百人一首
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2024年09月15日
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今来むと言ひしばかりに長月の
有明の月を待ち出でつるかな
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吹くからに秋の草木のしをるれば
むべ山風をあらしといふらむ
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月見れば千々にものこそ悲しけれ
わが身ひとつの秋にはあらねど
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このたびは幣も取りあへず手向山
紅葉の錦神のまにまに
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名にし負はば逢坂山のさねかづら
人に知られでくるよしもがな
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小倉山峰のもみぢ葉心あらば
今ひとたびのみゆき待たなむ
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みかの原わきて流るるいづみ川
いつ見きとてか恋しかるらむ
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山里は冬ぞさびしさまさりける
人目も草もかれぬと思へば
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心あてに折らばや折らむ初霜の
置きまどはせる白菊の花
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有明のつれなく見えし別れより
暁ばかり憂きものはなし
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朝ぼらけ有明の月と見るまでに
吉野の里に降れる白雪
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山川に風のかけたるしがらみは
流れもあへぬ紅葉なりけり
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ひさかたの光のどけき春の日に
しづ心なく花の散るらむ
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誰をかも知る人にせむ高砂の
松も昔の友ならなくに
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人はいさ知る人にせむ高砂の
花ぞ昔の香ににほひける
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夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを
雲のいづこに月宿るらむ
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白露に風の吹きしく秋の野は
つらぬきとめぬ玉ぞ散りける
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忘らるる身をば思はず誓ひてし
人の命の惜しくもあるかな
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浅茅生の小野の篠原忍ぶれど
あまりてなどか人の恋しき
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忍ぶれど色に出でにけりわが恋は
物や思ふと人の問ふまで
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恋すてふわが名はまだき立ちにけり
人知れずこそ思ひそめしか
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契りきなかたみに袖をしぼりつつ
末の松山波越さじとは
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逢ひ見ての後の心にくらぶれば
昔は物を思はざりけり
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逢ふことの絶えてしなくはなかなかに
人をも身をも恨みざらまし
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あはれよもいふべき人は思ほえで
身のいたづらになりぬるべきかな
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由良の門を渡る舟人かぢを絶え
行方も知らぬ恋の道かな
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八重葎しげれる宿のさびしきに
人こそ見えね秋は来にけり
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風をいたみ岩打つ波のおのれのみ
砕けて物を思ふころかな
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御垣守衛士のたく火の夜は燃え
昼は消えつつ物をこそ思へ
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君がため惜しからざりし命さへ
長くもがなと思ひけるかな
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