人。「幺」も「麼」も小さい意。
幺麼
687
-
はいきょ
建物・城郭・街などの荒れ果てた跡。「戦争によって街が―と化す」
廃墟
688
-
るいせつ
罪人として獄に入れられること。縄目にかかること。「―の辱はずかしめ」
縲絏
689
-
たいき
広く大きな四辻よつつじ。大通り。大路おおじ。
大逵
690
-
どうこく
ひどく悲しみ、大声をあげて泣くこと。「父の訃報フホウに―する」
慟哭
691
-
こうば
ののしり、はずかしめること。
詬罵
692
-
しせき
①きわめて近い距離。「目的地は―の間だ」②貴人に間近で会うこと。「―の栄を得る」③短いこと。簡単なこと。「―の書」
咫尺
693
-
ざんぜつ
山が険しく切りたって、そびえたつさま。
嶄絶
694
-
ていき
そしること。人を悪く言うこと。
詆毀
695
-
こんぼう
①丸い木の棒。「―を振りまわす」②体操競技で使用する、とっくり形の木の棒。インディアンクラブ。
棍棒
696
-
こうゆ
地味が豊かで肥えていること。また、その土地。
膏腴
697
-
ようそく
ふさぐこと。ふさがること。さえぎること。
壅塞
698
-
かんこ
塩分を含んだ湖。水一リットル中に五〇〇ミリグラム以上の塩分を含むもの。鹹水湖。
鹹湖
699
-
せいとう
婦人解放を主張する学識のある女性や女流の文学者。
青鞜
700
-
ずいずい
恐れおののいて、びくびくするさま。
惴惴
701
-
けんごう
やかましいこと。
喧囂
702
-
ほうしょ
①「苞苴つと」に同じ。②わいろ。まいない。
苞苴
703
-
しごう
生前の偉業をたたえ、死後につける称号。諡号シゴウ。空海を「弘法こうぼう大師」という類。「諡おくりな」に同じ。
諡号
704
-
かんが
役所。官庁。
官衙
705
-
こうぼう
土地の広さ。面積。
広袤
706
-
ぼくとつ
口数が少なく、飾り気のないこと。
朴訥
707
-
ばっかん
刈り取った麦の茎。また、それを乾燥したもの。むぎわら。
麦稈
708
-
らんかん
①「闌てすり」に同じ。②涙が、とめどなく流れ落ちるさま。③星や月の光が、きらめくさま。
闌干
709
-
きゅうかつ
長い間会わないこと。久しく便りをしないこと。「―をわびる」
久闊
710
-
らっぱ
①金管楽器の総称。真鍮シンチュウ製で、一端に細い吹き口があり、もう一方の端が大きく開いている。トランペットなど。②大げさな話。ほら。「会議でまた社長が―を吹いた」
喇叭
711
-
さとう
ウマ・ウシなどの胆石や腸内の結石。解毒剤として用いる。牛黄ゴオウ。
鮓荅
712
-
ほうろう
金属器や陶磁器の表面に、さび止めや飾りとして焼き付ける釉うわぐすり。また、焼きつけたもの。瀬戸引き・七宝焼など。「―の鍋なべで煮る」
琺琅
713
-
ていしょく
①さしさわること。法律などにふれること。「規約に―する」 「校則に―する行為」②ふれたりぶつかったりすること。③くいちがうこと。矛盾すること。書きかえ「牴触・觝触」の書きかえ字。
觝触
714
-
いんしん
非常ににぎやかで、活気にあふれること。「―を極める」類繁華
殷賑
715
-
ばれん
木版刷りの用具。平らな円形の芯シンを竹皮で包んだもので、版木にのせた紙の上をこする。
馬楝
716
-
しょうじょ
学校。類庠校由来中国で、地方の学校のことを、殷イン代には「序」、周代には「庠」といったことから。
庠序
717
-
かんたん
①カンタン科の昆虫。山地にすむ。体は細長く、淡い黄緑色。雄は「ルルルル」と美しく鳴く。②中国河北省の都市名。昔、都として栄えた。
邯鄲
718
-
きんらん
錦にしきの地に金の糸を織りこんで模様とした豪華な絹織物。
金襴
719
-
こうかつ
ずるがしこくて悪知恵がはたらくさま。「―な手段」
狡猾
720
-
せんそ
天皇の位につくこと。天皇の地位を受けつぐこと。
践祚
721
-
けんぱい
あきて疲れること。
倦憊
722
-
こうわ
交戦国が話し合いによって戦争をやめ、平和をとりもどすこと。「―会議」
媾和
723
-
びんべん
つとめ励むこと。精を出すこと。
黽勉
724
-
ひすい
①カワセミの別称。②カワセミの羽に似た鮮やかな青緑色で半透明な宝石。硬玉の一種。古くから装飾品に用いられる。「―のブローチ」
翡翠
725
-
ふんけい
首をはねること。首を切ること。斬首ザンシュ。
刎頸
726
-
きょうきょう
おそろしくて生きた心地のしないさま。びくびくするさま。
恟恟
727
-
こうし
しろくてきれいな歯。転じて、美人。「明眸メイボウ―」 「口許くちもとから―の輝きがこぼれる」
皓歯
728
-
しんしゃく
①事情をくみとって、ほどよく処理すること。「被告人の立場を―する」②条件を照らし合わせて、適当に処理すること。③遠慮すること。「何の―もあるものか」
斟酌
729
-
けっき
決心して行動をおこすこと。「反対の―集会を開く」
蹶起
730
-
きゃはん
昔、旅行や作業のとき、あしを守り動きやすくするためにすねに当てたり巻きつけたりした布。ゲートル。
脚絆
731
-
ひゆ
特徴がはっきりした他の似ているものを引き合いに出して、わかりやすく説明する表現方法。たとえ。たとえばなし。
譬喩
732
-
えきよう
代々。よよ。世を重ねること。「奕世」に同じ。
奕葉
733
-
ようちゅう
「蛹さなぎ」に同じ。完全変態をする昆虫類の発育の一段階。幼虫が成虫になる前に、食物をとらずかたい殻でおおわれてじっとしているもの。蛹虫ヨウチュウ。「―が羽化する」
蛹虫
734
-
きゆう
心配しなくてもいいことを、むやみに憂え心配すること。「心配は―に終わった」
杞憂
735
-
うえき
君命によって、使者として他国に行ったり、国境の警備などに行ったりすること。
于役
736
-
かんせい
檻おりと落とし穴。
檻穽
737
-
どうこう
手すきで田畑の雑草を除き、耕すこと。
耨耕
738
-
きょうれん
鏡を入れるはこ。かがみばこ。
鏡匳
739
-
ごうとう
①書物の本文の上にある余白。また、そこにつけた注釈。②中国で、科挙に主席で合格した者。
鼇頭
740
-
げいめん
顔に入れ墨をすること。また、入れ墨をした顔。
黥面
741
-
ごじょう
貴人からの命令。また、お言葉。「飽かぬは君の―(主君の命令はどんなこともいやと思わない)」
御諚
742
-
ばっこ
権威をほしいままにして、のさばり、はびこること。また、思うがままに振る舞うこと。
跋扈
743
-
きし
①昔、戦場で自分の存在をはっきりさせるために立てた、はたとのぼり。はたじるし。②態度。主義主張。
旗幟
744
-
でんぷく
中国、古代の五服(五つの地域)の一つ。王城の周囲、各五〇〇里以内の天子に直属した地。畿内キナイ。
甸服
745
-
きゅうこ
しゅうととしゅうとめ。配偶者の父母。
舅姑
746
-
そうこう
船倉ふなぐらに荷物を出し入れするため、甲板カンパンにあけた四角い穴。ハッチ。
艙口
747
-
しゅうう
突然降り出してすぐにやんでしまう雨。雷が鳴り、雷雨となるものが多い。夕立やにわか雨。
驟雨
748
-
かくしゃく
年をとっても心身ともに元気なさま。「―たる老夫婦」
矍鑠
749
-
びょうぼう
①水面や平原などが果てしなく広いさま。「―たる砂漠」②遠くかすんでいるさま。
渺茫
750
-
きょうじゃく
①行状。行跡。②推察する。おしはかる。
景迹
751
-
きぼう
衣食などの足りないこと。欠乏すること。
匱乏
752
-
せいが
人材を育成すること。また、それを楽しむこと。「菁」は青く茂るさま、「莪」はヨモギの類の草の総称。
菁莪
753
-
こうしゅう
二人で書物を比較し、誤りを正すこと。
校讐
754
-
らんる
①使い古した布切れ。また、古くなって破れた衣服。②古くなって、いたんでいるもの。「―車を愛用している」③欠点。短所。「―が出る」
襤褸
755
-
こうぼう
光の放射。光の筋。きらめく光。「―を放つ」
光芒
756
-
きゅうきゅう
①山が高くけわしいさま。②見るからに危険なさま。
岌岌
757
-
しし
①律儀で情にあついさま。②おろかなさま。③乱れそむくさま。
蚩蚩
758
-
ほうひ
草花などがかぐわしいこと。また、かぐわしい草花。
芳菲
759
-
しゅんぽう
東洋画の技法で、山や岩のひだを立体的に描く筆づかい。
皴法
760
-
べっしょ
本宅以外の郊外に設けた家。
別墅
761
-
はいし
建物・城郭・街などの荒れ果てた跡。「戦争によって街が―と化す」
廃址
762
-
ついじょう
あとから追いかけること。追跡。
追躡
763
-
しょうよう
そばから誘いすすめること。また、すすめそそのかすこと。「―されて立候補する」
慫慂
764
-
しょうそう
①気がめいって心が痛むさま。②ものさびしいさま。
悄愴
765
-
びょうえい
遠い血筋の子孫。後胤コウイン。末裔。末孫。
苗裔
766
-
しょうじょう
天と地。また、天と地のように非常に隔たりのあるたとえ。「―の差」
霄壌
767
-
はんえつ
書物を開いて、読み調べること。
繙閲
768
-
ひんきゅう
天皇や皇族の棺を、葬送のときまでに安置する御殿。かりもがりのみや。あらきのみや。
殯宮
769
-
ぼうだ
①涙がとめどなく流れるさま。「涙―として流る」②雨が激しく降るさま。「雨が―と降る」
滂沱
770
-
どうもう
軍艦。いくさぶね。
艟艨
771
-
ろうだん
①切り立って高い丘。②利益をひとり占めにするたとえ。「利権を―する」
壟断
772
-
たんげい
①物事のはじめと終わり。②物事のなりゆきをおしはかること。推測すること。
端倪
773
-
せきれき
風雨や霰あられ・落ち葉などがたてる寂しげな音のさま。
淅瀝
774
-
きくじん
罪を取り調べてただすこと。
鞫訊
775
-
きょうかい
教えいましめること。教えさとすこと。
教誨
776
-
そうぼう
人民。庶民。参考草木があおあおと茂っている意から、多くの人民にたとえていう。
蒼氓
777
-
ばっすい
文章や楽曲などから、必要な部分だけを抜き出すこと。また、抜き出したもの。「新聞から関係記事を―する」
抜萃
778
-
ぐうし
ハスの茎や根の繊維。ハスの茎や根を折ったときに出る糸。「―の孔あな(きわめて小さいもののたとえ)」
藕糸
779
-
やのう
①田舎の僧。②僧侶ソウリョが自分を謙遜ケンソンしていう語。拙僧。
野衲
780
-
しんけい
田のあぜ。田と田のさかい。転じて、へだてがあること。そのへだて。「畛」も「畦」もあぜの意。「智愚チグ一視して―を設けず」
畛畦
781
-
ゆが
仏呼吸を整え、心を静める修行によって得る、主観と客観の融合した境地。また、その修行法。ヨガ。ヨーガ。
瑜伽
782
-
けいぶん
文学・文章のこと。
奎文
783
-
きゆ
身分不相応のことをのぞみねがうこと。また、そのようなのぞみやもくろみ。
覬覦
784
-
こうか
夜間の警備や漁猟に照明としてたく火。かがり。「―であたりを照らす」
篝火
785
-
ひぎょう
大きな事業。大業タイギョウ。
丕業
786
-
きぜん
ため息をつくさま。嘆息するさま。「―として嘆く」
喟然
787
-
しこう
たしなみ好むこと。各自の好み。特に飲食物についていう。「―品」
嗜好
788
-
ほうはつ
勢いよく発すること。ほとばしり出ること。「―岩」
逬発
789
-
けんさん
学問などを深くきわめること。地道に研究を続けること。「日々―を積んだ成果」
研鑽
790
-
こうちゅう
イナゴの別称。
蝗虫
791
-
こうこう
日の光が輝いて明るいさま。
杲杲
792
-
かんかく
内と外と二重になったひつぎ。
棺槨
793
-
おうてん
かめの中の天地。転じて狭い世間の意で、見識の狭いことのたとえ。
甕天
794
-
ろうせつ
金属を、はんだなどでくっつけること。鑞付け。
鑞接
795
-
かんぱつ
火が燃えるように、輝き現れること。「才気―」
煥発
796
-
しんせん
神にそなえる飲食物。イネ・酒・米や野菜・魚介類・塩や水など。御饌みけ。
神饌
797
-
せんさい
①布などをはさみで裁つこと。②文章に手を入れて練り直すこと。
剪裁
798
-
ほうへん
ほめることとけなすこと。「彼については毀誉キヨ―が激しい」 「筆削―」
褒貶
799
-
くんこ
古典などの古い字句の読みや意味の解釈をすること。「―学」
訓詁
800
-
ひひ
雪や細かい雨がしきりに降り続くさま。「―として雪が降る」
霏霏
801
-
そうてい
書物をとじて表紙をつけ、一冊の本として整えること。また、書物の表紙などのデザイン。「本の―を画家に依頼する」
装幀
802
-
こうし
①かぶら矢。鳴りひびく矢。②物事の最初。起源。おこり。「その学説の提唱は博士をもって―とする」
嚆矢
803
-
みらい
舌の表面や口の中にあって、味覚をつかさどる器官。味覚芽ミカクガ。
味蕾
804
-
きゅうしゃ
「霊--」の略。死体を納めるひつぎを乗せて運ぶ車。
柩車
805
-
けいれん
筋肉が急激に収縮し、ひきつること。ひきつり。
痙攣
806
-
いぜん
すでにそうなっていること。もはや終わっていること。
已然
807
-
とんざん
逃げ隠れすること。どこかへ逃げうせること。
遯竄
808
-
ちょうはつ
①事をひき起こすようにしかけること。「相手の―に乗るな」②欲情を起こすようにしむけること。「―的な服装」
挑撥
809
-
じゅよう
長生きと若死に。長寿と夭折。「人の世は貧富―さまざまだ」
寿夭
810
-
えんぜん
あでやかににっこりと笑うさま。
嫣然
811
-
ゆうよく
①艦船が海上をあちこち見回って警戒すること。②鳥をとる遊猟。
游弋
812
-
こうろ
ウルシ科の落葉高木。暖地に自生。初夏、黄緑色の花を多数つけ、楕円ダエン形の実を結ぶ。実から蠟ロウをとる。紅葉が美しい。ハゼ。リュウキュウハゼ。
黄櫨
813
-
かんよう
自然に心にしみこむように育てること。徐々に育成していくこと。「道徳心を―する」
涵養
814
-
すいぶ
なだめて、安らかにすること。安んじいたわること。
綏撫
815
-
ひんぷ
生まれつきの性質。天から授かった性質。「―の才能」
稟賦
816
-
おうさつ
みなごろしにすること。
鏖殺
817
-
きっかい
物ごいをすること。また、その人。こじき。
乞丐
818
-
どうじゃく
驚きあきれて目を見張るさま。「天下を―させる」
瞠若
819
-
めいえん
茶会。茶をたてて客をもてなす茶の湯の会。
茗宴
820
-
ひんしゅく
顔をしかめて不快感を表すこと。「―を買う(相手にいやがられる)」
顰蹙
821
-
いんぎん
①ねんごろなこと。礼儀正しくていねいなこと。「―に答える」 「―無礼」②うれえいたむさま。③よしみ。特に、男女の思慕の情。「―を通ず」
慇懃
822
-
かくれい
①ツルが鳴くこと。また、その声。②悲しげな文章や言葉。ツルの鳴き声が悲しげなことから。
鶴唳
823
-
だかん
紙幣を正貨と取り替えること。「―紙幣を発行する」
兌換
824
-
ふかん
高い所から見おろすこと。「―図」
俯瞰
825
-
へんさ
だましていつわること。巧みな口調で騙かたること。
騙詐
826
-
ろか
液体や気体をこして、固形の不純物を取り除くこと。「雨水を―する」
濾過
827
-
くっき
①にわかに起こり立ち、群を抜いていること。②山などがそびえ立つこと。
崛起
828
-
くぜん
目を見開いて驚くさま。びっくりして顔色を変えるさま。
瞿然
829
-
あいぜん
①勢いよく盛んなようす。②気持ちが穏やかなさま。③雲が集まるさま。
藹然
830
-
しゃば
①仏この世。人間界。現世。②獄中や兵営などの拘束された世界から見た、外の自由な世界。「―にもどる日が近づいた」
娑婆
831
-
むげ
障害や邪魔をするものが何もなく、自由なこと。「融通―に活動する」
無礙
832
-
えんじん
昔、中国で宮廷に仕えるために去勢された男性。
閹人
833
-
けいちつ
二十四節気の一つ。三月五、六日ころ。
啓蟄
834
-
おうか
①声をそろえて多くの人がほめたたえること。②恵まれた環境や状況にあることを十分に楽しむこと。「青春を―する」
謳歌
835
-
さいど
妻と子ども。家族。
妻孥
836
-
たんか
①威勢よく、歯切れのよい言葉。「―を切る」②香具師やしなどが品物を売るときの口上。
啖呵
837
-
しゅうらん
うまく自分の手に集めて、にぎること。「人心を―する」
収攬
838
-
くっきょう
①たくましく力が強いこと。②強情で容易に人の言うとおりにならないさま。
倔強
839
-
うんかん
①豊かで美しいまげ。美しく結った髪。女性の髪を雲にたとえた語。②遠くに見える山。
雲鬟
840
-
さす
切妻屋根の両端に、棟木むなぎなどを支えるために、合掌ガッショウ形に組んだ材。社寺などに見られる。
扠首
841
-
そうそう
①「錚然」に同じ。金属のぶつかり合う音の形容。また、楽器の澄んだ音の形容。②人物がすぐれてりっぱなさま。「―たる顔ぶれが集まった」
錚錚
842
-
こべん
ふりかえって見ること。周囲を見ること。
顧眄
843
-
しゅす
「繻子織」の略。縦糸を長く浮かせた、光沢のある地の厚い織物。多く、帯地に用いる。サテン。
繻子
844
-
らば
雄のロバと雌のウマの間にできる雑種。ウマより小形。粗食で耐久力があり、丈夫。一代かぎりで繁殖力はない。労役用。
騾馬
845
-
えいてつ
明るく透きとおっていること。澄みわたっていること。
瑩徹
846
-
かた
非常に多いこと。おびただしいこと。
夥多
847
-
ちんにゅう
突然、無断で入りこんでくること。「見知らぬ者が―してきた」
闖入
848
-
きっと
①必ず。確かに。「―うまくいくだろう」 「―来てくださいね」②きびしく。きっぱりと。表情に強い感情を表すさま。「―にらみつける」
屹度
849
-
らいぼん
すりばち。また、すりばち形の容器。
擂盆
850
-
ひはん
太っていること。また、そのさま。肥満。「―症」
肥胖
851
-
ひろう
身分・行動・品性などがいやしいこと。下品なこと。
鄙陋
852
-
はくぎ
他人の意見を批判してただすこと。また、その議論。
駮議
853
-
れきしゃ
クヌギを神木としてまつった社やしろ。また、大きな神木を氏神とし、その根もとに祠ほこらをつくって社としたもの。
櫟社
854
-
きょういつ
自分はすぐれていると威張って、勝手気ままに振る舞うこと。「―に流れる」
驕佚
855
-
あんこう
アンコウ科の海魚の総称。沿岸の海底にすむ。全長一メートルにもおよび、大きな頭と大きく開く口をもつ。前頭部に小魚をおびきよせるための突起がある。食用。「―の吊つるし切り」
鮟鱇
856
-
ろば
ウマ科の哺乳ホニュウ動物。野生種がアフリカとアジアにいるが、古代エジプトですでに家畜化されていた。耳が長く、尾はウシに似る。性質はおとなしく、粗食に耐える。
驢馬
857
-
けんか
①水辺にはえるオギとアシ。「蒹」はオギ、「葭」はアシ。②アシの生長しきらないもの。ヒメヨシ。
蒹葭
858
-
しゃくやく
キンポウゲ科の多年草。アジア北東部原産。初夏、茎頂にボタンに似た大形で美しい紅・白色の花を開く。観賞用。根は薬用。
芍薬
859
-
まいしん
勇敢に突き進むこと。「一路―あるのみ」 「勇往―(目的に向かって勇ましく突き進むこと)」
邁進
860
-
くんし
むらがってやって来ること。むらがり集まること。
麕至
861
-
しこつ
頭蓋骨ズガイコツの一部。鼻腔と前頭蓋骨窩カ・両眼窩との間にある複雑な形の骨。その一部に多数の嗅キュウ神経の通る小さいあなが篩ふるいのように開いている。
篩骨
862
-
こうもん
腸の末端部で、直腸の終わるところにある大便の体外への出口。しりのあな。
肛門
863
-
ぼうご
①往来が激しいこと。縦横に行き交うこと。②込み入って煩雑なこと。
旁午
864
-
ふせん
財力や知識が富んで豊かなこと。
富贍
865
-
れんこく
①輦てぐるまのこしき。②天子の車。天皇の乗り物。「―の下もと(天子のおひざもと。首都)」
輦轂
866
-
やくし
かぎ。錠の穴に差しこんで錠を開閉する金具。
鑰匙
867
-
ほうさん
硼素酸化物が水の分子と結合したもの。無色無臭で、光沢のあるうろこ状の結晶。うがい薬・化粧品・防腐剤などに用いる。
硼酸
868
-
ひんぷん
多くのものが入り乱れるさま。また、花や雪などが乱れ散るさま。
繽紛
869
-
えんかん
身分の高い人の死。
捐館
870
-
ほうひ
屁へを放つこと。おならをすること。
放屁
871
-
せいれい
トンボ目の昆虫の総称。目は大きな複眼。胴は棒状で、二対のはねは膜質で網状。幼虫は水中にすみ、「やご」と呼ばれる。
蜻蛉
872
-
かんたく
冬の夜に打ち鳴らす拍子木。また、その音。
寒柝
873
-
たいまい
ウミガメ科のカメ。熱帯・亜熱帯の海にすむ。甲羅の長さは約一メートル。甲羅を鼈甲ベッコウ細工の材料にする。
瑇瑁
874
-
そほん
あらくておおまかなこと。また、そのさま。
麤笨
875
-
ふしゅう
戦争でいけどりにした敵。とりこ。
俘囚
876
-
びくん
少し酒に酔うこと。ほろよい。「―を帯びる」
微醺
877
-
そうろう
よろめくさま。足元がふらつくさま。
蹌踉
878
-
ちょうちょう
はるかなさま。はるかに遠いさま。また、はるかに高いさま。
迢迢
879
-
へきれき
①引き裂くような激しい雷。また、雷鳴。「青天の―(突然起こった大事件)」②激しい音が響くさま。「―たる雷鼓」
霹靂
880
-
だんい
衣服をたくさん着て、体をあたたかくすること。また、あたたかい衣服。「―飽食(安楽な生活を送るたとえ)」
煖衣
881
-
へいせん
戦争により起こる火災。
兵燹
882
-
ほうぎょ
塩づけにした魚。また、干した魚。
鮑魚
883
-
かんがん
昔、中国などで去勢されて後宮コウキュウに仕えた男の役人。
宦官
884
-
がま
ヒキガエルの別称。ヒキガエル科のカエル。大形で動作が鈍い。背は暗褐色でいぼがある。皮膚から分泌される毒液は「がまの油」といい、薬用。ガマガエル。イボガエル。
蝦蟇
885
-
びょうもく
①やぶにらみ。すがめ。また、片目が不自由なこと。②目を細くして凝視すること。
眇目
886
-
とうほん
石碑などの文字を、墨などで刷り写したもの。石ずり。また、それを集めた本。
搨本
887
-
ちはく
たましいをうばうこと。心を驚かすこと。「魄」はたましい・こころの意。
褫魄
888
-
れいろう
①玉のように輝くさま。美しくすきとおるさま。「―たる宝玉」②金属や玉が触れ合って澄んだ音で鳴るさま。また、そのような人の声のたとえ。「―たる美声で歌う」
玲瓏
889
-
とせん
履物をはかずに、はだしで歩くこと。はだし。
徒跣
890
-
しょうひょう
ある事実を証明するよりどころ。根拠。「―書類」
証憑
891
-
へいもん
贈り物をたずさえて訪問する。
聘問
892
-
あいたい
①雲がたなびいているさま。②雲が空をおおって暗いさま。③暗く陰気なさま。
靉靆
893
-
びんめつ
ほろんでなくなること。尽きてなくなること。
泯滅
894
-
きしゅく
経験豊かで学徳の備わった老人。「歌舞伎カブキ界の―」
耆宿
895
-
おえつ
息を詰まらせながら泣くこと。むせび泣き。「病室から―がもれる」
嗚咽
896
-
ひま
トウゴマの別称。トウダイグサ科の一年草。アフリカ原産。ひまし油をとるために栽培。
蓖麻
897
-
そうこう
あわてふためくさま。あわただしく急ぐさま。「―として逃げ去った」
蒼惶
898
-
こんこん
水などが尽きずにあふれでるさま。「―と泉が湧く」
滾滾
899
-
かんたく
あらいすすぐこと。
浣濯
900
-
ぎょうそ
大勢のなかの、特に優秀な人材。
翹楚
901
-
いさつ
ひもやなわなどで首を絞めて殺すこと。絞殺。
縊殺
902
-
ふいく
守り育てること。かしずき育てること。「王子の―を任とする」
傅育
903
-
えんえん
①ヘビなどがうねり進むようす。②うねうねと長く続くようす。
蜿蜒
904
-
きょうきょう
おそれてつつしむさま。おそれてわななくさま。「戦戦―(びくびくするさま)」
兢兢
905
-
きょうこ
しっかりしているさま。強くてかたいさま。「意志―な人」
鞏固
906
-
しょうすい
心痛や病気のため、やせておとろえること。やつれること。「―しきった顔」
憔悴
907
-
かくらん
日射病。また、暑気あたりによって吐きくだしをする病気。「鬼の―」
霍乱
908
-
かいしゃ
広く世間に知れわたること。「人口に―する(世間の評判になる)」
膾炙
909
-
けいがい
①せきばらい。軽いものを「謦」、重いものを「咳」という。②話したり笑ったりすること。「師の―に接する(お目にかかる)」
謦咳
910
-
だくろう
発酵させただけで、かすをこし取らない白くにごった酒。にごりざけ。もろみざけ。
濁醪
911
-
あか
仏前に供える水。また、それを入れる容器。
閼伽
912
-
へきとう
物事の始まり。まっさき。冒頭。「開会―からもめる」
劈頭
913
-
りょうらい
安心してたよりにすること。
聊頼
914
-
そしゃく
①食べ物をかみくだくこと。「よく―して食べる」②物事や文章などを深く味わい理解すること。「理論を―する」
咀嚼
915
-
かちゅう
貴い家柄。名門。
華胄
916
-
けってき
えぐりだすこと。隠れているものをほじくりだすこと。
抉剔
917
-
ぼうぎゅう
ヤクの別称。ウシ科の哺乳ホニュウ動物。ヒマラヤなどの高地にすむ。
旄牛
918
-
えんよう
しとやかな姿。穏やかでおとなしい態度。
婉容
919
-
しょり
①役所の小役人。②中国、宋ソウ代以降、役所の長によって採用された下役人。
胥吏
920
-
うんちく
深く研究し、身にたくわえた知識。「―を傾ける」
薀蓄
921
-
ちゃせん
①抹茶に湯を注ぎ、かき回して茶をたてる竹製の道具。②「茶筅髪」の略。後ろに束ねてひもで結び、先を茶筅のようにした髪の結い方。男子は中世から、女子は江戸時代に普及した。
茶筅
922
-
もうう
たちこめる霧雨きりさめ・小雨こさめ。そぼふる雨。ぬかあめ。
濛雨
923
-
かんか
妻を失った男と夫を失った女。
鰥寡
924
-
こうがい
①世の中の不正などをいきどおり嘆くこと。「国を憂えて悲憤―する」②意気盛んなこと。
慷慨
925
-
ろうすい
雨が降って路上や庭などにたまった水。②大水。
潦水
926
-
きょうえん
なまめいて美しいこと。あでやかなこと。
嬌艶
927
-
じょうせき
はらいのけること。はらいしりぞけること。類排斥
攘斥
928
-
へんちつ
書物を保護するために包むおおい。また、その書物。
篇帙
929
-
かいらい
①操り人形。でく。「祭りに―回しが来た」②平安時代以降、各地を放浪した芸人。男は曲芸をしたり人形を操ったりし、女は流行の歌謡曲を歌うなどした。②他人に操られる者。「―政権」
傀儡
930
-
しゃりょう
乗客や荷物を輸送する自動車や列車、電車などの総称。「―故障で発車が遅れた」
車輛
931
-
あんぽう
炎症や痛みなどを和らげるために、患部を冷やしたり温めたりする治療方法。
罨法
932
-
きょうどう
①人々の先に立って導くこと。また、その人。②軍隊などで、整列や行進の基準とされる者。
嚮導
933
-
ひんせき
しりぞけてのけものにすること。
擯斥
934
-
かきん
きず。欠点。短所。
瑕瑾
935
-
すいてつ
キュウチュウ目の寄生虫。ウシ・ブタ・ヒツジなどの膵管・胆管に寄生する。人体にも入る。
膵蛭
936
-
ぼくじつ
飾り気がなく誠実なこと。質朴。「―な好青年」
樸実
937
-
じゅうりん
権力や腕力で相手の権利などをふみにじること。「人権―」
蹂躪
938
-
たんたん
鋭い目つきでねらい見るさま。すきあらばとねらうさま。「虎視コシ―と好機をうかがう」
眈眈
939
-
ようよう
①水がゆれ動くさま。「―ときらめく波」②水が満ちあふれるさま。水流が限りなく広がるさま。洋洋。「―として流れる大河」
漾漾
940
-
べんぱつ
周囲の頭髪をそり、中央の髪をあんで長く後ろに垂らした男子の髪形。古くからアジア北方民族の習俗で、中国、清代に広く行われた。
辮髪
941
-
げきぶん
檄が書かれた文章。檄書。
檄文
942
-
ぞうり
賄賂ワイロを受け取る役人。
贓吏
943
-
きょくせき
おそるおそる歩くこと。非常におそれるさま。「跼天蹐地」の略。
跼蹐
944
-
しょうきん
①金属をとかすこと。また、とかした金属。②金箔キンパクを散らして飾ること。③金銭を浪費すること。
銷金
945
-
けんきょく
縮まって進まないさま。背をまるくして伸びないさま。転じて、順調でないさま。
蜷局
946
-
ていきゅう
声をあげて泣くこと。「接戦の末敗れて―した」
啼泣
947
-
ふくへき
君主の地位を退いた者が、再びその地位につくこと。
復辟
948
-
せいひょう
人の善行をほめたたえて世に広く表示すること。
旌表
949
-
きょうしゃ
財力や権勢などをたのんで贅沢ゼイタクを尽くすこと。「―な趣味」 「富貴なれば―を生ず」
驕奢
950
-
うつゆう
心にかかることがあり気がふさぐこと。
鬱悒
951
-
きんかく
女性の髪をおおう飾り布。また、頭巾。転じて、女性。
巾幗
952
-
げきぜつ
モズの鳴き声の意から、意味が分からないために、ただやかましく聞こえる外国の言葉。
鴃舌
953
-
きんか
①ムクゲの花。②アサガオの花の古名。
槿花
954
-
こんとん
①この世の初め、天と地が入り混じっていた状態。②入り混じって区別がはっきりしないさま。
渾沌
955
-
たいふう
夏から秋にかけて、北太平洋南西部に発生する熱帯低気圧の一つ。暴風雨をもたらす。
颱風
956
-
ひょうびょう
①かすかに見えるさま。はっきりしないさま。②かぎりなく広いさま。「海原が―として眼前に広がる」
縹緲
957
-
すいせい
太陽を焦点として、楕円ダエン・放物線などの軌道上を公転する天体。ガス状の白い尾を引く。コメット。
彗星
958
-
かふ
「結跏趺坐ケッカフザ」の略。座禅をするときの足の組み方。
跏趺
959
-
こうかん
①水などの広大なようす。②書物のページ数や巻数が多いこと。
浩瀚
960
-
そうそう
①そわそわしていそがしいさま。②手紙の末尾に添えて走り書きであることを詫わびる語。
匆匆
961
-
けいひつ
天子・貴人の通行や神事の際、先払いが声を掛けて人々を静めること。また、その声。みさきおい。「―の声がかかる」
警蹕
962
-
こっかく
筋肉をつけて内臓を保護し、動物の体を形成し支える骨組み。また、からだつき。「たくましい―の青年」
骨骼
963
-
らいてい
激しいかみなり。
雷霆
964
-
がいさい
ちょっとにらむこと。憎らしそうににらむこと。「万目―」
睚眥
965
-
かき
①花の咲く草。②観賞するために栽培する植物。「―園芸」
花卉
966
-
さんてん
山のいただき。てっぺん。頂上。山頂。
山巓
967
-
けいとう
燭台ショクダイにともされたともしび。灯火。
檠灯
968
-
おうだん
胆汁の色素が血液中に増加し、皮膚や粘膜などが黄色くなる症状。
黄疸
969
-
ばんこく
きわめて多い分量。
万斛
970
-
れっぱく
絹を引き裂くこと。また、その音。鋭い掛け声や女性のかん高い叫び声などの形容。「―の気合い」
裂帛
971
-
せつい
①ふだん着。平服。けのころも。②肌着。ねまき。
褻衣
972
-
こうか
高く大きい、りっぱな家。
高廈
973
-
しんかん
欠点を指摘していましめること。また、そのいましめ。
箴諫
974
-
ほうかん
①宴席などに出て客の機嫌をとり、座をにぎわすことを職業とする男性。②人の機嫌をとって、うまく世渡りする人。人にへつらい、機嫌をとるのに懸命な人。「あいつは部長の―だ」
幫間
975
-
へいたん
戦場の後方にあって、車両・食糧・弾薬など軍需品の補給や輸送、また連絡の確保にあたる機関。「―基地」 「―線」
兵站
976
-
きょうしゅ
①手のひらを合わせて指を組んで曲げ、胸元で上下する中国古代の敬礼。②腕組みをする意から、事が起きているのに何もしないでただ見ていること。袖手シュウシュ。「―して黙視するのみ」
拱手
977
-
かいちゅう
カイチュウ科の線虫で、寄生虫。卵が生の野菜などについて人や家畜の体内に入り、胃や腸でひも状の成虫となる。
蛔虫
978
-
いっき
①心を一つにすること。団結すること。②室町時代から江戸時代にかけて、領主や代官など支配者の圧政に対し、武装して一斉に立ち上がった農民や一向宗徒たちの集団。また、その行為。「土―」 「百姓―」
一揆
979
-
きけい
人をだます計略。ペテン。「―を巡らす」
詭計
980
-
こんべん
天子の礼服と礼服を着たときにかぶる冠。
衮冕
981
-
ひしゅ
つばのない短刀。九寸五分クスンゴブ。
匕首
982
-
りじょ
①からすきと、すき。②すきで耕作すること。
犂鋤
983
-
ばり
ののしること。悪口を言うこと。
罵詈
984
-
しびょう
祖先や先人を、神としてまつった建物。おやしろ。
祀廟
985
-
うんびん
女性の豊かな髪の美しさを雲にたとえた言葉。転じて、美しい女性。「―花顔カガン金歩揺キンホヨウ」〈白居易の詩〉
雲鬢
986
-
かんば
気性のはげしいウマ。あばれウマ。
駻馬
987
-
そこう
サルの別称。
狙猴
988
-
まんさん
よろめきながら歩くさま。「酔歩―」
蹣跚
989
-
ひち
股もも肉が、厚く堅くなったもの。しりだこ。
髀胝
990
-
けまん
仏①仏堂の欄間などを飾る装飾具。花鳥などを透かし彫りにした、うちわ形の金銅製・革製のもの。②古代インドで、生花をつなぎ、首や体にかけて装飾としたもの。
華鬘
991
-
くろう
苦労して働くこと。ほねおり疲れること。つかれきること。「母子―す」
劬労
992
-
ほうたい
医療で、疾患部の保護や固定のために、おおったり巻きつけたりする布など。
繃帯
993
-
げきしゅ
①ゲキという鳥の頭。②水難よけのために、ゲキの頭の形を船首に刻んだり描いたりした船。「竜頭―」
鷁首
994
-
れきがん
小石が水底で、砂や粘土とともに固まった堆積岩タイセキガン。
礫岩
995
-
はくえい
「物の影をうつ」ということで、捕らえることのできないことのたとえ。また、手ごたえのないことのたとえ。「景」は影。
搏景
996
-
そさい
野菜。あおもの。
蔬菜
997
-
ぼんぜい
寺院の境内。
梵砌
998
-
こうこう
うろうろと落ち着かないさま。あわただしく忙しいさま。
遑遑
999
-
けつえき
御所。宮中。
闕掖
1000
-
こうくん
美人。また、芸者。
紅裙
1001
-
もうりょう
古代中国の山の霊気や木石の精。すだま。「魑魅チミ―(いろいろな妖怪ヨウカイや化け物)」
魍魎
1002
-
じゅし
①おさなご。子ども。②人を軽蔑ケイベツしていう語。小僧。青二才。
孺子
1003
-
しそう
はやく走ること。また、乗り物をはやく走らせること。
駛走
1004
-
めんちょう
顔面にできる悪性のはれもの。毛穴に細菌が入って炎症を起こす。
面疔
1005
-
いんか
印材に、姓名・官職名などを彫ったもの。印章。印判。
印顆
1006
-
れいり
頭のはたらきがすぐれていて、賢いこと。利口なこと。「―な少年」
伶俐
1007
-
せんご
①高熱などのため正気を失ったとき、無意識に口走る言葉。②無責任な言葉。たわごと。
譫語
1008
-
あいきょう
山などがせまって土地が狭くなっていること。狭苦しいさま。「渓谷を進むこと―百里なり」
阨狭
1009
-
はんしょ
書物に火をつけて、燃やしてしまうこと。
燔書
1010
-
こううん
田畑をたがやし除草をすること。「―機」
耕耘
1011
-
しゅんじゅん
決断をためらって、ぐずぐずすること。しりごみすること。「即断できずにいつまでも―する」
逡巡
1012
-
ふこ
罪がないこと。無実の罪。また、無実の罪をかぶせられた人。
不辜
1013
-
ひりん
客が訪れてくることの敬称。お越し。
賁臨
1014
-
しゅんどう
①虫がうごめくこと。②つまらないものが騒ぎ動くこと。
蠢動
1015
-
ぼうこう
脊椎セキツイ動物の排泄ハイセツ器官。腎臓ジンゾウより送られてくる尿を、一時的にためておく臓器。
膀胱
1016
-
がいせつ
ぴたりとあうこと。適切なこと。本来は地面すれすれに草を切る意。
剴切
1017
-
れいり
頭のはたらきがすぐれていて、賢いこと。利口なこと。「―な少年」
怜悧
1018
-
えつえき
よろこぶこと。「説」も「懌」もよろこぶ意。
説懌
1019
-
じくろ
船首と船尾。「―相銜あいふくむ(多くの船が連なる)」 「―を接する」
舳艫
1020
-
ひほ
不足している部分を補って、助けること。たすけ。
裨補
1021
-
しょうどう
つつしみかしこまること。恐れて身がすくむこと。
竦動
1022
-
りょうじょう
①長いものがまつわるさま。②袖そでが長くまつわるさま。また、ひるがえるさま。③曲がりくねるさま。川などが湾曲するさま。
繚繞
1023
-
すいこう
①水を出し、またはふさぐ水門。ひのくち。②船舶を高低差の大きな水面で昇降させる門。閘門。
水閘
1024
-
ちょうきん
①中国で、臣下が参内して天子にお目にかかること。②天皇が、太上ダイジョウ天皇・皇太后の御所に行幸すること。
朝覲
1025
-
だんらん
集まって楽しく語り合うこと。親しい者どうしのなごやかな会合。「一家―のひとときを過ごす」
団欒
1026
-
さくさん
刺激性の臭気と酸味のある無色の液体。食用酢の酸味の主成分。食品・薬品・工業用の原料とする。
醋酸
1027
-
ぞうふ
内臓。はらわた。心臓・肺・腎臓などの五臓と、胃・腸などの六腑。
臓腑
1028
-
しきょう
①フクロウの別称。②心がねじまがっていて悪い人のたとえ。
鴟梟
1029
-
はくせき
肌の色が白いこと。「長身―」
白皙
1030
-
しょうり
①やわらげおさめること。調和させて整えること。「陰陽を―する」②宰相が国を治めること。
燮理
1031
-
かんぽう
皮膚病の一種。手足の指の間などに小さい水疱スイホウができる。水虫。
汗疱
1032
-
こうこう
①明るくひかるさま。明るいさま。「―と照る月」②思うことがあって、うれえるさま。
耿耿
1033
-
はり
①仏七宝の一つ。水晶。梵語ボンゴの音訳による語。「瑠璃ルリも―も照らせば光る」②ガラスの別称。
玻璃
1034
-
りゅうりゅう
①風の速く吹くさま。②清らかで明るいさま。
瀏瀏
1035
-
うかい
まわり道すること。遠まわりすること。「工事中なので―する」
迂迴
1036
-
かいれい
珍しく、きれいなこと。美しくすぐれていること。
瑰麗
1037
-
けいせつ
中国古代の楽器の磬の形のように、体を折り曲げること。また、上体を深く曲げて礼をすること。
磬折
1038
-
しゅさん
さかずき。酒杯。「―を把とり一気に飲み干す」
酒盞
1039
-
ざんき
反省して心からはじいること。「―にたえない」
慙愧
1040
-
ようえき
①律令リツリョウ制で、「雑徭ゾウヨウ」と「歳役」の総称。②「徭えだち」に同じ。昔、国家が人民を徴用して公の土木工事などの労働に使うこと。徭役ヨウエキ。
徭役
1041
-
ほうてき
なげうつこと。ほうってしまうこと。うち捨てること。顧みないこと。「地位も名誉も―して隠遁イントンする」 「陣地を―する」
拋擲
1042
-
ちたつ
むちで打つこと。
笞撻
1043
-
かいれい
道理に逆らい、そむくこと。
乖戻
1044
-
ぼうかい
つとめて身をつつしむこと。「戒」はつつしむ・注意する意。
懋戒
1045
-
ぜんどう
①うごめくこと。虫が動くこと。②筋肉が収縮してできる波が徐々に動いていく運動。消化器官などに見られる。蠕動運動。「ミミズは―運動によって移動する」
蠕動
1046
-
きたん
いみはばかること。遠慮すること。「―のない意見を求める」
忌憚
1047
-
とうとう
①鼓や太鼓のとんとんと鳴りひびく音。また、そのさま。②波や水の流れが勢いよくたてる音。また、そのさま。
鼕鼕
1048
-
つうよう
①痛みとかゆみ。②自分が受ける利害や影響。さしさわり。「なんの―も感じない」
痛痒
1049
-
しゅうれん
①引きしまって縮まること。「血管の―が起こる」②税を取り立てること。③穀物などを取り入れること。収穫。④「収束③」に同じ。③数学で、変数の値がある一定の数に限りなく近づくこと。
収斂
1050
-
ひばく
高い所から勢いよく落ちる滝。
飛瀑
1051
-
しゅくあ
以前からわずらっていて治らない病気。「―に苦しむ」
宿痾
1052
-
おんびょう
急性の発熱性感染症。高熱を発し流行するもの。
瘟病
1053
-
かおう
思いがけないわざわい。
禍殃
1054
-
らんか
①囲碁に興じているうちに時間がたつのを忘れること。また、囲碁の別称。②遊びや物事に夢中になって時間を忘れること。「柯」は斧おのの柄えの意。
爛柯
1055
-
しんねん
①憂え思うこと。心配すること。②天子が心を痛めること。天子の心。
軫念
1056
-
げんよう
自分の才能や学問を実力以上に誇示すること。
衒耀
1057
-
はんこん
創傷や潰瘍カイヨウなどが治ったあとに残るあと。傷あと。
瘢痕
1058
-
ばいしゃく
結婚の仲立ちをすること。また、その人。「―人」 「―の労をとる」
媒妁
1059
-
ふげき
かんなぎの総称。祈禱キトウをしたり舞を踊ったりして、神を招いて神の託宣を告げる人。
巫覡
1060
-
せんぜい
①セミの抜け殻。うつせみ。②「蟬脱センダツ」に同じ。
蟬蛻
1061
-
せんぴ
亡なき母。
先妣
1062
-
しょうきょう
漢方で、ショウガの根茎を乾かした薬。鎮咳剤チンガイザイや健胃剤などとする。
生姜
1063
-
ぎょくし
玉のように美しくりっぱな杯。「千金の―」
玉卮
1064
-
せいそう
①すさまじく、いたましいさま。「―な戦場」②身にしみるほどわびしいこと。
悽愴
1065
-
わいく
背丈が低いこと。また、その体つき。
矮軀
1066
-
えんま
死者の生前の罪を裁き、罰するという地獄の王。閻魔大王。
閻魔
1067
-
ていねい
①礼儀正しいさま。「―にお辞儀をする」②細かいところまで気をつけているさま。念入りなさま。「字を―に書く」 「―に準備する」
叮嚀
1068
-
かいどう
バラ科の落葉小高木。中国原産で庭木にする。春、長い花柄の先に淡紅色の美しい花が咲く。ハナカイドウ。
海棠
1069
-
ひょうが
無謀な行動のたとえ。「暴虎ボウコ―」
馮河
1070
-
だっき
中国、殷インの紂王チュウオウの寵妃チョウヒの名。残忍でみだらな性格とされ、邪悪な性格の女性のたとえにも用いられる。
妲己
1071
-
ばいこく
色が黒い。あかがついて黒い。
黴黒
1072
-
そうぜつ
すっかりほろぼすこと。勦絶。
勦絶
1073
-
まひ
①神経または筋肉の機能が停止したり、低下したりすること。「右足が―して感覚がなくなる」②本来のはたらきができなくなること。「交通が―する」
麻痺
1074
-
しんとう
ふるい動かすこと。また、激しくふるえ動くこと。「脳―を起こす」
震盪
1075
-
ろうき
年老いた駿馬シュンメ。年老いた英傑のたとえ。
老驥
1076
-
たくらく
このうえなく、すぐれていること。
卓犖
1077
-
げいしょう
にじのように美しいもすそ。「裳」は腰から下にまとう衣服。天人の衣。
霓裳
1078
-
ほうこう
猛獣などが、たけりほえること。また、その声。
咆哮
1079
-
しゅゆ
ゴシュユの別称。ミカン科の落葉小高木。中国原産。夏、緑白色の小花をつける。赤褐色の果実は漢方薬として用いる。
茱萸
1080
-
ごうゆう
気ままにあそび楽しむこと。出歩いて世間話などしたりして気ままに過ごすこと。
遨遊
1081
-
かんい
衣服をすすぎあらうこと。また、その衣服。
澣衣
1082
-
りゅうぜん
①よだれを流すこと。②あるものを非常に食べたい、欲しいと思うことのたとえ。「―の思いだが、金がなくて買えない」
流涎
1083
-
ばいちょう
大きな古墳のすぐ近くにあり、従者・近親者を葬ったとされる小さな古墳。
陪冢
1084
-
ふもう
事実を曲げて言うこと。誹謗ヒボウ。
誣罔
1085
-
おうばく
①キハダの別称。またキハダの樹皮からとった染料および生薬。②「黄檗宗」の略。曹洞宗・臨済宗とともに日本三大禅宗の一派。江戸時代、中国、明ミンから渡来した隠元インゲンが京都の万福寺を建てて広めた。
黄檗
1086
-
とうくつ
たわんで曲がること。また、力を加えてしならせること。
撓屈
1087
-
はんごう
アルミニウム製などの携帯できる、炊飯兼用の底の深い弁当箱。野外での煮炊きに便利で、登山やキャンプなどに使われる。
飯盒
1088
-
ぼくひ
召使い。下男下女。僕妾ボクショウ。
僕婢
1089
-
りげん
民間で広く言いならわされてきたことわざ。通俗なことわざ。「負けるが勝ち」など。
俚諺
1090
-
ぜいぼく
めどぎでうらなうことと、亀甲キッコウを焼いてうらなうこと。うらない。
筮卜
1091
-
いまん
まわりを囲んだり、空間を仕切ったりする幕。
幃幔
1092
-
かいせん
疥癬虫の寄生によって起こる感染性の皮膚病。小さい吹き出物ができてひどくかゆい。皮癬ヒゼン。
疥癬
1093
-
ざんぼう
ありもしないことを言ってそしること。「罵詈バリ―」
讒謗
1094
-
きょういき
①土地や領土のさかい目。国境。くにざかい。②国境の内側。
疆域
1095
-
たんせき
上着をぬぎ、肩をあらわすこと。はだぬぎ。
袒裼
1096
-
しんせん
神や仙人。俗世をはなれて不老長生の世界にすむ人。神通力をもつ人。仙人。
神僊
1097
-
ろちょう
頭のてっぺん。かしらのいただき。頭頂。
顱頂
1098
-
らいよ
物をたまうこと。与えること。「予」はあたえる意。
賚予
1099
-
ちょうきゅう
テンの毛皮で作った高貴な人の着る衣服。
貂裘
1100
-
いしゅう
ハリネズミの毛のように、多くの物が一か所にあつまること。「事故現場に見物人が―する」
蝟集
1101
-
ひょうれい
①木の葉がひらひらと落ちること。②おちぶれること。うらぶれること。
飄零
1102
-
はつらつ
生き生きとして、元気のよいさま。「生気―」
潑剌
1103
-
どうもう
性質が荒っぽくたけだけしいこと。また、そのさま。残忍で凶暴なこと。「―な犬」
獰猛
1104
-
しょうふく
おそれしたがうこと。おそれひれ伏すこと。「宰相の威厳に―する」
懾服
1105
-
せんさい
色糸や絹の布を用いて作る造花や細工物。
翦綵
1106
-
まつり
「茉莉花マツリカ」に同じ。モクセイ科の常緑小低木。インド原産。ジャスミンの一種。夏、白色で、芳香がある花をつける。中国では花を乾燥させ、茶の香料とする。マツリ。
茉莉
1107
-
けいえん
玉のように美しい敷物。転じて、美しく華やかな宴席。
瓊筵
1108
-
ごび
目がさめていることと、眠ること。寝てもさめても。
寤寐
1109
-
かんらん
①カンラン科の常緑高木。中国南部原産。花は黄白色、実は楕円ダエン形で蜜ミツづけや塩づけにして食べる。ウオノホネヌキ。②オリ―ブの誤訳。「―油」
橄欖
1110
-
うんえい
くもり。空一面雲におおわれて暗くなること。
雲翳
1111
-
きえつ
大将のさしず旗と、まさかり。
麾鉞
1112
-
かんすい
いびきをかきながら眠ること。
鼾睡
1113
-
るいせつ
罪人として獄に入れられること。縄目にかかること。「―の辱はずかしめ」
縲紲
1114
-
ざつじゅう
雑然と入りまじること。入り乱れること。
雑糅
1115
-
せんてい
①目的を達成するための方便や手段。②案内。手引き。
筌蹄
1116
-
しぼつ
死ぬこと。
死歿
1117
-
ようげき
攻めて来る敵を、むかえ討つこと。「―態勢を整える」
邀撃
1118
-
こんだく
①入り混じってにごること。②乱れること。混乱すること。
溷濁
1119
-
ねんしゅつ
①考えなどをひねり出すこと。②金銭などをやりくり算段すること。
拈出
1120
-
ういきょう
セリ科の多年草。南ヨーロッパ原産。独特な芳香がある。夏、枝先に黄色い小花を多数つける。実は香味料・薬用・香油などにする。フェンネル。
茴香
1121
-
らんだ
おこたること。なまけてぶらぶらしていること。無精なさま。「―な生活を送る」
懶惰
1122
-
さんさん
①涙がはらはらと流れるさま。②雨がぱらぱらと降るさま。
潸潸
1123
-
いつじ
世にあまり知られていない、隠れた事実。
軼事
1124
-
しゃきょう
談話や文章などのだんだんおもしろくなるところ。佳境。「―に入る」
蔗境
1125
-
じょうじょう
①しなやかなさま。「―とした乙女」②風がそよそよと吹くようす。「―たる微風」③音声が細く長く続くさま。「―とした余韻」
嫋嫋
1126
-
きゅうごう
合わせ集めること。また、集まること。「諸侯を―する」
翕合
1127
-
れいし
①ムクロジ科の常緑高木。中国原産。亜熱帯で果樹として栽培。果実はうろこ状の皮でおおわれ、多汁で甘く、食用。ライチー。②「ツルレイシ」の略。ウリ科のつる性一年草。ニガウリ。③レイシガイ科の巻貝。殻はいぼ状の突起があり、①の実に似る。
茘枝
1128
-
きぐう
旅をして宿泊すること。
羇寓
1129
-
こうこ
昔から前例のないこと。「―の世界大戦」
曠古
1130
-
ほうはい
①水の勢いが盛んなさま。「―たる大河の流れ」②物事が盛んに起こるさま。「―として新しい気運が起こる」
澎湃
1131
-
ちゅうちょう
うらみ嘆くこと。残念がり悲しむこと。また、そのさま。
惆悵
1132
-
そもう
ヒツジなど動物の毛をすいて長さをそろえ、縮れを伸ばして平行にそろえること。また、その毛。「―機」
梳毛
1133
-
こうちゃく
①にかわでつけたように、しっかりとつくこと。②状況が固定して進展しないこと。「国会が―したまま動かない」
膠着
1134
-
しょうかん
広くてしずかなさま。
敞閑
1135
-
せんけん
あでやかで美しいさま。なよなよとして美しいさま。「容姿―とした女性である」
嬋娟
1136
-
そうるい
やせて疲れること。やせ衰えること。ひどくやつれること。また、そのさま。
痩羸
1137
-
ようこ
①深くて広いさま。②はるかなさま。遠いさま。
杳乎
1138
-
ほふく
腹ばうこと。また、腹ばいになって進むこと。
匍匐
1139
-
かんすい
酒を飲み、気持ちよく酔うこと。また、すっかり酒に酔うこと。
酣酔
1140
-
ようそ
悪性で危険なできもの。
癰疽
1141
-
びよう
軽い病気。気分が少しすぐれないこと。「―で臥ふせる」
微恙
1142
-
けんち
上がり下がり。軽重。高低。優劣。「ものの―を論ずる」
軒輊
1143
-
こか
①中国、北方の異民族がアシの葉で作った笛。あしぶえ。②雅楽に用いられる篳篥ヒチリキの別称。
胡笳
1144
-
とうしょ
いくつかの島。島々。「南太平洋の―群」
島嶼
1145
-
かんなん
困難に出あい、悩み苦しむこと。難儀。「天歩―」 「―に打ち勝つ」
艱難
1146
-
ようちょう
奥ゆかしく上品なさま。美しくしとやかなさま。「―たる淑女が居並ぶ」
窈窕
1147
-
どへい
かねぐらにある金銀。
帑幣
1148
-
しゅろ
ヤシ科の常緑高木。枝はなく、幹の頂上に長い柄を持ち深く裂けた大きな葉を放射状につける。初夏、黄色の小花を多数つけ、球形の実を結ぶ。幹は建材に、幹の毛で縄やほうきなどを作る。
棕櫚
1149
-
ちと
キジとウサギ。また、それらを捕らえる猟師。
雉兎
1150
-
しゃり
腹をくだすこと。下痢。
瀉痢
1151
-
りょうしょう
食糧。特に、軍隊が行軍するときの食糧。
糧餉
1152
-
じゅんい
つぎはぎだらけのみすぼらしい着物。弊衣。うずらごろも。うずらぎぬ。
鶉衣
1153
-
しょうりょう
もの静かで、寒々しいようす。
蕭寥
1154
-
しょうぜん
おそれてぞっとするさま。びくびくして身がすくむさま。「―として身の毛がよだつ」
悚然
1155
-
らいこう
外国から敵が攻めこんでくること。外敵の襲来。「元ゲンの―」
来寇
1156
-
れいよう
ウシ科の哺乳ホニュウ動物のうち、シカに似た体形のものの総称。アフリカ・インド・モンゴルなどの乾燥した草原にすむ。あしが細く、走るのが速い。日本ではカモシカと混同されてきたが、別種。
羚羊
1157
-
こうそう
あわただしいさま。いそがしいさま。せわしないさま。
倥偬
1158
-
しんきん
天子の心。
宸襟
1159
-
こんてい
物事が成りたつ土台となるもの。根拠。「彼の理論は―からくつがえされた」
根柢
1160
-
へいら
①つる草。かずら。「薜」も「蘿」もつる性の植物の意。②隠者の衣服。また、その住居。
薜蘿
1161
-
せんじゃく
小さくかよわいこと。ひよわなこと。「―な体付き」
孱弱
1162
-
りんれつ
寒気が厳しく身にしみ入るさま。
凜冽
1163
-
ごかん
こおりつくほどの厳しい寒さ。極寒。「深山幽谷にして―の地」
冱寒
1164
-
ぎょうめい
強いという評判。武術に秀でているという名声。「―を馳はせる」
驍名
1165
-
もうろく
年老いて心身のはたらきがにぶること。「―するにはまだ早い」
耄碌
1166
-
けいけん
うやまい深くつつしむこと。特に、神仏にうやまい仕えるさまにいうことが多い。「―な信徒」
敬虔
1167
-
ていご
うまくかみ合わないこと。互いに、くいちがうこと。
牴牾
1168
-
こうこう
きらびやかにかがやくさま。きらきら光ること。「―とライトを浴びる」
煌煌
1169
-
めのう
石英セキエイなどの結晶の混合物。紅・緑・白などの美しいしま模様があり、装飾品などに用いられる。「―細工」
瑪瑙
1170
-
こくそ
事情を申し述べ、訴えを出すこと。
告愬
1171
-
けいしゅう
学問や芸術にすぐれた女性。「―作家」
閨秀
1172
-
ふんゆ
①ニレの木。②神聖な場所。神社。③郷里。「―同契(郷里が同じであること)」
枌楡
1173
-
ようはん
鋳型の考古学上の呼称。
熔笵
1174
-
いっき
石や土を運ぶための竹やわらで編んだかご一つ。また、それに一杯分のわずかな土。「簣」は、もっこ・あじかの意。「―の功(仕事を完成する最後の努力)」
一簣
1175
-
かいめい
くらいこと。まっくらになること。くらやみ。「天地―」
晦暝
1176
-
ぎそう
船の完成後、航海に必要な装備を取り付けて就航の準備をすること。また、その装備。ふなよそい。
艤装
1177
-
かいかい
おどけること。たわむれ。冗談。
詼諧
1178
-
きょうゆう
勇ましく強いが、残忍な人物。「乱世の―と称せられた」
梟雄
1179
-
しゅうけい
絵画や文章を書くときの筆の運びが力強いこと。
遒勁
1180
-
かんそう
面と向かって、主君をいさめること。争ってまでいさめること。
諫諍
1181
-
ふうかん
手紙などに封をして、とじること。「―紙を貼はる」
封緘
1182
-
ひけつ
事跡や業績を記念し、後世に伝えるために文章を刻んで建てた石。また、その文章。石碑。「碑いしぶみ」に同じ。
碑碣
1183
-
きら
①あやぎぬと、薄ぎぬ。転じて、美しい衣服。また、それを身につけた人。「―をまとう」②華やかに着飾るさま。また、栄華をきわめるさま。
綺羅
1184
-
とうえい
①東のほうの海。東海。②日本。
東瀛
1185
-
けいりん
国家を治め整えること。また、その施策。「―の才」
経綸
1186
-
きやく
牛馬をつなぎとめる道具。転じて、自由を制限すること。「旧社会の―を打破する」
羈軛
1187
-
えんよ
①食べ飽きる。また、十分に満足する。②愛想を尽かす。うんざりする。
厭飫
1188
-
そうめつ
すっかりほろぼすこと。「敵を―する」
剿滅
1189
-
せんぜん
世に尽くすこともなく、いたずらに生き長らえること。
甎全
1190
-
びんさつ
①あわれみ思いやること。②相手が自分を察してくれることの尊敬語。「どうぞ御―ください」
憫察
1191
-
しょうれい
湿度の高い熱帯などの気候や風土で起こるマラリアなどの熱病。
瘴癘
1192
-
そうこ
詩文を作ること。文筆を仕事とすること。
操觚
1193
-
とうろう
カマキリの漢名。
螳螂
1194
-
ふくさ
①絹などの小形のふろしき。進物などの上に掛ける。②茶の湯で、茶器をふいたり茶碗チャワンを受けたりするのに使う絹布。
袱紗
1195
-
いんめつ
うずもれてなくなること。ほろびること。また、消えてなくなること。
堙滅
1196
-
うんかく
書庫。また、書斎。
芸閣
1197
-
やくこう
①のどをしめつけること。②急所をおさえて、相手の死命を制すること。
扼喉
1198
-
てんぱい
①つまずき倒れる。②短い間。とっさの間。
顚沛
1200
-
せんたい
コケ植物。
蘚苔
1201
-
へいふ
たおれて死ぬこと。のたれじに。「飢えて―する」
斃仆
1202
-
れいせん
甘味のある水がわく泉。味の良い泉。中国で、太平の世にわいたという。
醴泉
1203
-
しょうこ
ふえと太鼓。
簫鼓
1204
-
かったつ
心が広く、物事にこだわらないようす。「自由―な気質」
豁達
1205
-
ほうがい
①よもぎ。キク科の多年草。もちぐさ。「蓬矢」②物の乱れているさま。「蓬髪」
蓬艾
1206
-
しゃこ
キジ科の鳥のうち、ウズラより大きくキジより小さいものの呼称。アフリカ・西南アジアなどにすむ。尾が短く、茶褐色の地に、白い斑点ハンテンがある。
鷓鴣
1207
-
れいそく
見識の狭いことのたとえ。小さな蠡ひさごで海水の量をはかること。「管を以もって天を窺うかがい蠡を以て海を測る」から。〈東方朔トウボウサクの文〉
蠡測
1208
-
ちゅうちょ
決心がつかず迷うこと。ぐずぐずと、ためらうこと。「―なく実行に移す」
躊躇
1209
-
ようきょう
発狂したふりをすること。また、その人。
佯狂
1210
-
でいねい
雨や雪のあとで、地面がどろどろになっているところ。「―に足を取られる」
泥濘
1211
-
きゅうさん
急に降り出すあられ。また、その音。「―のごとき拍手」
急霰
1212
-
きょうざつ
いろいろなものが混じること。混合すること。「―物」
夾雑
1213
-
とうせい
玄米をついて白くすること。
搗精
1214
-
こんにゃく
①サトイモ科の多年草。インドシナ原産で、食用に栽培。地下茎から太く長い葉柄を一本出し、羽状の葉をつける。地下茎は大きな球形。②①の地下茎を粉にしたものを加工し、固めた食品。
蒟蒻
1215
-
べいべつ
たもとを分かつこと。別れること。「長年の盟友と―する」
袂別
1216
-
ござ
イグサで編んだ敷物。うすべり。
茣蓙
1217
-
ぎゃくしつ
一定の周期で発熱し、強い悪寒を伴う病気。マラリア性の熱病。わらわやみ。[▲瘧]おこり
瘧疾
1218
-
じょうみん
多くの人民。庶民。万民。
烝民
1219
-
にんしん
胎児を宿すこと。子をみごもること。懐妊。
姙娠
1220
-
てきめん
効果や報いが、すぐに現れるさま。「天罰―」 「この薬は―にきく」
覿面
1221
-
じしゃ
高貴な人の葬儀で棺ひつぎをのせて運ぶ車。
輀車
1222
-
しれつ
火勢が強いように、勢いが激しくさかんなこと。また、そのさま。「争いは―をきわめた」
熾烈
1223
-
りょりょく
背骨の力。筋肉の力。また、体力。
膂力
1224
-
かくたん
たんをはくこと。また、はき出したたん。「―検査」
喀痰
1225
-
さいろう
ヤマイヌとオオカミ。転じて、欲深く無慈悲な人のたとえ。
犲狼
1226
-
かつぜん
金石など硬い物が触れ合うときの高く鋭い音。また、そのようす。
戛然
1227
-
ちんどく
①鴆という毒鳥の羽にある猛毒。また、その羽を酒に浸して得た毒物。②猛毒。非常な害毒。
鴆毒
1228
-
けんしゅん
山が高くけわしいこと。また、その場所。
嶮峻
1229
-
しちきょう
人の頭部にある七つの穴。目・耳・鼻の各二つと口。
七竅
1230
-
りんびょう
痳菌により感染し、尿道などに炎症を起こす性病。表記「淋病」とも書く。
痳病
1231
-
はそう
つめでかくこと。
爬搔
1233
-
とっさ
一瞬のこと。短い時間。「―の機転で救われた」 「―に身をかわした」
咄嗟
1234
-
たんこ
あまの住む家。
蜑戸
1235
-
きょうわく
人を欺あざむいてまどわすこと。うそを言ってまどわすこと。
誑惑
1236
-
きょはく
①親指。②集団の中で、特に目立ってすぐれた人。かしらの人。
巨擘
1237
-
うんしゃ
気持ちが広くおだやかなさま。余裕のあるさま。
蘊藉
1238
-
ぎしゅう
アリが群がるように集まること。
蟻聚
1239
-
たくし
罪によって辺境の地に移されること。
謫徙
1240
-
しじゅん
①相談すること。とうこと。②他の機関の意見を求め、参考にすること。
咨詢
1241
-
えんざん
詩や文章を書くこと。
鉛槧
1242
-
たいはい
①太陽・月と昇竜・降竜を描いた大きなはた。昔、中国で天子や将軍が用いた。②堂々とした大きな旗印。
大旆
1243
-
くんせん
ニラ・ニンニクなどくさいにおいの野菜と、なまぐさい肉。
葷羶
1244
-
ろうがい
肺結核の昔の言い方。漢方での名。
癆咳
1245
-
どんりょく
芽生えたばかりの若葉の緑。
嫩緑
1246
-
じょちょう
心をゆるやかにすること。心をのびのびさせること。
舒暢
1247
-
えんぎ
意味をおし広めて詳しく説明すること。また、その説明されたもの。
衍義
1248
-
ちょくせつ
①ただちに裁決すること。②まわりくどくないこと。
直截
1249
-
めんぽう
思春期に多くできる吹き出物。毛穴に皮脂がつまってできる。
面皰
1250
-
しつしつ
①風が冷たく寂しげに吹くさま。②波の立つさま。
瑟瑟
1251
-
せんえつ
身分・分限を越え、出過ぎること。「―な態度」 「―ですが」
僭越
1252
-
ふんまん
いきどおり、心中にわだかまること。腹立たしく、もだえること。「―やる方ない」
忿懣
1253
-
びろく
①大形のシカ(麋)とシカ(鹿)。②田舎びて野卑なこと。下品で卑しいたとえ。
麋鹿
1254
-
しゅりゅう
はれもの。こぶ。「―摘出」
腫瘤
1255
-
がんけん
眼球の上下をおおい、開閉する部分。まぶた。
眼瞼
1256
-
らんじゃ
ランの花の香りと麝香ジャコウの香り。転じて、よい香り。
蘭麝
1257
-
そうよう
かゆいところをかくこと。
搔癢
1258
-
じゅうてき
野蛮な国の人民。
戎狄
1259
-
せいはい
おしのけること。おしだすこと。また、おしひらくこと。
擠排
1260
-
きあん
机つくえ。文書などをのせる台。「几」 「案」ともに机の意。
几案
1261
-
きょごう
おごりたかぶること。威張って気ままであること。
倨傲
1262
-
とっこつ
岩や山が険しくそびえるさま。「奇岩―」
突兀
1263
-
かいじん
灰と燃えかす。「―に帰キす(すべてあとかたもなくなる)」
灰燼
1264
-
けつぜん/げつぜん
孤独なさま。孤立しているさま。ひとりぼっち。
孑然
1278
-
きっこう/けっこう
横木の端につけた重りを利用して他方の端のつるべをはね上げ、井戸水をくみ上げる装置。はねつるべ。
桔槔
1279
-
そしょう/そそう
おおざっぱであらいこと。きめがあらく、ざらざらしていること。
粗鬆
1280
-
せきばく/じゃくまく
①ひっそりとしてもの静かなさま。「―たる世界」②心が満たされず、ものさびしいさま。「―の情」
寂寞
1281
-
さんじょ/せんじょ
雑草などを取り除くこと。
芟除
1282
-
ひんく/ひんる
まずしさのためにやつれること。
貧窶
1283
-
ほうるい/ほるい
土や石を積み重ね、敵を防ぐために造った陣地。城砦ジョウサイ。「―を築く」「堡とりで」に同じ。
堡塁
1284
-
だかつ/じゃかつ
ヘビとサソリ。人がひどく恐れ、嫌うもののたとえ。「―のごとく恐れられる」
蛇蝎
1285
-
せんかん/せんえん
①水がさらさらと流れるさま。また、その音。②涙の流れるさま。さめざめ。
潺湲
1286
-
こうけち/こうけつ
奈良時代に行われた絞り染めの名で、布を縫いしばって染料にひたす染色技法。インドから中国を経て日本に伝来した。
纐纈
1287
-
どうばん/とうはん
仏仏堂に飾るはた。装飾のついた竿さおに長い布をたらしたもの。
幢幡
1288
-
しょうび/そうび
バラ科のつる性または直立低木の総称。世界各地で観賞用に栽培され、品種も多い。幹や枝にとげがあり、香気のある美しい花をつける。
薔薇
1289
-
ちょりつ/ちょりゅう
じっとその場にたたずむこと。しばらくの間立っていること。
佇立
1290
-
しんい/しんに
①はげしく怒ること。「―の炎」②仏貪欲トンヨク・愚痴とともに三毒の一つ。自分の心に反するものをはげしく怒り、恨むこと。
瞋恚
1291
-
かいこう/かいごう
①開くことと閉じること。「五寸の鍵―を制す」〈『淮南子エナンジ』〉②平安時代以降、書物の出納や文書を扱った役人。
開闔
1292
-
じゅそ/ずそ
特定の人に災いがふりかかるように神仏に祈願すること。のろい。「怨敵オンテキを―する」
呪詛
1293
-
ぶあい/ぶわい
土があれて、雑草が生い茂ること。
蕪穢
1294
-
あも/あま
東南アジア・中国などで、外国人に雇われている現地の女性。
阿媽
1295
-
しょくとう/そくとう
圧力の働きで、液体などを吸い上げたり押し上げたりする機械。
喞筒
1296
-
すうじょう/すうぎょう
草を刈る人ときこり。転じて、低い身分の人。庶民。「―に詢はかる」〈『詩経』〉
芻蕘
1297
-
あくせく/あくさく
心にゆとりをもてず、目先のことだけに追われてせわしなく物事を行うさま。「二年間、終始―していた」
齷齪
1298
-
かんこう/けんこう
①口をかたく閉じてものを言わないこと。②ある事柄を口にするのを禁じること。「―令を敷く」
鉗口
1299
-
えいしゅ/えいゆ
勝ちと負け。
贏輸
1300
-
そうあい/そうかい
わらで編んだはき物。草履に似るが、足首にひもを巻きつけてはく。「―をはく(旅に出る)」
草鞋
1301
-
くがい/くげ
①役所。また、その建物。②政府の所有物。役所の費用・物品・田地など。「―田」
公廨
1302
-
しょうじょう/せいせい
①オランウータンの別称。②中国の想像上の動物。サルに似るが人のような顔と足をもち、人の言葉を理解し、酒を好み顔が赤い。③大酒飲み。/犬のほえる声。
猩猩
1303
-
じょうし/せっし
小さいものをはさむ金属製の器具。ピンセット。
鑷子
1304
-
けっこう/きっこう
①鳥が飛び上がり、また飛び降りること。②張り合うこと。人に屈しないこと。「勢力が―する」
頡頏
1305
-
えんか/えんげ
のみこむこと。「丸薬を―する」
嚥下
1306
-
だかつ/じゃかつ
ヘビとサソリ。人がひどく恐れ、嫌うもののたとえ。「―のごとく恐れられる」
蛇蠍
1307
-
びんろう/びろう
ビンロウジュの別称。/ ヤシ科の常緑高木。九州以南の海岸付近に自生。葉は大きな円形で多数の深い切れこみがあり、シュロに似る。笠かさやうちわなどに利用。表記「蒲葵」とも書く。
檳榔
1308
-
げじゅ/げしょう
仏韻文体の経文。また、仏教の教えを詩の形式で表したもの。偈頌ゲジュ。「偈ゲ」に同じ。
偈頌
1309
-
ずいどう/すいどう
山腹・海底・地下を掘り抜いた道。トンネル。
隧道
1310
-
ふつじょ/ばつじょ
災いを除き、けがれをはらうこと。また、その儀式。
祓除
1311
-
ほうろく/ほうらく
平たい素焼きの土なべ。豆などを煎いったり、魚・マツタケなどを蒸し焼きにするのに使う。「―千に槌つち一つ」
焙烙
1312
-
けっさ/きっさ
いつわりあざむくこと。「暴力及び―の排斥を訴える」
譎詐
1313
-
あいだい/あいない
①船頭のかけ声。また、櫓ろのきしむ音。②舟歌。③きこりの歌。
欸乃
1314
-
きょうこう/ぎょうこう
まぐれ当たりの幸福を求めること。また、その幸福。こぼれざいわい。「死を免れたのは―だった」
徼幸
1315
-
しんしゃ/しんせき
その人に親しく接して影響を受け、感化されること。「炙」は、教化・感化する意。〈『孟子モウシ』〉
親炙
1316
-
そせい/こうせい
よみがえること。息を吹き返すこと。「奇跡的に―した」
甦生
1317
-
そうそう/ぞくぞく
集まり群がるさま。
簇簇
1318
-
しし/じじ
物事に熱心に励むさま。「―勉学にいそしむ」
孶孶
1319
-
こうりょう/こうりゅう
①古代中国の想像上の動物。水中にすみ、雲や雨に乗じて天に昇りつめて竜となるとされる。②時を得ず、実力を発揮できない英雄・豪傑のたとえ。
蛟竜
1320
-
しゅゆ/すゆ
しばらく。少しの間。寸刻。「―も忘れず」 「―にして鳴りやむ」
須臾
1321
-
ふふつ/ほふつ
①古代の天子の礼服のぬいとり。②美しい文章のたとえ。③天子を助けること。
黼黻
1322
-
してい/しちょう
律令リツリョウ制で中央官庁や貴人の家の雑役に従事した者のうち、炊事役の者。
廝丁
1323
-
じんし/にんし
①寺院。仏寺。②小さい神社。
仁祠
1324
-
きそう/きしゅう
ちりとりと、ほうき。また、掃除すること。
箕箒
1325
-
ぎょうちゅう/じょうちゅう
ギョウチュウ科の線虫。体は白く形は先端のとがった線状で、体長は約一センチメートル。人の肛門コウモンの周辺に産卵し、小腸や盲腸などに寄生する。
蟯虫
1326
-
かくはん/こうはん
かきまわすこと。かきまぜること。「―機」
攪拌
1327
-
こうりょう/こうりゅう
天高くのぼりつめた竜。
亢竜
1328
-
さいはい/せいはい
同じ仲間。ともがら。同類。
儕輩
1329
-
たくけい/たっけい
体をひきさいて殺す刑。また、はりつけの刑。はりつけ。
磔刑
1330
-
さっき/とうき
読書して得た感想や考えなどを、随時しるしたもの。随想録。
箚記
1331
-
うじゃく/うしゃく
①カササギ。②カササギとカラス。
烏鵲
1332
-
かいが/けげん
理由・事情がわからず合点がいかないこと。あやしみ、いぶかしく思うこと。「―な面持ち」 「―な顔をする」
怪訝
1333
-
ぶんらん/びんらん
秩序・規律・道徳などがみだれること。また、みだすこと。「風紀の―が顕著だ」
紊乱
1334
-
ぼうぜん/もうぜん
①驚いてあっけにとられるさま。②気が抜けてぼんやりするさま。
惘然
1335
-
けいかん/かいかん
冠を脱いで柱などにかける意から、官を去り職を辞すること。
挂冠
1336
-
こうこう/くご
弦楽器の一つ。琴に似た横に置くものと、ハープに似た竪たてのものとがあり、ともに両手でかき鳴らす。奈良時代に百済くだらを経て伝来した。正倉院に残る。
箜篌
1337
-
ねっとう/ねつどう
多数の人で混雑し、騒がしいこと。
熱鬧
1338
-
ぎゃくと/げきと
あらかじめ見通しをつけること。「―しがたい結末」
逆睹
1339
-
こうげつ/きょうげつ
白く澄みきって輝く月。明るい月。
皎月
1340
-
さんし/さんしい
君主を殺害して、地位を横どりすること。
篡弑
1341
-
こうじ/くに
あか・汗・あぶらのよごれ。
垢膩
1342
-
けんこつ/かんこつ
両ほおの上部、目の斜め下にある骨。頰骨ほおぼね・キョウコツ。
顴骨
1343
-
どど/どうどう
くどくど言うこと。やかましく言うこと。また、そのさま。「―を要しない」
呶呶
1344
-
どんらん/とんらん/たんらん
非常に欲が深いこと。
貪婪
1345
-
きっきゅう/きくきゅう
体をかがめて謹しみ、尊敬の気持を示すこと。
鞠躬
1346
-
もんちゃく/もんじゃく
①手でひねりまわすこと。②もつれること。もめごと。紛争。「ひと―あった」
捫着
1347
-
とうび/ちょうび
①物事や文章の終わりの勢いがよいこと。また、そのさま。「―の勇を奮う」②終わり。「オリンピックの―を飾る」
掉尾
1348
-
さだ/さた
①つまずいて転ぶさま。②ぐずぐずして時機を失うこと。③不遇なこと。落ちぶれること。
蹉跎
1349
-
うる/うろう
背骨が弓なりにまがって、前かがみになる病気。また、その病気の人。
傴僂
1350
-
るこつ/ろうこつ
骨にきざみこむほど、非常に苦心したり努力したりすること。
鏤骨
1351
-
きょうゆう/きょうよう
水が勢いよくわき出るさま。波がわき立つ音。また、そのさま。
洶湧
1352
-
へいか/ひょうか
リンゴの果実。
苹果
1353
-
りりょう/りりゅう
黒色の竜。「―頷下ガンカの珠たま(危険を冒さなければ得られないもののたとえ)」
驪竜
1354
-
れんびん/れんみん
あわれむこと。かわいそうに思うこと。「―の情をもよおす」
憐愍
1355
-
でんぶ/でんぷ
タイ・タラなどの魚肉を蒸して細かくほぐし、醬油ショウユ・砂糖などで味をつけて炒いった食品。
田麩
1356
-
できとう/てきとう
汚れや穢けがれを、あらい落とすこと。
滌蕩
1357
-
きそう/きしゅう
ちりとりと、ほうき。また、掃除すること。
箕帚
1358
-
くこ/こうき
ナス科の落葉小低木。夏、淡紫色の花が咲き、赤い実を結ぶ。若葉は食用。実は薬用。
枸杞
1359
-
ざんげ/さんげ
過去に犯した罪を後悔して、神や人に告白すること。
懺悔
1360
-
ねつぞう/でつぞう
事実でないことを事実らしく作ること。「―記事を掲載された」
捏造
1361
-