ひな白痢
暗記
One
2022年08月27日
カード10
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病原菌
Salmonella enterica subsp.enterica serovar Pullorum
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症状(場合分けすること)
介卵感染ひな:特に症状を認めずに死亡する
ふ化後感染ひな:元気・食欲消失、身体を寄せ合って集まる、羽毛の逆立ちと失沢、下痢便
中雛・成鶏:症状を示さず不頸性感染
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疫学(世界)
かつては世界的に認められた。
ただ庭先養鶏では依然として発生が認められる。
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疫学(日本)
1975年以降激減している。
数年に一例レベルである。
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疫学(感染経路)
介卵感染が主。特定の種鶏場由来ひなに発生する。
孵化後に同居感染したひなは10日齢前後をピークとして長期にわたって死亡する。
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症状(幼雛)
灰白色下痢による総排泄腔周囲の汚れ
羽毛逆立
元気・食欲消失
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症状(中雛・大雛)
遺残卵黄
肝臓・脾臓の腫大
肝臓の小壊死巣(チフス結節)
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診断(細菌学的)
菌分離(分離菌の性状検査・血清型別)
SPの特徴⇒非運動性で多くはH2S非産生
SPの血清型の検出⇒O1,9,12
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診断(血清学的)
全血凝集反応によるスクリーニング
試験管凝集反応による凝集価が50倍以上の場合陽性とする
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ひな白痢急速凝集反応はどのような方法で行う?
1.診断用菌液1滴(約0.03mL)を24~26℃に保った反応用ガラス板上の1区画内に滴下。
2.翼下静脈より採血した血液を1滴、菌液と同じ区画に滴下
3.両者を攪拌棒でよく混合する。
4.1分以内に凝集の有無を確認する
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法定ではありますが家禽ですし何より発生件数も件数ですから覚えておいた方が良いくらいのレベル