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双極Ⅰ型障害の発症年齢はうつ病より低いか高いか
低い
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双極1型障害の混合性エピソードは男性女性どちらが多いか
女性。女性患者は急速交代型や混合性の状態になりやすい
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双極1型障害の発症のうち半数がうつ病相で始まる
× 70%前後がうつ病層で始まる
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双極1型障害で10回以上の病相を経験する患者は全体の何%程度か
40%程度
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双極2型障害の自殺期との頻度は5%と低い
× 1/3が自殺企図歴を認める 双極1型より多い
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双極性障害の家族歴がある人は双極性障害の発症率は何倍か
10倍
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双極性障害を持つ人の自殺の危険率は一般の何倍か
15倍
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高齢者で双極1型障害を発症することは稀である
○
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双極性障害について、青年期の躁病では反社会性人格障害と誤診される
○ 反社会性人格障害や統合失調症と誤診されることがある
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双極1型障害と2型障害の障害有病率
1型:1%(SZと同じ) 2型:0.5%
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双極2型障害で最も鑑別にあげるべき疾患
境界性パーソナリティ障害 両者とも 繰り返す気分障害により混乱した生活を送る
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双極性障害で躁病相のみ呈するのは何%程度か
10~20% うつ病で発症するのは70%
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双極性障害のうち急速交代型は何%程度か
10%
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MDIにおいて鬱病相で始まる割合は男女どちらが多いか
同じ
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MDIにおいて5回目の病相以降は病相間の間隔は不規則になる
5回目以降は6−9ヶ月で安定化することが多い
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初回にうつ病と診断された後、MDIに将来的に診断が変更となるのは何%程度か
10%
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双極性障害の予後不良因子4つ
男性 病前の不安定な職歴、アルコール依存、精神病性の特徴
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双極性障害の予後良好な因子2つ
躁病エピソードが短いこと、発症が遅いこと
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MDIに対するオランザピンの妊婦への安全性は適応医薬品の中で最も高い
× 妊娠糖尿病のリスクが高くなるため注意が必要である。
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MDIの維持期で妊娠が判明した場合は、内服中の気分安定薬は速やかに中止するのが原則である
× 妊娠が判明してもMDIでは精神症状の安定化のために原則として薬剤を継続する
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MDIの死因の第1位は自殺である
○
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三環系抗うつ薬で頻度が低い副作用
嘔気 (SSRIやSNRIで多い)
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三環系抗うつ薬ではむずむず脚症候群が起こりやすい
○
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セロトニン5ーHT3受容体遮断作用を有する抗うつ薬
ボルチオキセチン、ミルタザピン、ミアンセリン セロトニン3受容体遮断によりセロトニン再取り込み阻害作用がある
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CYP阻害作用を有さない抗うつ薬
ミルナシプラン
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CYP1A2を強く阻害する抗うつ薬
フルボキサミン
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うつ病についてSSRIが奏功しなかった場合の治療は何を行うか。無反応と部分反応に分けて
無反応の場合は抗うつ薬の変更を。部分反応にとどまる場合は増強療法を行う
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高齢者にSSRIを使用する際に注意する副作用2つ
消化管出血、転倒
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高齢者のうつ病では過眠が多い
× 若年のうつ病で多く見られる
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高齢者のうつ病の特徴4つ
①不安焦燥が強い ②心気的になりやすい ③貧困・罪業妄想、心気・被害妄想を認めやすい ④脳血管性病変を伴うことが多い
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高齢者のうつ病における画像所見で最も広く認められるのは何か
皮質下高信号領域の増加 3年間の白質高信号の増加と3年後のうつ病発症との関連が報告されている
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尿閉の患者に禁忌の抗うつ薬2つ
クロミプラミン、ミルナシプラン (尿閉プラプラと覚える)
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うつ病の薬物治療に際して、十分量に増やして8週を目処に反応がなければ薬物を変更する
× 治療開始の4〜8週で判断する
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SSRI非反応例では、他のSSRIとSSRI以外の薬剤の変更はどちらが良いか
有意さは認めない。
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SSRIで体重増加を引き起こすのはどのくらいの割合か
1/3 新陳代謝機能の変化や食欲増進機能などによる
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SSRIで血糖を急激に下げることがある
○薬理学的作用は不明
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中止後症候群を生じやすい薬剤2つ
半減期の短いパロキセチン(21時間)やフルボキサミン(15時間)
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SSRIは、2〜3%の頻度で痙攣を誘発する
× 0.1〜0.2%
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けいれん発作出現の危険性が高い抗うつ薬3つ
クロミプラミン、アモキサピン、マプロチリン (痙攣は黒いプロアマ)
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ワルファリンの抗凝固作用を増強させる薬は
パロキセチン フルボキサミン
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ベンゾジアゼピンの鎮静作用を増強させる薬剤
ミルタザピン
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ベンラファキシン(イフェクサー)の有名な副作用
精力減退
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リチウムと併用するとセロトニン症候群を引き起こす可能性がある薬剤2つ
SSRI,MAO阻害薬 (併用禁忌ではない)
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パロキセチンと併用するとセロトニン症候群を引き起こす薬剤
セレギリン(MAO阻害薬):併用禁忌
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デュロキセチンと併用すると出血傾向が増強する薬
非定型抗精神病薬
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デュロキセチンは血糖値やHbA1cを上昇させる
○ 血糖値のモニタリングが勧められる
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催奇形性が最も問題となる抗うつ薬
パロキセチン(禁忌ではない)
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軽症うつ病の抗うつ薬の選択は忍容性の問題から検討することが推奨されている
○ 軽症うつ病では抗うつ薬の薬剤間における治療効果の差はわずかであり、忍容性の面からの薬剤選択が推奨される
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中等症うつ病では抗うつ薬の治療判定はどうやって行うか
抗うつ薬を十分量まで増量し、その後通常より4週間程度を目安にして効果判定をおこなう
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うつ病患者でパーソナリティ障害を併存している場合に気をつけること
アクチベーションを避けるために安易な抗うつ薬の使用は避ける
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エスタシロプラムはいかなるCYP酵素も阻害しない
× CYP2D6を阻害する
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フルボキサミンはアルプラゾラムの半減期を伸ばす
○ フルボキサミンはアルプラゾラムやトリアゾラム、ジアゼパムの半減期を伸ばすため併用すべきではない
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フルボキサミンと併用禁忌の薬
ラメルテオン CYP1A2阻害のため血中濃度が上昇する (クロザピンも血中濃度をあげるが禁忌ではない)
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フルボキサミンの半減期
15時間
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CYP1A2を最も強く阻害するSSR I
フルボキサミン
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パキシルの半減期
21時間
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CYP2D6を強く阻害するSSRI
パロキセチン
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緑内装に禁忌の抗うつ薬を2つ
アモキサピン、クロミプラニン
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パニック障害にも保険適応を有する抗うつ薬2つ
パロキセチン、セルトラリン
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うつ病で自殺危険率が高いのは男性、女性、どちらか
男性
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自殺で多いのは若年者か高齢者か
高齢者
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気分障害の自殺率を低下させるとする最も多くのエビデンスがある薬剤は何か
炭酸リチウム
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混合性特徴を示すうつ病エピソードとは何か
DSM -5において、うつ病エピソードに躁病あるいは軽躁あるいは躁病エピソードの診断基準を満たさない躁状態が3つ以上合わさった時に「混合性特徴を有する」と特定することになった。
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混合性特徴を示すうつ病エピソードは自殺リスクが高いか低いか
高い
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混合性特徴を示すうつ病エピソードは認知症を発症しやすい
×
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混合性特徴を示すうつ病エピソードは精神病病症状を呈しやすい
×
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混合性特徴を示すうつ病エピソードは双極性障害に移行しやすい
○
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混合性特徴を示すうつ病エピソードは概日リズム睡眠障害を合併しやすい
×まだ明らかではない
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(参)混合性特徴を示すうつ病エピソードのその他の特徴
双極性障害の家族歴が多い、抗うつ薬で躁転しやすいなど
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うつ病とMDIの鑑別で重要な気質
メランコリー親和型(うつ病)循環気質(MDI)
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メランコリー親和型とは
メランコリー親和型性格の方は、真面目、几帳面、勤勉、融通がきかない、秩序に従順、完璧主義。 このため、柔軟性にかけ、なかなか人に頼ることができず、挫折などに弱い傾向があるといえます。
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循環気質とは
循環性気質の人の特徴は、社交的、善良、親切、人情味、ユーモア、活発、明朗。 簡単に言うと、明るく社交的で、世話好きで友人も多く、現実的で柔軟な方だと言えるでしょう。
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うつ病と双極性うつ病・MDIの鑑別で、年齢はどちらが高い傾向にあるか
早期発症(25歳未満)が双極性うつ病の特徴
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うつ病と双極性うつ病・MDIの鑑別で、第一度親族の家族歴はどちらの特徴か
MDI
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(単極性)うつ病と双極性うつ病・MDIの鑑別で、過眠が多いのはどちらか
双極性うつ病、MDI
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双極性うつ病と、単極性うつ病で、双極性うつ病を疑う症状
双極性障害の家族歴、元々活発である、気分の波がある、★精神運動性の抑制、精神病症状、若年発症(25歳以下)、5回以上の抑うつ病相の再発がある 食欲亢進、非定型うつ病像、過眠、精神病症状
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双極性うつ病と、単極性うつ病で、単極性うつ病を疑う症状
身体的愁訴や、6か月以上の罹病期間
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SSRIの有害反応について、情動鈍麻を生じる
○ 情動鈍麻はかなりの頻度で見過ごされていることがありますが、SSRIの長期的使用に関連する頻度の高い副作用です。患者は、情緒的な状況で泣くことができず、無気力あるいは無関心になったり、あるいは情緒的な体験に対して感情が抑制されると述べます
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SSRIは錐体外路症状を引き起こさない
× SSRIによって、錐体外路症状が出現することは非常にまれではありますが、起こり得ます。 パーキンソン病患者の中には、SSRIを服用して急激にパーキンソン症状が悪化する患者がいます。
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SSRIは抗利尿ホルモン分泌低下症を引き起こす
× 抗うつ薬→SIADH(抗利尿ホルモン↑)→低Na血症
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うつ病などでみられる否定妄想とは
「種々の臓器や全身が破壊された、あるいは存在しない」という妄想です。また否定妄想では、世界の存在や、生死を否定したりすることもあります。この症例では罪業妄想も認められます。
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自分は価値がない人間であるという考えは何妄想か
微小妄想
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双極性障害の躁状態に対して、アリピプラゾールの開始用量は?
24mg
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双極性障害のミニマムエッセンスとは何か
双極症の心理的支援の内容は複数あり重複要素が多い。その共通要素を集約したもの。 規則正しい生活習慣、症状増悪につながる要因の把握、悪影響を与える問題への対応、再発の徴候把握と予防策について スティグマの解消、薬物療法、物質乱用や不安への対応
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双極性障害 うつ病