-
みる
見る(会う)、思う(分かる)、関係を結ぶ、面倒を見る
-
見す
結婚させる、(見せる)
-
見ゆ
見える・思われる、見せる、結婚する
-
かいまみる
のぞき見る
-
よばふ
呼び続ける、求婚する
-
好く
風流を好む、(恋愛に熱中する)
-
(好き)
風流の道に熱中すること、恋愛
好く=風流を好む、(恋愛に熱中する)
-
(すきずきし)
風流だ、好色だ
好く=風流を好む、(恋愛に熱中する)
-
わたる
通る、いらっしゃる、~続ける、一面に
-
ありく
出歩く(歩き回る)、~しまわる、~続ける
-
おこなふ
仏道修行をする
-
なやむ
病気になる
-
(心地)
病期・気分
なやむ=病気になる
-
(いたはる)
病気をする、苦労する
なやむ=病気になる
-
おこたる
病気が治る
-
おくる
先立たれる、(劣る)
-
ながむ
【眺】もの思いに沈む、【詠】口ずさむ
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ときめく
寵愛を受ける、栄える
-
(ときめかす)
寵愛する
ときめく=寵愛を受ける、栄える
-
かしづく
大切に育てる・世話をする
-
めづ
愛する、感嘆する
-
(めづらしい)
すばらしい
めづ=愛する、感嘆する
-
おどろく
目を覚ます、気づく
-
(おどろかす)
起こす、気づかせる
おどろく=目を覚ます、気づく
-
こうず
疲れる(悩む・困る)
-
おぼゆ
思われる、思い出される、似る
-
聞こゆ
聞こえる、評判になる、分かる
-
(聞こえ)
噂・評判
聞こゆ=聞こえる、評判になる、分かる
-
まもる・まぼる
見つめる
-
たのむ
(四)あてにする、(下二)あてにさせる
-
(たのみ)
あてにすること・期待
たのむ=(四)あてにする、(下二)あてにさせる
-
(たのめ)
あてにさせること
たのむ=(四)あてにする、(下二)あてにさせる
-
(頼もし)
頼みになる、裕福だ・豊かだ
たのむ=(四)あてにする、(下二)あてにさせる
-
かづく
(四)かぶる、いただく、(下二)与える、潜る
-
ののしる
大声で騒ぐ、評判になる、羽振りをきかす
-
(らうがはし)
騒がしい、乱雑だ・乱れている
ののしる=大声で騒ぐ、評判になる、羽振りをきかす
-
やる
送る、~きれない
-
(おこす)
よこす
やる=送る、~きれない
-
いらふ
答える
-
(いらへ・さしいらへ)
返事・返答
いらふ=答える
-
にほふ
美しく映える
-
(にほひ)
美しい色つや、香り
にほふ=美しく映える
-
あきらむ
明らかにする
-
ねんず
がまんする
-
まうく
用意する(準備する)
-
(まうけ)
準備・用意、ごちそう・もてなし
まうく=用意する(準備する)
-
(心まうけ)
心積もり(心の用意)
まうくまうく=用意する(準備する)
-
(もうけの君)
皇太子
まうく=用意する(準備する)
-
居る
【居】座る、~ている、【率】連れる(伴う)
-
具す
伴う・連れる・添える
-
(たぐふ)
(四)添う・伴う、(下二)添わせる・伴わせる・比べる
具す=伴う・連れる・添える
-
経
(時間が)たつ、(場所を)通る
-
さる
【避】避ける、【去】(その時に)なる
-
ものす
する、いらっしゃる
-
(ものし)
不快だ、見苦しい
ものす=する、いらっしゃる
-
ならふ
慣れる、なじむ
-
(ならひ)
習慣・ならわし
ならふ=慣れる、なじむ
-
しのぶ
【忍】がまんする、人目につかないようにする、【偲】思い出す
-
わぶ
困る・嘆く、~かねる
-
をかし
すばらしい、滑稽だ
-
(おもしろし)
すばらしい・楽しい・風流だ
をかし=すばらしい、滑稽だ
-
(たのし)
裕福だ
をかし=すばらしい、滑稽だ
-
よろし
悪くはない、普通だ
-
(わろし)
よくはない
よろし=悪くはない、普通だ
-
(よし)
形容詞
身分が高い・教養がある、よい
よろし=悪くはない、普通だ
-
(あし)
悪い
よろし=悪くはない、普通だ
-
ありがたし
めったにない・すばらしい
-
つきづきし
似つかわしい(ふさわしい)
-
(つきなし)
似つかわしくない・ふさわしくない
つきづきし=似つかわしい(ふさわしい)
-
なまめかし
上品だ、若々しい
-
(なまめく)
落ち着いて上品だ、若くみずみずしい
なまめかし=上品だ、若々しい
-
めでたし
すばらしい
-
うるはし
きちんとしている、美しい(立派だ)
-
やむごとなし
高貴だ、並々でない
-
おとなし
思慮分別がある、主だっている
-
ゆかし
見たい・聞きたい・知りたい、心ひかれる
-
なつかし
親しみ深い
-
はづかし
立派だ、(恥ずかしい・きまりが悪い)
-
こころにくし
奥ゆかしい(上品だ・心ひかれる)
-
(にくし)
気にくわない・いやだ
こころにくし=奥ゆかしい(上品だ・心ひかれる)
-
うつくし
かわいい
-
かなし
いとしい(かわいい)
-
(かなしうす)
かわいがる
かなし=いとしい(かわいい)
-
らうたし
かわいい
-
(らうたげなり)
かわいい様子だ・かわいらしい
らうたし=かわいい
-
めやすし
(見た目の)感じがよい
-
あやし
【怪】不思議だ、【賤】身分が低い、粗末だ(みすぼらしい)
-
(いやし)
身分が低い、みすぼらしい
あやし=(怪)不思議だ、(賤)身分が低い、粗末だ(みすぼらしい)
-
さうざうし
もの足りない(さびしい)
-
つれなし
平然としている、冷淡だ(薄情だ)
-
なめし
無礼だ
-
おどろおどろし
大げさだ、気味が悪い(恐ろしい)
-
(ことごとし)
大げさだ
おどろおどろし=大げさだ、気味が悪い(恐ろしい)
-
(むくつけし)
気味が悪い・恐ろしい・無骨だ
おどろおどろし=大げさだ、気味が悪い(恐ろしい)
-
憂し
つらい・いやだ(情けない)
-
(心憂し)
つらい・いやだ・情けない
憂し=つらい・いやだ(情けない)
-
むつかし
うっとうしい(不快だ・煩わしい)、気味が悪い(恐ろしい)
-
(むつかる)
不愉快に思う
むつかし=うっとうしい(不快だ・煩わしい)、気味が悪い
-
すさまじ
興ざめだ(おもしろくない)、殺風景だ
-
びんなし
不都合だ、気の毒だ
-
(ふびんなり)
不都合だ、気の毒だ
びんなし=不都合だ、気の毒だ
-
いとほし
気の毒だ、(かわいい)
-
いはけなし
子どもっぽい
-
(いとけなし)
幼い
いはけなし=子供っぽい
-
つらし
薄情だ
-
ところせし
窮屈だ(あふれている)、窮屈だ(気詰まりだ)
-
うしろめたし
気がかりだ
-
(うしろやすし)
安心だ
うしろめたし=気がかりだ
-
かたはらいたし
きまり悪い(恥ずかしい)、苦々しい(みっともない)、気の毒だ
-
わりなし
ひどい、どうしようもない、苦しい
-
本意なし
残念だ
-
あさまし
驚くほどだ、あきれるほどだ、情けない
-
(あさむ)
驚く・あきれる
あさまし驚くほどだ、あきれるほどだ、情けない
-
(あきる)
途方に暮れる・呆然とする
-
めざまし
気にくわない、すばらしい(立派だ)
-
いみじ
すばらしい、ひどい、とても
-
ゆゆし
不吉だ(恐ろしい)、すばらしい(立派だ)、はなはだしく
-
(いまいまし)
不吉だ・縁起が悪い
ゆゆし=不吉だ(恐ろしい)、すばらしい(立派だ)、はなはだしく
-
やさし
優美だ・上品だ、殊勝だ、(恥ずかしい・きまり悪い)
-
しるし
動詞
はっきりと分かる、~(の)とおりに
-
とし
早い(速い)
-
ゆくりなし
突然だ(思いがけない)
-
おぼつかなし
はっきりしない、気がかりだ(不安だ)、待ち遠しい
-
心もとなし
かすかだ(はっきりしない)、不安だ(気がかりだ)、じれったい
-
あはれなり
しみじみと心に深く感じられる
-
(あはれがる)
心に深く感じる
あはれなり=しみじみと心に深く感じられる
-
(あはれむ)
心に深く感じる
あはれなり=しみじみと心に深く感じられる
-
つれづれなり
退屈である、ものさびしい
-
すずろなり・そぞろなり
なんということ(わけ)もない、思いがけない、むやみやたらだ
-
まめ(やか)なり
まじめである、実用的である
-
(まめまめし)
まじめだ、実用的だ
まめ(やか)なり=真面目である、実用的である
-
あだなり
はかない(頼りにならない・もろい)、浮気だ
-
(あだあだし)
不誠実だ・浮気だ
あだなり=はかない(頼りにならない・もろい)、浮気だ
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いたづらなり
役に立たない、むなしい(はかない)
-
優(いう)なり
優れている(すばらしく立派だ)、優雅である(上品で美しい)
-
あてなり
高貴である、上品である
-
あからさまなり
ほんのちょっと
-
(かりそめなり)
ほんの一時的である
あからさまなり=ほんのちょっと
-
みそかなり
ひそかに
-
おろかなり
いい加減だ、並ひととおりだ
-
(なほざりなり)
本気でない・いい加減だ
おろかなり=いい加減だ、並一ひととおりだ
-
をこなり
愚かだ・ばかばかしい
-
(をこ)
愚かなこと
をこなり=愚かだ・ばかばかしい
-
(をこがまし)
ばかばかしい
をこなり=愚かだ・ばかばかしい
-
むげなり
ひどい、ひどく
-
なかなかなり
中途半端だ、かえってしないほうがよい・しないほうがましだ
-
手
字、演奏法(曲)、(手段・方法)、(傷・負傷)
-
女手
平仮名
手=字、演奏法(曲)、(手段・方法)、(傷・負傷)
-
男手
漢字
手=字、演奏法(曲)、(手段・方法)、(傷・負傷)
-
手習ひ
習字、心に浮かぶ歌などを書き流すこと
手=字、演奏法(曲)、(手段・方法)、(傷・負傷)
-
文・書
手紙、漢詩
-
消息(しょうそこ)
手紙、訪問の申し入れ
-
あそび
管弦の遊び
-
(あそぶ)
管弦を楽しむ
あそび=管弦の遊び
-
うへ
帝(天皇)、奥様
-
おほやけ
朝廷、帝(天皇)
-
うち
宮中、帝(天皇)
-
(雲居)
空・雲、宮中
うち=宮中、帝(天皇)
-
御前
お側
-
みゆき
おでまし(お出かけ)
-
たより
よりどころ、つて、よい機会
-
(たづき)
手段・手がかり
たより=よりどころ、つて、よい機会
-
物語
世間話(雑談)
-
ためし
先例(前例)
-
いそぎ
準備
-
(いそぐ)
急ぐ、準備する
いそぎ=準備
-
用意
気配り(心づかい)
-
かたち
容貌
-
(みめ)
見た目・容貌
かたち=容貌
-
かげ
光、姿(形)
-
けしき
様子、機嫌、意向
-
(気色ばむ・気色立つ)
様子が外に現れる、思いを外に表す
気色=様子、機嫌、意向
-
こころざし
愛情、お礼の贈り物、(意志・意向)
-
本意
かねてからの願い(本来の意志)
-
こと
言葉、和歌
-
(ことなり)
異なっている・格別だ
こと=言葉、和歌
-
(ことに)
特に・とりわけ
こと=言葉、和歌
-
わざ
こと(事)、葬儀
-
よろづ
さまざま、何ごとにつけても
-
ことわり
道理
-
(ことわりなり)
もっともである・当然である
ことわり=道理
-
(ことわる)
(道理に従って)判断・説明する
ことわり=道理
-
ひがごと
間違い
-
(ひがひがし)
ひねくれている、風流心がない
ひがごと=間違い
-
そらごと
嘘(作りごと)
-
(まこと)
真実
そらごと=嘘(作りごと)
-
しるし
名詞
効き目、ご利益、きざし
-
料
ため
-
禄
ほうび
-
(かづけもの)
ほうびの品物
禄=ほうび
-
としごろ
長年(数年〈の間〉)
-
(ひごろ)
数日(の間)・平生・普段
としごろ=長年(数年〈の間〉)
-
(つきごろ)
数か月(の間)
としごろ=長年(数年〈の間〉)
-
つとめて
早朝、翌朝
-
(あした)
朝、翌朝
つとめて=早朝、翌朝
-
世・世の中
男女・夫婦の仲、(一生)
-
いかで(か)
【疑問】どうして(どのように)、【反語】どうして、なんとかして(意志・願望)
-
いかが・いかに
どのように・どうして、どうして(反語)、どんなにか
-
など(か)、などて、なじかは
どうして(なぜ)
-
(なぞ)
どうして
など(か)、などて、なじかは=どうして(なぜ)
-
(なに〔か〕)
どうして
など(か)、などて、なじかは=どうして(なぜ)
-
(なにしに)
どうして
など(か)、などて、なじかは=どうして(なぜ)
-
いつしか
いつの間にか、早く(願望)
-
おのずから
たまたま(偶然)、もしかして、(自然と)
-
なほ
なんといってもやはり、それでもやはり
-
いとど
ますます
-
(いとどし)
いっそうはなはだしい
いとど=ますます
-
げに
本当に(なるほど)
-
(けに)
いっそう、ますます
げに=本当に(なるほど)
-
かく
このように(こう)
-
(かかり)
こうである
「かく=このように(こう)」+「あり」
-
さ
そのように(そう)
-
(さり)
そうである
「さ=そのように(そう)」+「あり」
-
しか
そのように(そう)
-
(しかり)
そうである
「しか=そのように(そう)」+「あり」
-
と
あのように(そのように)
-
やがて
そのまま、すぐに
-
すなはち
すぐに、(つまり)
-
やうやう
しだいに、(やっと)
-
やをら・やはら
そっと(静かに)
-
なかなか(に)
かえって、(中途半端に)
-
さすがに
そうはいってもやはり、なんといってもやはり
-
かたみに
互いに
-
うたて
いやな感じに(不快に)、異様に怪しく(気味悪く)
-
(うたてし)
いやだ・嘆かわしい
うたて=いやな感じに(不快に)、異様に怪しく(気味悪く)
-
なべて
一般に(すべて)、並ひととおり
-
(なべてならず)
並ひととおりでない
なべて=一般に(すべて)、並ひととおり
-
わざと
わざわざ、特に、正式な
-
(わざとならず)
ことさらではない・さりげない
わざと=わざわざ、特に、正式な
-
あまた
たくさん
-
(そこばく)
たくさん
あまた=たくさん
-
ここら・そこら
たくさん、たいそう
-
え(~打消)
(~する)ことができない
-
(えならず・えもいはず)
言いようもない
え(~打消)=(~する)ことができない
-
な~そ
(~する)な・(~し)てはならない
-
おほかた(~打消)
まったく(~ない)、(〔打消無伴〕だいたい)
-
さらに(~打消)
まったく(~ない)、(〔打消無伴)さらに)
-
世に(~打消)
まったく(~ない)、〔打消無伴〕実に
-
たえて(~打消)
まったく(~ない)
-
つゆ(~打消)
少しも(~ない)
-
ゆめ(ゆめ)(~打消、禁止)
決して(~ない)、決して(~するな)
-
つやつや(~打消)
まったく(~ない)
-
をさをさ(~打消)
ほとんど(~ない)
-
よも(~打消推量)
まさか(~ないだろう)
-
あなかしこ(~禁止)
決して(~するな)
-
ためらふ
気持ちを静める(体を休める)、(躊躇する)
-
やすらふ
ためらふ、立ち止まる(休息する)
-
かたらふ
語り合う、親しく交際する(うちとける)、契る(夫婦の関係を結ぶ)、説得する
-
(うちとく)
くつろぐ、油断する・気を許す
かたらふ=語り合う、親しく交際する(うちとける)、契る(夫婦の関係を結ぶ)、説得す
-
住む
通う、(住む)
-
(知る)
親しく付き合う、男女の交際をする
住む=通う、(住む)
-
やむ
終わる(そのままになる)
-
うつろふ
色あせる、(心変わりする)
-
(かる)
離る
離れる
うつろふ=色あせる、(心変わりする)
-
見出だす
外を見る、(見つけ出す)
-
(見入る)
外から中を見る・のぞく
見出だす=外を見る、(見つけ出す)
-
(求む)
探す
見出だす=外を見る、(見つけ出す)
-
もてなす
振る舞う、取り扱う(待遇する・大切にする)
-
あつかふ
面倒を見る、もてあます
-
あくがる
(魂が)さまよい出る・浮かれ歩く
-
あふ
【合・会・逢】結婚する、【敢】(打消)耐えらえれない、~きれない、(〔あへなむ〕かまわないだろう)
-
(あはす)
結婚させる
あふ=(合・会・逢)結婚する
-
(とりあへず)
すぐに
あふ=(敢)(打消)耐えらえれない、~きれない、(〔あへなむ〕かまわないだろう)
-
しほたる
涙を流す
-
かきくらす
空を暗くする、悲しみにくれる
-
(つゆけし)
露が多い、涙がちだ
かきくらす=空を暗くする、悲しみにくれる
-
まどふ
迷う(悩む・うろたえる)、ひどく(~する)
-
たばかる
工夫する、だます
-
(はかる)
企てる・だます
たばかる=工夫する、だます
-
すさぶ
興じる(楽しむ)・気の向くままに(何かを)する
-
(すさびごと)
慰みごと・楽しみや気晴らしになること
すさぶ=興じる(楽しむ)・気の向くままに(何かを)する
-
すまふ
抵抗する(争う)、断る
-
まねぶ
まねる、伝える
-
ねぶ
年をとる、大人びる
-
(およすく〔すぐ〕)
成長する、大人びる
ねぶ=年をとる、大人びる
-
おきつ
決めておく、指図する
-
うれふ
(嘆き)訴える
-
うれへ
訴え
うれふ=(嘆き)訴える
-
むすぶ
【結】できる、(約束する)、【掬】すくう
-
(こしらふ)
なだめかす・説得する
むすぶ=【結】できる、(約束する)、【掬】すくう
-
とぶらふ
【訪】訪ねる、見舞う、【弔】弔う
-
(問ふ・おとなふ、おとづる)
訪ねる
とぶらふ=【訪】訪ねる、見舞う、【弔】弔う
-
(尋ぬ)
探し求める
とぶらふ=【訪】訪ねる、見舞う、【弔】弔う
-
やつす
質素にする(みすぼらしくする)、出家する
-
(やつる)
目立たない服装(様子)になる・粗末な服装(様子)になる
やつす=質素にする(みすぼらしくする)、出家する
-
さはる
差し支える・妨げられる
-
(さはり)
支障
さはる=差し支える・妨げられる
-
かしこまる
恐縮する・恐縮して正座する(お礼を申し上げる・謹慎する)
-
かこつ
嘆く
-
(かごと)
言い訳、恨み言・愚痴
かこつ=嘆く
-
(かごとがまし)
恨みがましい・嘆いているようだ
かこつ=嘆く
-
わく
理解する、(わかる)
-
(わきがたし)
理解しがたい
わく=理解する、(わかる)
-
つつむ
遠慮する
-
(つつまし)
遠慮される・気がひける
つつむ=遠慮する
-
あらまほし
望ましい(理想的だ)
-
らうらうじ
巧みだ、上品だ
-
うるせし
賢い、巧みだ、優れている
-
(うるさし)
煩わしい、立派だ
うるせし=賢い、巧みだ、優れている
-
はかばかし
しっかりしている、はっきりしている
-
をさをさし
しっかりしている、(大人びている)
-
さうなし
比べるものがない(すばらしい)
-
(左右〔さう〕なし)
あれこれ考えない・簡単だ、決着がつかない
さうなし=比べるものがない(すばらしい)
-
(二なし)
この上もない
さうなし=比べるものがない(すばらしい)
-
(又なし)
この上もない
さうなし=比べるものがない(すばらしい)
-
くまなし
陰がない、何でも知っている(抜かりない)
-
(隈)
人目に付かない片隅・暗い物陰
くまなし=陰がない、何でも知っている(抜かりない)
-
ずちなし
どうしようもない
-
(せむかたなし)
どうしようもない
ずちなし=どうしようもない
-
さがなし
意地が悪い、いたずらだ
-
(たいだいし)
もってのほかだ・不都合だ
さがなし=意地が悪い、いたずらだ
-
あいなし
つまらない、(あいなく)なんとなく
-
(あぢきなし)
おもしろくない、つまらない
あいなし=つまらない、(あいなく)なんとなく
-
まさなし
よくない(見苦しい)
-
はかなし
頼りない(はかない)、ちょっとしたことだ(取るに足りない)
-
(そこはかとなし)
何ということもない
はかなし=頼りない(はかない)、ちょっとしたことだ(取るに足りない)
-
こころづきなし
気にくわない
-
あへなし
落胆している、はかない(どうしようもない)
-
おほけなし
身の程知らずだ(おそれ多い)
-
よしなし
つまらない、関係がない、(理由・方法がない)
-
(よしなしごと)
つまらないこと
よしなし=つまらない、関係がない、(理由・方法がない)
-
はしたなし
きまり悪い、そっけない、激しい、(中途半端だ)
-
(はしたなむ)
恥ずかしい思いをさせる
はしたなし=きまり悪い、そっけない、激しい、(中途半端だ)
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しどけなし
怠慢だ、気楽だ
-
いぎたなし
寝坊だ
-
ひとわろし
みっともない
-
(ものぐるほし)
正気を失ったようだ
ひとわろし=みっともない
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いぶせし
うっとうしい(不快だ)、気がかりだ
-
(いぶかし)
気がかりだ、もっと知りたい
いぶせし=うっとうしい(不快だ)、気がかりだ
-
くちをし
残念だ(つまらない)
-
あたらし
惜しい
-
(あたら)
惜しむべき、惜しいことに
あたらし=惜しい
-
ねたし
くやしい(にくたらしい)
-
こちたし
うるさい、大げさだ、はなはだしい
-
(こちなし)
不作法だ・不躾だ、無骨だ・無風流だ
こちたし=うるさい、大げさだ、はなはだしい
-
けし
異様だ(よくない)
-
(けしからず)
よくない
けし=異様だ(よくない)
-
(けしう〔は〕あらず)
悪くはない
けし=異様だ(よくない)
-
わびし
苦しい(つらい)、(貧しい)
-
こころぐるし
気の毒だ、気がかりだ
-
まだし
まだ早い(未熟だ)
-
(まだき)
早くも・もう
まだし=まだ早い(未熟だ)
-
(またし)
完全だ
まだし=まだ早い(未熟だ)
-
さかし
優れている(賢い)、しっかりしている、こざかしい
-
(さかしら)
利口ぶること・こざかしさ
さかし=優れている(賢い)、しっかりしている、こざかしい
-
まばゆし
まぶしい、美しい(立派だ)、恥ずかしい、見ていられない
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かたじけなし
おそれ多い、面目ない
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かしこし
おそれ多い、優れている(賢い)、うまい具合に(運のいいことに)
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しげし
多い
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(けやけし)
際立っている・はっきりしている、すばらしい、異様だ・悪い・生意気だ
しげし=多い
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すごし
気味が悪い、さびしい、すばらしい
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いたし
すばらしい、ひどい、はなはだしく、それほど
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おぼろげなり
並ひととおりだ、並ひととおりではない
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(おぼろげならず)
並ひととおりではない
おぼろげなり=並ひととおりだ、並ひととおりではな
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なのめなり
並ひととおりだ、いい加減だ、並ひととおりでない
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(なのめならず)
並ひととおりでない
なのめなり=並ひととおりだ、いい加減だ、並ひととおりでない
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清らなり・けうらなり
清らかで美しい
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(清げなり)
さっぱりとして美しい
清らなり・けうらなり=清らかで美しい
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まほなり
完全である
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(かたほなり)
不完全だ・未熟だ
まほなり=完全である
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あらはなり
まる見えである
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あながちなり
強引だ、むやみに
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せちなり
切実である、大切である
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とみなり
急だ
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(とみに)
急に・すぐに
とみなり=急だ
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うちつけなり
にわかだ、軽率だ
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さらなり
言うまでもない
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ねんごろなり
心を込めている、親密だ
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おいらかなり
おっとりしている
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(おほどかなり)
おっとりしている
おいらかなり=おっとりしている
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あやにくなり
意地が悪い、あいにくだ
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おぼえ
評判(人望)、寵愛(信任)
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ひま
すき間、合間
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いとま
暇、休むこと(別れること)
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才(ざえ)
(漢学・漢詩文の)教養、(和歌・音楽などの)才能
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よろこび
お礼、(お祝い)
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(よろこび申し)
お礼を申し上げること
よろこび=お礼、(お祝い)
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こころばへ
気だて、心づかい、趣
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(心ばせ)
気だて、心づかい
こころばへ=気だて、心づかい、趣
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こころづくし
もの思いをすること
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そこ
あなた
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ここ
このわたし、(あなた)
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かれ
あの人、(あれ・あのもの)
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それ
(その人、あなた)
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これ
このわたし、(この人)、(あなた)
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あなた
向こう(あちら)
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そなた
あなた、(そちら)
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こなた
このわたし、(こちら)
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そのかみ
その当時
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せうと
兄
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(このかみ)
兄・姉、年長者
せうと=兄
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おとうと・おとと
妹(弟)
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いも
いとしいあなた〔妻・恋人〕
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(せ)
いとしいひと〔夫・恋人〕
いも=いとしいあなた〔妻・恋人〕
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つま
夫(妻)
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(つま)
端
はし・へり、端緒・きっかけ
つま=夫(妻)
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はらから
兄弟
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かたへ
半分、傍ら、仲間
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ほど
ころ(時・間・うち)、広さ(空間的)、身分(人間的)、様子(物的)
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かぎり
限界、極地、臨終、すべて
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(限りなし)
この上もない
かぎり=限界、極地、臨終、すべて
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(けぢめ)
違い・へだて・隔たり
かぎり=限界、極地、臨終、すべて
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きは
身分、(端・終わり)
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(しな)
身分、気品
きは=身分、(端・終わり)
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ついで
序列、機会
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(しだい)
順序
ついで=序列、機会
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沙汰
評議・裁き、命令、噂(評判)
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とが
欠点、罪
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(罪)
罪、罰
とが=欠点、罪
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け
ため(ゆえ・せい)
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よし
名詞
風情、由緒、手立て(方法・手段)、こと
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(ゆゑ)
原因・理由、風情、由緒
よし=風情、由緒、手立て(方法・手段)、こと
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やう
様子、理由、方法、~ことには
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(さま)
様子、方法、方角
やう=様子、理由、方法、~ことには
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ちぎり
約束、宿縁
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ほだし
障害となるもの
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あやめ
道理、(模様、形、区別)
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(あやなし)
わけがわからない
あやめ=道理、(模様、形、区別)
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うつつ
現実、正気
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あるじ
もてなし、(主人)
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ふるさと
なじみの土地、わが家、(旧都)
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さて
そのまま(そうして)、そのほか
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(さてしもあらず・さしてもあるべきことならず)
そのままにしてはおけない
さて=そのまま(そうして)、そのほか
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さながら
そのまま、すべて
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(しかしながら)
そっくりそのまま・すべて
さながら=そのまま、すべて
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いま
すぐに、もう
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(今は限り・今はかく〔かう〕)
もはやこれまで
いま=すぐに、もう
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(いまめかし)
当世風だ・華やかだ
いま=すぐに、もう
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せめて
強いて、ひどく
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むべ・うべ
なるほど
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かつ
一方では、すぐに
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(はた)
また・やはり
かつ=一方では、すぐに
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ひねもす
一日中
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(日暮らし・日一日)
一日中
ひねもす=一日中
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(夜もすがら・夜一夜)
一晩中
ひねもす=一日中
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かまへて(~打消・禁止)
決して(~ない・~するな)、なんとかして
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あへて(~打消)
まったく
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かけて〔も〕(~打消)
まったく・決して(~ない)
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さだめて(~推量)
きっと(~だろう)
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のたまふ・のたまはす
おっしゃる
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奏す
(帝に)申し上げる
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啓す
(中宮・東宮に)申し上げる
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承る
お受けする・お聞きする
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聞こゆ・聞こえさす
申し上げる、(お)~申し上げる
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仰す
おっしゃる、命令なさる
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申す
申し上げる、(お)~申し上げる
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給ふ
(四)お与えになる・下さる、~なさる、(下二)~て(おり)ます
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はべり
(貴人の側に)お仕え申し上げる、あります、~(でござい)ます
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奉る
差し上げる、(お)~申し上げる、お召しになる、召し上がる、お乗りになる
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たまはす
お与えになる
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たまはる
いただく、お与えになる
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召す
(人を側に)お呼びになる、(物を側に)お取り寄せになる、お召しになる、お乗りになる
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思す・思し召す
お思いになる
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おほとのごもる
おやすみになる
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さぶらふ
(貴人の側に)お仕え申し上げる、あります、~(でござい)ます
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参らす
差し上げる、(お)~申し上げる
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聞こし召す
お聞きになる、召し上がる
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つかはす
(人や物を)おやりになる
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まゐる・まうづ
参上する、(貴人に何かをして)差し上げる、召し上がる
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います・ます・まします・いますかり
いらっしゃる、~(て)いらっしゃる
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つか(う)まつる
お仕え申し上げる、(何かを)し申し上げる
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しろしめす
知っていらっしゃる、お治めになる
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御覧ず
御覧になる
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おはす・おはします
いらっしゃる、~(て)いらっしゃる
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まかる・まかづ
(貴所から)退出する、出かけます
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あかず
満足しない・もの足りない、飽きることがない・名残惜しい
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あからめもせず
よそ見もしない
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あなかま
ああ、うるさい・静かに
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あらぬ
別の
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ありありて
生き続けて、結局
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ありし
以前の・生前の、あの
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ありつる
先程の・例の
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あれかにもあらず(われかにもあらず・あれかひとか・われかひとか)
呆然としている
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いかがはせむ(せむかたなし)
どうしようもない
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いさ~知らず
さあ、~分からない
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いざ(させ)給へ
さあいらっしゃい
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いとしもなし(いとしもあらず)
たいしたこともない
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いはむかたなし
言いようもない
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いふかひなし
言ってもかいがない、つまらない・取るに足りない
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~(と)いふもおろかなり(~〔と〕いへばおろかなり・~などもおろかなり・~とはおろかなり・~〔と〕いふもなかなかなり・~〔と〕いふもなべてなり)
(~という言葉では)言い尽くせない
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いふもさらなり(いへばさらなり・さらにもあらず・さらにもいはず)
言うまでもない
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色に出づ
(こらえきれず)表情に出る
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寝を寝(いをぬ)
寝る
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えならず(えもいはず)
言いようもなくすばらしい
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音に聞く
噂に聞く
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数ならず
ものの数ではない・取るに足りない
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くるしからず
不都合ではない・差し支えない
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見参に入る
お目にかかる、お目にかける
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こころあり=なさけあり(こころなし=なさけなし)
情趣を解する・風流心がある、道理を解する・分別がある、思いやりがある
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心置く
心を留める・気にかける、気がねする・遠慮する
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こころ(を)やる
気晴らしをする・心を慰める、得意になる・満足する
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こころゆく
満足する・気が晴れる
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させる
たいした(~ない)
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さはれ・さばれ
どうとでもなれ・ええ、ままよ、それはそうだが・しかし
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さらでだに
そうでなくてさえ・ただでさえ
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さらぬ
【然】そうではない・それ以外の、【避】避けられない
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さるべき(さりぬべき・しかるべき)
そうなるはずの、ふさわしい・適当な、立派な・相当な(身分の)
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さるべきにや(ありけむ)
そうなるはずの前世からの因縁であったのだろうか
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さるものにて(さることにて)
言うまでもないことで・もちろん、ともかくとして・一応もっともだが
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さればよ(さればこそ)
思った通りだ・案の定だ
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そのこととなく
これということもなく
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そばめにかく
横目で見る、軽く見る・馬鹿にする・冷たい目で見る
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ただならずなる
懐妊する・妊娠する、病期になる
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力なし
どうしようもない・しかたない・どうにもならない
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ときしもあれ
ほかに時もあろうに・よりによってこんな時に
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ときにあふ
ちょうどよい時期に出会う、時流に乗って栄える・時めいている
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とばかり
ちょっとの間・しばらく
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なでふ・なんでふ・なんでう・何条
なんという、どうして
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名に(し)負ふ
名前を持つ、有名である
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何(に)か(は)せむ
いったい何になろうか・何にもならない
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音を泣く(音に泣く)
声を上げて泣く
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~のがり
~のもとへ
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~ばこそあらめ
~ならばともかく(実際はそうではない)
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人となる
一人前になる・成人する、正気に戻る
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人やりならず
他人からさせられるのではない・自分のせいである
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またの
次の
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~のままに
~(する)とすぐに・~(する)やいなや、~ので、~につれて・~に従って
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昔の人
亡くなった人、昔の知人・昔なじみであった人
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目もあやなり
まぶしいほど立派だ
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~やおそきと
~(する)とすぐに
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やらん
~であろうか
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やるかたなし(やらむかたなし)
(心を)晴らしようがない・どうしようもない
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世にあり
この世に生きている、世間に認められている・世間で評判が高い
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例ならず
いつもではない・普段と違う、体調がいつもどおりではない・病気である・懐妊している
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例の
いつものように、いつもの
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