去来抄
暗記
みやむら
2025年02月01日
カード9
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『1』は「2」時代中期の元禄未期に執筆されたとされる。筆者は「3」の門弟である「 4」である。「3」の高弟十人を特に「5」(宝井其角、服部嵐雪、 向井去来、内藤文草、森川許六、杉山杉風、各務支考、立花北枝、志太野坡、越智越人)と呼ぶ。「3」 の俳諧のことを「6」俳諧とも呼ぶが、その作法、方式、あるいは精神を知る上で『1』は貴重な文献である。
1 去来抄
2 江戸
3 松尾芭蕉
4 向井去来
5 蕉門十哲
6 蕉風
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「1」は「岩鼻や」から始まる句を詠み、これをよりよい旬にするために何度も吟味する、つまり「2 」するために先師「3」に教えを請うているのが本文である。
下の句「月の客」を「4」は「月の猿」の方がよいと批評したそうである。「4」の主張は古来よりある月と猿の組合せを想起してのものであったと考えられ、間違った評論ではなく、筋の通ったものといえる。身分不相応な夢や目標を立てて、結局実現できずに己を滅ぼすという意味の四字熟語「5」も月と猿が組み合わされている。山の上で猿が月に向かって吠えている情景は珍しくはなかったのであろう。
1 向井去来
2 推敲
3 松尾芭蕉
4 浜田酒堂
5 猿猴捉月
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ただ「1」はそれでもやはり「月の客」の方がよいと思っており、その点を先師に伺うのである。先師はまず「1」に作ったときの意図を確認する。「1」は月の明るい夜に、俳句のことを考えながら山野を歩いていると、鼻のように突き出た岩の上に、同じように月を眺め、おそらく俳句を案じている「2」を見つけた様子を詠んだという。静かな夜の岩山に俳句に没頭する二人の風流人という情景を「1」はイメージしている。
1 向井去来
2 風流人
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しかし、先師は「月の客」は「1」のこととして「2」に向かって「3」、すなわち自ら語りかけて名のっているとした方がよいとアドバイスをする。この解釈と比べると私の解釈は二、三等劣るものであり、先師の解釈を取り入れればさらに風だに徹した人物になれるのだろうと「4」は反省している。
1 自分
2 月
3 自己紹介
4 向井去来
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文字の異同だけではなく、むしろ使う文字は変えず、その背後にある「1」にまで議論している。ただの騒がしいだけの「2」ではなく、互いの主張に誇りを持つ、正に「3」の議論が師匠と弟子との間に行われているのである。わずか十七文字で表現する俳諧であり、何気なく置かれた語句のように見えるが、実はこれほどまでに考え抜かれて創作された語句なのである。
1 シチュエーション
2 喧喧囂囂
3 侃侃諤諤
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「1」の代表作「2」は門弟の「3」を携えて奥州・北陸道を巡った紀行文である。「3」を「4」に加える場合もある。「2」以外にも旅をして、そこで詠んだ俳句を文集にした紀行文があり、東海道を西に巡り、三重、奈良、大阪、東山道に入り今後は東に岐阜、愛知、山梨、東京と巡る『5』や本文中にもある「6』はまた東海道を西に向かって伊勢神宮
に参拝し、京都に向かったときの紀行文である。「1」は旅中に死んでいる。故郷の伊賀に向かい、門人を訪ねるがそこで倒れそのまま息を引き取った。その病床中に詠んだ「7 」が辞世の句となった。
1 松尾芭蕉
2 奥の細道
3 河合曽良
4 蕉門十哲
5 野ざらし紀行
6 笈の小文
7 旅に病んで夢は枯野をかけ廻る
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江戸三代俳人
松尾芭蕉以外の二人を答えろ
小林一茶
与謝蕪村
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松尾芭蕉の故郷はどこか
伊賀
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貞門を作った人
松永貞徳
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