-
平安時代前期の作り物語、かぐや姫の婿選び説話の中に、当時の貴族社会の内面が描写される
竹取物語
たけとりものがたり
-
平安時代前期の作り物語、左大将の娘「貴宮」をめぐる結婚譚、『竹取物語』から『源氏物語』をつなぐ写実的な物語
宇津保物語
うつほものがたり
-
平安時代前期の歌物語、"在原業平"の恋愛譚を中心とする120余りの短編集
伊勢物語
いせものがたり
-
平安時代中期の作り物語、平安時代中期の継子いじめの物語
落窪物語
おちくぼものがたり
-
平安時代中期の大長編小説、光源氏を中心とした物語、作者は"紫式部"
源氏物語
げんじものがたり
-
平安時代中期の随筆集、鋭い感覚・機知に富み、四季の情趣や人生の面白味を記す、作者は"清少納言"
枕草子
まくらのそうし
-
平安時代の935年に成立、作者の"紀貫之"が土佐守の任を終え、京に帰るまでの紀行文、日本最初のかな日記
土佐日記
とさにっき
-
平安時代の974〜995年に成立、"藤原道綱の母"が作者で、夫の藤原兼家との結婚生活の自叙伝風の物語。
蜻蛉日記
かげろうにっき
-
平安時代の日記、作者は"紫式部"、宮廷の見聞や人物評など随筆風なもの
紫式部日記
むらさきしきぶにっき
-
平安時代の1058年に成立、"菅原孝標の女"が記す。13歳で父の任地"上総"から帰京する旅に始まり、宮仕・結婚・夫との死別など、一生の回想録
更級日記
さらしなにっき
-
平安時代末期の説話集、31巻1040話が現存する。仏教・民間説話
今昔物語集
こんじゃくものがたりしゅう
-
平安時代の11世紀前半に成立、"和泉式部"が"敦道親王"との情熱的な恋愛関係を回想した自叙伝文学
和泉式部日記
いずみしきぶにっき
-
平安時代中期の歴史物語、藤原道長の栄華を賛美し批判精神に乏しい、作者は"赤染衛門"
栄花物語
えいかものがたり
-
作者・成立年代は未詳。190歳の"大宅世継"に"藤原道長"一代を中心とした藤原全盛期を批判的に語らせる(栄花物語とは逆)。四鏡の最初。紀伝体。
大鏡
おおかがみ
-
平安時代末期の1170年に成立、作者は"藤原為経"「大鏡」のあとをうけ1025〜1070年までの歴史を記した書。四鏡の2つ目
今鏡
いまかがみ
-
だ
水鏡
みずかがみ
-
鎌倉時代を編年体で記した歴史物語。南北朝時代に成立。"後鳥羽上皇"の誕生から"後醍醐天皇"の京都還幸までを記す。四鏡の4つ目
増鏡
ますかがみ
-
鎌倉時代の1252年に成立した説話集。説話を10項目に分け、年少者への教訓としたもの。テストでは10項目のうちどの項目かみたいな問題が出る
十訓抄
じっきんしょう
-
鎌倉時代初期の説話集。作者不詳、仏教や世事に関する不思議な説話が多い
宇治拾遺物語
うじしゅういものがたり
-
鎌倉時代の1283年に成立。"無住"が著した仏教説話集。仮名文体で仏の功徳を説き、世俗の説話を集成
沙石集
しゃせきしゅう
-
鎌倉時代の1279年に作者の"阿仏尼"が所領争論を解決するために鎌倉に赴いた際の紀行文。16日に出発したことが書名の由来
十六夜日記
いざよいにっき
-
鎌倉時代の1212年に成立した"鴨長明"の随筆集。大火・飢饉・地震など1180年前後の五大災厄を回想し、人生の無常を嘆きつつ、自身の不運に思いを馳せている。
方丈記
ほうじょうき
-
鎌倉時代の1331年に成立。"兼好法師"が動乱期の人間と社会を深い洞察力で簡潔に自由にな筆で描いた随筆集
徒然草
つれづれぐさ
-
鎌倉時代初期の軍記物語。保元の乱を"源為朝"を中心に描いている。
保元物語
ほうげんものがたり
-
鎌倉時代初期の軍記物語。平治の乱を"源義朝"の子"源義平"(頼朝の兄)を中心に英雄的に描く
平治物語
へいじものがたり
-
鎌倉時代初期の軍記物語。"信濃前司行長"が作者で、平家の興亡を記した流麗・重厚な文を琵琶法師が平曲として語り継いだ。
平家物語
へいけものがたり
-
鎌倉時代の1220年に成立し歴史書。"慈円"が作者で歴史を貫く原理として「道理」による時代の解釈をおこなった。神武天皇〜承久の乱直前までを7期に分け、貴族の衰退を必然とする。
愚管抄
ぐかんしょう
-
鎌倉時代の記録。1180年の"源頼政"の挙兵から1266年の"宗尊親王"の帰京までの諸事件を編年体に記している。北条氏に偏っている。
吾妻鏡
あずまかがみ
-
室町時代の1371年ごろに成立。"後醍醐天皇"の討幕計画以後の南北朝内乱について南朝側を中心に記した軍記物語
太平記
たいへいき
-