hi_ode_8 2024年01月31日 カード221 いいね0

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単語カード

  • 一人はいやしき男の貧しき、一人はあてなる男もたりけり。

    身分の高い

  • ただ文字一つにあやしう、あてにもいやしうもなるは、いかなるにかあらむ。

    上品に

  • 世になく清らなる玉の男皇子さへ生まれ給ひぬ。

    美しい

  • きよげなる大人二人ばかり、さては童べぞ出で入り遊ぶ。

    きれいな

  • つらつき、まみのかをれるほどなど、言へばさらなり

    言うまでもない

  • 夏は夜。月のころころはさらなり

    言うまでもない

  • こなたはあらはにや侍らむ。今日しも端におはしましけるかな。

    まる見えで

  • あらはに御損にさざらふ。

    明らかに

  • をかしげなる児の、あからさまに抱きて遊ばしうつくしむほどに、かい付きて寝たる、いとらうたし。

    ちょっとの間

  • いかに殿ばら、殊勝のことは御覧じとがめずや。むげなり

    まったくひどい

  • 今様は、むげにいやしくこそなりゆくめれ。

    むやみに

  • 露をなどあだなる物と思ひけむ。あだなる物と思ひけむ

    はかない

  • いとまめに実用にて、あだなる心なかりけり。

    不誠実な

  • ことにかたくななる人ぞ、「この枝、かの枝、散りにけり。今は見所なし」などは言ふめる。

    情趣を解さない

  • みづからもいみじと思へる気色、かたくななり

    見苦しい

  • 名をば大納言の大別とぞいひける。こちなかりし名なりかし。

    無骨な

  • 昔、男、陸奥の国にすずろに行きいたりにけり。

    あてもなく

  • つた、かへでは茂り、もの心細く、すずろなるめを見ることと思ふに、修行者あひたり。

    思いがけない

  • 大方は知りたりとも、すずろに言ひ散らすは、さばかりの才にはあらぬにやと聞こえ、おのずから誤りもありぬべし。

    むやみに

  • おほやけの宮仕へしければ、常にはえまうでず。

    朝廷

  • おほやけに御文奉り給ふ。

    天皇

  • いとやむごとなきにはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。

    身分

  • 人を見るに、少し心あるきはは、皆このあらましにてぞ一期は過ぐめる。

    程度

  • 久しくとどまりたるなし。

  • 世のにもなりぬべき御もてなしなり。

    語り草

  • 我を知らずして、外を知るといふあるべからず。

    道理

  • 宮の泣きまどひ給ふこと、いとことわりなりかし。

    当然だ

  • 天地ことわり給へ。

    道理を明らかにし

  • 小式部、これより、歌詠みの世におぼえ出で来にけり。

    評判

  • いとまばゆき、人の御おぼえなり。

    寵愛

  • いづくにもあれ、しばし旅立ちたるこそ、目さむる心地すれ。

    気持ち

  • 中納言、たちまちに御心地もやみてめでたし。

    病気

  • うつつにも夢にも人にあはぬなりけり。

    現実

  • うつつの人の乗りたるとなむ、さらに見えぬ。なほ下りて見よ。

    正気

  • 観音を頼み奉らんに、そのなしといふことは、あるまじきことなり。

    ご利益

  • なきものを思はずは一坏の濁れる酒を飲むべくあるらし

    効果

  • かの鬼の虚言は、このしるしを示すなりけりと言ふ人も侍りし。

    前兆

  • 十七日のつとめて、立つ。

    早朝

  • うち笑ふことがちにて暮れぬ。つとめて、客人帰りぬる後、心のどかなり。

    翌朝

  • 三月のつごもりなれば、京の花、盛りはみな過ぎにけり。

    月末

  • 四季はなほ定まれるついであり。死期はついでを待たず。

    順序/順序

  • ことのついでありて、人の奏しければ、聞こしめしてけり。

    機会

  • 女、親なく、頼りなくなるままに、もろともにいふかひなくてあらむやはとて、河内の国、高安の郡に、行き通ふ所出で来にけり。

    頼れるもの

  • たよりの人に言ひつきて、女は京に来にけり。

    縁故

  • これを習ふべし。学問に便りあらんためなり。

    便宜

  • 便りごとに物も絶えず得させたり。

    機会

  • 孝養のなき心なき者も、子持ちてこそ、親のは思ひ知るなれ。

    愛情

  • いとはつらく見ゆれど、はせむとす。

    贈り物

  • まことに他にことなりけり。都のつとに語らん。

    みやげ

  • 平城の京、春日の里に、しるよしして、狩りに住けにけり。

  • 人に知られでくるよしもがな

    方法

  • ふりにける岩の絶え間より落ちくる水の音さへ、故びよしある所なり。

    風情

  • 十二月の二十日あまり一日の日の戌の時に門出す。そのよし、いささかにものに書きつく。

    事情

  • 火をつけて燃やすべきよし仰せ給ふ。

  • 心得たるよしして、賢げにうちうなずき、ほほ笑みてゐたれど、つやつや知らぬ人あり。

    そぶり

  • 今日はよろづを捨てて、参りさぶらひつるなり。

    さまざまなこと

  • 尋常ならぬさまなれども、人に厭はれず、よろづ許されり。

    すべて

  • 寺にたうときわざすなる、見せたてまらむ。

    仏事

  • ひとり、灯火のもとに文を広げて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる。

    こと

  • 見給へば、御息所の御なり。

    筆跡

  • あまたのを、片時の間に弾きとりつ。

    演奏法

  • 雨の降るやうに射けれども、鎧よければ裏かかず、あき間を射ねば手も負はず。

    傷も負わ

  • をもととしてこそ、大和魂の世に用ゐらるる方も強う侍らめ。

    学問

  • 立て籠めたる所の戸、すなはちただ開きに開ぬきぬ。

    すぐに

  • 用ありて行きたりとも、そのこと果てなば、とく帰るべし。

    早く

  • 息はとく絶え果てにけり。

    すでに

  • 母、物語など求めて見せ給ふに、げにおのづから慰みゆく。

    自然に

  • かねてのあらまし、皆違ひゆくかと思ふに、おのづから違はぬこともあれば、いよいよ物は定めがたし。

    偶然に

  • おのづから後まで忘れぬ御事ならば、召されてまたは参るとも、今日は暇を給はらむ。

    万一

  • いつしか梅咲かなむ。

    早く

  • 鶯ばかりぞいつしか音したるを、あはれと聞く。

    早くも

  • この法師のみにもあらず、世間の人、なべてこのことあり。

    総じて

  • なべて人に似ずをかし。

    普通

  • なべてならぬ法ども行はるれど、さらにその験なし。

    並々ではない

  • 散ればこそいとど桜はめでたけれ

    いっそう

  • ひまひまより見ゆる灯の光、蛍よりけにほのかにあはれなり。

    よりいっそう

  • かくおとなしき心あらむとこそ思はざりしか。

    このように

  • 何をもちて、とかくと申すべき。

    あれこれと

  • おのれは、とてもかくても経なむ。

    どのようにしても

  • 我はしか隔つる心もなかりき。

    そのように

  • この名しかるべからずとて、かの木を伐られにけり。

    ふさわしく

  • まことににこそ候ひけれ。

    そう

  • さりぬべきをりみて、対面すべくたばかれ。

    そのようで

  • これを聞く人、「げにさることなり」となむ言ひける。

    もっともなこと

  • 「この殿の御心、さばかりにこそ」とて、その後は参らざりける。

    その程度

  • さばかり深き谷一つを平家の勢七万余騎でぞ埋めたりける。

    非常に

  • 今はなき人なれば、かばかりのことも忘れがたし。

    この程度

  • かの廂に敷かれたりし物は、さながらありや。

    そのまま

  • 資材を取り出づるに及ばす、七珍万宝さながら灰燼となりにき。

    全部

  • すべてつゆ違ふことなかりけり。

    少しも ない

  • つゆの御いらへもし給はず。

    ほんの少し

  • 今は逃ぐとも、よも逃がさ

    まさか ないだろう

  • むなしう帰り参りたらんは、なかなか参らざらんより、悪しかるべし。

    かえって

  • かへりみのみしつつ出で給ふ気色、いとなかなかなり

    かえって会わない方ががましな

  • 祇王もとより思ひまうけたる道なれども、さすがに昨日今日とは思ひよらず。

    そうはいってもやはり

  • 淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる例なし。

    一方では/一方では

  • かつあらはるるをも顧みず、口に任せて言ひ散らかすは、やがて浮きたることと聞こゆ。

    すぐに

  • などかくは仰せられるる。

    どうして

  • 正直の人、などかなからむ。

    どうして

  • などて、かくはかなき宿りは取りつるぞ。

    どうして

  • なにか射る。な射そ。な射そ。

    どうして

  • なでふ、かかるすき歩きをして、かくわびしきめを見るらむと、思へどかひなし。

    どうして

  • いまさらに、なでふさることかはべるべき。

    どうして

  • こは、なでふことをのたまふぞ。

    なんという

  • 大人になりたまひて後は、ありしやうに御簾の内にも入れ給はず。

    かつての

  • 「さらば、そのありつる御文を給はりて来」となむ仰せられるる。

    さっきの

  • 例のいと忍びておはしたり。

    いつものように

  • 例のことどもして、昼になりぬ。

    いつもの

  • そのころほひより、例ならず悩みわたれせ給ふ。

    いつものようでなく

  • 音に聞くと、見る時とは、何事も変はるものなり。

    うわさに聞くと

  • 音に聞く人なり。何事によりて来たれるぞ。

    評判の高い

  • 奈良坂にて人にとられなばいかがせむ

    どうしようか

  • 養ひ飼ふものには、馬・牛。つなぎ苦しむるこそ痛ましけれど、なくてかなはぬものなれば、いかがはせむ

    どうしようもない

  • 若宮など生ひ出で給はば、さるべきついでもありなむ。

    適当な

  • さるべき契りこそはおはしましけめ。

    そうなるはずの

  • さるべき人は、とうより御心魂のたけく、御守もこはきなめりとおぼえ侍るは。

    立派な

  • いざたまへ、出雲拝みに。

    さあ、一緒にいらっしゃい

  • いざさせたまへ。湯浴みに。

    さあ、一緒にいらっしゃいませ

  • ある暮れ方に都を出でて、嶬峨の方へぞあくがれ行く。

    さまよい出て

  • もの思ふ人の魂はげにあくがるるものになむありける。

    宙にさまよう

  • 月の明きはしも、過ぎにし方、行末まで思ひ残さるることなく、心もあくがれ、めでたくあはれなること、たぐひなくおぼゆ。

    うわの空になり

  • 果の日は、いと情けなう、互ひに言ふこともなか、我かしこげに物ひきしたため、ちりぢりに行き別れぬ。

    処理し

  • これを思ふに、女なりともなほ寝所などはしたためてあるべきなり。

    用意し

  • いづ方にも、若き者ども酔ひすぎたち騒ぎたるほどのことは、えしたためあへず。

    取り締まる

  • 昔、男、初冠して、平城の京、春日の里にしるよしして、狩りに住にけり。

    土地を領有する

  • いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。

    寵愛を受け

  • そのころ、宋朝よりすぐれたる名医わたつて、本朝にやすらふことあり。

    とどまる

  • 何事をかうちいづる言の葉にせん。

    口に出して言う

  • 御様をやつし、いやしき下臈のまねをして、日吉社に御参籠あつて、七日七夜が間、折り申させ給ひけり。

    地味な格好にし、

  • 網代車で昔おぼえてやつれたるにて出で給ふ。

    地味な格好になっ

  • やんごとなき女房の、うちそばみてゐ給へるを見給れば、わが思ふ人なり。

    横を向い

  • 遣水心細く、音細くおとなひたり。

    音を立て

  • 娘多かりと聞きて、なま君達めく人々もおとなひ言ふ、いとあまたありけり。

    手紙を出し

  • その(= 弘徽殿ノ)御方に、うちふしといふ者の娘、左京といひて候ひけるを、源中将かたらひてなむと、人々笑ふ。

    交際し

  • すみける男、夜深く来ては、まだ暁に帰りなどす。

    通っ

  • すさまじきもの。⋯方違へどに行きたるに、あるじせぬ所。

    客にごちそうし

  • 藤原良近といふをなむ、まらうとざねにて、その日はあるじまうけしたりける。

    客の主たる人/にごちそうし

  • 侮らはしげにもてなす(連中)は、めざましうて、なげのいらへをだにせさせ給はず。

    振る舞う

  • なほきこえ給へ。わざと懸想だちてももてなさじ。

    取り扱う

  • 鎌倉の海に鰹といふ魚は、かの境には双なきものにてこのごろもてなすものなり。

    もてはやす

  • よき人は、ひとへに好けるさまにも見えず、興ずるさまもなほざりなり。

    おもしろがる

  • 十一月、十二月の降り凍り、六月の照りはたたくにも、さはらず来たり。

    妨げられ

  • 道もさりあへず立つ折もあるぞかし。

    避け

  • かの左衛門督はえなられじ。また、そこにさられば、こと人こそはなるべかなれ。

    断り

  • あこぎ、おとなになりね。いと心およすげためり。

    成長し

  • 「何とまれ、言へかし」とのたまふを、人々もおよすげて見奉る。

    大人び

  • 何とにかあらむ、かきくらして涙こぼるる。

    悲しみが心を暗くし

  • 乞食、路のほとりに多く、憂へ悲しむ声耳に満てり。

    訴え

  • 舟の中にや老いをばかこつらむ。

    不平を言っ

  • 知らぬわざしてまろも困しにたり。そこも眠たねに思ほしためり。

    疲れ

  • 折ふしいたはること候ひと下り候はず。

    病気になる

  • 心ことに設けの物などいたはりてし給へ。

    骨を折っ

  • 常の使ひよりは、この人よくいたはれ

    世話しなさい

  • 身にやむごとなく思ふ人のなやむを聞いて、いかにいかにとおぼつかなきことを嘆くに、おこたりたる由、消息聞くもいとうれし。

    病気で苦しむ

  • なやましう侍りつれば、しばしためらひて。

    静養し

  • ややためらひて仰せ言伝へ聞こゆ。

    気を静め

  • 日ごろ月ごろしるきことありてなやみわたるが、おこたりぬるもうれし。

    病気がよくなっ

  • 人におくれて、四十九日の仏事に、ある聖を請じ侍りしに、説法いみじくして、皆人涙を流しけり。

    先立たれて

  • 院宣宣旨のなりたるに、しばしもやすらふべからず。

    ためらう

  • 御かたちいと清げに、あまりあたらしきさまして、物より抜け出でたるようにぞおはせし。

    もったいない

  • あたら夜の月と花とを同じくはあはれ知れらむ人に見せばや

    もったいない

  • かくやうのこと(政界ノ裏話)は、人中にて、下臈の申すにいとかたじけなし。。

    おそれ多い

  • かたじけなくも御硯召し寄せて、みづから御返事あそばされけり。

    ありがたい

  • 後の世のこと心に忘れず、仏の道うとからぬ、こころにくし

    奥ゆかしい

  • なほしるべせよ。我はすきずきしき心などなき人ぞ。

    好色めいた

  • すきずきしき方のみにあらず、土御門の御日記とて、世の中の鏡となむ承る。

    風流な

  • よろしき男を、下衆女などのほめて、「いみじう、なつかしうおはします」など言へば、やがて思ひあとされぬべし。

    好ましく

  • 命長ければ恥多し。長くとも四十に足らぬほどにて死なむこそ、めやすかるべけれ。

    見苦しくない

  • 小少将の君は、そこはかとなくあてになまめかしう、二月ばかりのしだり柳のさましたり。

    優美で

  • なかなかながきよりもこよなういまめかしきものかな。

    現代風な

  • 祭りのころは、なべていまめかしう見ゆるにやあらむ。

    華やかに

  • 女のなつかしきさまにてしどけなう弾きたるこそをかしけれ。

    無造作に

  • 世もいまだ静まり候はねば、しどけなき事もぞ候ふとて、御辺りへに参つて候ふ。

    乱れた

  • 下衆の家の女主人。痴れたる者。それしもさかしうて、まことにさかしき人を教へなどすかし。

    こざかしく/かしこい

  • こと人々の(歌)もありけれど、さかしき(歌)もなかるべし。

    気が利いている

  • 雷の鳴り閃く様さらに言はむ方なくて、落ちかかりぬとおぼゆるに、ある限りさかしき人なし。

    気がしっかりしている

  • はづかしき人の、歌の元末問ひたるに、ふとおぼえたる、我ながらうれし。

    立派な

  • 立ち聞き、かいまむ人のけはひして、いといみじくものつつまし

    気がひける

  • 今ぞ心やすく黄泉路もまかるべき。

    安心して

  • この位去りて、ただ心やすくてあらむ。

    気楽な

  • 風の便りの言伝ても絶えて久しくなりければ、何となりぬることやらむと、心苦しうぞ思はれる。

    つらく

  • 君は、思し怠る時の間もなく、心苦しくも恋しくも思し出づ。

    気の毒に

  • 乳母替へてむ。いとうしろめたし

    心配だ

  • 内裏に奉らむと思へど、われ亡からむ世など、うしろめたなし

    心配だ

  • 初めよりは我はと思ひ上がり給へる御方々、めざましきものにおとしめそねみ給ふ。

    気にくわない

  • 冬はつとめて。いと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし

    似つかわしい

  • 心づきなきことのあらん折は、なかなかその由をも言ひてん。

    気に入らない

  • 老い衰へて世に出で交じらひしは、をこがましく見えしかば、われはかくて閉ぢこもりぬべきぞ。

    愚かしく

  • 行きずりの人の宣はむことをたのむこそをこなれ

    愚かだ

  • 上達部・上人などもあいなく目をそばめつつ、いとまばゆき人の御おぼえなり。

    見ていられない

  • はかなき御いらへも心やすく聞こえむもまばゆしかし。

    恥ずかしい

  • 殿上人、地下なるも、陣に立ち添ひて見るも、いとねたし

    しゃくにさわる

  • 古くよりこの地を占めたるものならば、さうなり掘り捨てられ難し。

    無造作に

  • 城陸奥守泰盛は、さうなき馬乗りなりけり。

    並ぶものがない

  • (紫ノ上ハ人形ヲ)ところせきまで遊びひろげ給へり。

    いっぱいな

  • ところせき身こそわびしけれ。軽らかなるほどの殿上人などにしてしばしあらばや。

    窮屈な

  • ただ近き所なれば、車はところせし

    おおげさだ

  • 鶴は、いとこちたきさまなれど、鳴く声、雲居まで聞こゆる、いとめでたし。

    仰々しい

  • つたなく弾きて、弾きおほせざれば、腹立ちて鳴らぬなり。

    下手に

  • 愚かにつたなき人も、家に生まれ、時にあへば、高き位にのぼり、奢りを極むるもあり。屏風・障子などの、絵も文字もかたくななる筆様して書きたるが、見にくきよりも、宿の主のつたなくおぼゆるなり。

    劣っている

  • 屏風・障子などの、絵も文字もかたくななる筆様して書きたるが、見にくきよりも、宿の主のつたなくおぼゆるなり。

    下品に

  • ただこれ天にして、汝が性のつたなきを泣け。

    不運な

  • 何をか奉らむ。まめまめしきものはまさなかりなむ。ゆかしくし給ふなるものを奉らむ。

    よくない

  • いかに瀬尾殿、まさなうも敵に後ろをば見するものかな。

    見苦しくない

  • 思ほえず、ふるさとにいとはしたなくてありければ、心地惑ひにけり。

    不釣り合いな

  • はしたなうもさし放ちきこえず。

    無愛想に

  • ある夜、野分はしたなう吹いて、紅葉みな吹き散らし、落葉すこぶる狼藉なり。

    はげしく

  • はしたなきもの。こと人呼ぶに、われぞとさし出でたる。

    きまりが悪い

  • 人の上いふを腹立つ人こそ、いとわりなけれ

    道理に合わない

  • 苦しげなるもの。⋯わりなくもの疑ひする男に、いみじう思はれたる女。

    並々ではなく

  • 女君は、わりなう苦しと思ひ臥したまへり。

    耐えがたく

  • いみじう酔ひて、わりなく夜更けて泊まりたりとも、さらに湯漬けをだに食はせじ。

    しかたなく

  • 今日はずちなし。右の大臣に任せ申す。

    どうしようもない

  • 伊成進み寄りて、弘光が手を取りて前ざまへ強く引きたるに、うつ伏しに転びぬ。あへなきことかぎりなし。

    あっけない

  • 小さきはあへなむ

    かまわないだろう

  • 中宮も御物の怪に悩ませ給ひて、常はあつしうおはしますを、院もいど晴れ間なく思し嘆く。

    病状が重く

  • 紅葉もまだし。花もみな失せにたり。枯れたる薄ばかりぞ見えつる。

    まだ時期が早い

  • 供なる男ども、いみじう笑ひつつ、「ここまだし、ここまだし」とさ差しあへり。

    不十分だ

  • ほかにて酒などまゐり、酔ひて、夜いたく更けて、ゆくりもなくものし給へり。

    突然

  • 花は盛りに月はくまなきをのみ見るものかは。

    暗い所のない

  • いとくまなき御心のさがにて、推し量り給ふにやはべらむ。

    行き届かないところがない

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