-
酖溺
1
たんでき
酒や女など不健全なことに夢中になって、他をかえりみないこと。
-
曬書
2
さいしょ
書物を日にさらして虫干しをする。
-
閾値
3
いきち
反応を起こすための最小限の刺激値。限界値。
-
煢独
4
けいどく
身寄りのない独り者。兄弟や子がなく孤独なもの。
-
畏懼
5
いく
勢いなどをおそれ、おののくこと。
-
茶鐺
6
ちゃとう
茶の湯に使う湯をわかすかま。口が狭く、つばがついている。「茶釜チャがま」に同じ。
-
倡優
7
しょうゆう
芝居・演劇の役者。倡わざおぎ。
-
藐視
8
びょうし
軽んじて見ること。軽視すること。みくだすこと。
-
震撼
9
しんかん
ふるえ動くこと。また、ショックを与えること。「世界を―させた事件」
-
霈然
10
はいぜん
雨が激しく降るようす。「雨が―と降る」
-
崔嵬
11
さいかい
①岩石がごつごつした険しい山。 ②山や建物が、高くそびえるさま。大きくりっぱなさま。
-
瑕釁
12
かきん
①きず。あやまち。過失。②人に対するうらみ。仲たがい。
-
彎月
13
わんげつ
①弓のような形の月。ゆみはりづき。弦月ゲンゲツ。②陣立ての名称。隊列を①のように配置したもの。
-
袿袴
14
けいこ
一八八四(明治一七)年に制定された婦人用の和装礼服。袿うちぎ・単ひとえ・袴はかま・小袖こそで・檜扇ひおうぎなどからなり、宮中の儀式に着用した。
-
臚列
15
ろれつ
並べること。つらなり並ぶこと。
-
鴉鷺
16
あろ
①カラスとサギ。②黒色と白色。
-
淹滞
17
えんたい
①物事が順調に進まず、とどこおること。②能力のある者が、いつまでも下の地位にとどまっていること。
-
嗤笑
18
ししょう
あざけりわらうこと。あざわらい。
-
痂皮
19
かひ
傷が治るときにできるかたい皮。かさぶた。
-
嗄声
20
させい
かすれた声。しわがれ声。しゃがれ声。
-
哄笑
21
こうしょう
大勢の人が大声で笑うこと。どよめき笑うこと。「腹をかかえて―する」
-
戯謔
22
ぎぎゃく
ふざけること。おどけること。たわむれ。
-
髫齔
23
ちょうしん
おさなご。幼児。
-
紕繆
24
ひびゅう
あやまり。まちがい。
-
標榜
25
ひょうぼう
①主義・主張を公然と掲げること。「ガンジーは非暴力・不服従を―した」②人の善行をほめ、それを札などに記して公衆に示すこと。
-
乂安
26
がいあん
世の中が治まって安らかなこと。
-
楔状
27
けつじょう
①くさびの形。くさびがた。②「楔状骨」の略。頭蓋骨ズガイコツの蝶形骨チョウケイコツ。③「楔状文字」の略。くさびがた文字。
-
千仞
28
せんじん
山などが非常に高いこと。また、海や谷が非常に深いこと。「―の谷」
-
昇汞
29
しょうこう
塩化第二水銀の別称。無色透明で針状の結晶。猛毒。染色・消毒・写真材料などに用いる。「―水は消毒に使う」
-
褪色
30
たいしょく
色がさめること。
-
簷滴
31
えんてき
のきからしたたり落ちる雨だれ。
-
乗羃
32
じょうべき
同じ数や文字・式を何回か掛け合わせること。また、掛けたその積。羃。
-
腓骨
33
ひこつ
脛骨ケイコツの外側にある細い骨。ひざからくるぶしにかけての骨の一つ。
-
翩翻
34
へんぽん
旗などがひらひらと風にひるがえるさま。「青空の下、日章旗が―とひるがえる」
-
澆漓
35
ぎょうり
人情が薄いこと。
-
?咤
36
しった
①大声でしかること。「―しても畏縮イシュクするだけだ」②しかるような大声を出して指導すること。
-
惻怛
37
そくだつ
悲しみいたむこと。「怛」も悲しみいたむ意。「―の情」
-
妃嬪
38
ひひん
①天子のそばに付き添う女性。②身分の高い女官。
-
腋窩
39
えきか
わきのしたのくぼみ。えきわ。
-
藩屛
40
はんぺい
①防ぎ守るための垣根や囲い。②皇室を守ること。また、その人。③直轄の領地。
-
倉廩
41
そうりん
穀物を入れておく、くら。米ぐら。
-
茯苓
42
ぶくりょう
サルノコシカケ科のキノコの菌核。キノコがアカマツの根などに寄生して形成する。薬用。まつほど。
-
馥郁
43
ふくいく
香りの高いさま。よい香りがたちこめるさま。「梅が―と香気を漂わせる」 「―たる伽羅キャラの香りが立ち籠こめる」
-
彽徊
44
ていかい
物思いにふけりながら、うろうろと行ったり来たりすること。低回。
-
仏龕
45
ぶつがん
仏像などを納める厨子ズシ。
-
錙銖
46
ししゅ
わずか。きわめて少ないこと。
-
跟随
47
こんずい
人を頼り、後ろについていくこと。また、従者。
-
釵子
48
さいし
昔、朝廷で女性が正装するとき、頭髪につけた飾り。金属製の細長いU字形のかんざし。
-
爍爍
49
しゃくしゃく
①光り輝くさま。「―たる太陽」②花が盛んで美しいさま。
-
喃語
50
なんご
①男女の仲むつまじいささやきあい。②赤ん坊が発する、まだ言葉にならない音。
-
涅槃
51
ねはん
仏①いっさいの煩悩ボンノウを滅却した、不生不滅の悟りの境地。②死ぬこと。特に、釈迦シャカの死。入滅。
-
仍孫
52
じょうそん
自分から数えて七代目の孫。
-
嫁娶
53
かしゅ
よめに出すことと、よめをもらうこと。結婚すること。
-
蜉蝣
54
ふゆう
カゲロウ目の昆虫の総称。形はトンボに似るが、小さく弱々しい。幼虫は水中で二~三年過ごす。成虫の寿命は数時間と短く、はかないもののたとえにされる。
-
左袵
55
さじん
衣服の右襟を上にして着ること。左前ひだりまえ。
-
翁媼
56
おうおう
おじいさんとおばあさん。
-
颶風
57
ぐふう
①強風や暴風。②熱帯地方に発生する暴風雨。台風やハリケーンなど。
-
打毬
58
だきゅう
①まりけりの遊戯。けまり。②二組の騎馬に分かれ、つえでまりを打って勝負を争う競技。中国の唐から伝わり、平安時代に宮廷で盛んに行われた。
-
敗衄
59
はいじく
戦いに負けること。
-
蚯蚓
60
きゅういん
貧毛類の環形動物の総称。細長い円筒形で、地中にすむ。釣り餌えや生薬に用いる。「―腫ばれ(細長い赤い腫れ)」 「―ののたくったよう(下手な字のたとえ)」
-
槊杖
61
さくじょう
小銃の銃身内部を掃除するのに使う、鉄製の細長い棒。
-
棕梠
62
しゅろ
ヤシ科の常緑高木。枝はなく、幹の頂上に長い柄を持ち深く裂けた大きな葉を放射状につける。初夏、黄色の小花を多数つけ、球形の実を結ぶ。幹は建材に、幹の毛で縄やほうきなどを作る。
-
報賽
63
ほうさい
祈願成就のお礼に神仏に参拝すること。お礼参り。
-
餞別
64
せんべつ
門出や送別のときに金品や詩歌・言葉などを贈ること。また、そのもの。せんべつ。「卒業生に贈る―の言葉」「餞はなむけ」に同じ。「転勤の―に時計をもらった」
-
韃靼
65
だったん
モンゴル系の一部族。のち、モンゴル民族の総称。タタール。
-
帷幄
66
いあく
①上から垂らしたりまわりを囲ったりする幕。また、幕を張りめぐらした場所。②戦場で、作戦計画を立てるところ。本陣。参謀本部。「策を―の中にめぐらす」
-
軋轢
67
あつれき
関係が悪くなること。仲がこじれること。不和。「名コンビの二人に―が生じた」
-
諳誦
68
あんしょう
記憶している詩歌などを何も見ずに言うこと。そらんじること。「詩を―する」
-
逕庭
69
けいてい
大きなへだたり。差異。
-
奸佞
70
かんねい
心がねじけて悪がしこく、人にこびへつらうさま。また、そのような人。「―な臣下」
-
倚藉
71
いしゃ
頼ること。たのみとすること。よりかかること。
-
槽櫪
72
そうれき
かいばおけ。転じて、馬小屋。
-
屎尿
73
しにょう
大便と小便。糞尿フンニョウ。「昔は―を汲くんで肥やしとした」
-
恍惚
74
こうこつ
①うっとりして我を忘れるさま。「―感にひたる」②頭のはたらきが鈍って判断力や理解力が劣るさま。特に、老年になってぼけた状態にいう。「年をとって―の域に入った」
-
邇来
75
じらい
①近ごろ。最近。②その後。その時以来。
-
粗糲
76
それい
①精白していない玄米。②そまつな食べ物。
-
稼穡
77
かしょく
穀物の植えつけと刈り取り。農業。
-
圜繞
78
かんじょう
ぐるりと取り囲む。
-
鉄炮
79
てっぽう
①火薬の力で弾丸を発射する大砲や小銃の総称。②据え風呂ブロを沸かすための金属製筒形のかま。③相撲で、両手に力を込めて相手の胸を突き飛ばす技。④狐拳きつねケンの一手で、左手の握りこぶしを前に出すこと。⑤あたると死ぬことから、フグの別称。⑥かんぴょうを入れた細いのり巻き。
-
胡椒
80
こしょう
コショウ科のつる性常緑半低木。インド原産。乾燥させた実は代表的な香辛料。
-
彭彭
81
ほうほう
物事が盛んなさま。また、多くて盛大なさま。
-
抃舞
82
べんぶ
手をうって喜び、舞いおどるさま。
-
尺牘
83
せきとく
文書。手紙。書状。「―文」
-
槓杆
84
こうかん
一点を支点にして自由に回転でき、小さな力を大きな力に変える棒。また、その仕掛け。「てこ」に同じ。
-
交驩
85
こうかん
互いにうちとけて楽しむこと。「来日した使節団と―した」
-
不埒
86
ふらち
人の道や法にはずれること。「―な奴やつ」
-
谿壑
87
けいがく
①大きい谷。深い谷。②強い欲望。
-
使嗾
88
しそう
そそのかすこと。けしかけること。
-
痼疾
89
こしつ
いつまでも完治しない病気。ながわずらい。持病。
-
扁額
90
へんがく
室内や門戸にかける横に長い額。「―を掲げる」
-
坩堝
91
かんか
①金属などを入れて溶かす耐熱性の容器。②大勢の人が熱狂した状態のたとえ。「会場は興奮の―と化した」③種々のものが入り混じる状態のたとえ。「人種の―」
-
腎盂
92
じんう
腎臓内の、尿を集めて膀胱ボウコウへ送る袋状の器官。「―炎」
-
嘔吐
93
おうと
胃の中に入っているものを口からはいてもどすこと。
-
跫音
94
きょうおん
あしおと。
-
諠譁
95
けんか
①言い争うこと。また、腕力で争うこと。②やかましく騒ぐこと。
-
炸裂
96
さくれつ
爆弾・砲弾などが爆発して、はじけ散ること。「ミサイルが―する」
-
崎嶇
97
きく
①山道が曲がりくねってけわしいさま。②世渡りの困難なさま。
-
擣衣
98
とうい
布をしなやかにし、つやを出すために砧きぬたをうつこと。
-
戡定
99
かんてい
戦いに勝って、敵を平定すること。
-
沃饒
100
よくじょう
地味が肥えて作物が豊かに実ること。「何年もかけて―な土地にした」
-
鬩牆
101
げきしょう
兄弟げんか。うちわもめ。「」はかきね、家の中の意。
-
陞叙
102
しょうじょ
上級の官位に任用されること。また、任用すること。
-
菎蒻
103
こんにゃく
①サトイモ科の多年草。インドシナ原産で、食用に栽培。地下茎から太く長い葉柄を一本出し、羽状の葉をつける。地下茎は大きな球形。②①の地下茎を粉にしたものを加工し、固めた食品。
-
箝制
104
かんせい
自由を奪うこと。束縛して自由にさせないこと。
-
鞅掌
105
おうしょう
休みをとれないほど忙しく働くこと。
-
鉄枴
106
てっかい
鉄でできた杖つえ。鉄杖テツジョウ。
-
羯磨
107
かつま
仏①作業。働き。②儀式や作法。特に、修行者の受戒や懺悔ザンゲ。③「ー金剛」の略。三鈷サンコを十字形に組み合わせた密教の法具。
-
臙脂
108
えんじ
①黒みを帯びた赤色。えんじ色。「―色の上着がよく似合う」②ベニバナを原料とした赤色顔料。
-
喧噪
109
けんそう
やかましいさま。騒がしいさま。「巷ちまたの―が聞こえる」
-
訛伝
110
かでん
まちがって伝えること。また、その言い伝え。
-
苟且
111
こうしょ
①一時的な間に合わせ。その場だけのこと。「―の処置」 「―の恋」②おろそかなこと。軽々しいさま。「―の行動」③ちょっとしたこと。「―の病気」
-
藜羹
112
れいこう
アカザの葉の吸い物。また、粗末な食事のたとえ。
-
束脩
113
そくしゅう
①たばねた干し肉。②中国で昔、家臣や弟子になる際に①を進物に用いたことから、入門などのとき持参する謝礼や進物。
-
絨毯
114
じゅうたん
毛織物の一種で、床に敷く物。カーペット。
-
臥榻
115
がとう
寝台。ねどこ。ベッド。
-
僥倖
116
ぎょうこう
思いがけない幸運。こぼれざいわい。「―にめぐまれ難をのがれた」 「勝利は―というほかはない」
-
逋税
117
ほぜい
税からのがれること。また、滞納している税。
-
徂来
118
そらい
行き来すること。
-
弊竇
119
へいとう
害のある点。「この法案にはまったく―がない」
-
癈疾
120
はいしつ
①治らない病気。②律令リツリョウ制の規定で、身体に疾病や障害があり仕事ができないこと。また、その人。
-
揶揄
121
やゆ
からかうこと。ばかにして笑うこと。「役人を―する戯画」
-
瘰癧
122
るいれき
頸部ケイブリンパ節結核の古称。頸部などのリンパ腺センが結核菌におかされて腫はれ、しこりができる病気。
-
肆廛
123
してん
店。店舗。商店。
-
滄溟
124
そうめい
ひろびろと大きくあおい海。あおうなばら。おおうなばら。
-
蟾蜍
125
せんじょ
①月にすむというヒキガエル。②月の異称。
-
擒縦
126
きんしょう
とらえることと自由に放つこと。転じて、自在に扱うこと。
-
黠鼠
127
かっそ
ネズミ。
-
地窖
128
ちこう
地中のあなぐら。参考「」は土の中の深いあなの意。
-
嗷訴
129
ごうそ
集団となって訴え出ること。
-
昊天
130
こうてん
①広く大きい空。大空。天。②夏の空。
-
蜚語
131
ひご
根拠のない無責任なうわさ。デマ。「流言―」
-
蜻蜓
132
せいてい
トンボ目の昆虫の総称。目は大きな複眼。胴は棒状で、二対のはねは膜質で網状。幼虫は水中にすみ、「やご」と呼ばれる。とんぼ、やんま。
-
勖厲
133
きょくれい
精を出して努めはげむこと。「厲」もはげむ意。
-
疼痛
134
とうつう
ずきずきとうずくように痛むこと。また、その痛み。
-
駢文
135
べんぶん
四字と六字の対句を用い、音調を整えて故事を多用する文体。内容よりも形式を重んじる。中国、六朝リクチョウから唐の時代に流行した。四六騈儷体シロクベンレイタイ。
-
櫂歌
136
とうか
船頭が舟をこぐときにうたう歌。舟歌。表記「棹歌」とも書く。
-
跌宕
137
てっとう
細かい物事にこだわらず、のびのびしていること。また、雄大なさま。
-
猿臂
138
えんぴ
サルの臂ひじの意から、長く伸ばした腕。「―をのばす」
-
覘望
139
てんぼう
遠くからようすをうかがうこと。
-
燧烽
140
すいほう
①火打ち石などを打ち合わせて発火させる火。うちび。きりび。②敵の来襲などを味方に合図する火。のろし。「燧火」に同じ。
-
驀進
141
ばくしん
非常な勢いで、まっしぐらに進むこと。「―する戦車」
-
盥漱
142
かんそう
手を洗い、口をすすぐこと。「」は口をすすぐ意。
-
駸駸
143
しんしん
①ウマが速く走るさま。②時間や物事の進みが早いさま。
-
餡蜜
144
あんみつ
寒天・ゆでたエンドウマメ・果物などをまぜあわせて蜜をかけたみつまめに小豆あずき餡をのせたもの。
-
望蜀
145
ぼうしょく
一つの望みを達すると、それ以上のことを望むこと。[▲隴を得て▲ーをーむ]ロウをえてショクをのぞむ
-
尨大
146
ぼうだい
非常に大きいさま。規模がふくれあがって大きいさま。
-
髣髴
147
ほうふつ
①よく似ていること。ありありと思い出すこと。「往時を―とさせる」②ぼんやりと見えること。「水天―」表記「彷彿」とも書く。
-
遏絶
148
あつぜつ
①おしとどめて物事をさせないこと。②たちきること。一族を絶滅させること。
-
鏗鏘
149
こうそう
玉や鐘、琴などの鳴り響くようす。また、その音。
-
綽約
150
しゃくやく
①弱々しいさま。しなやかなさま。②女性のたおやかで美しいさま。「―たる風姿」
-
沽券
151
こけん
①人の値打ち。体面。品位。「―が下がる」②土地や家などの売り渡しの証券。
-
燻蒸
152
くんじょう
①いぶし、蒸すこと。②害虫などを殺すため、薬剤などでいぶすこと。「―剤を用いて殺虫する」
-
蟠踞
153
ばんきょ
①しっかりと根を張って動かないこと。②広く領地を占領して勢力をふるうこと。
-
耽湎
154
たんめん
酒色(しゅしょく。酒と女)にふけり、おぼれること。
-
錻力
155
ぶりき
錫すずをめっきした薄い鉄板。「―製のおもちゃで遊んだ」表記「鉄葉」とも書く。
-
讖文
156
しんぶん
未来を予言した文書。未来記。
-
剛愎
157
ごうふく
意地っ張りで人にしたがわないこと。強情なさま。
-
白朮
158
びゃくじゅつ
オケラの根茎を乾燥させた生薬。芳香があり、利尿剤・健胃剤用。また、屠蘇散トソサンの材料。
-
上蔟
159
じょうぞく
成長した蚕に繭を作らせるため、わらなどで作った蔟まぶしにあげること。
-
鼓譟
160
こそう
戦場で、士気を高めるために太鼓を打ち鳴らして騒ぐこと。鬨ときの声をあげること。
-
擺脱
161
はいだつ
束縛・習慣などを抜け出すこと。それらを除き去ること。
-
丘垤
162
きゅうてつ
小さな山。小さな丘。
-
愆戻
163
けんれい
あやまち。また、法にそむいて罪を犯すこと。「戻」はもとる、道理にそむく意。
-
巫蠱
164
ふこ
みこやまじない師。また、神に祈ったり、まじないをしたりして人をのろうこと。
-
晏駕
165
あんが
天子が逝去すること。天子の柩ひつぎを乗せた車が日暮れてから出発する意。一説に、天子が死んで、朝廷へのおでましがないのを遠まわしにいった語。
-
澡浴
166
そうよく
入浴して身体をきよめること。
-
魑魅
167
ちみ
①「魑すだま」に同じ。②人間の顔をした化け物。山の神。
-
掎角
168
きかく
①前後から敵を攻撃すること。②両雄が相対して争うこと。
-
懈惰
169
かいだ
①心がゆるんでおこたること。なまけること。「―の心を見破られる」②仏教で修行をおこたること。
-
綢繆
170
ちゅうびゅう
①巻きつくこと。もつれ合うこと。②結びしばること。
-
蓐瘡
171
じょくそう
病気などで長く寝ているときにできる床ずれ。体の床にあたる部分にできる皮膚のただれ。
-
蓴菜
172
じゅんさい
スイレン科の多年草。池沼に自生。葉はほぼ円形で水面に浮く。茎や葉はぬるぬるしている。夏、紫紅色の花が咲く。若葉や若芽は食用。ヌナワ。
-
扞禦
173
かんぎょ
ふせぎ守ること。表記「捍ギョ」とも書く。
-
警邏
174
けいら
非常事態に備えて見回りをすること。また、その人。パトロール。「歳末の繁華街を―する」
-
鷦鷯
175
しょうりょう
ミソサザイの漢名。
-
輻輳
176
ふくそう
いろいろな場所から物事が一か所に寄り集まること。混み合うこと。「―する交通機関」
-
欷歔
177
ききょ
すすり泣くこと。むせび泣くこと。
-
康衢
178
こうく
にぎやかな大通り。
-
輾転
179
てんてん
①車輪が回転すること。②不安や悩みのために、眠れずに寝返りを打つこと。
-
歇後
180
けつご
成語の下の語を省略し、前半だけで全体の意を表す方法。後略語。「友于兄弟(兄弟いつくしみあい仲良くする)」〈『論語』〉を「友于」のみで「兄弟仲良く」の意とするなど。
-
燎火
181
りょうか
柴しばなどをやぐらに組んで庭でたき、あかりとする火。にわび。燎火リョウカ。「燎かがりび」に同じ。
-
驚駭
182
きょうがい
驚きおそれること。「技術の急速な進歩に―する」
-
宝髻
183
ほうけい
①仏像が頭上に結んでいるもとどり。②奈良時代、女官や内親王が礼装の際、髪を高く結い上げ金銀の玉を飾った髪形。
-
睇視
184
ていし
目を細くして見ること。ちらりと横目で見ること。
-
巒壑
185
らんがく
山と谷。
-
車螯
186
しゃごう
シャコガイ科の二枚貝。奄美大島あまみおおしま以南の珊瑚礁サンゴショウにすむ。貝殻はひし形で厚く、灰白色に赤褐色の斑点ハンテンがある。肉は食用。殻は装飾用。
-
羝羊
187
ていよう
おひつじ。雄のヒツジ。
-
跪拝
188
きはい
ひざまずいておがむこと。
-
容喙
189
ようかい
横合いから口を出すこと。さしでぐち。「他人事に―するものではない」
-
毛氈
190
もうせん
獣毛に熱や圧力を加えて、繊維を織物のように仕上げたもの。フェルト状で、敷物用。「野点のだての席に紅の―を敷く」
-
歯齦
191
しぎん
「歯茎はぐき」に同じ。歯の根を包む筋肉で、粘膜におおわれている層。
-
忸怩
192
じくじ
自分の行いをはずかしく思うようす。「内心―たるものがある」
-
侏離
193
しゅり
外国語の意味がわからないさま。
-
提挈
194
ていけつ
①さげて持つこと。引っさげること。②互いに助け合うこと。
-
巍峨
195
ぎが
山などの高くそびえるさま。そびえ立ってけわしいさま。
-
諄諄
196
じゅんじゅん
よくわかるように何度も繰り返し、ていねいに説くようす。「生徒に―と諭す」
-
豺狼
197
さいろう
ヤマイヌとオオカミ。転じて、欲深く無慈悲な人のたとえ。
-
匹耦
198
ひつぐう
①相手や仲間になること。また、その相手や仲間。②結婚すること。また、つれあい、めおと。
-
諤諤
199
がくがく
正しいと思うことを遠慮せずに述べるさま。直言するさま。「千人の諾諾ダクダクは一士の―に如しかず」 「侃侃カンカン―」
-
社稷
200
しゃしょく
昔、中国で建国のときに守り神として天子がまつった土地の神(社)と五穀の神(稷)。転じて、国家。「―墟キョとなる(国家が滅亡する)」〈『淮南子エナンジ』〉
-
猥瑣
201
わいさ
こまかなつまらないこと。こまごまとしたくだらないこと。また、そのさま。「瑣」はこまかい意。「日常生活の―な雑事に追われる」
-
儔侶
202
ちゅうりょ
仲間。ともがら。「侶」もともがらの意。
-
冀求
203
ききゅう
こうあってほしいと強く願い求めること。こいねがうこと。「平和を―する」
-
投杼
204
とうちょ
いつわりの告げ口も、たび重なると人が信ずるようになるたとえ。「投杼」は機はたの杼ひのこと。[曽△参人を殺す]ソウシンひとをころす
-
疇昔
205
ちゅうせき
①昨日。②先日。昔。
-
鵝毛
206
がもう
①ガチョウの羽毛。②白くて非常に軽いもののたとえ。雪など。
-
霽月
207
せいげつ
①雨上がりに出る月。また、晴れ渡った空の月。②なんの曇り(心のわだかまり)もない、心境のたとえ。「光風―」
-
柞蚕
208
さくさん
ヤママユガ科のガ。褐色で大形。繭から絹糸をとる目的で飼育される。
-
轎夫
209
きょうふ
かごを担ぐ人。かごかき。こしかき。類輿丁ヨテイ
-
杪春
210
びょうしゅん
春の末。暮れの春。陰暦三月ころ。
-
嚶鳴
211
おうめい
①鳥が互いに鳴き交わすこと。②仲間を求め合うこと。
-
撩乱
212
りょうらん
入り乱れるさま。花などが咲き乱れているさま。「百花―」表記「繚乱」とも書く。
-
驚愕
213
きょうがく
予期しなかった事柄に非常に驚くこと。また、驚きおそれること。「突然の訃報フホウに接して―する」類驚駭キョウガイ・喫驚キッキョウ
-
忖度
214
そんたく
他人の心をおしはかること。「友の心情を―する」
-
瑶台
215
ようだい
①たまで飾られたりっぱで美しい高殿たかどの。②月の異称。
-
罹患
216
りかん
病気にかかること。「結核の―率が再び増えている」
-
饑饉
217
ききん
天候異変などによって作物が実らないために、食糧不足になること。
-
眷顧
218
けんこ
①振り返って見ること。②目をかけること。引き立てること。ひいきにすること。類愛顧
-
瘋癲
219
ふうてん
①定職をもたず、ぶらぶらしている人。②言行錯乱や感情激発など精神状態に異常が見られること。また、そういう症状の人。
-
銓衡
220
せんこう
人物や才能などを調べ、適当な担当者を選ぶこと。「書類―」
-
麈尾
221
しゅび
獣毛などを束ねて柄をつけた仏具。払子ホッス。
-
雕琢
222
ちょうたく
①宝石などを刻んで磨きあげること。②詩文を推敲スイコウし、練り上げること。
-
誡告
223
かいこく
①教えいさめること。②行政上の義務を果たすよう要求する通知。類催告 ③公務員などに対する懲戒処分の一つ。職務違反のとき、本人に直接言い渡しをすること。類譴責ケンセキ
-
糧秣
224
りょうまつ
軍隊で、兵士の食糧と軍馬のまぐさ。
-
排泄
225
はいせつ
生物が、老廃物や栄養を取った残りかすなどの、不用または有害な物質を体外に出すこと。「―物」
-
褶曲
226
しゅうきょく
平らな地層が、地殻変動による横からの圧力で波状に曲がる現象。山や谷ができる。「―山脈」
-
嗽咳
227
そうがい
せき。しわぶき。
-
緇衣
228
しい
①黒色の衣服。②墨染めの僧衣。また、僧侶ソウリョ。
-
遐壌
229
かじょう
遠くへだたった土地。遠い国。
-
浚渫
230
しゅんせつ
水底の泥をさらって深くすること。「―船が川砂利を運ぶ」
-
嫖客
231
ひょうかく
芸者買いをする男。うかれお。類遊客
-
炯眼
232
けいがん
①きらきら光る目。鋭い目つき。②物事をはっきりと見抜く鋭い眼力。「首領の―に感服した」
-
捍格
233
かんかく
互いに相手をこばみ、受け入れないこと。表記「扞格」とも書く。
-
垣籬
234
えんり
竹や柴しばなどで目をあらく編んで作った垣。まがき。
-
笙歌
235
しょうか
笙にあわせて歌うこと。また、その歌。笙は管楽器の一種。
-
牛蒡
236
ごぼう
キク科の二年草。ヨーロッパ・シベリア原産。葉はハート形で大きい。根は地中に垂直に長く伸びて、食用。由来「牛蒡」は漢名より。根がウシの尾に似ることから。
-
泛称
237
はんしょう
同じ種類のいくつかのものを、一つにまとめていう名称。表記「汎称」とも書く。
-
毫釐
238
ごうり
ほんの少しであること。きわめて微量であること。わずか。参考「釐」は、きわめてわずかな数量の意。
-
娥眉
239
がび
①形の美しいまゆ。②女性の顔立ちの美しいさま。美人。
-
籒書
240
ちゅうしょ
漢字の書体の一つ。大篆ダイテン。由来中国、周の宣王のとき、史籒シチュウがつくったとされることから。
-
馘首
241
かくしゅ
雇い主が雇っている人をやめさせること。首切り。解雇。免職。
-
塋域
242
えいいき
はかば。一般の土地と区別されている墓地。
-
聳峙
243
しょうじ
山などが高くそびえ立つこと。類聳立ショウリツ・屹立キツリツ
-
蝴蝶
244
こちょう
チョウの別称。
-
汪溢
245
おういつ
満ちあふれること。「元気が―する」
-
磊塊
246
らいかい
①積み重なった多くの石のかたまり。②積み重なった不平や不満。③心中が穏やかでないさま。
-
焼燬
247
しょうき
焼きつくすこと。
-
丱女
248
かんじょ
髪をあげまきに結った少女。また、幼女。
-
奠都
249
てんと
みやこをある地に定めること。みやこを建設すること。
-
匏土
250
ほうど
匏と土。それぞれ中国古代の楽器。金・石・糸・竹・匏・土・革・木の八種類の楽器をいう八音のうちの二つ。「匏」は瓜うりをくりぬいて作った楽器で笙ショウの類。「土」はつちを焼いて作った楽器。
-
冉冉
251
ぜんぜん
①だんだん行き進んでうつりかわるようす。徐々にひたしていくさま。②しなやかでやわらかなようす。
-
枷鎖
252
かさ
罪人につける刑具で、くびかせとくさり。
-
孩提
253
がいてい
乳児。また、二、三歳の幼児。
-
豌豆
254
えんどう
マメ科の二年草。葉は羽状複葉で、先端は巻きひげとなる。若いさやと種子は食用。エンドウマメ。
-
疝気
255
せんき
漢方で、下腹部や腰の筋肉が引きつり痛む病気の総称。「他人の―を頭痛に病む」 「―筋すじ」
-
悸悸
256
きき
おそれ驚き、胸騒ぎがするさま。「胸中―として暗闇くらやみの中を進んだ」
-
斧鑿
257
ふさく
①おのと、のみ。また、それで細工をすること。②詩文や書画などに技巧をこらすこと。「―の痕」
-
砒素
258
ひそ
灰白色で金属のような光沢がある、もろい固体。非金属元素の一つで、化合物は猛毒。農薬・医薬の原料。
-
困窘
259
こんきん
困りきって行き詰まること。
-
輪奐
260
りんかん
宮殿などの建物が、壮大で美しいさま。
-
縷述
261
るじゅつ
こまごまと述べること。詳しく述べること。
-
先蹤
262
せんしょう
先人の行った事業の跡。
-
発矇
263
はつもう
①道理に暗い人を導いて、物事が分かるようにすること。「蒙・矇」は暗い・愚かの意。②覆っているものを取り除くこと。きわめてたやすいことのたとえ。
-
殄滅
264
てんめつ
滅ぼす。絶やす。残らず滅びる。死に絶える。
-
璞玉
265
はくぎょく
鉱山から掘りだしたままで、みがいていない玉。あらたま。
-
稠密
266
ちゅうみつ
一か所に多く集まること。びっしりとこみ合っていること。「人口の―な地域である」
-
胚胎
267
はいたい
①身ごもること。②物事の起こる原因が生じること。きざし。
-
槐棘
268
かいきょく
①エンジュといばら。②「槐門棘路(政界の最高幹部のこと)」の略。
-
悃誠
269
こんせい
真心がこもっていること。
-
貽謀
270
いぼう
子孫のためによい計画を残すこと。また、その計画。
-
猖獗
271
しょうけつ
①悪いものが激しい勢いではびこるさま。猛威をふるうこと。「黒死病が―をきわめた」②激しくくつがえること。荒れて失敗すること。
-
蠹害
272
とがい
①虫が本や衣服などを食って害をなすこと。また、その害。②物事をむしばみそこなうこと。
-
炊爨
273
すいさん
飯をたくこと。また、食事の仕度をすること。「飯盒ハンゴウ―」
-
贖罪
274
しょくざい
①金品を出して罪を免れること。②罪ほろぼしをすること。③キリスト教の教義の一つ。キリストが十字架にかかり、人々の罪をあがなったこと。
-
裹頭
275
かとう
僧の頭を袈裟ケサなどで包み、目だけを出した装い。かしらづつみ。
-
拮据
276
きっきょ
手や口を動かして、忙しく働くこと。
-
嶷然
277
ぎょくぜん
ひときわ高くそびえているさま。ひときわすぐれているさま。
-
淙淙
278
そうそう
水がよどみなくさらさらと流れるさま。また、その音。「渓谷の水は―と流れる」
-
味醂
279
みりん
焼酎ショウチュウに蒸したもちごめやこうじなどを混ぜて醸造し、かすを絞りとった酒。甘味があり、おもに調味料に用いる。
-
石磴
280
せきとう
石の階段。石段。また、石敷きや石段の続く坂道。
-
鋩子
281
ぼうし
刀剣のきっさきの焼き刃。つくられた時代や刀工の流派の特徴を示す。
-
好逑
282
こうきゅう
よい配偶者。よきつれあい。参考「逑」はつれあいの意。
-
箏曲
283
そうきょく
ことを演奏する楽曲。ことで伴奏する声楽曲と、ことと他の楽器とを合わせた器楽曲がある。
-
湮滅
284
いんめつ
あとかたもなく消えること。あとが残らないように、消すこと。「証拠を―する」
-
蜂蠆
285
ほうたい
ハチとサソリ。小さくても恐ろしいもののたとえ。
-
希覯
286
きこう
めったに見ることができないこと。「―本」表記「稀覯」とも書く。
-
轅門
287
えんもん
①軍門。②役所の外門。
-
静謐
288
せいひつ
静かで落ち着いていること。世の中が平和に治まっていること。「世は―を取り戻した」
-
生薑
289
しょうきょう
漢方で、ショウガの根茎を乾かした薬。鎮咳剤チンガイザイや健胃剤などとする。
-
黎首
290
れいしゅ
人民。庶民。万民。「黎民」に同じ。
-
明晰
291
めいせき
筋道がとおっていて、はっきりしているさま。「頭脳―」
-
齲歯
292
うし
口内の細菌が作り出した乳酸によって歯の組織が侵食される病気。また、その歯。「齲むしば」に同じ。
-
双眸
293
そうぼう
両方のひとみ。両眼。「鋭い光を放つ―」
-
枯槁
294
ここう
①草木の水気がなくなり干からびること。②やせおとろえること。また、おちぶれること。
-
怙恃
295
こじ
①たのみとすること。②父母。子がたのみとする者。
-
恫愒
296
どうかつ
おどして、怖がらせること。おどかし。「弱みにつけこんで―する」
-
鯤鵬
297
こんほう
果てしなく大きいもののたとえ。参考「鯤」は伝説上の大魚、「鵬」は伝説上の大鳥の意。
-
慳吝
298
けんりん
欲が深く、物惜しみをすること。けちんぼ。しみったれ。
-
海嘯
299
かいしょう
①海鳴り。②満潮時に海水が河川をさかのぼる際、押し寄せてできる高い波。高潮。③地震で起きる津波の旧称。
-
輒然
300
ちょうぜん
①直立して身動きしないさま。②にわかなさま。突然。
-
跛行
301
はこう
①片足が不自由で、引きずるように歩くこと。②物事がつりあいのとれない状態で進むこと。「―景気」
-
狒狒
302
ひひ
①オナガザル科の大形のサルの総称。アフリカにすむ。鼻口部が突出し、顔が赤く、性質は荒い。マントヒヒなど。②好色な、中年以上の男性のたとえ。「―おやじ」
-
奢侈
303
しゃし
身分不相応なぜいたく。度を超えて金をつかうこと。「―な生活」 「―に流れる」
-
餬口
304
ここう
生計を立てること。口すぎ。「ついに―の道も閉ざされた」
-
緊褌
305
きんこん
褌ふんどしをきつく、しっかりとしめ直すこと。
-
縉紳
306
しんしん
官位・身分の高い人。転じて、紳士。参考礼装で笏しゃくを大帯にさしはさむ人の意。
-
秉彝
307
へいい
人が、天から与えられた正しい道を守ること。
-
魚翅
308
ぎょし
フカのひれ。中国料理の材料。ユイチー。
-
嚠喨
309
りゅうりょう
楽器の音などがさえわたるさま。「―たる笛の音」
-
冕旒
310
べんりゅう
冕冠ベンカンの上の冕板に垂らす、珠玉を通した糸縄シジョウ。
-
肚裡
311
とり
腹のうち。転じて、心のなか。
-
螟蛉
312
めいれい
①青虫あおむし。②養子。
-
霎時
313
しょうじ
ほんの少しの間。しばし。「―ののち両軍相あい見まみえることとなる」
-
呻吟
314
しんぎん
苦しんでうめくこと。なやみ苦しむこと。「病床で―する」 「思うように描けず―する」
-
瀟洒
315
しょうしゃ
すっきりとして洗練されているようす。「洋風の―な家に住んでいる」
-
畸人
316
きじん
変わり者。風変わりな人。
-
躁急
317
そうきゅう
いらだって急ぐこと。せっかち。「―に事を決するな」
-
羈縻
318
きび
①つなぎとめること。つなぎとめるもの。②中国が歴代、異民族を統治するのに用いた政策。相手の有力者をうまく手なずけて自治を許し、武力によることなく間接的に治めること。「―政策」
-
石鏃
319
せきぞく
石の矢じり。石で作った矢の根。石器時代、木や竹などの柄につけて狩りの道具や武器として用いた。
-
掣肘
320
せいちゅう
そばから干渉して自由な活動を妨げること。「掣」は引き止めて自由を妨げること。「肘」は、ひじ。
-
尸諫
321
しかん
しかばねとなって(一命を捨てて)、主君をいさめること。
-
恪循
322
かくじゅん
つつしんでしたがい行うこと。
-
鍾馗
323
しょうき
中国で、魔を除くという神。日本ではその像を端午の節句に飾る。
-
棹歌
324
とうか
船頭が舟をこぐときにうたう歌。ふなうた。
-
真鍮
325
しんちゅう
銅と亜鉛の合金。「―の盥たらい」
-
咬傷
326
こうしょう
かまれてできた傷。「犬による―でしばらく病院に通った」
-
佩帯
327
はいたい
刀剣などを身におびること。腰におびること。
-
千鈞
328
せんきん
非常に重いこと。「―の重みをもつ言葉」
-
穀菽
329
こくしゅく
穀物と豆類。
-
涕泗
330
ていし
流れるなみだと、はなみず。
-
阡陌
331
せんぱく
①道路。特に、あぜ道。②二本の道路が交差した場所。
-
結紮
332
けっさつ
血管をしばって血液の流れを止めること。
-
妖孼
333
ようげつ
あやしいわざわい。また、わざわいをもたらす不気味な前兆。
-
陥穽
334
かんせい
①落とし穴。わな。②人を陥れる計略。「詐欺師の仕掛けた―にはまる」
-
嘖嘖
335
さくさく
人々が口々に言いはやすさま。しきりに言うさま。「好評―」
-
鬚髥
336
しゅぜん
あごひげと、ほおひげ。「―麗うるわしい好好爺コウコウヤ」
-
仄聞
337
そくぶん
風のたよりに聞くこと。ほのかに聞くこと。「―によると彼女は中国にいるらしい」
-
怱劇
338
そうげき
非常にいそがしいこと。気ぜわしく、あわただしいこと。
-
瓊筵
339
けいえん
玉のように美しい敷物。転じて、美しく華やかな宴席。
-
腥風
340
せいふう
なまぐさい風。血なまぐさいにおい。殺伐とした気配。
-
剽窃
341
ひょうせつ
他人の詩歌や文章などをぬすんで、自分のものとして発表すること。「―が判明して入選を取り消された」
-
焜炉
342
こんろ
①持ち運び可能な土や金属製の炊事用加熱器具。「ガス―」②七輪。
-
危檣
343
きしょう
高い帆柱。マスト。
-
吶喊
344
とっかん
①大勢が大声で叫ぶこと。鬨ときの声をあげること。②大声を発しながら、敵陣に突撃すること。
-
怯懦
345
きょうだ
「怯弱」に同じ。
-
商估
346
しょうこ
商人の総称。あきんど。
-
懊悩
347
おうのう
心の奥で、悩みもだえること。「―を訴える」
-
余喘
348
よぜん
今にも絶えそうなかすかな息。虫の息。「―を保つ(絶えそうな命をかろうじて長らえる)」
-
滲漏
349
しんろう
①しみもれること。にじみ出すこと。②仏ある程度の悟りを得た人に残っている、煩悩の余り。多く、禅宗で用いる。
-
易簀
350
えきさく
賢者が死ぬこと。「易」は替える、「簀」は寝床の下に敷く竹のすのこの意。
-
不逞
351
ふてい
勝手きままにずうずうしく行動すること。「―の輩やからは許さない」
-
宏謨
352
こうぼ
遠大なはかりごと。規模の大きな計画。「宏図」に同じ。
-
蝌蚪
353
かと
①「おたまじゃくし」に同じ。②「-文字カトモジ」の略。中国の古代文字の一種。書体がおたまじゃくしに似ている。
-
癇癪
354
かんしゃく
感情をおさえきれず、怒りやすい性質。また、その発作。癇癪玉。「―を起こす」類癇癖カンペキ
-
岑岑
355
しんしん
ひどく痛むさま。ずきずきと痛むさま。「頭が―と痛む」
-
眩暈
356
げんうん
「読者を―の彼方かなたへ誘いこむ」「めまい」に同じ。
-
豈弟
357
がいてい
楽しみやわらぐこと。
-
懿徳
358
いとく
非常にすぐれた徳。特に、女性のすぐれた品性・人格。
-
魏魏
359
ぎぎ
山や岩が高く大きいさま。表記「巍巍」とも書く。
-
猜忍
360
さいにん
非常にねたみ深く、無慈悲なこと。うたがい深く、不人情なこと。
-
蟷螂
361
とうろう
カマキリの漢名。
-
幽邃
362
ゆうすい
景色などが奥深くて人けがなく静かなさま。「―なる山間に居を構えた」
-
瞞着
363
まんちゃく
あざむくこと。だますこと。ごまかすこと。「世人を―する」
-
隕石
364
いんせき
流星が大気中で燃え切らず、地球上に落ちてきたもの。
-
芳芬
365
ほうふん
①花の香気。かんばしい香り。②ほまれの高いこと。名声。
-
浹洽
366
しょうこう
①すみずみまで、広くゆきわたること。②互いにうちとけること。やわらいでむつまじい状態になること。
-
内訌
367
ないこう
内部でもめること。うちわもめ。
-
滔天
368
とうてん
水が、天に届くほど満ちあふれること。また、勢力の盛んなたとえ。「―の勢い」
-
沐雨
369
もくう
雨で髪をあらうこと。雨に身をさらすこと。「櫛風シップウ―(外を走り回り、雨風にさらされて苦労すること)」
-
宿酲
370
しゅくてい
酒を多量に飲んだことにより翌日に残る頭痛などの症状。ふつかよい。
-
柳絮
371
りゅうじょ
①ヤナギの種子が、わたのように飛び散ること。また、その種子。ヤナギのわた。②降る雪のたとえ。
-
畢竟
372
ひっきょう
つまるところ。要するに。結局のところ。参考「」 「」ともにおわる意。
-
羲和
373
ぎか
①中国の古代伝説上の人物で、羲氏と和氏。暦法を定めたといわれる。②太陽を運行させる御者ギョシャ。転じて、太陽。日月。
-
椰子
374
やし
ヤシ科の植物の総称。熱帯地方に多く自生。果実は食用。また、せっけん・ろうそくなどを作るやし油の原料。ふつうココヤシを指す。「―の実」
-
姸麗
375
けんれい
あでやかでうつくしいこと。うつくしくてつややかなこと。
-
痃癖
376
けんぺき
首から肩にかけての筋が引きつること。肩凝り。「―で腕が上がらない」
-
怏怏
377
おうおう
心に不平や不満があって、元気のないさま。「―として楽しまず」
-
瓔珞
378
ようらく
宝石を連ねて仏像の頭・首・胸などを飾るもの。寺院内の天蓋テンガイの装飾にも用いる。
-
抽籤
379
ちゅうせん
くじをひくこと。くじびき。「プレゼントが―で当たる」
-
挌殺
380
かくさつ
手でうち殺すこと。なぐり殺すこと。
-
俾倪
381
へいげい
①横目でにらむこと。尻目しりめに見ること。②あたりをにらみつけて勢いを示すこと。「天下を―する」表記「睥睨」とも書く。
-
舟楫
382
しゅうしゅう
①舟とかじ。転じて舟。②舟で荷物を運搬すること。
-
幽篁
383
ゆうこう
奥深い静かな竹やぶ。
-
坏土
384
はいど
陶磁器を作る素地きじの土。
-
靦然
385
てんぜん
あつかましいさま。恥じる表情のないさま。類恬然テンゼン
-
誄詞
386
るいし
死者を弔い哀悼の意を表すために、故人の生前の功業を数え上げて述べた歌や言葉。しのびうた。
-
僻陬
387
へきすう
「僻地」に同じ。
-
儀仗
388
ぎじょう
儀式に用いる形式的・装飾的な武器。
-
鐫録
389
せんろく
心に深く刻んで記憶すること。
-
創痍
390
そうい
①刀で受けたきず。切りきず。「満身―」②手ひどく受けた痛手。こうむった損害。類創傷
-
擡頭
391
たいとう
①頭をもち上げること。②勢力を得てくること。「新人の―」③文章を書くとき、貴人の姓名などを文中で改行し、一字または二字分ほかの行よりも上に出して敬意を表す書式。一字上がるのが一字擡頭、二字上がるのが二字擡頭。
-
偃蹇
392
えんけん
①高くそびえるさま。②おごりたかぶるさま。③世俗を超越していること。
-
戒飭
393
かいちょく
注意を与えて行いをつつしませること。また、自らをいましめつつしむこと。
-
伉儷
394
こうれい
夫婦。伴侶ハンリョ。つれあい。配偶者。「―の約を結ぶ」
-
彷徨
395
ほうこう
あてもなくさまよい歩くこと。「夜の盛り場を―する」
-
朞年
396
きねん
満一か年。一周年。
-
揺籃
397
ようらん
①「揺籠ゆりかご」に同じ。②物事が発展する最初の時期や場所。「文明の―期」
-
臥牀
398
がしょう
①ねどこ。②床に入って寝ること。特に、病気で寝込むこと。
-
慓悍
399
ひょうかん
動作がすばやく、気性がきつくて強いこと。「―な騎馬部隊」
-
夕暉
400
せっき
夕日。夕日の光。いりひ。
-
浮萍
401
ふへい
①ウキクサ科の多年草。池沼などの水面に浮かぶ。三個の平らな葉状体の中央から数本のひげ根を出す。②水面に浮かんで生える草の総称。③不安定で落ち着かない生活のたとえ。「―稼業」
-
颯爽
402
さっそう
人の態度や動作などがきびきびして、さわやかに感じられるさま。「名探偵が―と登場する」
-
書篋
403
しょきょう
本を入れる箱。
-
暮靄
404
ぼあい
夕暮れのもや。夕方に立つもや。
-
狎昵
405
こうじつ
なれなれしくすること。なれ親しみ、遠慮がなくなること。
-
肯綮
406
こうけい
物事の急所。重要な点。
-
明媚
407
めいび
自然の風景が清らかで美しいこと。「風光―」
-
遽然
408
きょぜん
急に。にわかに。「―として足音が響く」
-
冤枉
409
えんおう
無実の罪。ぬれぎぬ。「全くの―だ」 「―を晴らす」「冤罪」に同じ。
-
昴宿
410
ぼうしゅく
牡牛おうし座にあるプレアデス星団の和名。肉眼では六つの星が確認できる。二十八宿の一つ。六連星むつらぼし。
-
解纜
411
かいらん
纜ともづなを解いて船が港を出ること。ふなで。「纜」は船尾にあって船をつなぎとめる綱。
-
扣除
412
こうじょ
金額などを除くこと。特に、収入のうち課税対象額から除外すること。「税金の扶養―」
-
殲滅
413
せんめつ
残らずほろぼすこと。ほろぼしつくすこと。みな殺し。
-
脾臓
414
ひぞう
胃の左後ろにある楕円ダエン形の臓器。白血球をつくり、古くなった赤血球を破壊し、また血液をたくわえる器官。
-
鹵莽
415
ろもう
①塩分を多く含んだ土地と草の茂った野原。転じて、土地が荒れ果てていること。②軽率で粗略なこと。
-
芥蔕
416
かいたい
①とてもわずかなこと。②ほんのすこしのわだかまり。
-
厖然
417
ぼうぜん
むくむくと盛り上がるように大きなさま。表記「厖然」とも書く。
-
狷介
418
けんかい
かたくなに自分の考えを守り、人と妥協ダキョウしないさま。
-
曩祖
419
のうそ
先祖。祖先。
-
膺懲
420
ようちょう
外敵を征伐すること。討ちこらしめること。「敵を―する」
-
面晤
421
めんご
面会すること。また、面会して話すこと。
-
轆轤
422
ろくろ
①「轆轤台」の略。木製の回転する台で、陶器を作るのに用いる。②物を引き寄せたり、つるし上げたりするのに使う滑車。井戸水のくみ上げなどに用いる。③傘の柄の上部にある、骨の集まった開閉の装置。
-
楮鈔
423
ちょしょう
紙幣。おさつ。
-
冪冪
424
べきべき
霧や雲などがたれこめ、一面をおおうさま。
-
韜晦
425
とうかい
才能・地位・形跡などをつつみ隠すこと。他人の目をくらまし、わからないようにすること。
-
瞑目
426
めいもく
①目をつむること。「―して思いめぐらす」②安らかに死ぬこと。
-
襯衫
427
しんさん
下着。肌着。「衫」も下着の意。
-
涸渇
428
こかつ
①水が干上がること。「貯水池が―する」②物がつきて、なくなること。「食料が―する」 「地下資源が―する」書きかえ「涸渇」の書きかえ字。
-
臀部
429
でんぶ
体のしりの部分。
-
馭者
430
ぎょしゃ
馬車でウマを操り、走らせる者。(御者)
-
痲痹
431
まひ
①神経や筋肉の機能が停止したり低下したりすること。「心臓―」②本来のはたらきができなくなること。「良心が―する」
-
啓迪
432
けいてき
教え導くこと。啓発すること。参考「啓」も「迪」も教え導く意。
-
鍼灸
433
しんきゅう
はりと灸キュウを使って行う治療法。「―師の資格をとる」
-
醵金
434
きょきん
なんらかの目的で必要な金銭を出し合うこと。また、その金銭。
-
頽唐
435
たいとう
①くずれ落ちること。
-
瞻望
436
せんぼう
はるかに仰ぎ見ること。遠く見渡すこと。「山の彼方かなたを―する」
-
矜恤
437
きょうじゅつ
あわれんで恵むこと。
-
阿吽
438
あうん
①梵語ボンゴの最初の開口音と最後の閉口音。すべての物事の始まりと終わりを指す。②吐く息と吸う息。「―の呼吸」③寺社の山門に置かれている一対の仁王像や狛犬こまいぬの顔つき。一方は口を開き、他方は閉じている。
-
尽瘁
439
じんすい
全力をつくして労苦すること。ほねおり。「社会事業に―する」参考「瘁」は衰えてやせる意。
-
囈語
440
げいご
①熱にうなされるなどして無意識に発する言葉。②筋道の立たないとりとめのない言葉。たわごと。
-
挿秧
441
そうおう
イネの苗を植えつけること。また、その苗。田植え。
-
潑溂
442
はつらつ
生き生きとして、元気のよいさま。「生気―」
-
贅肬
443
ぜいゆう
①こぶと、いぼ。無用な肉。贅肉。②余分なもの。無駄なもの。
-
忻然
444
きんぜん
よろこんでするさま。よろこぶようす。「―として出発する」
-
題簽
445
だいせん
和漢書などで、題名を書いて表紙にはる細長い紙や布。また、その題字や題名。
-
狡獪
446
こうかい
ずるがしこくて悪知恵がはたらくさま。「―な手段」
-
噎鬱
447
えつうつ
気がふさいで晴れないさま。
-
痔瘻
448
じろう
痔疾の一種。肛門コウモンの辺りに穴があいて膿うみが出る病気。あなじ。
-
擱筆
449
かくひつ
筆をおく。特に、文章を書き終えて筆を下におく。「これにて―致します」
-
追儺
450
ついな
昔、宮中で大みそかの夜、疫病の悪鬼を追い払った儀式。節分の豆まきは、このなごり。
-
祗候
451
しこう
①つつしんで貴人のそば近く仕えること。また、その人。②つつしんでご機嫌うかがいに上がること。
-
坎軻
452
かんか
①車がつかえて、行き悩むさま。②志を得ないで、不遇であるさま。世に認められず、思うようにならないさま。
-
孀婦
453
そうふ
夫と死別した妻。未亡人。また、ひとりで暮らす女性。「孀やもめ」に同じ。
-
瀰漫
454
びまん
風潮などが広がりはびこること。「退廃的気分が―する」
-
贔屭
455
ひいき
気に入ったものに特別に目をかけて、力添えをすること。好意を寄せて、後援すること。また、その後援者。「知人の店を―にする」
-
孵化
456
ふか
卵がかえること。また、卵をかえすこと。「人工―」
-
均霑
457
きんてん
利益や恩恵をみんながひとしく受けること。恩恵が均等にいきわたること。
-
涕洟
458
ていい
流れるなみだと、はなみず。
-
大賈
459
たいこ
財産の多い商人。大商人。豪商。
-
奔湍
460
ほんたん
勢いの激しい流れ。また、流れのはやい川。早瀬。急流。
-
嵌入
461
かんにゅう
はまり込むこと。また、はめ込むこと。
-
秕糠
462
ひこう
①しいなと、ぬか。②役に立たないつまらないもの。かす。
-
噬臍
463
ぜいせい
あとで後悔すること。臍ほぞをかむこと。
-
胸膈
464
きょうかく
①胸と腹との間。また、胸部。②転じて、胸中。気持ち。
-
偸安
465
とうあん
将来のことを考えず目前の安楽をむさぼること。一時逃れ。「―の夢」
-
籌筴
466
ちゅうさく
はかりごと。また、はかりごとをめぐらすこと。類籌画・籌略
-
胡籙
467
ころく
矢を入れて携行する道具。
-
吝嗇
468
りんしょく
必要以上にものおしみすること。けち。「彼はひどい―家だ」
-
糜爛
469
びらん
①ただれ崩れること。②世の中の乱れ、人民の疲弊のはなはだしいたとえ。
-
寒暄
470
かんけん
さむさとあたたかさ。「―を叙す(時候のあいさつをする)」
-
月鼈
471
げつべつ
二つのものの優劣や高低の差がはなはだしいこと。月とスッポン。
-
絡繹
472
らくえき
人や車馬の往来が絶え間なく続くさま。
-
目睫
473
もくしょう
目とまつげ。転じて、きわめて接近した状態。間近まぢか。「大学入試が―の間カンに迫る」
-
埃氛
474
あいふん
ほこりっぽい空気。また、俗世間のよごれた空気。「氛」は気・空気の意。
-
黔首
475
けんしゅ
中国、秦シンの時代の人民。
-
荵冬
476
にんどう
スイカズラ科のつる性常緑低木。山野に自生。初夏、甘い香りの白い筒形の花をつける。葉は利尿や解熱剤に用いる。
-
斫断
477
しゃくだん
たちきること。「人世の繫縛ケイバクを―する」
-
和煦
478
わく
春の日の、のどかで暖かなこと。
-
噯気
479
あいき
胃にたまったガスが口から出たもの。げっぷ。
-
糶売
480
ちょうばい
せり売りの市。売り主が複数の買い手に価格のせり合いをさせる市。表記「競り市」とも書く。
-
入鋏
481
にゅうきょう
乗車券や入場券などに、係員が特別のはさみを入れること。
-
黯然
482
あんぜん
①悲しみでくらく沈んでいるさま。②くらいさま。
-
脳漿
483
のうしょう
①脳の外側や脳室内にある液。髄液。②知恵や頭脳。「―を絞る(もっている知恵を出し尽くす)」
-
螽斯
484
しゅうし
①イナゴまたはキリギリスの漢名。②子孫が繁栄すること。由来②イナゴが子をたくさん生むことから。
-
轗軻
485
かんか
①道が平坦でないさま。②志を得られないこと。世に入れられず不遇なこと。「―数奇」
-
旻天
486
びんてん
①空。天空。②秋の空。秋の天。
-
薫蕕
487
くんゆう
①香気のある草と、悪臭のする草。②善人と悪人。君子と小人。また、善悪のたとえ。
-
呱呱
488
ここ
乳飲み子の泣く声。「北国の片田舎で―の声をあげた」
-
縟礼
489
じょくれい
こまごまとわずらわしい礼儀作法。「繁文ハンブン―」
-
隘路
490
あいろ
①せまくて通行が困難な道。②物事を実行する上での妨げ。支障。さしさわり。「この制度が業界発展の―となった」
-
上膊
491
じょうはく
腕のひじから肩までの間。二の腕。
-
壙穴
492
こうけつ
死体を埋めるあな。塚あな。墓あな。
-
鷸蚌
493
いつぼう
シギとハマグリ。または、シギとドブガイ。
-
穹窿
494
きゅうりゅう
①大空。天空。②弓形または半球状のもの。アーチ形。円天井・ドームなどおもに建造物についていう。
-
拇印
495
ぼいん
親指の先に朱肉または墨をつけて指紋を押し、印鑑の代わりとするもの。爪印つめイン。「―を押す」
-
頷聯
496
がんれん
漢詩で、律詩の第三句・第四句。対句をなす。前聯。
-
衾褥
497
きんじょく
ふすまと、しとね。掛けぶとんと敷きぶとん。夜具。
-
炳乎
498
へいこ
光り輝くさま。また、あきらかなさま。類炳然ヘイゼン
-
橙皮
499
とうひ
ダイダイの皮を乾燥させたもの。芳香・苦味があり、健胃剤・防臭剤として用いる。
-
薬莢
500
やっきょう
真鍮シンチュウ製の筒に火薬を入れたもの。銃砲に取り付けて弾丸の発射に用いる。
-
溘焉
501
こうえん
思いがけず急に起こること。突然のこと。「―として逝く」
-
睥睨
502
へいげい
①横目でにらむこと。流し目で見ること。②城壁のくぼみから敵情をのぞき見ること。転じて、周囲をにらみつけて勢いを示すこと。「天下を―する大名」
-
瘠地
503
せきち
地味がやせていて、作物がよくできない土地。やせ地。
-
騏驎
504
きりん
①太平の世に現れるという中国の想像上の動物。②すぐれたウマ。
-
佶屈
505
きっくつ
①物や体の一部が折れ曲がって伸びないこと。②文字や文章が、堅苦しくてわかりにくいこと。
-
一粲
506
いっさん
白い歯を見せてひと笑いすること。「―を博す(自作の詩文などを贈るときのへりくだった言い方。どうぞお笑いくださいの意)」
-
混淆
507
こんこう
異質のものが入り混じること。「玉石―」
-
保姆
508
ほぼ
養護施設や保育所などの児童福祉施設で、幼児や児童の保育にあたる女性職員の通称。
-
憮然
509
ぶぜん
失望や不満でむなしい気持ちになるさま。がっかりしてぼんやりするさま。「―として立ちつくす」
-
皺襞
510
しゅうへき
しわと、ひだ。衣服のしわ、山肌に刻まれたひだなど。
-
迂叟
511
うそう
わたくし。
-
臘日
512
ろうじつ
一年の最後の日。おおみそか。
-
篆刻
513
てんこく
石や木、金属に文字を刻むこと。
-
筐筥
514
きょうきょ
竹で編んだ四角いかごと丸いかご。
-
天譴
515
てんけん
天のとがめ。神のおしかり。天から下される罰。
-
奇譚
516
きたん
めずらしい不思議な話。おもしろい言い伝えや物語。「譚」は話・物語の意。「異聞―を収集する」
-
慊焉
517
けんえん
①あきたりなく思うさま。②満足するさま。
-
諢名
518
こんめい
あだな。ニックネーム。
-
神籟
519
しんらい
神の声。
-
上﨟
520
じょうろう
①仏年功を積んだ高位の僧。②身分の高い者。③「上﨟女房」の略。宮中に仕えた高位の女官。④身分の高い女性。
-
熙熙
521
きき
なごやかに楽しみ合うさま。ゆったりと楽しげなさま。「衆人―として楽しむ」
-
愧赧
522
きたん
深くはじて赤面すること。「―の念を抱く」
-
塹壕
523
ざんごう
①城の周囲のほり。②敵の攻撃を防ぐために、地面を掘りさげて一段と低くしたからぼり。
-
諱忌
524
きき
いみきらうこと。おそれ避けること。また、その事柄。
-
篳篥
525
ひちりき
奈良時代に中国より伝来した、雅楽用の管楽器。竹製のたて笛で、表に七つ、裏に二つの指穴があり、縦に構えて吹く。音色は哀調を帯びて高い。
-
紆曲
526
うきょく
①うねうねと曲がりくねるさま。②遠回しなこと。「―の弁解」
-
脛骨
527
けいこつ
膝ひざと足首との間の二本の骨のうち、内側の太い骨。
-
韋編
528
いへん
書物。書籍。
-
贅疣
529
ぜいゆう
①こぶと、いぼ。無用な肉。贅肉。②余分なもの。無駄なもの。
-
専擅
530
せんせん
上の命令などを聞かず、自分の思うとおりに行うこと。
-
慠慢
531
ごうまん
いばって人を見下すさま。
-
闡明
532
せんめい
はっきりしない道理などを明らかにすること。「本義を―にする」
-
彷彿
533
ほうふつ
①よく似ているさま。はっきりと思い浮かぶさま。「亡父の面影が―とする」②姿や形などが、ぼんやりと見えるさま。
-
樽俎
534
そんそ
①酒樽さかだると料理をのせる台。②宴会の席。
-
烏滸
535
おこ
愚かなこと。ばかげたさま。「―な話」
-
猊下
536
げいか
仏①高僧の敬称。また、各宗派の管長の敬称。②僧への書状の脇付わきづけに用いる語。③高僧のそば。
-
恬澹
537
てんたん
あっさりとしていて執着しないさま。無欲でとらわれないさま。「金銭に―としている」
-
綜絖
538
そうこう
織機の部品。縦糸を上下させて横糸の杼ひを通すための器具。あぜ。
-
熄滅
539
そくめつ
①消えてなくなること。②物事がやむこと。また、やめること。
-
溽暑
540
じょくしょ
①むし暑いこと。②陰暦六月の異名。
-
諷詠
541
ふうえい
詩歌をよんだり、吟じたりすること。「花鳥―」
-
狂瀾
542
きょうらん
①荒れ狂う大波。②ひどく乱れて手のほどこしようもない情勢。〖---を既倒に廻めぐらす〗どうしようもなく衰えた形勢を挽回バンカイすること。荒れ狂う大波が倒れ伏したのをもとに押し返す意。「既倒」はすでに倒れたこと。〈韓愈カンユの文〉
-
繧繝
543
うんげん
同系統の色を濃いものからしだいに淡いものへ並べていく彩色法。また、そのような紋様の織物。
-
棺椁
544
かんかく
内と外と二重になったひつぎ。
-
足趾
545
そくし
あし。また、あしあと。
-
輓近
546
ばんきん
①近ごろ。近年。②古代に対して、最近の世。
-
盍簪
547
こうしん
友人どうしが速く寄り集まること。転じて、友人の集まり。
-
弩弓
548
どきゅう
古代中国の武器で、ばね仕掛けで大矢や石を発射する強い弓。「弩いしゆみ・おおゆみ」に同じ。
-
饅頭
549
まんじゅう
小麦粉などをこねて作った皮の中に、あんや肉などを入れて蒸した食べ物。
-
躋攀
550
せいはん
よじのぼること。「攀」はよじのぼる意。
-
桎梏
551
しっこく
①足かせと手かせ。②自由をさまたげるもの。「家庭が―となることもある」
-
朦朧
552
もうろう
①ぼんやりかすんで見えるさま。朧気おぼろゲに見えるさま。②確かでないさま。「意識が―とする」
-
伎倆
553
ぎりょう
物事を行う手なみ。腕前。技量
-
琥珀
554
こはく
①地質時代の樹脂が地中で化石になったもの。ふつうは黄褐色で透明。装飾品に用いる。「きれいな―色の酒を飲む」②「琥珀織」の略。平織で横にうねを表した絹織物。着物の帯などに用いる。
-
瑕疵
555
かし
①きず。欠点。「―のある商品だ」②法的に欠陥や欠点があり、完全な条件を備えていない状態。
-
偕老
556
かいろう
ともに老いること。夫婦が仲良く老年まで連れ添うこと。「―同穴」
-
新禧
557
しんき
新年の喜び。
-
旱魃
558
かんばつ
長い期間雨が降らず、水がかれてしまうこと。ひでり。
-
刪潤
559
さんじゅん
詩文の悪い部分や不要な部分をけずり、足りないところを補うこと。「潤」はかざる、つやを出す意。「詩稿を―する」
-
躑躅
560
てきちょく
①足踏みすること。ためらうこと。②ツツジの漢名。
-
拿捕
561
だほ
とらえること。特に、軍艦などが領海を侵犯した外国の船舶をとらえること。「密航中の貨物船を―する」
-
相剋
562
そうこく
①対立・矛盾するものが互いに争うこと。「理性と感情とが―している」②五行説で、木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に勝つこと。対相生ソウショウ
-
慴伏
563
しょうふく
おそれしたがうこと。おそれひれ伏すこと。
-
闃寂
564
げきせき
ひっそりと静かでさびしいさま。
-
揩鼓
565
かいこ
昔、雅楽に用いられた打楽器の一種。胴の両側に革をはり、ひもで締めたもの。こすったりはじいたりして音を出す。
-
婬奔
566
いんぽん
性に関してだらしのないさま。色ごのみ。
-
噫気
567
あいき
胃にたまったガスが口から出たもの。げっぷ。
-
軽佻
568
けいちょう
軽はずみなさま。考えが浅くうわついていること。
-
敝履
569
へいり
やぶれたはきもの。転じて、惜しげもなく捨てられるもの。「―のごとく捨てる」
-
曚昧
570
もうまい
①光がおおわれてうす暗い。うす暗くて見えない。②無知であること。道理に暗いこと。
-
塵寰
571
じんかん
俗世間。
-
駱駝
572
らくだ
①ラクダ科の哺乳ホニュウ動物。野生のものはほとんどなく、家畜として飼育。背中のこぶに脂肪を蓄え、それを分解して水にすることができるので、砂漠の生活に適している。乗用や運搬用。乳や肉は食用。毛は織物用。ダバ。②ラクダの毛で作った繊維。また、その織物。
-
糺弾
573
きゅうだん
罪悪・失敗などを問いただして責めたてること。「今更失敗を―しても仕方ない」
-
翔集
574
しょうしゅう
①鳥などが、樹上などにとび集まること。また、群れをなしてとぶこと。②かけ回って集めること。広く集めること。
-
虧盈
575
きえい
欠けることと満ちること。満ち欠け。「潮は月の―にしたがう」
-
樊籠
576
はんろう
①鳥獣を入れるおりやかご。②自由を束縛された境遇のたとえ。「―の身を嘆く」③仏煩悩ボンノウに縛られるたとえ。
-
絛虫
577
じょうちゅう
扁形ヘンケイ動物で、脊椎セキツイ動物の腸内に寄生する虫。体は平たく、多くの節があり、真田紐さなだひもに似ている。
-
槎牙
578
さが
木や石が角ばって、突き出たりからんだりしているさま。
-
荼毘
579
だび
仏火葬にすること。「亡骸なきがらを―に付す」
-
硅素
580
けいそ
非金属元素の一つ。化合物として地殻中に大量に存在する。半導体に用いる。シリコン。
-
踰越
581
ゆえつ
①のりこえること。②身分に過ぎたことをすること。また、本分をこえること。
-
僮僕
582
どうぼく
召使いの少年。しもべ。
-
惨憺
583
さんたん
①あれこれと心を悩ますさま。「苦心―してようやく入手した」②いたましく悲しいさま。「―たる結果に終わる」
-
自剄
584
じけい
自分で自分の首を切って死ぬこと。
-
渙発
585
かんぱつ
詔勅ショウチョクを、天下に広く告げ知らせること。「大詔―」
-
胯下
586
こか
またの下。
-
酩酊
587
めいてい
酒を飲んでひどく酔うこと。「すっかり―する」 「―者を保護する」
-
濫觴
588
らんしょう
物事の最初。起こり。起源。
-
蓁蓁
589
しんしん
草木の葉が盛んに生い茂るさま。「―と生い茂った杉木立」
-
婀娜
590
あだ
美しくしとやかなさま。また、女性の粋いきで色っぽいさま。「―っぽい女」 「―めいた身のこなし」
-
砂嘴
591
さし
潮流・風などの作用で、砂地が湾の一方の端から海中に細長く堆積タイセキして堤状になったもの。駿河するが湾の三保の松原が有名。
-
誅戮
592
ちゅうりく
罪を犯した者をころすこと。罪をただしてころすこと。
-
考覈
593
こうかく
物事をしらべ考えて、明らかにすること。
-
破摧
594
はさい
破れくだけること。くだくこと。こなごなにすること。「鉱石を―する」
-
渣滓
595
さし
液体の底に沈んでいるかす。沈殿物。おり。
-
料峭
596
りょうしょう
風が肌寒く感じられること。「春寒―」
-
蘆筍
597
ろじゅん
アシの若芽。
-
秋霖
598
しゅうりん
秋の長雨。停滞前線の影響で降る梅雨に似た雨。秋雨あきさめ。
-
赭顔
599
しゃがん
あからがお。日焼け、酒焼けなどで赤みをおびた顔。
-
蹈襲
600
とうしゅう
それまでのやり方を受け継ぐこと。「古いしきたりは一切―しない」
-
徘徊
601
はいかい
あてもなく歩き回ること。ぶらつくこと。「夜の街を―する」
-
竭尽
602
けつじん
使いつくすこと。つきてなくなること。
-
馳騁
603
ちてい
①ウマを速く走らせること。ウマでかけ回ること。また、狩猟をすること。②あるものを支配すること。
-
恂恂
604
じゅんじゅん
①まことあるさま。まじめなさま。②おそれつつしむさま。
-
髑髏
605
ドクロ
風雨にさらされて白骨だけになった頭蓋骨ズガイコツ。
-
攫取
606
かくしゅ
つかみとること。手に入れること。
-
逍遥
607
しょうよう
気ままに歩くこと。そぞろ歩き。「川べりを―する」
-
戍卒
608
じゅそつ
国境を警固する兵士。城砦ジョウサイを守備する兵卒。類戍兵
-
涓滴
609
けんてき
しずく。水のしたたり。転じて、小さなもの。わずかなもの。「重露―と成る」 「―岩を穿うがつ(小さなことでも続ければ大事を成すたとえ)」
-
刮目
610
かつもく
目をこすってよく見ること。注意してよく見ること。注目すること。「―に値あたいする仕事」
-
怫然
611
ふつぜん
むっとして怒りを表すさま。むっとして顔色を変えるさま。「―として席を蹴ける」
-
炬燵
612
こたつ
暖房器具の一つ。炭火などの熱源の上にやぐらをかぶせ、上を布団でおおったもの。「―で猫が丸くなっている」
-
隴畝
613
ろうほ
①はたけ。②いなか。③民間。
-
甲冑
614
かっちゅう
よろいとかぶと。武具で、武士が戦いのとき体につけるかたい防具。
-
閭巷
615
りょこう
①村里。いなか。②ちまた。また、民間。
-
枳棘
616
ききょく
①とげのあるカラタチといばら。②悪者・じゃまもののたとえ。
-
画舫
617
がほう
絵をかいたり色を塗ったりして、美しく飾った遊覧船。
-
邂逅
618
かいこう
思いがけず出あうこと。運命的な出あい。めぐりあい。「親子は二十年ぶりに―した」
-
干戈
619
かんか
①たてとほこ。また、武器。②戦争。「―を交える(戦争をする)」
-
蹲踞
620
そんきょ
①相撲や剣道で、相対して礼をするときの姿勢。つま先立ちのまま腰をおろし、ひざを開いて姿勢を正した形。「―して仕切りに入る」②うずくまること。しゃがむこと。参考「蹲踞」は「つくばい」と読めば別の意になる。
-
飆風
621
ひょうふう
つむじ風。はやて。また、暴風。
-
蝸廬
622
かろ
「蝸牛廬カギュウロ」の略。カタツムリの殻のように狭い家。自分の家をへりくだっていう語。
-
謇謇
623
けんけん
①言いにくいことをはっきり言うさま。特に、目上の人に向かって正しいと思うことをそのまま言うさま。②ひどく苦しむさま。難儀するさま。
-
酥油
624
そゆ
乳から作った、バターに似た油。食用・薬用。また、密教で護摩木をたいて仏に祈る際にも用いる。
-
睾丸
625
こうがん
哺乳ホニュウ動物の雄の生殖器官。陰囊インノウ中に左右一対あり、精子を作る。精巣。きんたま。
-
屠腹
626
とふく
腹を切って自殺すること。切腹。割腹カップク。
-
齏粉
627
せいふん
こなみじんになること。転じて、身を粉にして働くこと。粉骨砕身。
-
儼乎
628
げんこ
おごそかなさま。威厳があり、りっぱなさま。「―たる恩師の態度」
-
矻矻
629
こつこつ
①たゆまずに精を出して働くさま。②疲れ果てるさま。
-
幷吞
630
へいどん
他の勢力を支配下に置くこと。
-
悋気
631
りんき
男女間のやきもち。嫉妬シット。「―は損気」類悋惜
-
推敲
632
すいこう
詩や文章を作るとき、より適切な字句や表現を求めて、練り上げること。「―に―を重ねる」
-
僉議
633
せんぎ
多くの人で評議すること。多人数で相談すること。
-
沮喪
634
そそう
気力がくじけ、元気をなくすこと。気落ち。「最初の失敗で意気―する」
-
鏡匣
635
きょうこう
鏡を入れるはこ。かがみばこ。
-
晨旦
636
しんたん
あさ。あした。早朝。朝早く。晨朝シンチョウ。
-
開闢
637
かいびゃく
①天地が開いた始まり。この世の始まり。②物事の始まり。「―以来の出来事」
-
萎靡
638
いび
なえてしおれること。元気がなくなること。「士気が―する」
-
螻蟻
639
ろうぎ
①ケラとアリ。②ちっぽけな、つまらないもののたとえ。
-
眼睛
640
がんせい
①ひとみ。くろめ。②眼球。まなこ。また、目。
-
朶頤
641
だい
①あごを下げ動かして、物を食べようとするさま。②物欲しげなさま。
-
駑駘
642
どたい
①のろいウマ。鈍いウマ。②鈍才。劣った人。類①②駑馬
-
砲熕
643
ほうこう
大砲。おおづつ。
-
均沾
644
きんてん
利益や恩恵をみんながひとしく受けること。恩恵が均等にいきわたること。
-
蒿里
645
こうり
①死んだ人の魂が集まるという中国の山。転じて、墓地。②庶民の葬式にうたう挽歌。
-
貝勒
646
ばいろく
貝殻で飾ったウマのくつわ。
-
悖戻
647
はいれい
道理にそむくこと。
-
撈魚
648
ろうぎょ
魚をすくいとること。いさり。すなどり。
-
執拗
649
しつよう
①意地を張り、自分の考えをあくまで通そうとするさま。「―に論評を続ける」②しつこいさま。「―に追及する」
-
噴嚔
650
ふんてい
くしゃみ。「嚔」はくしゃみの意。
-
薨去
651
こうきょ
昔、皇族や三位サンミ以上の人が死ぬこと。
-
勁捷
652
けいしょう
つよくて動作がすばやいこと。
-
齟齬
653
そご
物事がくいちがうこと。行きちがい。「両者の感情に―をきたす」
-
灑泣
654
さいきゅう
涙を流す。
-
怡悦
655
いえつ
楽しみ喜ぶこと。喜んで満足すること。
-
沈淪
656
ちんりん
①深く沈むこと。「孤独に―する」②落ちぶれること。「不幸な境遇に―する」
-
鶺鴒
657
せきれい
セキレイ科の鳥の総称。水辺にすむ。スズメよりやや大きく、羽色は黒白や黄色など。長い尾を上下に振って歩く。
-
鵄尾
658
しび
宮殿や仏殿などの棟の両端にとりつける飾り。後世のしゃちほこなどの原型。
-
膏肓
659
こうこう
人間の心臓と横隔膜の間の部分。体のもっとも奥深い所で、薬も針もとどかず治療しにくい部分。「病―に入いる」
-
鯨鯢
660
げいげい
①クジラの雄と雌。または、小魚を食う大魚のたとえ。「鯨」は雄のクジラ、「鯢」は雌のクジラの意。②大悪人。
-
明礬
661
みょうばん
硫酸アルミニウムとアルカリ金属などの結合物で、無色透明の正八面体の結晶。染色・医薬・製紙などに使用される。
-
緞帳
662
どんちょう
①刺繡シシュウで模様をあしらった厚地の布。仕切りなどに用いる。②劇場で、巻いて上げ下ろしする厚地の幕。
-
羂索
663
けんさく
①鳥獣を捕らえるわな。②仏仏や菩薩ボサツが衆生シュジョウを救うために用いる、五色の糸をより合わせて作った縄。
-
皚皚
664
がいがい
雪や霜などで、あたり一面が白く見えるさま。「白ハク―たる銀世界」
-
甄別
665
けんべつ
はっきりと区別すること。はっきりと見分けること。「正否を―する」
-
令尹
666
れいいん
①中国、周代、楚ソ国の最上位の官。転じて、宰相。②地方長官。
-
黜陟
667
ちゅっちょく
功績のない者をしりぞけて、功績のある者を昇官させること。「ほしいままに大臣を―する」 「―幽明」
-
褊狭
668
へんきょう
①度量が狭いこと。「―な考えは捨てよ」②土地などが狭いこと。
-
南鐐
669
なんりょう
①上質の銀。また、銀の別称。②江戸時代の貨幣、二朱銀の別称。
-
抒情
670
じょじょう
詩文などで、自分の感情をのべること。
-
郢斧
671
えいふ
詩文の添削を頼むときに使う語。
-
諂諛
672
てんゆ
こびへつらうこと。おもねりへつらうこと。
-
鷙鳥
673
しちょう
ワシ・タカなど、他の動物を捕食する鳥。また、性質のあらい鳥。猛鳥。猛禽モウキン。
-
成蹊
674
せいけい
徳のある人のもとには自然に人が慕って集まることのたとえ。
-
朝暾
675
ちょうとん
朝日。
-
朱脣
676
しゅしん
赤く美しいくちびる。特に、口紅を塗ったくちびる。
-
改悛
677
かいしゅん
今までの悪行を悔いて、心を入れかえること。「―の情が顕著である」
-
顫動
678
せんどう
寒さや恐れのために、小刻みにふるえて動くこと。
-
潭潭
679
たんたん
①水を深くたたえているさま。②奥深いさま。
-
俊髦
680
しゅんぼう
才能や人徳が人並以上にすぐれた人。
-
螺鈿
681
らでん
漆工芸の技法の一つ。オウムガイやアコヤガイなどの殻から真珠光を放つ部分を切り取った薄片を物の表面に埋めこみ、装飾とするもの。
-
輜重
682
しちょう
①軍隊の荷物。食糧・武器など。「大河の前で―隊は動けなかった」②旅行者の荷物。また、荷物を運ぶ車。
-
鈑金
683
ばんきん
①金属を薄く板のように打ちのばしてつくること。また、そのもの。いたがね。
-
榕樹
684
ようじゅ
クワ科の常緑高木。熱帯・亜熱帯に生え、日本では沖縄・屋久島に自生。葉は楕円ダエン形で厚く光沢がある。幹・枝はよく分枝して多数の気根を垂れる。ガジマル。
-
嬖臣
685
へいしん
主君に、特にかわいがられる臣下。気に入りの家来。
-
弄璋
686
ろうしょう
男の子が生まれること。
-
幺麼
687
ようま
小さいこと。取るに足りないこと。また、そのような人。「幺」も「麼」も小さい意。
-
廃墟
688
はいきょ
建物・城郭・街などの荒れ果てた跡。「戦争によって街が―と化す」
-
縲絏
689
るいせつ
罪人として獄に入れられること。縄目にかかること。「―の辱はずかしめ」
-
大逵
690
たいき
広く大きな四辻よつつじ。大通り。大路おおじ。
-
慟哭
691
どうこく
ひどく悲しみ、大声をあげて泣くこと。「父の訃報フホウに―する」
-
詬罵
692
こうば
ののしり、はずかしめること。
-
咫尺
693
しせき
①きわめて近い距離。「目的地は―の間だ」②貴人に間近で会うこと。「―の栄を得る」③短いこと。簡単なこと。「―の書」
-
嶄絶
694
ざんぜつ
山が険しく切りたって、そびえたつさま。
-
詆毀
695
ていき
そしること。人を悪く言うこと。
-
棍棒
696
こんぼう
①丸い木の棒。「―を振りまわす」②体操競技で使用する、とっくり形の木の棒。インディアンクラブ。
-
膏腴
697
こうゆ
地味が豊かで肥えていること。また、その土地。
-
壅塞
698
ようそく
ふさぐこと。ふさがること。さえぎること。
-
鹹湖
699
かんこ
塩分を含んだ湖。水一リットル中に五〇〇ミリグラム以上の塩分を含むもの。鹹水湖。
-
青鞜
700
せいとう
婦人解放を主張する学識のある女性や女流の文学者。
-
惴惴
701
ずいずい
恐れおののいて、びくびくするさま。
-
喧囂
702
けんごう
やかましいこと。
-
苞苴
703
ほうしょ
①「苞苴つと」に同じ。②わいろ。まいない。
-
諡号
704
しごう
生前の偉業をたたえ、死後につける称号。諡号シゴウ。空海を「弘法こうぼう大師」という類。「諡おくりな」に同じ。
-
官衙
705
かんが
役所。官庁。
-
広袤
706
こうぼう
土地の広さ。面積。
-
朴訥
707
ぼくとつ
口数が少なく、飾り気のないこと。
-
麦稈
708
ばっかん
刈り取った麦の茎。また、それを乾燥したもの。むぎわら。
-
闌干
709
らんかん
①「闌てすり」に同じ。②涙が、とめどなく流れ落ちるさま。③星や月の光が、きらめくさま。
-
久闊
710
きゅうかつ
長い間会わないこと。久しく便りをしないこと。「―をわびる」
-
喇叭
711
らっぱ
①金管楽器の総称。真鍮シンチュウ製で、一端に細い吹き口があり、もう一方の端が大きく開いている。トランペットなど。②大げさな話。ほら。「会議でまた社長が―を吹いた」
-
鮓荅
712
さとう
ウマ・ウシなどの胆石や腸内の結石。解毒剤として用いる。牛黄ゴオウ。
-
琺琅
713
ほうろう
金属器や陶磁器の表面に、さび止めや飾りとして焼き付ける釉うわぐすり。また、焼きつけたもの。瀬戸引き・七宝焼など。「―の鍋なべで煮る」
-
觝触
714
ていしょく
①さしさわること。法律などにふれること。「規約に―する」 「校則に―する行為」②ふれたりぶつかったりすること。③くいちがうこと。矛盾すること。書きかえ「牴触・觝触」の書きかえ字。
-
殷賑
715
いんしん
非常ににぎやかで、活気にあふれること。「―を極める」類繁華
-
馬楝
716
ばれん
木版刷りの用具。平らな円形の芯シンを竹皮で包んだもので、版木にのせた紙の上をこする。
-
庠序
717
しょうじょ
学校。類庠校由来中国で、地方の学校のことを、殷イン代には「序」、周代には「庠」といったことから。
-
邯鄲
718
かんたん
①カンタン科の昆虫。山地にすむ。体は細長く、淡い黄緑色。雄は「ルルルル」と美しく鳴く。②中国河北省の都市名。昔、都として栄えた。
-
金襴
719
きんらん
錦にしきの地に金の糸を織りこんで模様とした豪華な絹織物。
-
狡猾
720
こうかつ
ずるがしこくて悪知恵がはたらくさま。「―な手段」
-
践祚
721
せんそ
天皇の位につくこと。天皇の地位を受けつぐこと。
-
倦憊
722
けんぱい
あきて疲れること。
-
媾和
723
こうわ
交戦国が話し合いによって戦争をやめ、平和をとりもどすこと。「―会議」
-
黽勉
724
びんべん
つとめ励むこと。精を出すこと。
-
翡翠
725
ひすい
①カワセミの別称。②カワセミの羽に似た鮮やかな青緑色で半透明な宝石。硬玉の一種。古くから装飾品に用いられる。「―のブローチ」
-
刎頸
726
ふんけい
首をはねること。首を切ること。斬首ザンシュ。
-
恟恟
727
きょうきょう
おそろしくて生きた心地のしないさま。びくびくするさま。
-
皓歯
728
こうし
しろくてきれいな歯。転じて、美人。「明眸メイボウ―」 「口許くちもとから―の輝きがこぼれる」
-
斟酌
729
しんしゃく
①事情をくみとって、ほどよく処理すること。「被告人の立場を―する」②条件を照らし合わせて、適当に処理すること。③遠慮すること。「何の―もあるものか」
-
蹶起
730
けっき
決心して行動をおこすこと。「反対の―集会を開く」
-
脚絆
731
きゃはん
昔、旅行や作業のとき、あしを守り動きやすくするためにすねに当てたり巻きつけたりした布。ゲートル。
-
譬喩
732
ひゆ
特徴がはっきりした他の似ているものを引き合いに出して、わかりやすく説明する表現方法。たとえ。たとえばなし。
-
奕葉
733
えきよう
代々。よよ。世を重ねること。「奕世」に同じ。
-
蛹虫
734
ようちゅう
「蛹さなぎ」に同じ。完全変態をする昆虫類の発育の一段階。幼虫が成虫になる前に、食物をとらずかたい殻でおおわれてじっとしているもの。蛹虫ヨウチュウ。「―が羽化する」
-
杞憂
735
きゆう
心配しなくてもいいことを、むやみに憂え心配すること。「心配は―に終わった」
-
于役
736
うえき
君命によって、使者として他国に行ったり、国境の警備などに行ったりすること。
-
檻穽
737
かんせい
檻おりと落とし穴。
-
耨耕
738
どうこう
手すきで田畑の雑草を除き、耕すこと。
-
鏡匳
739
きょうれん
鏡を入れるはこ。かがみばこ。
-
鼇頭
740
ごうとう
①書物の本文の上にある余白。また、そこにつけた注釈。②中国で、科挙に主席で合格した者。
-
黥面
741
げいめん
顔に入れ墨をすること。また、入れ墨をした顔。
-
御諚
742
ごじょう
貴人からの命令。また、お言葉。「飽かぬは君の―(主君の命令はどんなこともいやと思わない)」
-
跋扈
743
ばっこ
権威をほしいままにして、のさばり、はびこること。また、思うがままに振る舞うこと。
-
旗幟
744
きし
①昔、戦場で自分の存在をはっきりさせるために立てた、はたとのぼり。はたじるし。②態度。主義主張。
-
甸服
745
でんぷく
中国、古代の五服(五つの地域)の一つ。王城の周囲、各五〇〇里以内の天子に直属した地。畿内キナイ。
-
舅姑
746
きゅうこ
しゅうととしゅうとめ。配偶者の父母。
-
艙口
747
そうこう
船倉ふなぐらに荷物を出し入れするため、甲板カンパンにあけた四角い穴。ハッチ。
-
驟雨
748
しゅうう
突然降り出してすぐにやんでしまう雨。雷が鳴り、雷雨となるものが多い。夕立やにわか雨。
-
矍鑠
749
かくしゃく
年をとっても心身ともに元気なさま。「―たる老夫婦」
-
渺茫
750
びょうぼう
①水面や平原などが果てしなく広いさま。「―たる砂漠」②遠くかすんでいるさま。
-
景迹
751
きょうじゃく
①行状。行跡。②推察する。おしはかる。
-
匱乏
752
きぼう
衣食などの足りないこと。欠乏すること。
-
菁莪
753
せいが
人材を育成すること。また、それを楽しむこと。「菁」は青く茂るさま、「莪」はヨモギの類の草の総称。
-
校讐
754
こうしゅう
二人で書物を比較し、誤りを正すこと。
-
襤褸
755
らんる
①使い古した布切れ。また、古くなって破れた衣服。②古くなって、いたんでいるもの。「―車を愛用している」③欠点。短所。「―が出る」
-
光芒
756
こうぼう
光の放射。光の筋。きらめく光。「―を放つ」
-
岌岌
757
きゅうきゅう
①山が高くけわしいさま。②見るからに危険なさま。
-
蚩蚩
758
しし
①律儀で情にあついさま。②おろかなさま。③乱れそむくさま。
-
芳菲
759
ほうひ
草花などがかぐわしいこと。また、かぐわしい草花。
-
皴法
760
しゅんぽう
東洋画の技法で、山や岩のひだを立体的に描く筆づかい。
-
別墅
761
べっしょ
本宅以外の郊外に設けた家。
-
廃址
762
はいし
建物・城郭・街などの荒れ果てた跡。「戦争によって街が―と化す」
-
追躡
763
ついじょう
あとから追いかけること。追跡。
-
慫慂
764
しょうよう
そばから誘いすすめること。また、すすめそそのかすこと。「―されて立候補する」
-
悄愴
765
しょうそう
①気がめいって心が痛むさま。②ものさびしいさま。
-
苗裔
766
びょうえい
遠い血筋の子孫。後胤コウイン。末裔。末孫。
-
霄壌
767
しょうじょう
天と地。また、天と地のように非常に隔たりのあるたとえ。「―の差」
-
繙閲
768
はんえつ
書物を開いて、読み調べること。
-
殯宮
769
ひんきゅう
天皇や皇族の棺を、葬送のときまでに安置する御殿。かりもがりのみや。あらきのみや。
-
滂沱
770
ぼうだ
①涙がとめどなく流れるさま。「涙―として流る」②雨が激しく降るさま。「雨が―と降る」
-
艟艨
771
どうもう
軍艦。いくさぶね。
-
壟断
772
ろうだん
①切り立って高い丘。②利益をひとり占めにするたとえ。「利権を―する」
-
端倪
773
たんげい
①物事のはじめと終わり。②物事のなりゆきをおしはかること。推測すること。
-
淅瀝
774
せきれき
風雨や霰あられ・落ち葉などがたてる寂しげな音のさま。
-
鞫訊
775
きくじん
罪を取り調べてただすこと。
-
教誨
776
きょうかい
教えいましめること。教えさとすこと。
-
蒼氓
777
そうぼう
人民。庶民。参考草木があおあおと茂っている意から、多くの人民にたとえていう。
-
抜萃
778
ばっすい
文章や楽曲などから、必要な部分だけを抜き出すこと。また、抜き出したもの。「新聞から関係記事を―する」
-
藕糸
779
ぐうし
ハスの茎や根の繊維。ハスの茎や根を折ったときに出る糸。「―の孔あな(きわめて小さいもののたとえ)」
-
野衲
780
やのう
①田舎の僧。②僧侶ソウリョが自分を謙遜ケンソンしていう語。拙僧。
-
畛畦
781
しんけい
田のあぜ。田と田のさかい。転じて、へだてがあること。そのへだて。「畛」も「畦」もあぜの意。「智愚チグ一視して―を設けず」
-
瑜伽
782
ゆが
仏呼吸を整え、心を静める修行によって得る、主観と客観の融合した境地。また、その修行法。ヨガ。ヨーガ。
-
奎文
783
けいぶん
文学・文章のこと。
-
覬覦
784
きゆ
身分不相応のことをのぞみねがうこと。また、そのようなのぞみやもくろみ。
-
篝火
785
こうか
夜間の警備や漁猟に照明としてたく火。かがり。「―であたりを照らす」
-
丕業
786
ひぎょう
大きな事業。大業タイギョウ。
-
喟然
787
きぜん
ため息をつくさま。嘆息するさま。「―として嘆く」
-
嗜好
788
しこう
たしなみ好むこと。各自の好み。特に飲食物についていう。「―品」
-
逬発
789
ほうはつ
勢いよく発すること。ほとばしり出ること。「―岩」
-
研鑽
790
けんさん
学問などを深くきわめること。地道に研究を続けること。「日々―を積んだ成果」
-
蝗虫
791
こうちゅう
イナゴの別称。
-
杲杲
792
こうこう
日の光が輝いて明るいさま。
-
棺槨
793
かんかく
内と外と二重になったひつぎ。
-
甕天
794
おうてん
かめの中の天地。転じて狭い世間の意で、見識の狭いことのたとえ。
-
鑞接
795
ろうせつ
金属を、はんだなどでくっつけること。鑞付け。
-
煥発
796
かんぱつ
火が燃えるように、輝き現れること。「才気―」
-
神饌
797
しんせん
神にそなえる飲食物。イネ・酒・米や野菜・魚介類・塩や水など。御饌みけ。
-
剪裁
798
せんさい
①布などをはさみで裁つこと。②文章に手を入れて練り直すこと。
-
褒貶
799
ほうへん
ほめることとけなすこと。「彼については毀誉キヨ―が激しい」 「筆削―」
-
訓詁
800
くんこ
古典などの古い字句の読みや意味の解釈をすること。「―学」
-
霏霏
801
ひひ
雪や細かい雨がしきりに降り続くさま。「―として雪が降る」
-
装幀
802
そうてい
書物をとじて表紙をつけ、一冊の本として整えること。また、書物の表紙などのデザイン。「本の―を画家に依頼する」
-
嚆矢
803
こうし
①かぶら矢。鳴りひびく矢。②物事の最初。起源。おこり。「その学説の提唱は博士をもって―とする」
-
味蕾
804
みらい
舌の表面や口の中にあって、味覚をつかさどる器官。味覚芽ミカクガ。
-
柩車
805
きゅうしゃ
「霊--」の略。死体を納めるひつぎを乗せて運ぶ車。
-
痙攣
806
けいれん
筋肉が急激に収縮し、ひきつること。ひきつり。
-
已然
807
いぜん
すでにそうなっていること。もはや終わっていること。
-
遯竄
808
とんざん
逃げ隠れすること。どこかへ逃げうせること。
-
挑撥
809
ちょうはつ
①事をひき起こすようにしかけること。「相手の―に乗るな」②欲情を起こすようにしむけること。「―的な服装」
-
寿夭
810
じゅよう
長生きと若死に。長寿と夭折。「人の世は貧富―さまざまだ」
-
嫣然
811
えんぜん
あでやかににっこりと笑うさま。
-
游弋
812
ゆうよく
①艦船が海上をあちこち見回って警戒すること。②鳥をとる遊猟。
-
黄櫨
813
こうろ
ウルシ科の落葉高木。暖地に自生。初夏、黄緑色の花を多数つけ、楕円ダエン形の実を結ぶ。実から蠟ロウをとる。紅葉が美しい。ハゼ。リュウキュウハゼ。
-
涵養
814
かんよう
自然に心にしみこむように育てること。徐々に育成していくこと。「道徳心を―する」
-
綏撫
815
すいぶ
なだめて、安らかにすること。安んじいたわること。
-
稟賦
816
ひんぷ
生まれつきの性質。天から授かった性質。「―の才能」
-
鏖殺
817
おうさつ
みなごろしにすること。
-
乞丐
818
きっかい
物ごいをすること。また、その人。こじき。
-
瞠若
819
どうじゃく
驚きあきれて目を見張るさま。「天下を―させる」
-
茗宴
820
めいえん
茶会。茶をたてて客をもてなす茶の湯の会。
-
顰蹙
821
ひんしゅく
顔をしかめて不快感を表すこと。「―を買う(相手にいやがられる)」
-
慇懃
822
いんぎん
①ねんごろなこと。礼儀正しくていねいなこと。「―に答える」 「―無礼」②うれえいたむさま。③よしみ。特に、男女の思慕の情。「―を通ず」
-
鶴唳
823
かくれい
①ツルが鳴くこと。また、その声。②悲しげな文章や言葉。ツルの鳴き声が悲しげなことから。
-
兌換
824
だかん
紙幣を正貨と取り替えること。「―紙幣を発行する」
-
俯瞰
825
ふかん
高い所から見おろすこと。「―図」
-
騙詐
826
へんさ
だましていつわること。巧みな口調で騙かたること。
-
濾過
827
ろか
液体や気体をこして、固形の不純物を取り除くこと。「雨水を―する」
-
崛起
828
くっき
①にわかに起こり立ち、群を抜いていること。②山などがそびえ立つこと。
-
瞿然
829
くぜん
目を見開いて驚くさま。びっくりして顔色を変えるさま。
-
藹然
830
あいぜん
①勢いよく盛んなようす。②気持ちが穏やかなさま。③雲が集まるさま。
-
娑婆
831
しゃば
①仏この世。人間界。現世。②獄中や兵営などの拘束された世界から見た、外の自由な世界。「―にもどる日が近づいた」
-
無礙
832
むげ
障害や邪魔をするものが何もなく、自由なこと。「融通―に活動する」
-
閹人
833
えんじん
昔、中国で宮廷に仕えるために去勢された男性。
-
啓蟄
834
けいちつ
二十四節気の一つ。三月五、六日ころ。
-
謳歌
835
おうか
①声をそろえて多くの人がほめたたえること。②恵まれた環境や状況にあることを十分に楽しむこと。「青春を―する」
-
妻孥
836
さいど
妻と子ども。家族。
-
啖呵
837
たんか
①威勢よく、歯切れのよい言葉。「―を切る」②香具師やしなどが品物を売るときの口上。
-
収攬
838
しゅうらん
うまく自分の手に集めて、にぎること。「人心を―する」
-
倔強
839
くっきょう
①たくましく力が強いこと。②強情で容易に人の言うとおりにならないさま。
-
雲鬟
840
うんかん
①豊かで美しいまげ。美しく結った髪。女性の髪を雲にたとえた語。②遠くに見える山。
-
扠首
841
さす
切妻屋根の両端に、棟木むなぎなどを支えるために、合掌ガッショウ形に組んだ材。社寺などに見られる。
-
錚錚
842
そうそう
①「錚然」に同じ。金属のぶつかり合う音の形容。また、楽器の澄んだ音の形容。②人物がすぐれてりっぱなさま。「―たる顔ぶれが集まった」
-
顧眄
843
こべん
ふりかえって見ること。周囲を見ること。
-
繻子
844
しゅす
「繻子織」の略。縦糸を長く浮かせた、光沢のある地の厚い織物。多く、帯地に用いる。サテン。
-
騾馬
845
らば
雄のロバと雌のウマの間にできる雑種。ウマより小形。粗食で耐久力があり、丈夫。一代かぎりで繁殖力はない。労役用。
-
瑩徹
846
えいてつ
明るく透きとおっていること。澄みわたっていること。
-
夥多
847
かた
非常に多いこと。おびただしいこと。
-
闖入
848
ちんにゅう
突然、無断で入りこんでくること。「見知らぬ者が―してきた」
-
屹度
849
きっと
①必ず。確かに。「―うまくいくだろう」 「―来てくださいね」②きびしく。きっぱりと。表情に強い感情を表すさま。「―にらみつける」
-
擂盆
850
らいぼん
すりばち。また、すりばち形の容器。
-
肥胖
851
ひはん
太っていること。また、そのさま。肥満。「―症」
-
鄙陋
852
ひろう
身分・行動・品性などがいやしいこと。下品なこと。
-
駮議
853
はくぎ
他人の意見を批判してただすこと。また、その議論。
-
櫟社
854
れきしゃ
クヌギを神木としてまつった社やしろ。また、大きな神木を氏神とし、その根もとに祠ほこらをつくって社としたもの。
-
驕佚
855
きょういつ
自分はすぐれていると威張って、勝手気ままに振る舞うこと。「―に流れる」
-
鮟鱇
856
あんこう
アンコウ科の海魚の総称。沿岸の海底にすむ。全長一メートルにもおよび、大きな頭と大きく開く口をもつ。前頭部に小魚をおびきよせるための突起がある。食用。「―の吊つるし切り」
-
驢馬
857
ろば
ウマ科の哺乳ホニュウ動物。野生種がアフリカとアジアにいるが、古代エジプトですでに家畜化されていた。耳が長く、尾はウシに似る。性質はおとなしく、粗食に耐える。
-
蒹葭
858
けんか
①水辺にはえるオギとアシ。「蒹」はオギ、「葭」はアシ。②アシの生長しきらないもの。ヒメヨシ。
-
芍薬
859
しゃくやく
キンポウゲ科の多年草。アジア北東部原産。初夏、茎頂にボタンに似た大形で美しい紅・白色の花を開く。観賞用。根は薬用。
-
邁進
860
まいしん
勇敢に突き進むこと。「一路―あるのみ」 「勇往―(目的に向かって勇ましく突き進むこと)」
-
麕至
861
くんし
むらがってやって来ること。むらがり集まること。
-
篩骨
862
しこつ
頭蓋骨ズガイコツの一部。鼻腔と前頭蓋骨窩カ・両眼窩との間にある複雑な形の骨。その一部に多数の嗅キュウ神経の通る小さいあなが篩ふるいのように開いている。
-
肛門
863
こうもん
腸の末端部で、直腸の終わるところにある大便の体外への出口。しりのあな。
-
旁午
864
ぼうご
①往来が激しいこと。縦横に行き交うこと。②込み入って煩雑なこと。
-
富贍
865
ふせん
財力や知識が富んで豊かなこと。
-
輦轂
866
れんこく
①輦てぐるまのこしき。②天子の車。天皇の乗り物。「―の下もと(天子のおひざもと。首都)」
-
鑰匙
867
やくし
かぎ。錠の穴に差しこんで錠を開閉する金具。
-
硼酸
868
ほうさん
硼素酸化物が水の分子と結合したもの。無色無臭で、光沢のあるうろこ状の結晶。うがい薬・化粧品・防腐剤などに用いる。
-
繽紛
869
ひんぷん
多くのものが入り乱れるさま。また、花や雪などが乱れ散るさま。
-
捐館
870
えんかん
身分の高い人の死。
-
放屁
871
ほうひ
屁へを放つこと。おならをすること。
-
蜻蛉
872
せいれい
トンボ目の昆虫の総称。目は大きな複眼。胴は棒状で、二対のはねは膜質で網状。幼虫は水中にすみ、「やご」と呼ばれる。
-
寒柝
873
かんたく
冬の夜に打ち鳴らす拍子木。また、その音。
-
瑇瑁
874
たいまい
ウミガメ科のカメ。熱帯・亜熱帯の海にすむ。甲羅の長さは約一メートル。甲羅を鼈甲ベッコウ細工の材料にする。
-
麤笨
875
そほん
あらくておおまかなこと。また、そのさま。
-
俘囚
876
ふしゅう
戦争でいけどりにした敵。とりこ。
-
微醺
877
びくん
少し酒に酔うこと。ほろよい。「―を帯びる」
-
蹌踉
878
そうろう
よろめくさま。足元がふらつくさま。
-
迢迢
879
ちょうちょう
はるかなさま。はるかに遠いさま。また、はるかに高いさま。
-
霹靂
880
へきれき
①引き裂くような激しい雷。また、雷鳴。「青天の―(突然起こった大事件)」②激しい音が響くさま。「―たる雷鼓」
-
煖衣
881
だんい
衣服をたくさん着て、体をあたたかくすること。また、あたたかい衣服。「―飽食(安楽な生活を送るたとえ)」
-
兵燹
882
へいせん
戦争により起こる火災。
-
鮑魚
883
ほうぎょ
塩づけにした魚。また、干した魚。
-
宦官
884
かんがん
昔、中国などで去勢されて後宮コウキュウに仕えた男の役人。
-
蝦蟇
885
がま
ヒキガエルの別称。ヒキガエル科のカエル。大形で動作が鈍い。背は暗褐色でいぼがある。皮膚から分泌される毒液は「がまの油」といい、薬用。ガマガエル。イボガエル。
-
眇目
886
びょうもく
①やぶにらみ。すがめ。また、片目が不自由なこと。②目を細くして凝視すること。
-
搨本
887
とうほん
石碑などの文字を、墨などで刷り写したもの。石ずり。また、それを集めた本。
-
褫魄
888
ちはく
たましいをうばうこと。心を驚かすこと。「魄」はたましい・こころの意。
-
玲瓏
889
れいろう
①玉のように輝くさま。美しくすきとおるさま。「―たる宝玉」②金属や玉が触れ合って澄んだ音で鳴るさま。また、そのような人の声のたとえ。「―たる美声で歌う」
-
徒跣
890
とせん
履物をはかずに、はだしで歩くこと。はだし。
-
証憑
891
しょうひょう
ある事実を証明するよりどころ。根拠。「―書類」
-
聘問
892
へいもん
贈り物をたずさえて訪問する。
-
靉靆
893
あいたい
①雲がたなびいているさま。②雲が空をおおって暗いさま。③暗く陰気なさま。
-
泯滅
894
びんめつ
ほろんでなくなること。尽きてなくなること。
-
耆宿
895
きしゅく
経験豊かで学徳の備わった老人。「歌舞伎カブキ界の―」
-
嗚咽
896
おえつ
息を詰まらせながら泣くこと。むせび泣き。「病室から―がもれる」
-
蓖麻
897
ひま
トウゴマの別称。トウダイグサ科の一年草。アフリカ原産。ひまし油をとるために栽培。
-
蒼惶
898
そうこう
あわてふためくさま。あわただしく急ぐさま。「―として逃げ去った」
-
滾滾
899
こんこん
水などが尽きずにあふれでるさま。「―と泉が湧く」
-
浣濯
900
かんたく
あらいすすぐこと。
-
翹楚
901
ぎょうそ
大勢のなかの、特に優秀な人材。
-
縊殺
902
いさつ
ひもやなわなどで首を絞めて殺すこと。絞殺。
-
傅育
903
ふいく
守り育てること。かしずき育てること。「王子の―を任とする」
-
蜿蜒
904
えんえん
①ヘビなどがうねり進むようす。②うねうねと長く続くようす。
-
兢兢
905
きょうきょう
おそれてつつしむさま。おそれてわななくさま。「戦戦―(びくびくするさま)」
-
鞏固
906
きょうこ
しっかりしているさま。強くてかたいさま。「意志―な人」
-
憔悴
907
しょうすい
心痛や病気のため、やせておとろえること。やつれること。「―しきった顔」
-
霍乱
908
かくらん
日射病。また、暑気あたりによって吐きくだしをする病気。「鬼の―」
-
膾炙
909
かいしゃ
広く世間に知れわたること。「人口に―する(世間の評判になる)」
-
謦咳
910
けいがい
①せきばらい。軽いものを「謦」、重いものを「咳」という。②話したり笑ったりすること。「師の―に接する(お目にかかる)」
-
濁醪
911
だくろう
発酵させただけで、かすをこし取らない白くにごった酒。にごりざけ。もろみざけ。
-
閼伽
912
あか
仏前に供える水。また、それを入れる容器。
-
劈頭
913
へきとう
物事の始まり。まっさき。冒頭。「開会―からもめる」
-
聊頼
914
りょうらい
安心してたよりにすること。
-
咀嚼
915
そしゃく
①食べ物をかみくだくこと。「よく―して食べる」②物事や文章などを深く味わい理解すること。「理論を―する」
-
華胄
916
かちゅう
貴い家柄。名門。
-
抉剔
917
けってき
えぐりだすこと。隠れているものをほじくりだすこと。
-
旄牛
918
ぼうぎゅう
ヤクの別称。ウシ科の哺乳ホニュウ動物。ヒマラヤなどの高地にすむ。
-
婉容
919
えんよう
しとやかな姿。穏やかでおとなしい態度。
-
胥吏
920
しょり
①役所の小役人。②中国、宋ソウ代以降、役所の長によって採用された下役人。
-
薀蓄
921
うんちく
深く研究し、身にたくわえた知識。「―を傾ける」
-
茶筅
922
ちゃせん
①抹茶に湯を注ぎ、かき回して茶をたてる竹製の道具。②「茶筅髪」の略。後ろに束ねてひもで結び、先を茶筅のようにした髪の結い方。男子は中世から、女子は江戸時代に普及した。
-
濛雨
923
もうう
たちこめる霧雨きりさめ・小雨こさめ。そぼふる雨。ぬかあめ。
-
鰥寡
924
かんか
妻を失った男と夫を失った女。
-
慷慨
925
こうがい
①世の中の不正などをいきどおり嘆くこと。「国を憂えて悲憤―する」②意気盛んなこと。
-
潦水
926
ろうすい
雨が降って路上や庭などにたまった水。②大水。
-
嬌艶
927
きょうえん
なまめいて美しいこと。あでやかなこと。
-
攘斥
928
じょうせき
はらいのけること。はらいしりぞけること。類排斥
-
篇帙
929
へんちつ
書物を保護するために包むおおい。また、その書物。
-
傀儡
930
かいらい
①操り人形。でく。「祭りに―回しが来た」②平安時代以降、各地を放浪した芸人。男は曲芸をしたり人形を操ったりし、女は流行の歌謡曲を歌うなどした。②他人に操られる者。「―政権」
-
車輛
931
しゃりょう
乗客や荷物を輸送する自動車や列車、電車などの総称。「―故障で発車が遅れた」
-
罨法
932
あんぽう
炎症や痛みなどを和らげるために、患部を冷やしたり温めたりする治療方法。
-
嚮導
933
きょうどう
①人々の先に立って導くこと。また、その人。②軍隊などで、整列や行進の基準とされる者。
-
擯斥
934
ひんせき
しりぞけてのけものにすること。
-
瑕瑾
935
かきん
きず。欠点。短所。
-
膵蛭
936
すいてつ
キュウチュウ目の寄生虫。ウシ・ブタ・ヒツジなどの膵管・胆管に寄生する。人体にも入る。
-
樸実
937
ぼくじつ
飾り気がなく誠実なこと。質朴。「―な好青年」
-
蹂躪
938
じゅうりん
権力や腕力で相手の権利などをふみにじること。「人権―」
-
眈眈
939
たんたん
鋭い目つきでねらい見るさま。すきあらばとねらうさま。「虎視コシ―と好機をうかがう」
-
漾漾
940
ようよう
①水がゆれ動くさま。「―ときらめく波」②水が満ちあふれるさま。水流が限りなく広がるさま。洋洋。「―として流れる大河」
-
辮髪
941
べんぱつ
周囲の頭髪をそり、中央の髪をあんで長く後ろに垂らした男子の髪形。古くからアジア北方民族の習俗で、中国、清代に広く行われた。
-
檄文
942
げきぶん
檄が書かれた文章。檄書。
-
贓吏
943
ぞうり
賄賂ワイロを受け取る役人。
-
跼蹐
944
きょくせき
おそるおそる歩くこと。非常におそれるさま。「跼天蹐地」の略。
-
銷金
945
しょうきん
①金属をとかすこと。また、とかした金属。②金箔キンパクを散らして飾ること。③金銭を浪費すること。
-
蜷局
946
けんきょく
縮まって進まないさま。背をまるくして伸びないさま。転じて、順調でないさま。
-
啼泣
947
ていきゅう
声をあげて泣くこと。「接戦の末敗れて―した」
-
復辟
948
ふくへき
君主の地位を退いた者が、再びその地位につくこと。
-
旌表
949
せいひょう
人の善行をほめたたえて世に広く表示すること。
-
驕奢
950
きょうしゃ
財力や権勢などをたのんで贅沢ゼイタクを尽くすこと。「―な趣味」 「富貴なれば―を生ず」
-
鬱悒
951
うつゆう
心にかかることがあり気がふさぐこと。
-
巾幗
952
きんかく
女性の髪をおおう飾り布。また、頭巾。転じて、女性。
-
鴃舌
953
げきぜつ
モズの鳴き声の意から、意味が分からないために、ただやかましく聞こえる外国の言葉。
-
槿花
954
きんか
①ムクゲの花。②アサガオの花の古名。
-
渾沌
955
こんとん
①この世の初め、天と地が入り混じっていた状態。②入り混じって区別がはっきりしないさま。
-
颱風
956
たいふう
夏から秋にかけて、北太平洋南西部に発生する熱帯低気圧の一つ。暴風雨をもたらす。
-
縹緲
957
ひょうびょう
①かすかに見えるさま。はっきりしないさま。②かぎりなく広いさま。「海原が―として眼前に広がる」
-
彗星
958
すいせい
太陽を焦点として、楕円ダエン・放物線などの軌道上を公転する天体。ガス状の白い尾を引く。コメット。
-
跏趺
959
かふ
「結跏趺坐ケッカフザ」の略。座禅をするときの足の組み方。
-
浩瀚
960
こうかん
①水などの広大なようす。②書物のページ数や巻数が多いこと。
-
匆匆
961
そうそう
①そわそわしていそがしいさま。②手紙の末尾に添えて走り書きであることを詫わびる語。
-
警蹕
962
けいひつ
天子・貴人の通行や神事の際、先払いが声を掛けて人々を静めること。また、その声。みさきおい。「―の声がかかる」
-
骨骼
963
こっかく
筋肉をつけて内臓を保護し、動物の体を形成し支える骨組み。また、からだつき。「たくましい―の青年」
-
雷霆
964
らいてい
激しいかみなり。
-
睚眥
965
がいさい
ちょっとにらむこと。憎らしそうににらむこと。「万目―」
-
花卉
966
かき
①花の咲く草。②観賞するために栽培する植物。「―園芸」
-
山巓
967
さんてん
山のいただき。てっぺん。頂上。山頂。
-
檠灯
968
けいとう
燭台ショクダイにともされたともしび。灯火。
-
黄疸
969
おうだん
胆汁の色素が血液中に増加し、皮膚や粘膜などが黄色くなる症状。
-
万斛
970
ばんこく
きわめて多い分量。
-
裂帛
971
れっぱく
絹を引き裂くこと。また、その音。鋭い掛け声や女性のかん高い叫び声などの形容。「―の気合い」
-
褻衣
972
せつい
①ふだん着。平服。けのころも。②肌着。ねまき。
-
高廈
973
こうか
高く大きい、りっぱな家。
-
箴諫
974
しんかん
欠点を指摘していましめること。また、そのいましめ。
-
幫間
975
ほうかん
①宴席などに出て客の機嫌をとり、座をにぎわすことを職業とする男性。②人の機嫌をとって、うまく世渡りする人。人にへつらい、機嫌をとるのに懸命な人。「あいつは部長の―だ」
-
兵站
976
へいたん
戦場の後方にあって、車両・食糧・弾薬など軍需品の補給や輸送、また連絡の確保にあたる機関。「―基地」 「―線」
-
拱手
977
きょうしゅ
①手のひらを合わせて指を組んで曲げ、胸元で上下する中国古代の敬礼。②腕組みをする意から、事が起きているのに何もしないでただ見ていること。袖手シュウシュ。「―して黙視するのみ」
-
蛔虫
978
かいちゅう
カイチュウ科の線虫で、寄生虫。卵が生の野菜などについて人や家畜の体内に入り、胃や腸でひも状の成虫となる。
-
一揆
979
いっき
①心を一つにすること。団結すること。②室町時代から江戸時代にかけて、領主や代官など支配者の圧政に対し、武装して一斉に立ち上がった農民や一向宗徒たちの集団。また、その行為。「土―」 「百姓―」
-
詭計
980
きけい
人をだます計略。ペテン。「―を巡らす」
-
衮冕
981
こんべん
天子の礼服と礼服を着たときにかぶる冠。
-
匕首
982
ひしゅ
つばのない短刀。九寸五分クスンゴブ。
-
犂鋤
983
りじょ
①からすきと、すき。②すきで耕作すること。
-
罵詈
984
ばり
ののしること。悪口を言うこと。
-
祀廟
985
しびょう
祖先や先人を、神としてまつった建物。おやしろ。
-
雲鬢
986
うんびん
女性の豊かな髪の美しさを雲にたとえた言葉。転じて、美しい女性。「―花顔カガン金歩揺キンホヨウ」〈白居易の詩〉
-
駻馬
987
かんば
気性のはげしいウマ。あばれウマ。
-
狙猴
988
そこう
サルの別称。
-
蹣跚
989
まんさん
よろめきながら歩くさま。「酔歩―」
-
髀胝
990
ひち
股もも肉が、厚く堅くなったもの。しりだこ。
-
華鬘
991
けまん
仏①仏堂の欄間などを飾る装飾具。花鳥などを透かし彫りにした、うちわ形の金銅製・革製のもの。②古代インドで、生花をつなぎ、首や体にかけて装飾としたもの。
-
劬労
992
くろう
苦労して働くこと。ほねおり疲れること。つかれきること。「母子―す」
-
繃帯
993
ほうたい
医療で、疾患部の保護や固定のために、おおったり巻きつけたりする布など。
-
鷁首
994
げきしゅ
①ゲキという鳥の頭。②水難よけのために、ゲキの頭の形を船首に刻んだり描いたりした船。「竜頭―」
-
礫岩
995
れきがん
小石が水底で、砂や粘土とともに固まった堆積岩タイセキガン。
-
搏景
996
はくえい
「物の影をうつ」ということで、捕らえることのできないことのたとえ。また、手ごたえのないことのたとえ。「景」は影。
-
蔬菜
997
そさい
野菜。あおもの。
-
梵砌
998
ぼんぜい
寺院の境内。
-
遑遑
999
こうこう
うろうろと落ち着かないさま。あわただしく忙しいさま。
-
闕掖
1000
けつえき
御所。宮中。
-
紅裙
1001
こうくん
美人。また、芸者。
-
魍魎
1002
もうりょう
古代中国の山の霊気や木石の精。すだま。「魑魅チミ―(いろいろな妖怪ヨウカイや化け物)」
-
孺子
1003
じゅし
①おさなご。子ども。②人を軽蔑ケイベツしていう語。小僧。青二才。
-
駛走
1004
しそう
はやく走ること。また、乗り物をはやく走らせること。
-
面疔
1005
めんちょう
顔面にできる悪性のはれもの。毛穴に細菌が入って炎症を起こす。
-
印顆
1006
いんか
印材に、姓名・官職名などを彫ったもの。印章。印判。
-
伶俐
1007
れいり
頭のはたらきがすぐれていて、賢いこと。利口なこと。「―な少年」
-
譫語
1008
せんご
①高熱などのため正気を失ったとき、無意識に口走る言葉。②無責任な言葉。たわごと。
-
阨狭
1009
あいきょう
山などがせまって土地が狭くなっていること。狭苦しいさま。「渓谷を進むこと―百里なり」
-
燔書
1010
はんしょ
書物に火をつけて、燃やしてしまうこと。
-
耕耘
1011
こううん
田畑をたがやし除草をすること。「―機」
-
逡巡
1012
しゅんじゅん
決断をためらって、ぐずぐずすること。しりごみすること。「即断できずにいつまでも―する」
-
不辜
1013
ふこ
罪がないこと。無実の罪。また、無実の罪をかぶせられた人。
-
賁臨
1014
ひりん
客が訪れてくることの敬称。お越し。
-
蠢動
1015
しゅんどう
①虫がうごめくこと。②つまらないものが騒ぎ動くこと。
-
膀胱
1016
ぼうこう
脊椎セキツイ動物の排泄ハイセツ器官。腎臓ジンゾウより送られてくる尿を、一時的にためておく臓器。
-
剴切
1017
がいせつ
ぴたりとあうこと。適切なこと。本来は地面すれすれに草を切る意。
-
怜悧
1018
れいり
頭のはたらきがすぐれていて、賢いこと。利口なこと。「―な少年」
-
説懌
1019
えつえき
よろこぶこと。「説」も「懌」もよろこぶ意。
-
舳艫
1020
じくろ
船首と船尾。「―相銜あいふくむ(多くの船が連なる)」 「―を接する」
-
裨補
1021
ひほ
不足している部分を補って、助けること。たすけ。
-
竦動
1022
しょうどう
つつしみかしこまること。恐れて身がすくむこと。
-
繚繞
1023
りょうじょう
①長いものがまつわるさま。②袖そでが長くまつわるさま。また、ひるがえるさま。③曲がりくねるさま。川などが湾曲するさま。
-
水閘
1024
すいこう
①水を出し、またはふさぐ水門。ひのくち。②船舶を高低差の大きな水面で昇降させる門。閘門。
-
朝覲
1025
ちょうきん
①中国で、臣下が参内して天子にお目にかかること。②天皇が、太上ダイジョウ天皇・皇太后の御所に行幸すること。
-
団欒
1026
だんらん
集まって楽しく語り合うこと。親しい者どうしのなごやかな会合。「一家―のひとときを過ごす」
-
醋酸
1027
さくさん
刺激性の臭気と酸味のある無色の液体。食用酢の酸味の主成分。食品・薬品・工業用の原料とする。
-
臓腑
1028
ぞうふ
内臓。はらわた。心臓・肺・腎臓などの五臓と、胃・腸などの六腑。
-
鴟梟
1029
しきょう
①フクロウの別称。②心がねじまがっていて悪い人のたとえ。
-
白皙
1030
はくせき
肌の色が白いこと。「長身―」
-
燮理
1031
しょうり
①やわらげおさめること。調和させて整えること。「陰陽を―する」②宰相が国を治めること。
-
汗疱
1032
かんぽう
皮膚病の一種。手足の指の間などに小さい水疱スイホウができる。水虫。
-
耿耿
1033
こうこう
①明るくひかるさま。明るいさま。「―と照る月」②思うことがあって、うれえるさま。
-
玻璃
1034
はり
①仏七宝の一つ。水晶。梵語ボンゴの音訳による語。「瑠璃ルリも―も照らせば光る」②ガラスの別称。
-
瀏瀏
1035
りゅうりゅう
①風の速く吹くさま。②清らかで明るいさま。
-
迂迴
1036
うかい
まわり道すること。遠まわりすること。「工事中なので―する」
-
瑰麗
1037
かいれい
珍しく、きれいなこと。美しくすぐれていること。
-
磬折
1038
けいせつ
中国古代の楽器の磬の形のように、体を折り曲げること。また、上体を深く曲げて礼をすること。
-
酒盞
1039
しゅさん
さかずき。酒杯。「―を把とり一気に飲み干す」
-
慙愧
1040
ざんき
反省して心からはじいること。「―にたえない」
-
徭役
1041
ようえき
①律令リツリョウ制で、「雑徭ゾウヨウ」と「歳役」の総称。②「徭えだち」に同じ。昔、国家が人民を徴用して公の土木工事などの労働に使うこと。徭役ヨウエキ。
-
拋擲
1042
ほうてき
なげうつこと。ほうってしまうこと。うち捨てること。顧みないこと。「地位も名誉も―して隠遁イントンする」 「陣地を―する」
-
笞撻
1043
ちたつ
むちで打つこと。
-
乖戻
1044
かいれい
道理に逆らい、そむくこと。
-
懋戒
1045
ぼうかい
つとめて身をつつしむこと。「戒」はつつしむ・注意する意。
-
蠕動
1046
ぜんどう
①うごめくこと。虫が動くこと。②筋肉が収縮してできる波が徐々に動いていく運動。消化器官などに見られる。蠕動運動。「ミミズは―運動によって移動する」
-
忌憚
1047
きたん
いみはばかること。遠慮すること。「―のない意見を求める」
-
鼕鼕
1048
とうとう
①鼓や太鼓のとんとんと鳴りひびく音。また、そのさま。②波や水の流れが勢いよくたてる音。また、そのさま。
-
痛痒
1049
つうよう
①痛みとかゆみ。②自分が受ける利害や影響。さしさわり。「なんの―も感じない」
-
収斂
1050
しゅうれん
①引きしまって縮まること。「血管の―が起こる」②税を取り立てること。③穀物などを取り入れること。収穫。④「収束③」に同じ。③数学で、変数の値がある一定の数に限りなく近づくこと。
-
飛瀑
1051
ひばく
高い所から勢いよく落ちる滝。
-
宿痾
1052
しゅくあ
以前からわずらっていて治らない病気。「―に苦しむ」
-
瘟病
1053
おんびょう
急性の発熱性感染症。高熱を発し流行するもの。
-
禍殃
1054
かおう
思いがけないわざわい。
-
爛柯
1055
らんか
①囲碁に興じているうちに時間がたつのを忘れること。また、囲碁の別称。②遊びや物事に夢中になって時間を忘れること。「柯」は斧おのの柄えの意。
-
軫念
1056
しんねん
①憂え思うこと。心配すること。②天子が心を痛めること。天子の心。
-
衒耀
1057
げんよう
自分の才能や学問を実力以上に誇示すること。
-
瘢痕
1058
はんこん
創傷や潰瘍カイヨウなどが治ったあとに残るあと。傷あと。
-
媒妁
1059
ばいしゃく
結婚の仲立ちをすること。また、その人。「―人」 「―の労をとる」
-
巫覡
1060
ふげき
かんなぎの総称。祈禱キトウをしたり舞を踊ったりして、神を招いて神の託宣を告げる人。
-
蟬蛻
1061
せんぜい
①セミの抜け殻。うつせみ。②「蟬脱センダツ」に同じ。
-
先妣
1062
せんぴ
亡なき母。
-
生姜
1063
しょうきょう
漢方で、ショウガの根茎を乾かした薬。鎮咳剤チンガイザイや健胃剤などとする。
-
玉卮
1064
ぎょくし
玉のように美しくりっぱな杯。「千金の―」
-
悽愴
1065
せいそう
①すさまじく、いたましいさま。「―な戦場」②身にしみるほどわびしいこと。
-
矮軀
1066
わいく
背丈が低いこと。また、その体つき。
-
閻魔
1067
えんま
死者の生前の罪を裁き、罰するという地獄の王。閻魔大王。
-
叮嚀
1068
ていねい
①礼儀正しいさま。「―にお辞儀をする」②細かいところまで気をつけているさま。念入りなさま。「字を―に書く」 「―に準備する」
-
海棠
1069
かいどう
バラ科の落葉小高木。中国原産で庭木にする。春、長い花柄の先に淡紅色の美しい花が咲く。ハナカイドウ。
-
馮河
1070
ひょうが
無謀な行動のたとえ。「暴虎ボウコ―」
-
妲己
1071
だっき
中国、殷インの紂王チュウオウの寵妃チョウヒの名。残忍でみだらな性格とされ、邪悪な性格の女性のたとえにも用いられる。
-
黴黒
1072
ばいこく
色が黒い。あかがついて黒い。
-
勦絶
1073
そうぜつ
すっかりほろぼすこと。勦絶。
-
麻痺
1074
まひ
①神経または筋肉の機能が停止したり、低下したりすること。「右足が―して感覚がなくなる」②本来のはたらきができなくなること。「交通が―する」
-
震盪
1075
しんとう
ふるい動かすこと。また、激しくふるえ動くこと。「脳―を起こす」
-
老驥
1076
ろうき
年老いた駿馬シュンメ。年老いた英傑のたとえ。
-
卓犖
1077
たくらく
このうえなく、すぐれていること。
-
霓裳
1078
げいしょう
にじのように美しいもすそ。「裳」は腰から下にまとう衣服。天人の衣。
-
咆哮
1079
ほうこう
猛獣などが、たけりほえること。また、その声。
-
茱萸
1080
しゅゆ
ゴシュユの別称。ミカン科の落葉小高木。中国原産。夏、緑白色の小花をつける。赤褐色の果実は漢方薬として用いる。
-
遨遊
1081
ごうゆう
気ままにあそび楽しむこと。出歩いて世間話などしたりして気ままに過ごすこと。
-
澣衣
1082
かんい
衣服をすすぎあらうこと。また、その衣服。
-
流涎
1083
りゅうぜん
①よだれを流すこと。②あるものを非常に食べたい、欲しいと思うことのたとえ。「―の思いだが、金がなくて買えない」
-
陪冢
1084
ばいちょう
大きな古墳のすぐ近くにあり、従者・近親者を葬ったとされる小さな古墳。
-
誣罔
1085
ふもう
事実を曲げて言うこと。誹謗ヒボウ。
-
黄檗
1086
おうばく
①キハダの別称。またキハダの樹皮からとった染料および生薬。②「黄檗宗」の略。曹洞宗・臨済宗とともに日本三大禅宗の一派。江戸時代、中国、明ミンから渡来した隠元インゲンが京都の万福寺を建てて広めた。
-
撓屈
1087
とうくつ
たわんで曲がること。また、力を加えてしならせること。
-
飯盒
1088
はんごう
アルミニウム製などの携帯できる、炊飯兼用の底の深い弁当箱。野外での煮炊きに便利で、登山やキャンプなどに使われる。
-
僕婢
1089
ぼくひ
召使い。下男下女。僕妾ボクショウ。
-
俚諺
1090
りげん
民間で広く言いならわされてきたことわざ。通俗なことわざ。「負けるが勝ち」など。
-
筮卜
1091
ぜいぼく
めどぎでうらなうことと、亀甲キッコウを焼いてうらなうこと。うらない。
-
幃幔
1092
いまん
まわりを囲んだり、空間を仕切ったりする幕。
-
疥癬
1093
かいせん
疥癬虫の寄生によって起こる感染性の皮膚病。小さい吹き出物ができてひどくかゆい。皮癬ヒゼン。
-
讒謗
1094
ざんぼう
ありもしないことを言ってそしること。「罵詈バリ―」
-
疆域
1095
きょういき
①土地や領土のさかい目。国境。くにざかい。②国境の内側。
-
袒裼
1096
たんせき
上着をぬぎ、肩をあらわすこと。はだぬぎ。
-
神僊
1097
しんせん
神や仙人。俗世をはなれて不老長生の世界にすむ人。神通力をもつ人。仙人。
-
顱頂
1098
ろちょう
頭のてっぺん。かしらのいただき。頭頂。
-
賚予
1099
らいよ
物をたまうこと。与えること。「予」はあたえる意。
-
貂裘
1100
ちょうきゅう
テンの毛皮で作った高貴な人の着る衣服。
-
蝟集
1101
いしゅう
ハリネズミの毛のように、多くの物が一か所にあつまること。「事故現場に見物人が―する」
-
飄零
1102
ひょうれい
①木の葉がひらひらと落ちること。②おちぶれること。うらぶれること。
-
潑剌
1103
はつらつ
生き生きとして、元気のよいさま。「生気―」
-
獰猛
1104
どうもう
性質が荒っぽくたけだけしいこと。また、そのさま。残忍で凶暴なこと。「―な犬」
-
懾服
1105
しょうふく
おそれしたがうこと。おそれひれ伏すこと。「宰相の威厳に―する」
-
翦綵
1106
せんさい
色糸や絹の布を用いて作る造花や細工物。
-
茉莉
1107
まつり
「茉莉花マツリカ」に同じ。モクセイ科の常緑小低木。インド原産。ジャスミンの一種。夏、白色で、芳香がある花をつける。中国では花を乾燥させ、茶の香料とする。マツリ。
-
瓊筵
1108
けいえん
玉のように美しい敷物。転じて、美しく華やかな宴席。
-
寤寐
1109
ごび
目がさめていることと、眠ること。寝てもさめても。
-
橄欖
1110
かんらん
①カンラン科の常緑高木。中国南部原産。花は黄白色、実は楕円ダエン形で蜜ミツづけや塩づけにして食べる。ウオノホネヌキ。②オリ―ブの誤訳。「―油」
-
雲翳
1111
うんえい
くもり。空一面雲におおわれて暗くなること。
-
麾鉞
1112
きえつ
大将のさしず旗と、まさかり。
-
鼾睡
1113
かんすい
いびきをかきながら眠ること。
-
縲紲
1114
るいせつ
罪人として獄に入れられること。縄目にかかること。「―の辱はずかしめ」
-
雑糅
1115
ざつじゅう
雑然と入りまじること。入り乱れること。
-
筌蹄
1116
せんてい
①目的を達成するための方便や手段。②案内。手引き。
-
死歿
1117
しぼつ
死ぬこと。
-
邀撃
1118
ようげき
攻めて来る敵を、むかえ討つこと。「―態勢を整える」
-
溷濁
1119
こんだく
①入り混じってにごること。②乱れること。混乱すること。
-
拈出
1120
ねんしゅつ
①考えなどをひねり出すこと。②金銭などをやりくり算段すること。
-
茴香
1121
ういきょう
セリ科の多年草。南ヨーロッパ原産。独特な芳香がある。夏、枝先に黄色い小花を多数つける。実は香味料・薬用・香油などにする。フェンネル。
-
懶惰
1122
らんだ
おこたること。なまけてぶらぶらしていること。無精なさま。「―な生活を送る」
-
潸潸
1123
さんさん
①涙がはらはらと流れるさま。②雨がぱらぱらと降るさま。
-
軼事
1124
いつじ
世にあまり知られていない、隠れた事実。
-
蔗境
1125
しゃきょう
談話や文章などのだんだんおもしろくなるところ。佳境。「―に入る」
-
嫋嫋
1126
じょうじょう
①しなやかなさま。「―とした乙女」②風がそよそよと吹くようす。「―たる微風」③音声が細く長く続くさま。「―とした余韻」
-
翕合
1127
きゅうごう
合わせ集めること。また、集まること。「諸侯を―する」
-
茘枝
1128
れいし
①ムクロジ科の常緑高木。中国原産。亜熱帯で果樹として栽培。果実はうろこ状の皮でおおわれ、多汁で甘く、食用。ライチー。②「ツルレイシ」の略。ウリ科のつる性一年草。ニガウリ。③レイシガイ科の巻貝。殻はいぼ状の突起があり、①の実に似る。
-
羇寓
1129
きぐう
旅をして宿泊すること。
-
曠古
1130
こうこ
昔から前例のないこと。「―の世界大戦」
-
澎湃
1131
ほうはい
①水の勢いが盛んなさま。「―たる大河の流れ」②物事が盛んに起こるさま。「―として新しい気運が起こる」
-
惆悵
1132
ちゅうちょう
うらみ嘆くこと。残念がり悲しむこと。また、そのさま。
-
梳毛
1133
そもう
ヒツジなど動物の毛をすいて長さをそろえ、縮れを伸ばして平行にそろえること。また、その毛。「―機」
-
膠着
1134
こうちゃく
①にかわでつけたように、しっかりとつくこと。②状況が固定して進展しないこと。「国会が―したまま動かない」
-
敞閑
1135
しょうかん
広くてしずかなさま。
-
嬋娟
1136
せんけん
あでやかで美しいさま。なよなよとして美しいさま。「容姿―とした女性である」
-
痩羸
1137
そうるい
やせて疲れること。やせ衰えること。ひどくやつれること。また、そのさま。
-
杳乎
1138
ようこ
①深くて広いさま。②はるかなさま。遠いさま。
-
匍匐
1139
ほふく
腹ばうこと。また、腹ばいになって進むこと。
-
酣酔
1140
かんすい
酒を飲み、気持ちよく酔うこと。また、すっかり酒に酔うこと。
-
癰疽
1141
ようそ
悪性で危険なできもの。
-
微恙
1142
びよう
軽い病気。気分が少しすぐれないこと。「―で臥ふせる」
-
軒輊
1143
けんち
上がり下がり。軽重。高低。優劣。「ものの―を論ずる」
-
胡笳
1144
こか
①中国、北方の異民族がアシの葉で作った笛。あしぶえ。②雅楽に用いられる篳篥ヒチリキの別称。
-
島嶼
1145
とうしょ
いくつかの島。島々。「南太平洋の―群」
-
艱難
1146
かんなん
困難に出あい、悩み苦しむこと。難儀。「天歩―」 「―に打ち勝つ」
-
窈窕
1147
ようちょう
奥ゆかしく上品なさま。美しくしとやかなさま。「―たる淑女が居並ぶ」
-
帑幣
1148
どへい
かねぐらにある金銀。
-
棕櫚
1149
しゅろ
ヤシ科の常緑高木。枝はなく、幹の頂上に長い柄を持ち深く裂けた大きな葉を放射状につける。初夏、黄色の小花を多数つけ、球形の実を結ぶ。幹は建材に、幹の毛で縄やほうきなどを作る。
-
雉兎
1150
ちと
キジとウサギ。また、それらを捕らえる猟師。
-
瀉痢
1151
しゃり
腹をくだすこと。下痢。
-
糧餉
1152
りょうしょう
食糧。特に、軍隊が行軍するときの食糧。
-
鶉衣
1153
じゅんい
つぎはぎだらけのみすぼらしい着物。弊衣。うずらごろも。うずらぎぬ。
-
蕭寥
1154
しょうりょう
もの静かで、寒々しいようす。
-
悚然
1155
しょうぜん
おそれてぞっとするさま。びくびくして身がすくむさま。「―として身の毛がよだつ」
-
来寇
1156
らいこう
外国から敵が攻めこんでくること。外敵の襲来。「元ゲンの―」
-
羚羊
1157
れいよう
ウシ科の哺乳ホニュウ動物のうち、シカに似た体形のものの総称。アフリカ・インド・モンゴルなどの乾燥した草原にすむ。あしが細く、走るのが速い。日本ではカモシカと混同されてきたが、別種。
-
倥偬
1158
こうそう
あわただしいさま。いそがしいさま。せわしないさま。
-
宸襟
1159
しんきん
天子の心。
-
根柢
1160
こんてい
物事が成りたつ土台となるもの。根拠。「彼の理論は―からくつがえされた」
-
薜蘿
1161
へいら
①つる草。かずら。「薜」も「蘿」もつる性の植物の意。②隠者の衣服。また、その住居。
-
孱弱
1162
せんじゃく
小さくかよわいこと。ひよわなこと。「―な体付き」
-
凜冽
1163
りんれつ
寒気が厳しく身にしみ入るさま。
-
冱寒
1164
ごかん
こおりつくほどの厳しい寒さ。極寒。「深山幽谷にして―の地」
-
驍名
1165
ぎょうめい
強いという評判。武術に秀でているという名声。「―を馳はせる」
-
耄碌
1166
もうろく
年老いて心身のはたらきがにぶること。「―するにはまだ早い」
-
敬虔
1167
けいけん
うやまい深くつつしむこと。特に、神仏にうやまい仕えるさまにいうことが多い。「―な信徒」
-
牴牾
1168
ていご
うまくかみ合わないこと。互いに、くいちがうこと。
-
煌煌
1169
こうこう
きらびやかにかがやくさま。きらきら光ること。「―とライトを浴びる」
-
瑪瑙
1170
めのう
石英セキエイなどの結晶の混合物。紅・緑・白などの美しいしま模様があり、装飾品などに用いられる。「―細工」
-
告愬
1171
こくそ
事情を申し述べ、訴えを出すこと。
-
閨秀
1172
けいしゅう
学問や芸術にすぐれた女性。「―作家」
-
枌楡
1173
ふんゆ
①ニレの木。②神聖な場所。神社。③郷里。「―同契(郷里が同じであること)」
-
熔笵
1174
ようはん
鋳型の考古学上の呼称。
-
一簣
1175
いっき
石や土を運ぶための竹やわらで編んだかご一つ。また、それに一杯分のわずかな土。「簣」は、もっこ・あじかの意。「―の功(仕事を完成する最後の努力)」
-
晦暝
1176
かいめい
くらいこと。まっくらになること。くらやみ。「天地―」
-
艤装
1177
ぎそう
船の完成後、航海に必要な装備を取り付けて就航の準備をすること。また、その装備。ふなよそい。
-
詼諧
1178
かいかい
おどけること。たわむれ。冗談。
-
梟雄
1179
きょうゆう
勇ましく強いが、残忍な人物。「乱世の―と称せられた」
-
遒勁
1180
しゅうけい
絵画や文章を書くときの筆の運びが力強いこと。
-
諫諍
1181
かんそう
面と向かって、主君をいさめること。争ってまでいさめること。
-
封緘
1182
ふうかん
手紙などに封をして、とじること。「―紙を貼はる」
-
碑碣
1183
ひけつ
事跡や業績を記念し、後世に伝えるために文章を刻んで建てた石。また、その文章。石碑。「碑いしぶみ」に同じ。
-
綺羅
1184
きら
①あやぎぬと、薄ぎぬ。転じて、美しい衣服。また、それを身につけた人。「―をまとう」②華やかに着飾るさま。また、栄華をきわめるさま。
-
東瀛
1185
とうえい
①東のほうの海。東海。②日本。
-
経綸
1186
けいりん
国家を治め整えること。また、その施策。「―の才」
-
羈軛
1187
きやく
牛馬をつなぎとめる道具。転じて、自由を制限すること。「旧社会の―を打破する」
-
厭飫
1188
えんよ
①食べ飽きる。また、十分に満足する。②愛想を尽かす。うんざりする。
-
剿滅
1189
そうめつ
すっかりほろぼすこと。「敵を―する」
-
甎全
1190
せんぜん
世に尽くすこともなく、いたずらに生き長らえること。
-
憫察
1191
びんさつ
①あわれみ思いやること。②相手が自分を察してくれることの尊敬語。「どうぞ御―ください」
-
瘴癘
1192
しょうれい
湿度の高い熱帯などの気候や風土で起こるマラリアなどの熱病。
-
操觚
1193
そうこ
詩文を作ること。文筆を仕事とすること。
-
螳螂
1194
とうろう
カマキリの漢名。
-
袱紗
1195
ふくさ
①絹などの小形のふろしき。進物などの上に掛ける。②茶の湯で、茶器をふいたり茶碗チャワンを受けたりするのに使う絹布。
-
堙滅
1196
いんめつ
うずもれてなくなること。ほろびること。また、消えてなくなること。
-
芸閣
1197
うんかく
書庫。また、書斎。
-
扼喉
1198
やくこう
①のどをしめつけること。②急所をおさえて、相手の死命を制すること。
-
顚沛
1200
てんぱい
①つまずき倒れる。②短い間。とっさの間。
-
蘚苔
1201
せんたい
コケ植物。
-
斃仆
1202
へいふ
たおれて死ぬこと。のたれじに。「飢えて―する」
-
醴泉
1203
れいせん
甘味のある水がわく泉。味の良い泉。中国で、太平の世にわいたという。
-
簫鼓
1204
しょうこ
ふえと太鼓。
-
豁達
1205
かったつ
心が広く、物事にこだわらないようす。「自由―な気質」
-
蓬艾
1206
ほうがい
①よもぎ。キク科の多年草。もちぐさ。「蓬矢」②物の乱れているさま。「蓬髪」
-
鷓鴣
1207
しゃこ
キジ科の鳥のうち、ウズラより大きくキジより小さいものの呼称。アフリカ・西南アジアなどにすむ。尾が短く、茶褐色の地に、白い斑点ハンテンがある。
-
蠡測
1208
れいそく
見識の狭いことのたとえ。小さな蠡ひさごで海水の量をはかること。「管を以もって天を窺うかがい蠡を以て海を測る」から。〈東方朔トウボウサクの文〉
-
躊躇
1209
ちゅうちょ
決心がつかず迷うこと。ぐずぐずと、ためらうこと。「―なく実行に移す」
-
佯狂
1210
ようきょう
発狂したふりをすること。また、その人。
-
泥濘
1211
でいねい
雨や雪のあとで、地面がどろどろになっているところ。「―に足を取られる」
-
急霰
1212
きゅうさん
急に降り出すあられ。また、その音。「―のごとき拍手」
-
夾雑
1213
きょうざつ
いろいろなものが混じること。混合すること。「―物」
-
搗精
1214
とうせい
玄米をついて白くすること。
-
蒟蒻
1215
こんにゃく
①サトイモ科の多年草。インドシナ原産で、食用に栽培。地下茎から太く長い葉柄を一本出し、羽状の葉をつける。地下茎は大きな球形。②①の地下茎を粉にしたものを加工し、固めた食品。
-
袂別
1216
べいべつ
たもとを分かつこと。別れること。「長年の盟友と―する」
-
茣蓙
1217
ござ
イグサで編んだ敷物。うすべり。
-
瘧疾
1218
ぎゃくしつ
一定の周期で発熱し、強い悪寒を伴う病気。マラリア性の熱病。わらわやみ。[▲瘧]おこり
-
烝民
1219
じょうみん
多くの人民。庶民。万民。
-
姙娠
1220
にんしん
胎児を宿すこと。子をみごもること。懐妊。
-
覿面
1221
てきめん
効果や報いが、すぐに現れるさま。「天罰―」 「この薬は―にきく」
-
輀車
1222
じしゃ
高貴な人の葬儀で棺ひつぎをのせて運ぶ車。
-
熾烈
1223
しれつ
火勢が強いように、勢いが激しくさかんなこと。また、そのさま。「争いは―をきわめた」
-
膂力
1224
りょりょく
背骨の力。筋肉の力。また、体力。
-
喀痰
1225
かくたん
たんをはくこと。また、はき出したたん。「―検査」
-
犲狼
1226
さいろう
ヤマイヌとオオカミ。転じて、欲深く無慈悲な人のたとえ。
-
戛然
1227
かつぜん
金石など硬い物が触れ合うときの高く鋭い音。また、そのようす。
-
鴆毒
1228
ちんどく
①鴆という毒鳥の羽にある猛毒。また、その羽を酒に浸して得た毒物。②猛毒。非常な害毒。
-
嶮峻
1229
けんしゅん
山が高くけわしいこと。また、その場所。
-
七竅
1230
しちきょう
人の頭部にある七つの穴。目・耳・鼻の各二つと口。
-
痳病
1231
りんびょう
痳菌により感染し、尿道などに炎症を起こす性病。表記「淋病」とも書く。
-
爬搔
1233
はそう
つめでかくこと。
-
咄嗟
1234
とっさ
一瞬のこと。短い時間。「―の機転で救われた」 「―に身をかわした」
-
蜑戸
1235
たんこ
あまの住む家。
-
誑惑
1236
きょうわく
人を欺あざむいてまどわすこと。うそを言ってまどわすこと。
-
巨擘
1237
きょはく
①親指。②集団の中で、特に目立ってすぐれた人。かしらの人。
-
蘊藉
1238
うんしゃ
気持ちが広くおだやかなさま。余裕のあるさま。
-
蟻聚
1239
ぎしゅう
アリが群がるように集まること。
-
謫徙
1240
たくし
罪によって辺境の地に移されること。
-
咨詢
1241
しじゅん
①相談すること。とうこと。②他の機関の意見を求め、参考にすること。
-
鉛槧
1242
えんざん
詩や文章を書くこと。
-
大旆
1243
たいはい
①太陽・月と昇竜・降竜を描いた大きなはた。昔、中国で天子や将軍が用いた。②堂々とした大きな旗印。
-
葷羶
1244
くんせん
ニラ・ニンニクなどくさいにおいの野菜と、なまぐさい肉。
-
癆咳
1245
ろうがい
肺結核の昔の言い方。漢方での名。
-
嫩緑
1246
どんりょく
芽生えたばかりの若葉の緑。
-
舒暢
1247
じょちょう
心をゆるやかにすること。心をのびのびさせること。
-
衍義
1248
えんぎ
意味をおし広めて詳しく説明すること。また、その説明されたもの。
-
直截
1249
ちょくせつ
①ただちに裁決すること。②まわりくどくないこと。
-
面皰
1250
めんぽう
思春期に多くできる吹き出物。毛穴に皮脂がつまってできる。
-
瑟瑟
1251
しつしつ
①風が冷たく寂しげに吹くさま。②波の立つさま。
-
僭越
1252
せんえつ
身分・分限を越え、出過ぎること。「―な態度」 「―ですが」
-
忿懣
1253
ふんまん
いきどおり、心中にわだかまること。腹立たしく、もだえること。「―やる方ない」
-
麋鹿
1254
びろく
①大形のシカ(麋)とシカ(鹿)。②田舎びて野卑なこと。下品で卑しいたとえ。
-
腫瘤
1255
しゅりゅう
はれもの。こぶ。「―摘出」
-
眼瞼
1256
がんけん
眼球の上下をおおい、開閉する部分。まぶた。
-
蘭麝
1257
らんじゃ
ランの花の香りと麝香ジャコウの香り。転じて、よい香り。
-
搔癢
1258
そうよう
かゆいところをかくこと。
-
戎狄
1259
じゅうてき
野蛮な国の人民。
-
擠排
1260
せいはい
おしのけること。おしだすこと。また、おしひらくこと。
-
几案
1261
きあん
机つくえ。文書などをのせる台。「几」 「案」ともに机の意。
-
倨傲
1262
きょごう
おごりたかぶること。威張って気ままであること。
-
突兀
1263
とっこつ
岩や山が険しくそびえるさま。「奇岩―」
-
灰燼
1264
かいじん
灰と燃えかす。「―に帰キす(すべてあとかたもなくなる)」
-
孑然
1278
けつぜん/げつぜん
孤独なさま。孤立しているさま。ひとりぼっち。
-
桔槔
1279
きっこう/けっこう
横木の端につけた重りを利用して他方の端のつるべをはね上げ、井戸水をくみ上げる装置。はねつるべ。
-
粗鬆
1280
そしょう/そそう
おおざっぱであらいこと。きめがあらく、ざらざらしていること。
-
寂寞
1281
せきばく/じゃくまく
①ひっそりとしてもの静かなさま。「―たる世界」②心が満たされず、ものさびしいさま。「―の情」
-
芟除
1282
さんじょ/せんじょ
雑草などを取り除くこと。
-
貧窶
1283
ひんく/ひんる
まずしさのためにやつれること。
-
堡塁
1284
ほうるい/ほるい
土や石を積み重ね、敵を防ぐために造った陣地。城砦ジョウサイ。「―を築く」「堡とりで」に同じ。
-
蛇蝎
1285
だかつ/じゃかつ
ヘビとサソリ。人がひどく恐れ、嫌うもののたとえ。「―のごとく恐れられる」
-
潺湲
1286
せんかん/せんえん
①水がさらさらと流れるさま。また、その音。②涙の流れるさま。さめざめ。
-
纐纈
1287
こうけち/こうけつ
奈良時代に行われた絞り染めの名で、布を縫いしばって染料にひたす染色技法。インドから中国を経て日本に伝来した。
-
幢幡
1288
どうばん/とうはん
仏仏堂に飾るはた。装飾のついた竿さおに長い布をたらしたもの。
-
薔薇
1289
しょうび/そうび
バラ科のつる性または直立低木の総称。世界各地で観賞用に栽培され、品種も多い。幹や枝にとげがあり、香気のある美しい花をつける。
-
佇立
1290
ちょりつ/ちょりゅう
じっとその場にたたずむこと。しばらくの間立っていること。
-
瞋恚
1291
しんい/しんに
①はげしく怒ること。「―の炎」②仏貪欲トンヨク・愚痴とともに三毒の一つ。自分の心に反するものをはげしく怒り、恨むこと。
-
開闔
1292
かいこう/かいごう
①開くことと閉じること。「五寸の鍵―を制す」〈『淮南子エナンジ』〉②平安時代以降、書物の出納や文書を扱った役人。
-
呪詛
1293
じゅそ/ずそ
特定の人に災いがふりかかるように神仏に祈願すること。のろい。「怨敵オンテキを―する」
-
蕪穢
1294
ぶあい/ぶわい
土があれて、雑草が生い茂ること。
-
阿媽
1295
あも/あま
東南アジア・中国などで、外国人に雇われている現地の女性。
-
喞筒
1296
しょくとう/そくとう
圧力の働きで、液体などを吸い上げたり押し上げたりする機械。
-
芻蕘
1297
すうじょう/すうぎょう
草を刈る人ときこり。転じて、低い身分の人。庶民。「―に詢はかる」〈『詩経』〉
-
齷齪
1298
あくせく/あくさく
心にゆとりをもてず、目先のことだけに追われてせわしなく物事を行うさま。「二年間、終始―していた」
-
鉗口
1299
かんこう/けんこう
①口をかたく閉じてものを言わないこと。②ある事柄を口にするのを禁じること。「―令を敷く」
-
贏輸
1300
えいしゅ/えいゆ
勝ちと負け。
-
草鞋
1301
そうあい/そうかい
わらで編んだはき物。草履に似るが、足首にひもを巻きつけてはく。「―をはく(旅に出る)」
-
公廨
1302
くがい/くげ
①役所。また、その建物。②政府の所有物。役所の費用・物品・田地など。「―田」
-
猩猩
1303
しょうじょう/せいせい
①オランウータンの別称。②中国の想像上の動物。サルに似るが人のような顔と足をもち、人の言葉を理解し、酒を好み顔が赤い。③大酒飲み。/犬のほえる声。
-
鑷子
1304
じょうし/せっし
小さいものをはさむ金属製の器具。ピンセット。
-
頡頏
1305
けっこう/きっこう
①鳥が飛び上がり、また飛び降りること。②張り合うこと。人に屈しないこと。「勢力が―する」
-
嚥下
1306
えんか/えんげ
のみこむこと。「丸薬を―する」
-
蛇蠍
1307
だかつ/じゃかつ
ヘビとサソリ。人がひどく恐れ、嫌うもののたとえ。「―のごとく恐れられる」
-
檳榔
1308
びんろう/びろう
ビンロウジュの別称。/ ヤシ科の常緑高木。九州以南の海岸付近に自生。葉は大きな円形で多数の深い切れこみがあり、シュロに似る。笠かさやうちわなどに利用。表記「蒲葵」とも書く。
-
偈頌
1309
げじゅ/げしょう
仏韻文体の経文。また、仏教の教えを詩の形式で表したもの。偈頌ゲジュ。「偈ゲ」に同じ。
-
隧道
1310
ずいどう/すいどう
山腹・海底・地下を掘り抜いた道。トンネル。
-
祓除
1311
ふつじょ/ばつじょ
災いを除き、けがれをはらうこと。また、その儀式。
-
焙烙
1312
ほうろく/ほうらく
平たい素焼きの土なべ。豆などを煎いったり、魚・マツタケなどを蒸し焼きにするのに使う。「―千に槌つち一つ」
-
譎詐
1313
けっさ/きっさ
いつわりあざむくこと。「暴力及び―の排斥を訴える」
-
欸乃
1314
あいだい/あいない
①船頭のかけ声。また、櫓ろのきしむ音。②舟歌。③きこりの歌。
-
徼幸
1315
きょうこう/ぎょうこう
まぐれ当たりの幸福を求めること。また、その幸福。こぼれざいわい。「死を免れたのは―だった」
-
親炙
1316
しんしゃ/しんせき
その人に親しく接して影響を受け、感化されること。「炙」は、教化・感化する意。〈『孟子モウシ』〉
-
甦生
1317
そせい/こうせい
よみがえること。息を吹き返すこと。「奇跡的に―した」
-
簇簇
1318
そうそう/ぞくぞく
集まり群がるさま。
-
孶孶
1319
しし/じじ
物事に熱心に励むさま。「―勉学にいそしむ」
-
蛟竜
1320
こうりょう/こうりゅう
①古代中国の想像上の動物。水中にすみ、雲や雨に乗じて天に昇りつめて竜となるとされる。②時を得ず、実力を発揮できない英雄・豪傑のたとえ。
-
須臾
1321
しゅゆ/すゆ
しばらく。少しの間。寸刻。「―も忘れず」 「―にして鳴りやむ」
-
黼黻
1322
ふふつ/ほふつ
①古代の天子の礼服のぬいとり。②美しい文章のたとえ。③天子を助けること。
-
廝丁
1323
してい/しちょう
律令リツリョウ制で中央官庁や貴人の家の雑役に従事した者のうち、炊事役の者。
-
仁祠
1324
じんし/にんし
①寺院。仏寺。②小さい神社。
-
箕箒
1325
きそう/きしゅう
ちりとりと、ほうき。また、掃除すること。
-
蟯虫
1326
ぎょうちゅう/じょうちゅう
ギョウチュウ科の線虫。体は白く形は先端のとがった線状で、体長は約一センチメートル。人の肛門コウモンの周辺に産卵し、小腸や盲腸などに寄生する。
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攪拌
1327
かくはん/こうはん
かきまわすこと。かきまぜること。「―機」
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亢竜
1328
こうりょう/こうりゅう
天高くのぼりつめた竜。
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儕輩
1329
さいはい/せいはい
同じ仲間。ともがら。同類。
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磔刑
1330
たくけい/たっけい
体をひきさいて殺す刑。また、はりつけの刑。はりつけ。
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箚記
1331
さっき/とうき
読書して得た感想や考えなどを、随時しるしたもの。随想録。
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烏鵲
1332
うじゃく/うしゃく
①カササギ。②カササギとカラス。
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怪訝
1333
かいが/けげん
理由・事情がわからず合点がいかないこと。あやしみ、いぶかしく思うこと。「―な面持ち」 「―な顔をする」
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紊乱
1334
ぶんらん/びんらん
秩序・規律・道徳などがみだれること。また、みだすこと。「風紀の―が顕著だ」
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惘然
1335
ぼうぜん/もうぜん
①驚いてあっけにとられるさま。②気が抜けてぼんやりするさま。
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挂冠
1336
けいかん/かいかん
冠を脱いで柱などにかける意から、官を去り職を辞すること。
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箜篌
1337
こうこう/くご
弦楽器の一つ。琴に似た横に置くものと、ハープに似た竪たてのものとがあり、ともに両手でかき鳴らす。奈良時代に百済くだらを経て伝来した。正倉院に残る。
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熱鬧
1338
ねっとう/ねつどう
多数の人で混雑し、騒がしいこと。
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逆睹
1339
ぎゃくと/げきと
あらかじめ見通しをつけること。「―しがたい結末」
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皎月
1340
こうげつ/きょうげつ
白く澄みきって輝く月。明るい月。
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篡弑
1341
さんし/さんしい
君主を殺害して、地位を横どりすること。
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垢膩
1342
こうじ/くに
あか・汗・あぶらのよごれ。
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顴骨
1343
けんこつ/かんこつ
両ほおの上部、目の斜め下にある骨。頰骨ほおぼね・キョウコツ。
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呶呶
1344
どど/どうどう
くどくど言うこと。やかましく言うこと。また、そのさま。「―を要しない」
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貪婪
1345
どんらん/とんらん/たんらん
非常に欲が深いこと。
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鞠躬
1346
きっきゅう/きくきゅう
体をかがめて謹しみ、尊敬の気持を示すこと。
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捫着
1347
もんちゃく/もんじゃく
①手でひねりまわすこと。②もつれること。もめごと。紛争。「ひと―あった」
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掉尾
1348
とうび/ちょうび
①物事や文章の終わりの勢いがよいこと。また、そのさま。「―の勇を奮う」②終わり。「オリンピックの―を飾る」
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蹉跎
1349
さだ/さた
①つまずいて転ぶさま。②ぐずぐずして時機を失うこと。③不遇なこと。落ちぶれること。
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傴僂
1350
うる/うろう
背骨が弓なりにまがって、前かがみになる病気。また、その病気の人。
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鏤骨
1351
るこつ/ろうこつ
骨にきざみこむほど、非常に苦心したり努力したりすること。
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洶湧
1352
きょうゆう/きょうよう
水が勢いよくわき出るさま。波がわき立つ音。また、そのさま。
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苹果
1353
へいか/ひょうか
リンゴの果実。
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驪竜
1354
りりょう/りりゅう
黒色の竜。「―頷下ガンカの珠たま(危険を冒さなければ得られないもののたとえ)」
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憐愍
1355
れんびん/れんみん
あわれむこと。かわいそうに思うこと。「―の情をもよおす」
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田麩
1356
でんぶ/でんぷ
タイ・タラなどの魚肉を蒸して細かくほぐし、醬油ショウユ・砂糖などで味をつけて炒いった食品。
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滌蕩
1357
できとう/てきとう
汚れや穢けがれを、あらい落とすこと。
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箕帚
1358
きそう/きしゅう
ちりとりと、ほうき。また、掃除すること。
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枸杞
1359
くこ/こうき
ナス科の落葉小低木。夏、淡紫色の花が咲き、赤い実を結ぶ。若葉は食用。実は薬用。
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懺悔
1360
ざんげ/さんげ
過去に犯した罪を後悔して、神や人に告白すること。
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捏造
1361
ねつぞう/でつぞう
事実でないことを事実らしく作ること。「―記事を掲載された」
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