臨床病理検査学③
暗記
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非水溶性の包理剤
パラフィン、セロイジン、エポキシ樹脂
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水溶性の包理剤
カーボワックス、ゼラチン、OCTコンパウンド
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脂質や酵素の検出に適している包理剤3つ
カーボワックス、ゼラチン、OCTコンパウンド
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透過型電子顕微鏡用の包理剤(オルガネラの観察)
エポキシ樹脂
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脳や心臓の全体像を観察するのに適している包理剤
セロイジン
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パラフィンの性質
常温で半透明の固体、融点に達すると液体となる
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パラフィン包理の利点
簡便、永久保存が可能である
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パラフィン包埋の欠点
脂質成分の溶出、タンパクの失活、組織片の収縮
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パラフィンは水に、、
溶けない
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パラフィンはアルコールに、、
溶けない
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パラフィンを溶解するもの
キシレン、クロロホルム
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パラフィン包埋の前にする工程
脱水、脱アルコール
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脱水に使用する液
アルコール(エタノール、メタノール)で5槽以上
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脱アルコールに使用する液
キシレンで3槽以上
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パラフィン浸透の工程
約60℃で溶解したパラフィンを4層以上行う
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包理工程にかかる大まかな時間
約14時間
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組織片を薄切する機器
ミクロトーム
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パラフィン切片に用いる滑走式のミクロトーム
ユング型
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全ての切片で使える回転式のミクロトーム
ミノー型
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ミクロトームに重要な角度
刃角、逃げ角、引き角
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刃角の角度
22°、35°
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逃げ角の角度
ユング型:2~5° ミノー型:2~10°
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引き角の角度
ユング型:45° ミノー型:90°
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薄切のコツ3つ
ブロックはよく冷やす、静電気を除去する、すばやく切る
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薄切切片にチャターが入るときの原因
滑走速度が速すぎる、固定が緩い、ブロック冷やしすぎ
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薄切切片に傷がはいる
刃がこぼれている、石灰化が残っている
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薄切切片にムラが生じる
滑走速度が一定ではない、刃の固定が緩い
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薄切切片が崩れる
固定、脱水、脱灰などの不足
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薄切後の処理(温度)
進展、貼付(パラフィンの融点より低い温度で行う)
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スライドガラスの保管温度と時間
37℃で一晩、60℃で1時間
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凍結切片における凍結の注意点
超低温かつ短時間
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凍結切片の凍結を超低温かつ短時間で行う理由
凍結時に氷晶の形成を防ぐため
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超低温冷媒3つ
液体窒素、ドライアイス(アセトンorエタノールorヘキサンorイソペンタン)、ディープフリーザー
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クリオスタット薄切(ミノー型)の温度
₋25℃~-20℃
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凍結前の工程でのポイント
乾燥しないように生理食塩水で湿らせたガーゼで包む
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凍結切片の包理剤の注意点
水溶性の包理剤を使用する
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凍結切片の術中迅速診断における包理後の固定
湿潤固定(すぐ固定液へ)
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凍結切片の免疫/酵素組織染色における固定
乾燥固定(冷風乾燥して固定液へ)
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包理、薄切、凍結切片