-
泛漲
3901
はんちょう
┌水がみなぎる。〈字源〉
┌みなぎる。〈字通〉
-
潘沐
3902
はんもく
┌米のとぎ汁で髪を洗う。〈漢字源〉
┌米のとぎ汁で髪を洗う。〈字通〉
-
纔着
3903
さいじゃく
装束の裾や下襲(シタガサネ)の裾をわずかに地につくほどの長さに仕立てること。〈大辞林〉
-
鰾膠
3904
ひょうこう
┌魚のうきぶくろを煮てつくったにかわ。粘着力が強い。にべ。〈新漢和大字典〉
┌にべにかわ。ニベ科の魚のうきぶくろから製する。粘着力が強い。〈新大字典〉
★「鰾膠」で「にべ」とも読む。〈大辞泉〉
-
湯熨
3905
とうい
┌湯と火のしを使って、患部を暖めて治療する方法。温罨法。〈漢字源〉
┌患部を湯であたためる。温罨法。〈字源〉
┌医学で、湯と火のしで、温めて治療する。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア下付き
-
幢幡
3906
どうばん
┌仏堂に飾るはた。〈新漢和大字典〉
┌仏堂に飾る旗。竿柱に長い帛(ハク)を垂れ下げたもの。〈大辞泉〉
┌仏堂に飾るはた。装飾のついた竿(サオ)に長い布をたらしたもの。〈漢字ペディア〉
★トウハンと読むと「はた」の意。〈新漢和大字典〉
★「トウハン」と読めば、のぼりの一種の意。〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア大見出し
-
鱏鰉
3907
じんこう
海にすむ魚の一種。チョウザメ。〈新漢和大字典〉
-
茗讌
3908
めいえん
┌茶会。〈字通〉
┌茶をたてて客をもてなす会。≒茗宴〈新漢和大字典〉
┌茶の湯の会。≒茗宴、茗燕〈新大字典〉
-
斉戒
3909
さいかい
┌ものいみ。〈字通〉
┌ものいみして心身を清める。≒斎戒〈漢字源〉
-
砧杵
3910
ちんしょ
┌きぬたうつ。〈字通〉
┌1.きぬたの台とそれを打つきね。
├2.きぬたに用いるきね。
└3.とんとんとたたく、きぬたの音。〈漢字源〉
-
纘緒
3911
さんしょ
┌前人のはじめた事業を承けつぐ。〈字源〉
┌前人の事業を受けつぐ。〈新漢和大字典〉
◇漢字ペディア小見出し
-
咨諏
3912
ししゅ
問いはかる。〈字通〉
◇漢字ペディア下付き
-
噁噁
3913
あくあく
鳥の声。〈漢字源〉
-
積聚
3914
しゃくじゅ
┌さしこみ。また、癇癪(カンシャク)。癪(シャク)。〈大辞泉〉
┌胃痙攣(イケイレン)・癇癪(カンシャク)のこと。〈漢字ペディア〉
★「セキシュウ」と読めば「積みたくわえる意」となる。
◇漢字ペディア大見出し
-
迢逓
3915
ちょうてい
┌1.はるかに遠く点々と続くさま。
└2.高くつらなるさま。〈新漢和大字典〉
┌1.はるかに遠く点々と続くさま。
└2.高くつらなるさま。〈漢字源〉
-
銛錐
3916
せんすい
するどいきり。〈新漢和大字典〉
-
楢櫟
3917
ゆうれき
ならと、くぬぎ。〈字通〉
-
亨熟
3918
ほうじゅく
┌よく煮る。〈字通〉
┌十分に煮る。〈字源〉
┌十分に煮ること。烹熟。〈新大字典〉
◇漢字ペディア下付き
-
諢名
3919
こんめい
┌親しみや軽い侮蔑の気持ちで、その人につける本名以外の呼び名。≒綽名〈新漢和大字典〉
┌あだな。ニックネーム。≒渾名〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア大見出し
-
怕怯
3920
はきょう
┌おそれる。〈字通〉
┌おそれること。≒怕畏、怕懼〈新大字典〉
-
笞擽
3921
ちりゃく
むちでうつ。〈漢字源〉
-
諒陰
3922
りょうあん
┌天皇が、その父母の死にあたり喪に服する期間。また、天皇・太皇太后・皇太后の死にあたり喪に服する期間。≒諒闇、亮陰〈大辞泉〉
┌天子が父母の喪に服するときの部屋。また、その期間。≒亮闇、亮陰、諒闇〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア大見出し
-
纛旛
3923
とうばん
≒纛幡
┌1.平安時代、軍陣で将軍の標識として立てた旗。
└2.昔、朝廷で即位式などのとき大極殿(ダイゴクデン)(後世は紫宸殿(シシンデン))の庭に威儀を整えるために立てた仗旗(ジョウキ)。〈大辞泉〉
┌令制による儀仗の旗の一つ。将軍の陣中の標旗。また、仗旗。龍像(タツガタ)纛旛、鷲像(ワシガタ)纛旛、虎像(トラガタ)纛旛、兕像(ジノカタ)纛旛がある。〈日本国語大辞典〉
-
裴回
3924
はいかい
┌たちもとおる。徘徊。〈字通〉
┌≒裴徊
├1.ぶらぶらとするさま。
├2.ゆっくり進むさま。
└3.立ち去りがたいさま。≒徘徊〈漢辞海〉
◇漢字ペディア小見出し
-
磚房
3925
せんぼう
レンガ造りの家屋。〈字源〉
-
迴飆
3926
かいひょう
つむじかぜ。〈字通〉
-
隠亡
3927
おんぼう
┌古く、火葬や墓所の番人を業とした人。江戸時代、賤民の取り扱いをされ差別された。≒隠坊、御坊〈漢字源〉
┌昔、死人の火葬・埋葬をしたり、墓所を守ったりした職業の人。〈漢字ペディア〉
┌古く、火葬や墓所の番人を業とした人。江戸時代、賤民の取り扱いをされ差別された。≒隠坊、御坊〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し
-
樛木
3928
きゅうぼく
┌枝が曲がりくねってもつれている木。〈漢字源〉
┌枝の下り曲れる木。〈字源〉
◇漢字ペディア小見出し
-
磽薄
3929
こうはく
┌地味のやせていること。また、そのさまや、その土地。〈日本国語大辞典〉
┌石が多く、やせた土地。≒磽瘠〈漢字源〉
┌やせたる土地。〈字源〉
◇漢字ペディア小見出し
-
盟歃
3930
めいそう
┌血をすすりあって誓うこと。〈漢字源〉
┌血をすすって誓うこと。〈新大字典〉
┌生贄の血をすすりあって神に誓いを立てる。〈漢辞海〉
-
属鏤
3931
しょくる
┌名剣の名。〈字通〉
┌呉の国の名剣の名。春秋時代、呉王夫差が伍子胥(ゴシショ)にこの険を与えて自殺を命じた。〈漢字源〉
◇漢字ペディア下付き
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越度
3932
おちど
┌あやまち。過失。失敗。〈漢字ペディア〉
┌(国)あやまち。過失。落ち度。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア大見出し
-
熨帖
3933
うっちょう
┌ひのしをかける。≒熨貼〈字通〉
┌火のしをかけてしわをのばすこと。≒熨貼〈新大字典〉
┌≒熨貼
├1.押さえてはりつける。
├2.火のしで服のしわを伸ばす。
├3.言葉の使い方が適切なさま。
└4.くつろいださま。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア小見出し
-
阿媽
3934
あも
東南アジア・中国などで、外国人に雇われている現地の女性。〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア大見出し
-
委虒
3935
いし
┌角のある虎。水中を行くという。〈新大字典〉
┌トラに似た、角のある想像上の獣の名。〈漢字ペディア〉
┌角があって、水中を行くことができる虎。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア小見出し
-
栲櫟
3936
こうれき
ぬるで。〈新大字典〉
-
柏槙
3937
びゃくしん
┌イブキの別称。〈漢字ペディア〉
┌ヒノキ科の常緑低木ないし高木。いぶき。〈新大字典〉
◇漢字ペディア大見出し
-
歇驕
3938
かつきょう
口の短い猟犬。〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア小見出し
-
潭湫
3939
たんしゅう
┌深い池。〈字通〉
┌深い池。湫は、池。〈新大字典〉
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褊綴
3940
へんとつ
┌江戸時代に医師などが着た羽織。褊衫(ヘンサン)と直綴(ジキトツ:腰から下にひだのある僧衣)とを折衷してつくった衣。〈漢字ペディア〉
┌褊衫(ヘンサン)と直裰(ジキトツ)とを折衷した羽織のような僧衣。脇裾を15センチほど縫っていない。空也堂の鉢叩(ハチタタ)きが着たが、江戸時代には医師などが着用。〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し
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褊衫
3941
へんさん
┌僧衣の一種。上半身をおおう法衣。〈漢字ペディア〉
┌僧衣の一。両袖を備えた上半身をおおう法衣。下半身に裙子(クンス)をつける。転じて、僧衣。≒偏衫〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し
-
蘆薈
3942
ろかい
┌アロエ。ユリ科の多肉植物。剣形で肉厚の葉は胃薬や傷薬として用いられ、「医者いらず」の異名をもつ。〈漢字ペディア〉
┌アロエのこと。〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し
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犂然
3943
りゅうぜん
┌1.(リュウゼン)恐れおののくさま。
└2.(レイゼン)はっきりとしたさま。〈新大字典〉
┌(リュウゼン)ふるいおののくさま。〈字源〉
┌1.(リュウゼン)すっきりと了解できたさま。自得したさま。一説に、おののき震えるさま。
└2.(レイゼン)はっきり見抜くさま。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア小見出し
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触穢
3944
そくえ
┌病気・死亡・出産・月経などのけがれにふれること。一定期間、神事・参内(サンダイ)などは避けた。〈漢字ペディア〉
┌死穢・弔喪(チョウロウ)・産穢・月経などのけがれに触れること。昔は、けがれに触れた人は一定期間、神事を行ったり宮中へ参内したりすることができなかった。〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し
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窕冶
3945
ようや
妖艶なさま。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア小見出し
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陂陀
3946
はだ
┌地に高低のあるさま。〈字通〉
┌土地が平らでないさま。斜めのさま。≒陂阤(ハタ)、陂陁(ハタ)。〈新大字典〉
┌地のななめにして平らかならざるさま。≒陂阤〈字源〉
┌斜めに傾いているさま。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア下付き
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糺縵縵
3947
きゅうまんまん
★糺縵縵たり・・・入り乱れて長く広がるさま。一説に、糺は禮の古字、礼の誤りという。朝廷の礼式がよくととのう意。〈新大字典〉
-
紉緝
3948
じんしゅう
糸で綴ること。〈新大字典〉
-
綾子
3949
りんず
┌生糸(キイト)で地紋を織り出した絹織物。厚く光沢があり、着物や帯などに使う。≒綸子〈漢字ペディア〉
┌滑らかで光沢のある、後練りの繻子(シュス)織りの絹織物。紋織りと無地とがある。生糸で織り上げた後、精練する。染め生地として、訪問着などに用いる。≒綸子〈日本国語大辞典〉
◇漢字ペディア大見出し
-
行縢
3950
こうとう
┌鹿・熊などの毛皮で作り、乗馬の時、腰からすねにかけておおうもの。きゃはん。〈新大字典〉
┌むかばき。きゃはん。〈日本国語大辞典〉
┌旅や狩りなどのとき、歩きやすいように足をくるむもの。きゃはん・すねあてなど。〈漢字源〉
★「行縢」で「むかばき」とも読む。
-
罩汕
3951
とうさん
すくいあみ。また、すくい取ること。〈新大字典〉
-
聶聶
3952
しょうしょう
┌もの静か。〈字通〉
┌木の葉が動くさま。〈新大字典〉
┌軽く小さくて、おだやかなさま。〈新漢和大字典〉
-
苫蓑
3953
せんさ
┌とまと、みの。〈新大字典〉
┌みの。〈字通〉
-
蘢茸
3954
ろうじょう
┌あつまるさま。〈新大字典〉
┌草木がぼうぼうと茂っているさま。〈新漢和大字典〉
┌あつまれるさま。〈字源〉
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荀氏
3955
じゅんし
★荀氏の八竜(ハチリョウ)…後漢の荀淑の八人の子。兄弟そろって徳業があったので世間では八竜とたたえた。転じて、すぐれた兄弟の多いことのたとえ。〈新大字典〉
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莫春
3956
ぼしゅん
┌暮春。春の終わり。〈新漢和大字典〉
┌春の末。暮春。晩春。〈新大字典〉
◇漢字ペディア小見出し
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蒐畋
3957
しゅうでん
┌狩りをすること。蒐田。〈新大字典〉
┌かり。また、かりをする。蒐田。〈新漢和大字典〉
-
蓍亀
3958
しき
┌うらないに用いるめどぎと亀の甲羅。転じて、うらない。卜筮(ボクゼイ)。〈新大字典〉
┌占いに使う、めどぎと、亀の甲羅。転じて、占い。蓍蔡(シサイ)。〈新漢和大字典〉
◇漢字ペディア小見出し
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公姥
3959
こうぼ
しゅうとと、しゅうとめ。〈新漢和大字典〉
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巾箱
3960
きんそう
1.書物などをいれておく布張りの小さな箱。
2.巾箱本(キンソウボン)の略。携帯用の小さな本。〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア大見出し
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賁育
3961
ほんいく
┌孟賁(モウホン)と夏育。ともに戦国秦の武王に仕えた勇士。〈漢辞海〉
┌秦の武王に仕えた戦国時代の勇士。竜虎をも恐れなかったという。〈漢辞海〉
★賁育の勇(ユウ)…非常に気力が盛んで強いこと。〈漢検四字熟語辞典〉
-
澳溟
3962
おうめい
┌深く暗い。〈字通〉
┌深いこと。〈新大字典〉
-
蛾傅
3963
ぎふ
蟻のように集まる。〈字通〉
-
苑結
3964
うっけつ
┌心がむすぼれる。鬱結。〈字通〉
┌心のふさぐこと。〈新大字典〉
┌気持ちが晴れないさま。鬱結。〈漢辞海〉
-
梲杖
3965
たつじょう
木杖。〈字通〉
-
射覆
3966
せきふ
┌隠したものをあてさせる。〈字通〉
┌1.ふたをして隠したものの中身をあてる遊戯。占いにも使われた。
└2.酒宴の余興。連字句の上の一字を隠して、下の字をあてる遊び。〈漢辞海〉
-
亡聊
3967
ぶりょう
┌なんとなく気がはれない。とりとめもなくもの寂しいこと。≒無聊〈漢字源〉
┌1.生活上、頼るべき人や物がないさま。
├2.問題を解決する手段がない状態。手詰まり。
└3.たいくつなさま。≒無聊〈漢辞海〉
-
猗儺
3968
あだ
┌なよやかなさま。≒婀娜〈漢字源〉
┌しなやかなさま。〈字通〉
┌素直になよやか。柔順のさま。〈字源〉
-
屭屭
3969
きき
有力。〈字通〉
-
兌利
3970
えいり
鋭い。〈字通〉
★兌・・・非常に音読みの多い漢字の一つ。以下一覧。
├『兌:ダ・・・とりかえる。また、易の八卦の一。』
├『兌:エツ・・・よろこぶ。≒悦』
├『兌:エイ・・・するどい。≒鋭』
├『兌:タイ・・・脱(タイ)に同じで、ゆるやかなさまの意か。音熟語見当たらず。義不明。』
└熟語では「ダ」の用例が多い。「兌換(ダカン)」・「発兌(ハツダ)」
-
和兌
3971
わえつ
なごやかによろこぶ。≒和説、和悦〈字通〉
★兌・・・非常に音読みの多い漢字の一つ。以下一覧。
├『兌:ダ・・・とりかえる。また、易の八卦の一。』
├『兌:エツ・・・よろこぶ。≒悦』
├『兌:エイ・・・するどい。≒鋭』
├『兌:タイ・・・脱(タイ)に同じで、ゆるやかなさまの意か。音熟語見当たらず。義不明。』
└熟語では「ダ」の用例が多い。「兌換(ダカン)」・「発兌(ハツダ)」
-
躡景
3972
じょうえい
┌日の光を追う。〈新漢和大字典〉
┌日影を追う。速やかにゆく。〈字通〉
-
樗蒲一
3973
ちょぼいち
┌1.中国から伝わった賭博(トバク)の一種。一つのサイコロで出る目を一つ予測し、当たれば賭け金の四倍が戻るもの。
└2.人をごまかすようなこと。いんちき。〈漢字ペディア〉
┌中国渡来の賭博(トバク)の一。1個のさいころで出る目を予測し、予測が当たれば賭け金の4倍または5倍を得る仕組みになっているもの。転じて、博奕(バクチ)のこと。
├2.いんちき。でたらめ。
└3.ばかをみること。〈大辞泉〉
★樗蒲一なら七里(シチリ)帰(カエ)っても張(ハ)れ…強く人をひきつける賭博の魅力をいう。賭け事と聞いたら、今来た道を七里戻っても加われという意。〈故事俗信ことわざ大辞典〉
◇漢字ペディア大見出し
-
槧本
3974
ざんぽん
┌版木で印刷・刊行した本。板本。刻本。〈日本国語大辞典〉
┌版木に彫って摺った書物。版本。〈新大字典〉
┌版木を使って印刷した書物。≒版本、刻本〈漢字ペディア〉
◇漢字ペディア大見出し
-
刺刺
3975
せきせき
┌身にこたえるほど、うるさくしゃべるさま。〈新漢和大字典〉
┌くどくどと言多きさま。〈字源〉
┌1.よくしゃべるさま。くどくどしゃべるさま。
└2.風音の激しいさま。〈漢辞海〉
-
繆繞
3976
りょうじょう
┌まといつく。〈字通〉
┌まつわりめぐること。まといつくこと。〈新大字典〉
┌からみつく。まとわりつく。〈漢辞海〉
★「繆」は、「誤る・間違う」意だと「ビュウ(繆説/紕繆)」と読み、この意と音を用いる熟語が多い。その他の音では「まとう」意だと「リョウ(繆繞)≒繚」、「結ぶ・縊る」意だと「キュウ(繆死)」、穆に通じるときは「ボク」の三項が挙げられるが、いずれも稀有。上記の意と音が反するが例外で「綢繆(チュウビュウ)」は過去頻出の語句なので必修。
◇漢字ペディア下付き
-
溲溺
3977
しゅうにょう
┌小便。〈字通〉
┌ゆばり。また、小便する。〈字源〉
┌ゆばり。小便。また、小便すること。〈新大字典〉
-
齎送
3978
しそう
┌葬式のときに死者の遺体と共に墓を埋める物品。〈新漢和大字典〉
┌せいそう…1.持って行く。とどけてやる。
└しそう…2.葬式の時死者とともに埋める副葬品。〈漢辞海〉
-
膃肭
3979
おつどつ
┌肥え太って、柔らかい。〈漢字源〉
┌肥えているさま。〈新大字典〉
-
簍籔
3980
ろうそう
頭にものを載せるときの、わらなどを編んだ台。〈字通〉
-
駆儺
3981
くだ
┌おにやらい。〈字通〉
┌年末や節分などに悪鬼を追い払う儀式。鬼やらい。〈漢字源〉
┌歳末に悪鬼を追い払う儀式。節分の豆まきは、これに転じたもの。鬼やらい。〈漢辞海〉
-
趣駕
3982
そくが
┌急いで乗り物の用意をさせる。≒促駕〈新漢和大字典〉
┌急いで車馬を走らせる。〈漢辞海〉
◇漢字ペディア小見出し
-
蒲萄
3983
ぶどう
┌葡萄(ブドウ)のこと≒蒲陶〈新漢和大字典〉
┌葡萄(ブドウ)。蒲桃(ブドウ)。〈新大字典〉
┌果物のぶどう。果汁を酒にかもす。〈字通〉
-
爰書
3984
えんしょ
┌罪人の口述書。聞取書を交換して公平を期した。〈字通〉
┌1.罪人の供述を写しとった書。一説に、「爰」は、秦・漢代のころの字書「爰歴篇」の書体で書いた取調書とも。
└2.漢代、公証書のこと。一説に、上級管理への報告書。〈漢字源〉
-
拊髀
3985
ふひ
┌1.ももをうつこと。
└2.喜び勇むさま。〈新大字典〉〈新大字典〉
┌ももをうつ。喜ぶ。憤る。〈字通〉
┌ももをたたく。ふるい立つさま。〈漢辞海〉
-
産穢
3986
さんえ
┌出産の際、生まれた子の父母が受けるというけがれ。江戸時代には、父は7日間、母は35日間とされた。〈大辞泉〉
┌出産のとき、その子の父母の身にかかるけがれ。江戸時代には父は七日間、母は三十五日間とされ、普通は出仕などを差し控えたが、評定所の立合、内寄合には三日たてば出席できるという例外も見られた。〈日本国語大辞典〉
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穢身
3987
えしん
┌(仏)けがれた身。煩悩に迷い、悟りを開けない凡人。〈漢字ペディア〉
┌(仏)けがれた身体。凡夫の身。〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し
-
剽劫
3988
ひょうきょう
┌おびやかすこと。≒脅喝〈新大字典〉
┌おびやかすこと。≒脅迫〈字源〉
-
柞
3989
さく
草や木をきりはらう。かる。〈新漢和大字典〉
-
柞蚕
3990
さくさん
┌ヤママユガ科のガ。褐色で大形。繭から絹糸をとる目的で飼育される。〈漢字ペディア〉
┌蚕の一種。緑から黄褐色に変わり、ナラやクヌギの葉を食べ、山繭に似た褐色の繭を作る。〈新漢和大字典〉
◇漢字ペディア大見出し
-
胡盞
3991
うさん
┌黒色の釉(ウワグスリ)をかけた天目茶碗(テンモクヂャワン)の一種。献茶用。≒烏盞〈漢字ペディア〉
┌天目茶碗(テンモクヂャワン)の一つで、釉色(ユウショク)の黒いもの。≒烏盞〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し
-
瑇玻盞
3992
たいひさん
┌昔、中国江西省の吉州窯(キッシュウヨウ)で作られていた茶碗(チャワン)。「瑇玻」は瑇瑁(タイマイ)(カメの一種)の皮の意。≒瑇皮盞〈漢字ペディア〉
┌中国江西省吉州窯で宋代から元代にかけて作られた天目(てんもく)茶碗。釉(うわぐすり)の調子が鼈甲に似ることに由来する、日本での呼称。吉州天目。≒鼈盞〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し
-
魴鰥
3993
ほうかん
魚の名。〈字通〉
-
袙頭
3994
ばっとう
はちまき。〈新大字典〉
◇漢字ペディア小見出し
-
権萃
3995
ごんずい
┌ミツバウツギ科の落葉小高木。山野に自生。初夏、黄緑色の小花を多数円錐(エンスイ)状につける。〈漢字ペディア〉
┌ミツバウツギ科の落葉高木。関東以西の雑木林に自生。枝は紫黒色をし、羽状複葉をつける。初夏、黄緑色の小花が多数つく。実は赤く、熟すと裂けて黒い種子が見える。野鴉椿。きつねのちゃぶくろ。〈大辞泉〉
◇漢字ペディア大見出し
-
隕泗
3996
いんし
┌涙を流すこと。〈新大字典〉
┌なみだをおとす。≒隕涕、垂泗、流涕〈字源〉
┌涙がぽろぽろとこぼれる。泣いて涙を流すこと。≒隕涕、隕涙〈漢字源〉
◇漢字ペディア小見出し
-
朱殷
3997
しゅあん
┌赤黒い血の色。〈字通〉
┌赤黒い色。日の経過した血の色。
┌あかぐろし。〈字源〉
-
長吁
3998
ちょうく
┌長嘆息。〈日本国語大辞典〉
┌深いため息をつくこと。〈大辞林〉
┌長くため息をついて嘆く。≒長嘆息、長息〈漢辞海〉
-
頡滑
3999
けっこつ
┌1.入り乱れる。
└まがりくねるさま。一説に、正しいくない言葉。〈漢字源〉
┌1.入り乱れる。
└2.曲がりくねること。また、正しくない語。〈新大字典〉
┌錯乱する。〈字通〉
◇漢字ペディア小見出し
-
雍也
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ようや
★雍也論語(ロンゴ)…勉強が長続きしないことのたとえ。三月庭訓。全20編ある「論語」の、第6編「雍也」あたりで読むのをやめてしまうことから。〈大辞泉〉
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#漢検1級 #音読み