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やをら・やはら
そっと
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いとど
いっそう
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いかで・いかでか
どうして
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おのずから歌などや(集いに)入ると思ひて、
「 」自分の歌などが勅撰集に選ばれると思って
もしかして
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昔の若人は、さる好けるもの思ひをなむしける。
昔の若者は、「 」一途な恋の苦悩をしたものである。
そのような
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女君の心苦しき御気色をとかく慰め聞こえ給ふ。
女君の痛々しげなご様子を「 」お慰め申し上げなさる。
あれこれと
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世の中になほいと心憂きものは、人に憎まれむことこそあるべけれ。
世の中で「 」とても嫌なものは、人に憎まれることであるに違いない。
なんといってもやはり
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このごろの山の紅葉はいかにをかしらむ。
この時期の山の紅葉は「 」美しいことだろう。
どんなにか
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名を聞くよりやがて面影は推しはかるる心地するを、
名前を聞くやいなや「 」その人の面影が想像される気持ちがするのに、
すぐに
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かかる目見むとは思はざりけむ。
「 」目に遭うだろうとは思わなかっただろう。
このような
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つやつや(〜打ち消し)
全く(〜ない)
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をさをさ(〜打ち消し)
ほとんど(〜ない)
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ゆめ・ゆめゆめ(〜打ち消し)
全く(〜ない)
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や、な起こしたてまつりそ。
おい、起こし申し上げる「 」。
な
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唐の、大和の、珍しくえならぬ調度ども並べ置き、
中国の、日本の、珍しく「 」調度品を並べ置いて、
言いようもなく素晴らしい
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さらにまだ見ぬ骨のさまなり。
「 」まだ見たこともない(すばらしい扇の)骨の様子である。
全く
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なかなか返事して、門立てられ、錠さされては悪しかりなんと思ひて、
「 」返事をして、門を閉められ、錠をかけられてはまずいだろうと思って、
中途半端に
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俊寛僧都一人、雲かりし島の島守になりにけるこそうたてけれ。
後寛僧都一人だけ、つらかった島の番人になってしまったのは「 」ことである。
嘆かわしい
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わざとならぬ匂ひしめやかにうち薫りて、
「 」香の匂いがしっとりと薫って、
ことさらではない
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空をあふぎて、よに心得ぬけしきにて帰りてけり。
(男は)空を仰いで、「 」(わけが)分からない様子で帰ってしまった。
全く
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見出す(「見つけ出す」以外で)
外を見る
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住む(「住む」以外で)
通う
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やむ
終わる・そのままになる
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大将も、とみにえためらひたまはず。
大将も、すぐには「 」なさることができない。
気持ちを静め
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さるべき所に宮仕へける女房をかたらひて、
しかるべき所に宮仕えしていた女房と「 」て、
契っ
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物思ふ人の魂は、げにあくがるるものになむありける。
もの思いをする人の魂はほんとうに「 」ものであるわ。
さまよい出る
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例よりはひきつくろひて書きて、移ろひたる菊にさしたり。
いつもよりは改まって、(歌を)書いて、「 」た菊に挿し(て送っ)た。
色褪せ
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ただこの尼君ひとりもてあつかひはべりしほどに、
ただこの尼君一人で(娘の)「 」ておりましたときに、
面倒を見
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涙もつつみあへず出づれど、
つれなくもてなして、涙もおさえきれず出るけれど、なんでもないように「 」て、
振る舞っ
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ひたぶるに待つとも言はばやすらはでゆくべきものを君が家路に
私の訪れをひたすら待っていると言ってくれるならば、私は「 」ないでゆくだろうに、あなたの家に向かう道に(Iあなたの家の方へ)。
ためらわ
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うれふ(「心配する」以外で)
訴える
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かきくらす
悲しみにくれる・空を暗くする
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すまふ
断る・抵抗する
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いと悲しうて、人知れずしほたれけり。
ほんとうに悲しくて、人知れず「 」たのであった。
涙を流し
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かの味賢は基俊と仲のあしかりければ、「たばからん」と思ひて、
あの球賢は基俊と仲が悪かったので、「 」うと思って、
だまそう
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笛をえならず吹きすさびたる、
笛を言いようもなくうまく吹き「 」ているのを
興じ
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よろづに見ざらん世までを思ひおきてんこそ、はかなかるべけれ。
何事においても見ないような世までを考えて「 」ようなことは、むなしいに違いない。
決めておく
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皇子はねび給ふままに、ゆゆしきまでなりまさり給ふ御ありさまかな。
皇子は「 」なさるにつれて、恐ろしいほど美しく成長なさるご様子よ。
歳をとり
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目眉額なども腫れまどひて、
目や眉や額なども「 」はれて、
ひどく
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人の言ふらむことをまねぶらむよ。
人の言うことを「 」というよ。
まねる
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今回も余裕あったら作っていきたいと思います