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八苦の一つ。親・兄弟・妻子など、愛し合う者が、生別、死別する苦しみ。
愛別離苦
(あいべつりく)
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はっきりせず、あやふやなこと。雲の中にいるような状態。
曖昧模糊
(あいまいもこ)
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苦しさや心配のあまり吐くため息。
青息吐息
(あおいきといき)
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悪い事は、いっぺんに世間に知れるということ。
悪事千里
(あくじせんり)
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強い敵に対する苦しい戦い。困難にうち勝とうとがんばること。
悪戦苦闘
(あくせんくとう)
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地獄の苦しみに泣き叫ぶこと。阿鼻は無
職地獄、叫喚は無然地獄のこと。
阿鼻叫喚
(あびきょうかん)
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人におもねりこびて、従うこと。
阿諛追従
(あゆついしょう)
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天命を悟って、心安らかなこと。
安心立命
(あんしんりつめい)
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暗い所で手さぐりするように、手がかりのないことを探し求めること。
暗中模索
(あんちゅうもさく)
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世の中が平和でおだやかに治まり、安全と秩序が保たれていること。
安寧秩序
(あんねいちつじょ)
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事の善悪を考えずにはいはいと承諾する。
唯々諾々
(いいだくだく)
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意気ごみ
盛んで、元気いっぱいの様子。
意気軒昂
(いきけんこう)
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気持ちが沈んで元気のない様子。
意気消沈
(いきしょうちん)
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意気ごみが天をつくほど盛んな様子。
意気衝天
(いきしょうてん)
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元気がくじける様子。
意気沮喪
(いきそそう)
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互いに気持ちが合うこと。
意気投合
(いきとうごう)
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得意になってほこらしい様子。
意気揚々
(いきようよう)
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大勢の人が、口をそろえて同じことを言うこと。人々の意見が一致する。
異口同音
(いくどうおん)
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ことばでなく心から心へ伝えること。
以心伝心
(いしんでんしん)
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一つのことに心を集中し、努力する。
一意専心
(いちいせんしん)
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一筋の帯のように狭い川。転じて、二つの物の間が非常に近いこと。
一衣帯水
(いちいたいすい)
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何事についても自分の意見をひとこといわなければ気のすまない人。
一言居士
(いちげんこじ)
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一生に一度会う。また一度限りのこと。
一期一会
(いちごいちえ)
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「いちげん」とも。ほんのわずかなことば。
一言半句
(いちごんはんく)
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一日会わないと千年も待つほどに待ちわびる思いが強いこと。
一日千秋
(いちじつせんしゅう)
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副食が一杯の汁と一種類のおかずであること。簡素な食事のこと。
一汁一菜
(いちじゅういっさい)
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心を改めて仰の道に入ることを思い立つこと。事の遂行を決心する。
一念発起
(いちねんほっき)
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一つの事の始めから終わりまで。
一部始終
(いちぶしじゅう)
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一目で眺めて千里も見わたせる広々とした見晴らしのよいさま。
一望千里
(いちぼうせんり)
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一度うった湘で魚を全部とり尽くすこと。
悪人を一度に全部捕らえること。
一網打尽
(いちもうだじん)
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一目見て明らかにわかること。
一目瞭然
(いちもくりょうぜん)
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陰が尽き陽となる冬至のことから、苦難ののちに幸運・良事がくること。
一陽来復
(いちょうらいふく)
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託生とも。死後、極楽で同じ進の花の上に転生することから、同志が運命・行動をともにすること。
一蓮托生
(いちれんたくしょう)
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ちょっとしたことで一度に大金を入手すること。
一援千金
(いっかくせんきん)
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一家族が集まってもつ楽しい会食。
一家団桑
(いっかだんらん)
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喜んだり不安になったりすること。
一喜一憂
(いっきいちゆう)
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一息に文章を書きあげたり仕事を完成すること。
一気阿成
(いっきかせい)
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一人で千人に向かう力をもっていること。
一騎当千
(いっきとうせん)
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ひとつひとつの動作。
一挙一動
(いっきょいちどう)
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一つの事で二つの利益を得ること。
一挙両得
(いっきょりょうとく)
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春宵のいっときが千金にも値すること。
すばらしいとき、季節。
一刻千金
(いっこくせんきん)
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すべてのものを同様に愛すること。
一視同仁
(いっしどうじん)
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一度流れ出すと一気に千里も走ること。
仕事が一気に早く進むこと。
一瀉千里
(いっしゃせんり)
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一晩泊まったり一度食事をしたりする厚意に恵まれること。
一宿一飯
(いっしゅくいっぱん)
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ちょっと触れるとすぐ爆発するような危険な状態。
一触即発
(いっしょくそくはつ)
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一つの領地をたよりに生活すること。
仕事に熱心に従うこと
一所懸命
(いっしょけんめい)
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進んだり退いたりすること、よくなったり悪くなったりすること。
一進一退
(いっしんいったい)
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複数の人が心を一つにすること。
一心同体
(いっしんどうたい)
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一つの事に心を集中して、気を散らさないこと。
一心不乱
(いつしんふらん)
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「いっせい」とも。一生を強めた語、俳優や音業家が引退の時にこれを最後と立派に演じること。
一世一代
(いっせいちだい)
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一つの石で二男の鳥を落とすこと。一つのことでこうの利を得ること。
一石二鳥
(いっせきにちょう)
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なまかじり。よく知らないこと、
一知半解
(いっちはんかい)
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短い時日、期間のこと。
一朝一夕
(いっちょういっせき)
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よい所もあり、欠点もあること。
一長一短
(いっちょういったん)
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一太刀で物をまっぷたつに切ること思い切ってしまつすること。
一刀両断
(いっとうりょうだん)
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一つの利益があれば他方損もある。
一得一失
(いっとくいっしつ)
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馬や猿が騒ぐのが抑えがたいように、飲情で心が迷うのを抑えがたいこと。
意馬心猿
(いばしんえん)
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威厳があって盛んな様子。
威風堂々
(いふうどうどう)
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書物を殺じたひもが三度も切れるほど、熱心に読書すること、繰り返し熱読すること。
韋編三絶
(いへんさんぜつ)
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文章や人の言動などの意味が深く微妙で、さまざまに解訳できること。
意味深長
(いみしんちょう)
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人間の悪考行動の善悪に応じて、それ相地の報いがあること
因果応報
(いんがおうほう)
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古いならわしや考えにこだわり、一時のがれの方法をさがすさま。
因循姑息
(いんじゅんこそく)
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じっとがまんして、軽はずみな行動をしないこと。
隠忍自重
(いんにんじちょう)
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世の中は君に移り変わり、とどまることがないこと。
有為転変
(ういてんべん)
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混乱してあちこち動きまわること、
右往左往
(うおうさおう)
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右を見たり
左を見たりしてためらうこと、
右願左眄
(うこさべん)
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有形無形のすべてのもの。多くのつまらぬ人や物のこと
有象無象
(うぞうむぞう)
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経験を積んで物事の裏表を知り尽くしている人。
海千山千
(うみせんやません)
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曲がりくねり入りくんだ複雑な道、事情
紆余曲折
(うよきょくせつ)
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雲や露が消えてなくなるようにあとかたもないこと
雲散露消
(うんさんむしょう)
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栄えたり衰えたりすること。
栄枯盛衰
(えいこせいすい)
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すぐれて賢く物事に通じていること。
英明閣達
(えいめいかったつ)
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大いに栄え、はででぜいたくなこと
栄耀栄華
(えいようえいが)
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会う者は必ず別れる運命にあること。
会者定離(えしゃじょうり)
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遠い国と仲よくし遅い国を攻撃するというやり方
遠交近攻(えんこうきんこう)
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この世をけがれたものとして、きらい離れること。
豚離穢土
(えんりえど)
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人もなげに気ままに大手をふって歩く。
横行閣歩
(おうこうかっぽ)
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「渺茫」とも、昔のことはみなぼんやりして夢のようだということ。
往事茫々
(おうじぼうぼう)
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穏やかでまじめ、情が厚いこと。
温厚篤実
(おんこうとくじつ)
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古いことを研究し新しい知識を開くこと。
温故知新
(おんこちしん)
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よろいの幅をわずかに触れるだけで敵を倒す。わけなくうち負かす意。
鎧袖一触
(がいしゅういっしょく)
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外見は弱々しく見えながら、内面はしっかりしていること。
外条内剛
(がいじゅうないごう)
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もつれた麻糸をよく切れる刀でち切るように、複雑な物事を明快に処理すること。
校刀乱麻
(かいとうらんま)
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夫婦がともにもいを迎え、無愛も得じ感に持られること。そのように個く知った夫婦のたとえ
借老同穴
(かいろうどうけつ)
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事物の本質を深く理解し、知識を完める、
格物数知
(かくよつちち)
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前の上に寝たりにかい服をなめたりするような苦心ののち、肌をうつ、目的達成のために苦労をする意
臥薪嘗胆
(がしんしょうたん)
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美人には早く死ぬ人、不幸な人が多い。
佳人薄命
(かじんはくめい)
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風産の心をひき起こす趣のある自然の事物。
花鳥風月
(かちょうふうげつ)
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靴をはいたままで足のかゆい所をかくこと、物事の不徹底なもどかしさ。
隔靴掻痒
(かっかそうよう)
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国が南北に合流し、東西に運合すること。強蔵に対抗するためにとった戦略、方策。
合従連衡
(がっしょうれんこう)
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自分の田に水を引くように、自分の都合のよいようにはからうこと、
我田引水
(がでんいんすい)
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竜の絵に最後にひとみを入れること、最後の大事な仕上げ、
画竜点購
(がりょうてんせい)
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