寄生虫(線虫)

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塩原翼 2024年12月22日 カード82 いいね0

中間宿主と寄生場所、病原性を簡単に述べよ。
体内移行を行う場合は簡単に述べよ。

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寄生虫(線虫)
  • 犬回虫トキソカラ・カニスの生活環
    終宿主:イヌ 
    感染経路:経口、経乳、胎盤 
    体内移行:若齢で気管型、
    経乳感染例で腸粘膜型、
    6か月齢以上では全身型移行し待機宿主となる
    年齢抵抗性がある
    病原性:人獣共通感染症(内臓幼虫移行症)
  • 猫回虫トキソカラ・カティの生活環
    終宿主:ネコ 
    感染経路:経口(主)、経乳 
    体内移行:気管型(主)、全身型(待機宿主から摂取されると体内移行を行わない)、(腸粘膜型?)
    病原性:人獣共通感染症(内臓幼虫移行症)
    大きな頚翼をもつ
    年齢抵抗性はない
  • 犬鉤虫アンキロマティダエ・カニナムの生活環
    終宿主:イヌ
    中間宿主:なし
    待機宿主:ネズミ、ヒトなど
    感染経路:経口、経皮、経乳、胎盤
    体内移行:気管型、腸粘膜型、全身型
    病原性:L4および成虫が吸血するため、貧血、血便をまねく。
  • 猫鉤虫
    終宿主:ネコ
    中間宿主:なし
    待機宿主:ネズミなど
    感染経路:経皮、経口
    体内移行:気管型、腸粘膜型
    病原性:特に幼若個体で、貧血
  • 馬円虫
    終宿主:馬
    感染経路:経口
    体内移行:腸→腹腔→肝臓→その他腹腔臓器→腸間膜→腸管腔 
    病原性:肝砂粒症
  • 普通円虫
    終宿主:馬
    寄生場所:L4・前腸間膜動脈(回盲腸枝)
    成虫・盲結腸粘膜下
    体内移行:腸→腸間膜動脈→盲結腸
    病原性:動脈瘤、疝痛、下痢
  • 気管開嘴虫シンガムス・トラケアの生活環
    終宿主:鳥(野鳥に多い)
    中間宿主:なし
    待機宿主:ミミズ 
    感染経路:経口
    虫卵形態:両端に栓を有する
    体内移行:気管型
    寄生場所:気管
    病原性:肉芽腫性気管炎、呼吸困難
  • 豚腎虫ステファヌルス・デンタトゥスの生活環
    終宿主:イノシシ
    中間宿主:なし
    待機宿主:ミミズ
    感染経路:経口、経皮
    体内移行:血行性
    寄生場所:腎
    病原性:幼虫迷入症、腎出血・壊死、腎周囲脂肪肥大
  • オステルターグ胃虫
    終宿主:牛
    感染経路:経口
    寄生場所:第四胃
    体内移行:なし(直接発育)
    病原性:冬季発育停止&spring riseを起こす
    モロッコレザー状胃粘膜が見られる
  • 牛肺虫
    終宿主:牛
    感染経路:経口
    体内移行:リンパ行性
    寄生場所:気管支
    虫卵形態:仔虫
    病原性:咳、呼吸困難
  • 豚肺虫
    終宿主:豚
    中間宿主:ミミズ
    感染経路:経口
    寄生場所:気管支
    虫卵形態:含仔虫卵
    体内移行:リンパ行性
    病原性:発咳、小葉性肺気腫
  • 広東住血線虫
    終宿主:ネズミ類
    中間宿主:陸棲貝類、マイマイ
    感染経路:経口
    寄生場所:肺動脈
    虫卵形態:仔虫
    体内移行:血行性に腸→くも膜下腔→肺動脈
    病原性:好酸球性髄膜脳炎(ヒト)
  • 線虫の筋肉配列の分類を答えよ(3つ)
    多筋細胞型(回虫)、
    部分筋細胞型(鉤虫、蟯虫)
    全筋細胞型(鞭虫)
  • 豚回虫の生活環を答えよ
    終宿主:ブタ 
    感染経路:経口(含仔虫虫卵の状態)
    体内移行:気管型移行(腸→肝→肺→腸)
    病原性:寄生虫性肝炎(肝白斑症)、肺の出血・肺炎(回虫性カタル肺炎)
    免疫により肝臓で幼虫が死滅した場合、白斑があっても成虫がいないことがある
  • ヒトの回虫内臓幼虫移行症について、病型を4つ述べよ
    内臓型(発熱、肺炎、肝)
    神経型(髄膜炎、脊髄炎、感覚障害)
    眼型(ぶどう膜炎、視力障碍)
    不定形型(一般的不調)
  • 牛回虫トキソカラ・ヴィトゥロラムの生活環
    終宿主:牛、反芻類 
    感染経路:経乳
    体内移行:気管型(仔牛)、全身(成牛)
    病原性:下痢
  • 馬回虫パラスカリス・エクイラムの生活環
    終宿主:ウマ
    感染経路:経口
    体内移行:気管型
    病原性:虚弱馬で下痢など
  • 鶏回虫アスカリディア・ガリの生活環
    終宿主:鶏、七面鳥、クジャク
    待機宿主:ミミズ(直接発育する)
    寄生部位:小腸
    体内移行:なし
    病原性:寄生性小結節、鶏卵内迷入
  • 主な回虫を答えよ
    犬回虫
    猫回虫
    豚回虫
    牛回虫
    馬回虫
    鶏回虫
    アニサキス
    鶏盲腸虫
  • アニサキス類の生活環
    オキアミ→小型魚類・大型魚類→鯨類
  • アニサキス症の年間患者数
    2000~3000人程度
  • 鶏盲腸虫の生活環
    終宿主:鶏
    待機宿主:ミミズ
    寄生場所:盲腸
    体内移行:なし(直接発育)
    病原性:カタル性腸炎
    盲腸壁結節
    ヒストモナス伝播
  • 主な蟯虫を述べよ(5つ)
    馬蟯虫、胎生蟯虫、ネズミ盲腸蟯虫、
    ネズミ大腸蟯虫、ウサギ蟯虫
    食道球をもつ
    虫卵には小蓋あり、柿の種状
  • 馬蟯虫の生活環を答えよ
    終宿主:ウマ
    寄生場所:盲腸および腹側結腸
    感染経路:経口
    体内移行:なし
    病原性:L4は腸粘膜を摂食し炎症を起こす
    成虫は管腔内に遊離し病原性はない
  • 大円虫を答えよ(3つ)
    普通円虫、馬円虫、無歯円虫
  • 円虫目の雄が持つ交接器
    交接嚢
  • 大円虫の成虫の形態的な違い、特徴を述べよ
    無歯円虫は口腔内に歯板を持たない
    普通円虫は交接嚢が大きく、虫体は小さめ、歯は1枚
    馬円虫は歯3枚(2枚)
  • 無歯円虫の生活環
    終宿主:馬
    感染経路:経口
    体内移行:小腸→門脈→肝臓(結節形成)→
    腹膜下(出血班)→
    腸管膜→盲結腸(結節)→
    腸管腔
    病原性:肝臓砂粒症
  • (牛)捻転胃虫の生活環を答えよ
    終宿主:羊(牛)
    感染経路:経口
    寄生場所:第四胃
    体内移行:なし(直接発育)
    病原性:吸血性、貧血、乳量減少、下顎浮腫
    初回放牧で特に感染しやすい
    (キャリアー個体では密度効果がある)
  • 主な肺虫類を答えよ(3つ)
    牛肺虫、豚肺虫、広東住血線虫
  • 鉤虫卵の検出方法を述べよ
    浮遊法、また幼虫の濾紙培養
  • 主な糞線虫を述べよ(5つ)
    糞線虫、乳頭糞線虫、馬糞線虫、猫糞線虫、鶏糞線虫
  • 乳頭糞線虫の生活環を世代交代に着目して述べよ。
    自由生活世代:雌雄、自由環境下で有性生殖を行う。R型
    寄生生活世代:雌のみ、牛に寄生し単為生殖を行う。F型
    主に経皮感染し、気管型移行を行い、小腸で産卵する
  • 乳頭糞線虫症の3型を述べよ
    突然死型(ポックリ病)、
    衰弱死型(食欲減退、削痩)
    慢性型(慢性下痢)
  • 乳頭糞線虫の虫卵の特徴を述べよ
    含仔虫卵で、子宮を被って連結した状態が多い
  • 糞線虫と猫糞線虫の違いを述べよ
    糞線虫は免疫抑制患者で自家感染する
    糞線虫の終宿主はイヌ、猫糞線虫はネコ
    糞線虫はL1を排泄、猫は虫卵を排泄
  • 糞線虫類の虫体の検出方法を述べよ(2つ)
    濾紙培養、オガクズ瓶培養
  • 主な糸状虫を述べよ(6つ)
    犬糸状虫、指状糸状虫、馬糸状虫、頸部糸状虫、沖縄糸状虫、咽頭糸状虫
  • 犬糸状虫の生活環などを述べよ
    終宿主:イヌ
    科:オンコセルカ
    中間宿主:アカイエカ、トウゴウヤブカ
    寄生場所:肺動脈、右心系
    病害:咳、右心不全、奇異塞栓症、大静脈症候群
  • 指状糸状虫の生活環などを述べよ
    終宿主:牛
    科:オンコセルカ
    中間宿主:蚊
    寄生場所:腹腔内
    病害:非固有宿主では脳脊髄症、眼球迷入、夏癬
  • 頸部糸状虫の生活環などを述べよ
    終宿主:馬
    科:オンコセルカ
    中間宿主:ヌカカ
    寄生場所:頚靭帯
    病害:夏癬?
  • 沖縄糸状虫の生活環などを述べよ
    終宿主:牛
    科:糸状虫科
    中間宿主:ウスイロイエバエ
    寄生場所:鼻鏡、乳頭など無毛部
    病害:白斑、乳頭脱落
  • 咽頭糸状虫の生活環などを述べよ
    終宿主:牛
    科:オンコセルカ
    中間宿主:ブユ
    寄生場所:頚靭帯
    病害:ワヒ・コセ
  • 牛糸状虫(パラフィリア・ボビコーラ)の生活環などを述べよ
    終宿主:牛、馬
    科:糸状虫科
    中間宿主:ハエ
    寄生場所:皮下結節
    病害:血汗症
  • 多乳頭糸状虫の生活環などを述べよ
    終宿主:馬
    科:糸状虫
    中間宿主:サシバエ
    寄生場所:皮下結節
    病害:血汗症
  • 馬糸状虫の生活環などを述べよ
    終宿主:馬
    科:オンコセルカ
    中間宿主:蚊
    寄生場所:胸腔・腹腔
    病害:眼球、脳脊髄迷入
  • オンコセルカ科と糸状虫科の違いを述べよ
    糸状虫科:原始的 皮下に寄生し卵かmfを出血部に排出
    オンコセルカ科:mfは血液・リンパ液に分布
  • 旋尾線虫類の主な線虫を答えよ(5つ)
    胃虫、食道虫、顎口虫、眼虫
  • 胃虫の病原性を述べよ
    大口胃虫:胃結節
    全ての馬胃虫:顆粒性皮膚炎(夏創)、結膜ハブロネマ症
    猫胃虫:嘔吐
  • 美麗食道虫の終宿主と中間宿主
    終宿主:牛、山羊、羊
    中間宿主:糞食性甲虫
    病害はほとんどない
  • 血色食道虫の終宿主と中間宿主
    終宿主:イヌ
    中間宿主:糞食性昆虫
    血行性に食道へ移行、小結節をつくる
  • 主な顎口虫類を答えよ
    有棘、ドロレス、剛棘、日本
  • 顎口虫類の生活環を答えよ
    第一中間宿主:ケンミジンコ
    終宿主:種による(哺乳類、ブタ・イノシシ、イタチ)
    第二中間宿主:淡水魚類、両生類、爬虫類
    寄生場所:種による
    ケンミジンコまで第三期前期幼虫になり、第二中間宿主で第三期後期幼虫になり、終宿主内で体内を移動、胃壁に達して成虫になる
  • 顎口虫類の病害を答えよ
    主に淡水魚を生食したことによる幼虫移行症
    有棘顎口虫では遊走性限局性皮膚腫脹
    その他では爬行疹
  • 眼虫の寄生場所と病原性を述べよ
    寄生場所:瞬膜下、結膜嚢
    病害:結膜炎、角膜炎
  • ネズミ盲腸虫とネズミ大腸虫の違いを述べよ
    寄生場所
    糞便に卵/L1を排出
  • 小口胃虫の中間宿主と寄生場所を述べよ
    サシバエ(吸血できなくなり、口や皮膚の体液をなめる)
    寄生場所は胃
  • 大口胃虫の中間宿主と寄生場所を述べよ
    イエバエ、ウスイロイエバエ(L3はハエから馬粘膜、創傷面に脱出)
    寄生場所は胃
  • ハエ馬胃虫の中間宿主と寄生場所を述べよ
    イエバエ、ウスイロイエバエ(L3はハエから馬粘膜、創傷面に脱出)
    寄生場所は胃
  • 猫胃虫の中間宿主と寄生場所、生活環を述べよ
    ゴキブリ、カマドウマ、蝙蝠
    待機宿主はネズミや爬虫類
    寄生場所はイヌ・ネコの胃
    体内移行なし、吸血する
  • 類円豚胃虫の中間宿主と寄生場所を述べよ
    中間宿主、待機宿主ともに糞食甲虫
    寄生場所はブタの胃
    吸血する
  • 有棘顎口虫の終宿主と寄生場所を述べよ
    終宿主:ネコ、イヌ、虎、アライグマなど肉食獣
    場所:胃壁結節内
  • ドロレス顎口虫の終宿主と寄生場所を述べよ
    終宿主:ブタ、猪
    場所:胃壁
  • 剛棘顎口虫の終宿主と寄生場所を述べよ
    終宿主:ブタ、イノシシ
    場所:胃壁
  • 日本顎口虫の終宿主と寄生場所を述べよ
    終宿主:イタチ
    場所:食道壁結節内
  • 東洋眼虫の終宿主と中間宿主を述べよ
    終宿主:イヌ
    中間宿主:メマトイ
    尾嚢をつけたL1が中間宿主へ感染する
  • ロデシア眼虫の終宿主と中間宿主を述べよ
    終宿主:ウシ
    中間宿主:ノイエバエなどのハエ類
  • 鞭虫の生活環を答えよ
    虫卵摂取→小腸粘膜→盲腸粘膜(成虫)
  • 豚鞭虫の病害、好適環境を答えよ
    病害:血便、下痢便、ふらつき、座り込み
    環境:オガクズ豚舎で拝領に繁殖し、濃厚感染する
  • イヌ鞭虫卵と毛細線虫卵の鑑別点を答えよ
    両方とも両端に栓構造をもつが、鞭虫はレモン型(栓に向けてすぼまる)のに対して毛細線虫は幅が一定である
  • イヌ鞭虫の病害、寄生場所を答えよ
    病害:大腸炎、血便、下痢
    寄生場所:小腸粘膜→大腸粘膜
  • 鞭虫と毛細線虫の成虫の鑑別点を答えよ
    鞭虫は前半部が細いが、毛細線虫は全身同じ太さ
  • 肝毛細線虫の生活環、宿主、中間宿主を答えよ
    宿主:ネズミ
    中間宿主:なし
    待機宿主:肉食獣、死個体、共食いネズミ
    虫卵→経口摂取→腸管から肝門脈→肝臓
    虫卵は肝臓に残ったままで、体外に排出されない
  • 一般的な毛細線虫の生活環、寄生部位、病害を答えよ
    生活環:主に直接
    寄生部位:小腸または膀胱、一部鳥の上部食道
    病害:穿通毛細線虫で、そのう炎など
  • 旋毛虫(トリヒナ)の生活環、宿主、病害を答えよ
    被嚢幼虫(ナースセル)が次の宿主に捕食されると腸粘膜に移動して成虫となり、L1を産む(卵胎生)。
    幼虫は粘膜壁から血行性に心臓→横紋筋に至り、筋肉トリヒナ(ナースセル)となる
    宿主:ヒトで問題になるのは豚、クマ
    病害:骨格筋侵入によって発熱、顔面浮腫、疼痛・腫脹、運動・呼吸・嚥下障害
    診断法:サーレス法、トリヒノスコープ(筋肉圧平法)
  • 虫卵に栓構造をもつ線虫
    鞭虫、気管開嘴虫。毛細線虫
  • 腸結節虫の宿主、生活環、病害
    中間宿主:なし
    終宿主:ブタ、イヌ、牛など
    寄生場所:主に大腸
    病害:反応性の結節(幼虫)、下痢・粘血便
  • 捻転胃虫の形態的特徴を答えよ
    腸管と卵巣が螺旋状である(吸血した状態では床屋のロールのように見える)
  • 含仔虫卵を産する線虫を答えよ
    豚肺虫、糞線虫以外の糞線虫類、糸状虫科
  • 仔虫を産する線虫を答えよ
    牛肺虫、広東住血線虫、胎生蟯虫、糞線虫、トリヒナ
  • イヌ糸状虫を予防するためのイベルメクチンの投与プログラムを述べよ
    蚊の伝播開始1か月後から伝播開始1か月後めで、毎月一回投与
    感染幼虫がL5になるまでに駆虫する
  • 吸血する線虫を答えよ
    大円虫、鉤虫、オステルターグ・拡張胃虫、豚の胃虫、猫胃虫、(おそらく食道虫)
  • テストする
よく頑張りました
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