ISO 13849-1でSRP/CSのパフォーマンスレベル(PL)を決定する主な4要素の正しい組合せはどれか。
A. IEC 62061のSIL、PFH、DC、HFT
B. カテゴリ(Category)、MTTFd、DCavg、CCF
C. S・F・Pのリスクパラメータ、PFHd、SIL、MTTR
D. PFHdのみ
【回答】B:カテゴリ(Category)、MTTFd、DCavg、CCF
【参照】ISO 13849-1:2019(JIS B 9705-1) 6章、附属書C〜F; ISO 13849-1:2023 概要
【解説】PLはカテゴリ、MTTFd、診断範囲DCavg、共通原因故障対策CCFの総合で評価される。PFHdはPL区分の指標だが単独では決まらない。
PLrの決定に用いるリスクグラフの基本パラメータはどれか。
A. MTTFd、DCavg、CCF
B. SIL、HFT、PFH
C. S(傷害の重篤度)、F(暴露頻度/時間)、P(回避可能性)
D. 温度、圧力、速度
【回答】C:S(傷害の重篤度)、F(暴露頻度/時間)、P(回避可能性)
【参照】ISO 13849-1 附属書A; JIS B 9705-1 4.3
【解説】PLrはS・F・Pの3要素を組合せるリスクグラフで定める。
カテゴリ3の設計原則として正しいものはどれか。
A. 周期的診断のみで冗長化は不要
B. 高信頼部品のみで診断は不要
C. 冗長化と診断により単一故障で安全機能を喪失しない
D. 基本安全原則のみで故障時の動作は考慮しない
【回答】C:冗長化と診断により単一故障で安全機能を喪失しない
【参照】JIS B 9705-1 6.2(カテゴリ仕様)
【解説】カテゴリ3は冗長構成+診断で単一故障時に安全機能を維持することが要求される。
PFHdとPLの関係で正しい範囲はどれか(代表値)。
A. PL b:10^-5 ≤ PFHd < 10^-4
B. PL c:10^-8 ≤ PFHd < 10^-7
C. PL e:10^-6 ≤ PFHd < 10^-5
D. PL d:10^-7 ≤ PFHd < 10^-6
【回答】D:PL d:10^-7 ≤ PFHd < 10^-6
【参照】JIS B 9705-1 表(PL区分)
【解説】代表的な区分:dは10^-7〜10^-6、cは10^-6〜3×10^-6、eは10^-8〜10^-7、bは3×10^-6〜10^-5。
ISO 13849-2における検証(Validation)の原則として適切なものはどれか。
A. PLrが低い場合は検証不要
B. 設計者自身が自己宣言のみでよい
C. 型式試験は不要で分析のみ
D. 設計者と独立した者が分析と試験により要求を満たすことを示す
【回答】D:設計者と独立した者が分析と試験により要求を満たすことを示す
【参照】ISO 13849-2:2012 4章(Validation principles)
【解説】検証は独立性を有する者が分析・試験で安全機能、カテゴリ、PLを確認する。
ソフトウェア安全要求事項で適切な項目はどれか。
A. 安全要求仕様の作成、変更管理、検証・妥当性確認
B. 実装者の裁量に任せる
C. バージョン管理は不要
D. ユニットテスト不要
【回答】A:安全要求仕様の作成、変更管理、検証・妥当性確認
【参照】JIS B 9705-1 4.6; ISO 13849-1:2023 Clause 5(SRS強化)
【解説】安全関連ソフトは要求仕様、構成/変更管理、レビュー・テスト等を備えたプロセスが必要。
故障除外(Fault exclusion)の定義として最も近いものはどれか。
A. 発生頻度の高い故障を除外
B. 技術的に発生し得ないと合理的に証明できる特定故障を分析対象から除外
C. 設計者が任意に除外
D. 試験で一度も起きなかった故障は除外
【回答】B:技術的に発生し得ないと合理的に証明できる特定故障を分析対象から除外
【参照】JIS B 9705-1 7章; ISO 13849-2 付録D(故障リストと除外)
【解説】故障除外は技術的根拠に基づく限定的な適用で、恣意的な除外は許されない。
CCF(共通原因故障)対策の妥当性指標として一般に要求される最低点はどれか。
A. 30点以上
B. 65点以上
C. 10点以上
D. 95点以上
【回答】B:65点以上
【参照】JIS B 9705-1 附属書F(CCFの見積り)
【解説】付属書Fのチェックリストでは、一般に65点以上が妥当性の目安とされる。
PLrの決定はどの規格のプロセスに整合するか。
A. ISO 9001の品質マネジメント
B. ISO 14001の環境マネジメント
C. IEC 60601の医療機器基本安全
D. ISO 12100のリスクアセスメント・リスク低減プロセス
【回答】D:ISO 12100のリスクアセスメント・リスク低減プロセス
【参照】JIS B 9705-1 4.2; ISO 12100 との関係
【解説】PLrはISO 12100に基づくリスクアセスメント結果に整合して決定する。
カテゴリ2の特徴はどれか。
A. 周期的診断を導入し、故障検出までの間に危険が残る可能性
B. 冗長化と高診断で単一故障でも機能維持
C. 高信頼部品のみで診断不要
D. 基本安全原則のみ
【回答】A:周期的診断を導入し、故障検出までの間に危険が残る可能性
【参照】JIS B 9705-1 6.2(カテゴリ仕様)
【解説】カテゴリ2は周期診断を行うが検出までの間は危険が残る可能性がある。
ISO 13849-1:2023の改訂点の一つとして正しいものはどれか。
A. SRP/CSの用語廃止のみで内容は旧版と同じ
B. 安全要求仕様(SRS)の明確化とソフトウェアの取り扱い強化
C. カテゴリの廃止
D. PLの廃止
【回答】B:安全要求仕様(SRS)の明確化とソフトウェアの取り扱い強化
【参照】ISO 13849-1:2023 改訂概要
【解説】2023版ではSRSの要求が強化され、ソフトウェアやサブシステムの扱いが明確化された。
検証(Validation)と検証(Verification)の違いに関する説明として適切なものはどれか。
A. Validationは数値計算のみ
B. Verificationは設計段階の結果確認、Validationは実運用目的への適合証明
C. Verificationは第三者しか実施できない
D. 両者は同義
【回答】B:Verificationは設計段階の結果確認、Validationは実運用目的への適合証明
【参照】ISO 13849-2 4章; Schmersal技術記事
【解説】Verificationは設計の整合確認、Validationは安全機能・PLが目的に適合することの証明。
安全関連ソフトウェアのパラメータ設定に関して2023版で追加要求された配慮はどれか。
A. 現場変更は自由で文書化不要
B. ソフトウェアによる安全関連パラメータ変更の文書化と確実な適用
C. 安全パラメータはハード固定のみ
D. ユーザーパスワードのみでよい
【回答】B:ソフトウェアによる安全関連パラメータ変更の文書化と確実な適用
【参照】ISO 13849-1:2023 改訂点(Omron解説)
【解説】安全関連パラメータをソフトで設定する場合、意図通りに適用されることの文書化が要求。
PLの評価においてMTTFdを構成するデータ源の代表例はどれか。
A. B10dとnop(動作回数)からの算定
B. 温度係数のみ
C. SILの値
D. 設計者の経験則のみ
【回答】A:B10dとnop(動作回数)からの算定
【参照】JIS B 9705-1 附属書C・D
【解説】単一コンポーネントのMTTFdはB10dや想定動作回数nopから算定する方法が示される。
DCavg(平均診断範囲)の意味として正しいものはどれか。
A. 診断で検出できる危険側故障の割合
B. 設計者の検査頻度
C. 環境温度の平均
D. 安全機能の応答時間
【回答】A:診断で検出できる危険側故障の割合
【参照】JIS B 9705-1 附属書E
【解説】DCavgは診断手段が危険側故障をどの程度検出できるかの割合指標。
PLの達成判定でPL≥PLrを確認する工程はどれか。
A. 妥当性確認(Validation)
B. 設計着手(Concept)
C. 人間工学的検討のみ
D. 保全計画策定
【回答】A:妥当性確認(Validation)
【参照】JIS B 9705-1 4.7; ISO 13849-2 検証プロセス
【解説】達成PLが要求PLr以上であることの適合検証は妥当性確認で行う。
PLr決定のリスクグラフは ( ) ・( ) ・ ( ) の3要素で構成される。
【回答】S / F / P
【参照】JIS B 9705-1 4.3, 附属書A
【解説】PLrはS(重篤度)、F(暴露頻度/時間)、P(回避可能性)の組合せで決定する。
カテゴリ4は ( ) と( ) により単一故障発生後も安全機能を維持し、累積故障も適切に検出する。
【回答】冗長化 / 高診断
【参照】JIS B 9705-1 6.2
【解説】Cat.4は冗長構成+高診断で単一故障時も機能維持し、累積故障も検出する。
PFHdは「単位時間当たりの ( ) 故障発生平均確率」を表す。
【回答】危険側
【参照】JIS B 9705-1 3.1, 表
【解説】PFHdは危険側故障の時間当たり平均確率でPL区分の基準。
DCavgは診断で検出できる ___ の割合指標である。
【回答】危険側故障
【参照】JIS B 9705-1 附属書E
【解説】DCavgは危険側故障の診断カバレッジ。
. MTTFdの算定には ( ) と( )(動作回数)を用いる方法がある。
【回答】B10d / nop
【参照】JIS B 9705-1 附属書C・D
【解説】B10dと想定動作回数nopからMTTFdを算定。
CCF対策の妥当性はチェックリストで( )点以上が目安とされる。
【回答】65
【参照】JIS B 9705-1 附属書F
【解説】CCFチェックリストは一般に65点以上が目安。
Validationは設計と独立した者が ( ) と ( ) により適合性を示す。
【回答】分析 / 試験
【参照】ISO 13849-2:2012 4章
【解説】検証は独立性のある者が分析+試験で適合を示す。
故障除外は「技術的に ( ) し得ない」特定故障を根拠に基づき除外することを指す。
【回答】発生
【参照】JIS B 9705-1 7章; ISO 13849-2 付録D
【解説】技術的根拠により発生確率が無視できる特定故障を除外する。
安全関連ソフトでは ( ) (SRS)の作成と変更管理が要求される。
【回答】安全要求仕様
【参照】JIS B 9705-1 4.6; ISO 13849-1:2023 Clause 5
【解説】SRSの文書化、変更管理、レビュー・試験が必須。
PLの達成判定では ( ) ≥ ( ) を確認する。
【回答】PL / PLr
【参照】JIS B 9705-1 4.7; ISO 13849-2
【解説】Validationで達成PLが要求PLr以上かを確認する。
SRP/CS評価のためのパラメータ(PL評価の4要素)を、各要素の役割も含め150字前後で述べよ。
【模範回答】PLはカテゴリ(構造と故障時挙動)、MTTFd(危険側故障までの平均時間)、DCavg(診断で検出できる割合)、CCF(共通原因への耐性)で総合評価する。各要素の組合せで達成PLを判定する。
【参照】JIS B 9705-1 6章、附属書C〜F
SRP/CSによる安全機能の仕様および詳細に含めるべき項目を150字前後で述べよ。
【模範回答】安全機能仕様(SRS)には、危険源、入出力、要求反応時間、フェールセーフ動作、インターロック条件、停止カテゴリ、必要PLr、診断手段、試験・保全要求を含め、安全関連ブロック図でトレース可能に記述する。
【参照】JIS B 9705-1 5.1, 5.2; ISO 13849-1:2023 Clause 5
安全性評価プロセスとPLr決定の流れを150字前後で述べよ。
【模範回答】ISO 12100に基づくリスクアセスメントを実施し、S・F・PでPLrをリスクグラフで決定。SRP/CSを設計し、カテゴリ・MTTFd・DCavg・CCFを算定して達成PLを求め、ValidationでPL≥PLrを確認し文書化する。
【参照】JIS B 9705-1 4.2, 4.3, 4.7; ISO 13849-2 4章
ソフトウェア安全要求事項の要点を150字前後で述べよ。
【模範回答】安全要求仕様の作成、体系的開発(Vモデル)、レビュー・試験、構成・変更管理、トレーサビリティ、パラメータ設定の文書化とアクセス管理を実施。安全機能のソフトは設計・検証・妥当性確認を一貫して行う。
【参照】JIS B 9705-1 4.6; ISO 13849-1:2023 改訂点
障害の考慮および除外の考え方を150字前後で述べよ。
【模範回答】故障モードを列挙し診断・冗長化で対応。故障除外は技術的に発生し得ないと合理的根拠で示せる場合に限定し、適用条件・FMEA・使用範囲を文書化。Validationで除外の妥当性を確認し、保全に反映する。
【参照】JIS B 9705-1 7章; ISO 13849-2 付録D