古文単語 99-210

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hi_ode_8 2024年01月31日 カード221 いいね0

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古文単語 99-210
  • 一人はいやしき男の貧しき、一人はあてなる男もたりけり。
    身分の高い
  • ただ文字一つにあやしう、あてにもいやしうもなるは、いかなるにかあらむ。
    上品に
  • 世になく清らなる玉の男皇子さへ生まれ給ひぬ。
    美しい
  • きよげなる大人二人ばかり、さては童べぞ出で入り遊ぶ。
    きれいな
  • つらつき、まみのかをれるほどなど、言へばさらなり
    言うまでもない
  • 夏は夜。月のころころはさらなり
    言うまでもない
  • こなたはあらはにや侍らむ。今日しも端におはしましけるかな。
    まる見えで
  • あらはに御損にさざらふ。
    明らかに
  • をかしげなる児の、あからさまに抱きて遊ばしうつくしむほどに、かい付きて寝たる、いとらうたし。
    ちょっとの間
  • いかに殿ばら、殊勝のことは御覧じとがめずや。むげなり
    まったくひどい
  • 今様は、むげにいやしくこそなりゆくめれ。
    むやみに
  • 露をなどあだなる物と思ひけむ。あだなる物と思ひけむ
    はかない
  • いとまめに実用にて、あだなる心なかりけり。
    不誠実な
  • ことにかたくななる人ぞ、「この枝、かの枝、散りにけり。今は見所なし」などは言ふめる。
    情趣を解さない
  • みづからもいみじと思へる気色、かたくななり
    見苦しい
  • 名をば大納言の大別とぞいひける。こちなかりし名なりかし。
    無骨な
  • 昔、男、陸奥の国にすずろに行きいたりにけり。
    あてもなく
  • つた、かへでは茂り、もの心細く、すずろなるめを見ることと思ふに、修行者あひたり。
    思いがけない
  • 大方は知りたりとも、すずろに言ひ散らすは、さばかりの才にはあらぬにやと聞こえ、おのずから誤りもありぬべし。
    むやみに
  • おほやけの宮仕へしければ、常にはえまうでず。
    朝廷
  • おほやけに御文奉り給ふ。
    天皇
  • いとやむごとなきにはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。
    身分
  • 人を見るに、少し心あるきはは、皆このあらましにてぞ一期は過ぐめる。
    程度
  • 久しくとどまりたるなし。
  • 世のにもなりぬべき御もてなしなり。
    語り草
  • 我を知らずして、外を知るといふあるべからず。
    道理
  • 宮の泣きまどひ給ふこと、いとことわりなりかし。
    当然だ
  • 天地ことわり給へ。
    道理を明らかにし
  • 小式部、これより、歌詠みの世におぼえ出で来にけり。
    評判
  • いとまばゆき、人の御おぼえなり。
    寵愛
  • いづくにもあれ、しばし旅立ちたるこそ、目さむる心地すれ。
    気持ち
  • 中納言、たちまちに御心地もやみてめでたし。
    病気
  • うつつにも夢にも人にあはぬなりけり。
    現実
  • うつつの人の乗りたるとなむ、さらに見えぬ。なほ下りて見よ。
    正気
  • 観音を頼み奉らんに、そのなしといふことは、あるまじきことなり。
    ご利益
  • なきものを思はずは一坏の濁れる酒を飲むべくあるらし
    効果
  • かの鬼の虚言は、このしるしを示すなりけりと言ふ人も侍りし。
    前兆
  • 十七日のつとめて、立つ。
    早朝
  • うち笑ふことがちにて暮れぬ。つとめて、客人帰りぬる後、心のどかなり。
    翌朝
  • 三月のつごもりなれば、京の花、盛りはみな過ぎにけり。
    月末
  • 四季はなほ定まれるついであり。死期はついでを待たず。
    順序/順序
  • ことのついでありて、人の奏しければ、聞こしめしてけり。
    機会
  • 女、親なく、頼りなくなるままに、もろともにいふかひなくてあらむやはとて、河内の国、高安の郡に、行き通ふ所出で来にけり。
    頼れるもの
  • たよりの人に言ひつきて、女は京に来にけり。
    縁故
  • これを習ふべし。学問に便りあらんためなり。
    便宜
  • 便りごとに物も絶えず得させたり。
    機会
  • 孝養のなき心なき者も、子持ちてこそ、親のは思ひ知るなれ。
    愛情
  • いとはつらく見ゆれど、はせむとす。
    贈り物
  • まことに他にことなりけり。都のつとに語らん。
    みやげ
  • 平城の京、春日の里に、しるよしして、狩りに住けにけり。
  • 人に知られでくるよしもがな
    方法
  • ふりにける岩の絶え間より落ちくる水の音さへ、故びよしある所なり。
    風情
  • 十二月の二十日あまり一日の日の戌の時に門出す。そのよし、いささかにものに書きつく。
    事情
  • 火をつけて燃やすべきよし仰せ給ふ。
  • 心得たるよしして、賢げにうちうなずき、ほほ笑みてゐたれど、つやつや知らぬ人あり。
    そぶり
  • 今日はよろづを捨てて、参りさぶらひつるなり。
    さまざまなこと
  • 尋常ならぬさまなれども、人に厭はれず、よろづ許されり。
    すべて
  • 寺にたうときわざすなる、見せたてまらむ。
    仏事
  • ひとり、灯火のもとに文を広げて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる。
    こと
  • 見給へば、御息所の御なり。
    筆跡
  • あまたのを、片時の間に弾きとりつ。
    演奏法
  • 雨の降るやうに射けれども、鎧よければ裏かかず、あき間を射ねば手も負はず。
    傷も負わ
  • をもととしてこそ、大和魂の世に用ゐらるる方も強う侍らめ。
    学問
  • 立て籠めたる所の戸、すなはちただ開きに開ぬきぬ。
    すぐに
  • 用ありて行きたりとも、そのこと果てなば、とく帰るべし。
    早く
  • 息はとく絶え果てにけり。
    すでに
  • 母、物語など求めて見せ給ふに、げにおのづから慰みゆく。
    自然に
  • かねてのあらまし、皆違ひゆくかと思ふに、おのづから違はぬこともあれば、いよいよ物は定めがたし。
    偶然に
  • おのづから後まで忘れぬ御事ならば、召されてまたは参るとも、今日は暇を給はらむ。
    万一
  • いつしか梅咲かなむ。
    早く
  • 鶯ばかりぞいつしか音したるを、あはれと聞く。
    早くも
  • この法師のみにもあらず、世間の人、なべてこのことあり。
    総じて
  • なべて人に似ずをかし。
    普通
  • なべてならぬ法ども行はるれど、さらにその験なし。
    並々ではない
  • 散ればこそいとど桜はめでたけれ
    いっそう
  • ひまひまより見ゆる灯の光、蛍よりけにほのかにあはれなり。
    よりいっそう
  • かくおとなしき心あらむとこそ思はざりしか。
    このように
  • 何をもちて、とかくと申すべき。
    あれこれと
  • おのれは、とてもかくても経なむ。
    どのようにしても
  • 我はしか隔つる心もなかりき。
    そのように
  • この名しかるべからずとて、かの木を伐られにけり。
    ふさわしく
  • まことににこそ候ひけれ。
    そう
  • さりぬべきをりみて、対面すべくたばかれ。
    そのようで
  • これを聞く人、「げにさることなり」となむ言ひける。
    もっともなこと
  • 「この殿の御心、さばかりにこそ」とて、その後は参らざりける。
    その程度
  • さばかり深き谷一つを平家の勢七万余騎でぞ埋めたりける。
    非常に
  • 今はなき人なれば、かばかりのことも忘れがたし。
    この程度
  • かの廂に敷かれたりし物は、さながらありや。
    そのまま
  • 資材を取り出づるに及ばす、七珍万宝さながら灰燼となりにき。
    全部
  • すべてつゆ違ふことなかりけり。
    少しも ない
  • つゆの御いらへもし給はず。
    ほんの少し
  • 今は逃ぐとも、よも逃がさ
    まさか ないだろう
  • むなしう帰り参りたらんは、なかなか参らざらんより、悪しかるべし。
    かえって
  • かへりみのみしつつ出で給ふ気色、いとなかなかなり
    かえって会わない方ががましな
  • 祇王もとより思ひまうけたる道なれども、さすがに昨日今日とは思ひよらず。
    そうはいってもやはり
  • 淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる例なし。
    一方では/一方では
  • かつあらはるるをも顧みず、口に任せて言ひ散らかすは、やがて浮きたることと聞こゆ。
    すぐに
  • などかくは仰せられるる。
    どうして
  • 正直の人、などかなからむ。
    どうして
  • などて、かくはかなき宿りは取りつるぞ。
    どうして
  • なにか射る。な射そ。な射そ。
    どうして
  • なでふ、かかるすき歩きをして、かくわびしきめを見るらむと、思へどかひなし。
    どうして
  • いまさらに、なでふさることかはべるべき。
    どうして
  • こは、なでふことをのたまふぞ。
    なんという
  • 大人になりたまひて後は、ありしやうに御簾の内にも入れ給はず。
    かつての
  • 「さらば、そのありつる御文を給はりて来」となむ仰せられるる。
    さっきの
  • 例のいと忍びておはしたり。
    いつものように
  • 例のことどもして、昼になりぬ。
    いつもの
  • そのころほひより、例ならず悩みわたれせ給ふ。
    いつものようでなく
  • 音に聞くと、見る時とは、何事も変はるものなり。
    うわさに聞くと
  • 音に聞く人なり。何事によりて来たれるぞ。
    評判の高い
  • 奈良坂にて人にとられなばいかがせむ
    どうしようか
  • 養ひ飼ふものには、馬・牛。つなぎ苦しむるこそ痛ましけれど、なくてかなはぬものなれば、いかがはせむ
    どうしようもない
  • 若宮など生ひ出で給はば、さるべきついでもありなむ。
    適当な
  • さるべき契りこそはおはしましけめ。
    そうなるはずの
  • さるべき人は、とうより御心魂のたけく、御守もこはきなめりとおぼえ侍るは。
    立派な
  • いざたまへ、出雲拝みに。
    さあ、一緒にいらっしゃい
  • いざさせたまへ。湯浴みに。
    さあ、一緒にいらっしゃいませ
  • ある暮れ方に都を出でて、嶬峨の方へぞあくがれ行く。
    さまよい出て
  • もの思ふ人の魂はげにあくがるるものになむありける。
    宙にさまよう
  • 月の明きはしも、過ぎにし方、行末まで思ひ残さるることなく、心もあくがれ、めでたくあはれなること、たぐひなくおぼゆ。
    うわの空になり
  • 果の日は、いと情けなう、互ひに言ふこともなか、我かしこげに物ひきしたため、ちりぢりに行き別れぬ。
    処理し
  • これを思ふに、女なりともなほ寝所などはしたためてあるべきなり。
    用意し
  • いづ方にも、若き者ども酔ひすぎたち騒ぎたるほどのことは、えしたためあへず。
    取り締まる
  • 昔、男、初冠して、平城の京、春日の里にしるよしして、狩りに住にけり。
    土地を領有する
  • いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。
    寵愛を受け
  • そのころ、宋朝よりすぐれたる名医わたつて、本朝にやすらふことあり。
    とどまる
  • 何事をかうちいづる言の葉にせん。
    口に出して言う
  • 御様をやつし、いやしき下臈のまねをして、日吉社に御参籠あつて、七日七夜が間、折り申させ給ひけり。
    地味な格好にし、
  • 網代車で昔おぼえてやつれたるにて出で給ふ。
    地味な格好になっ
  • やんごとなき女房の、うちそばみてゐ給へるを見給れば、わが思ふ人なり。
    横を向い
  • 遣水心細く、音細くおとなひたり。
    音を立て
  • 娘多かりと聞きて、なま君達めく人々もおとなひ言ふ、いとあまたありけり。
    手紙を出し
  • その(= 弘徽殿ノ)御方に、うちふしといふ者の娘、左京といひて候ひけるを、源中将かたらひてなむと、人々笑ふ。
    交際し
  • すみける男、夜深く来ては、まだ暁に帰りなどす。
    通っ
  • すさまじきもの。⋯方違へどに行きたるに、あるじせぬ所。
    客にごちそうし
  • 藤原良近といふをなむ、まらうとざねにて、その日はあるじまうけしたりける。
    客の主たる人/にごちそうし
  • 侮らはしげにもてなす(連中)は、めざましうて、なげのいらへをだにせさせ給はず。
    振る舞う
  • なほきこえ給へ。わざと懸想だちてももてなさじ。
    取り扱う
  • 鎌倉の海に鰹といふ魚は、かの境には双なきものにてこのごろもてなすものなり。
    もてはやす
  • よき人は、ひとへに好けるさまにも見えず、興ずるさまもなほざりなり。
    おもしろがる
  • 十一月、十二月の降り凍り、六月の照りはたたくにも、さはらず来たり。
    妨げられ
  • 道もさりあへず立つ折もあるぞかし。
    避け
  • かの左衛門督はえなられじ。また、そこにさられば、こと人こそはなるべかなれ。
    断り
  • あこぎ、おとなになりね。いと心およすげためり。
    成長し
  • 「何とまれ、言へかし」とのたまふを、人々もおよすげて見奉る。
    大人び
  • 何とにかあらむ、かきくらして涙こぼるる。
    悲しみが心を暗くし
  • 乞食、路のほとりに多く、憂へ悲しむ声耳に満てり。
    訴え
  • 舟の中にや老いをばかこつらむ。
    不平を言っ
  • 知らぬわざしてまろも困しにたり。そこも眠たねに思ほしためり。
    疲れ
  • 折ふしいたはること候ひと下り候はず。
    病気になる
  • 心ことに設けの物などいたはりてし給へ。
    骨を折っ
  • 常の使ひよりは、この人よくいたはれ
    世話しなさい
  • 身にやむごとなく思ふ人のなやむを聞いて、いかにいかにとおぼつかなきことを嘆くに、おこたりたる由、消息聞くもいとうれし。
    病気で苦しむ
  • なやましう侍りつれば、しばしためらひて。
    静養し
  • ややためらひて仰せ言伝へ聞こゆ。
    気を静め
  • 日ごろ月ごろしるきことありてなやみわたるが、おこたりぬるもうれし。
    病気がよくなっ
  • 人におくれて、四十九日の仏事に、ある聖を請じ侍りしに、説法いみじくして、皆人涙を流しけり。
    先立たれて
  • 院宣宣旨のなりたるに、しばしもやすらふべからず。
    ためらう
  • 御かたちいと清げに、あまりあたらしきさまして、物より抜け出でたるようにぞおはせし。
    もったいない
  • あたら夜の月と花とを同じくはあはれ知れらむ人に見せばや
    もったいない
  • かくやうのこと(政界ノ裏話)は、人中にて、下臈の申すにいとかたじけなし。。
    おそれ多い
  • かたじけなくも御硯召し寄せて、みづから御返事あそばされけり。
    ありがたい
  • 後の世のこと心に忘れず、仏の道うとからぬ、こころにくし
    奥ゆかしい
  • なほしるべせよ。我はすきずきしき心などなき人ぞ。
    好色めいた
  • すきずきしき方のみにあらず、土御門の御日記とて、世の中の鏡となむ承る。
    風流な
  • よろしき男を、下衆女などのほめて、「いみじう、なつかしうおはします」など言へば、やがて思ひあとされぬべし。
    好ましく
  • 命長ければ恥多し。長くとも四十に足らぬほどにて死なむこそ、めやすかるべけれ。
    見苦しくない
  • 小少将の君は、そこはかとなくあてになまめかしう、二月ばかりのしだり柳のさましたり。
    優美で
  • なかなかながきよりもこよなういまめかしきものかな。
    現代風な
  • 祭りのころは、なべていまめかしう見ゆるにやあらむ。
    華やかに
  • 女のなつかしきさまにてしどけなう弾きたるこそをかしけれ。
    無造作に
  • 世もいまだ静まり候はねば、しどけなき事もぞ候ふとて、御辺りへに参つて候ふ。
    乱れた
  • 下衆の家の女主人。痴れたる者。それしもさかしうて、まことにさかしき人を教へなどすかし。
    こざかしく/かしこい
  • こと人々の(歌)もありけれど、さかしき(歌)もなかるべし。
    気が利いている
  • 雷の鳴り閃く様さらに言はむ方なくて、落ちかかりぬとおぼゆるに、ある限りさかしき人なし。
    気がしっかりしている
  • はづかしき人の、歌の元末問ひたるに、ふとおぼえたる、我ながらうれし。
    立派な
  • 立ち聞き、かいまむ人のけはひして、いといみじくものつつまし
    気がひける
  • 今ぞ心やすく黄泉路もまかるべき。
    安心して
  • この位去りて、ただ心やすくてあらむ。
    気楽な
  • 風の便りの言伝ても絶えて久しくなりければ、何となりぬることやらむと、心苦しうぞ思はれる。
    つらく
  • 君は、思し怠る時の間もなく、心苦しくも恋しくも思し出づ。
    気の毒に
  • 乳母替へてむ。いとうしろめたし
    心配だ
  • 内裏に奉らむと思へど、われ亡からむ世など、うしろめたなし
    心配だ
  • 初めよりは我はと思ひ上がり給へる御方々、めざましきものにおとしめそねみ給ふ。
    気にくわない
  • 冬はつとめて。いと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし
    似つかわしい
  • 心づきなきことのあらん折は、なかなかその由をも言ひてん。
    気に入らない
  • 老い衰へて世に出で交じらひしは、をこがましく見えしかば、われはかくて閉ぢこもりぬべきぞ。
    愚かしく
  • 行きずりの人の宣はむことをたのむこそをこなれ
    愚かだ
  • 上達部・上人などもあいなく目をそばめつつ、いとまばゆき人の御おぼえなり。
    見ていられない
  • はかなき御いらへも心やすく聞こえむもまばゆしかし。
    恥ずかしい
  • 殿上人、地下なるも、陣に立ち添ひて見るも、いとねたし
    しゃくにさわる
  • 古くよりこの地を占めたるものならば、さうなり掘り捨てられ難し。
    無造作に
  • 城陸奥守泰盛は、さうなき馬乗りなりけり。
    並ぶものがない
  • (紫ノ上ハ人形ヲ)ところせきまで遊びひろげ給へり。
    いっぱいな
  • ところせき身こそわびしけれ。軽らかなるほどの殿上人などにしてしばしあらばや。
    窮屈な
  • ただ近き所なれば、車はところせし
    おおげさだ
  • 鶴は、いとこちたきさまなれど、鳴く声、雲居まで聞こゆる、いとめでたし。
    仰々しい
  • つたなく弾きて、弾きおほせざれば、腹立ちて鳴らぬなり。
    下手に
  • 愚かにつたなき人も、家に生まれ、時にあへば、高き位にのぼり、奢りを極むるもあり。屏風・障子などの、絵も文字もかたくななる筆様して書きたるが、見にくきよりも、宿の主のつたなくおぼゆるなり。
    劣っている
  • 屏風・障子などの、絵も文字もかたくななる筆様して書きたるが、見にくきよりも、宿の主のつたなくおぼゆるなり。
    下品に
  • ただこれ天にして、汝が性のつたなきを泣け。
    不運な
  • 何をか奉らむ。まめまめしきものはまさなかりなむ。ゆかしくし給ふなるものを奉らむ。
    よくない
  • いかに瀬尾殿、まさなうも敵に後ろをば見するものかな。
    見苦しくない
  • 思ほえず、ふるさとにいとはしたなくてありければ、心地惑ひにけり。
    不釣り合いな
  • はしたなうもさし放ちきこえず。
    無愛想に
  • ある夜、野分はしたなう吹いて、紅葉みな吹き散らし、落葉すこぶる狼藉なり。
    はげしく
  • はしたなきもの。こと人呼ぶに、われぞとさし出でたる。
    きまりが悪い
  • 人の上いふを腹立つ人こそ、いとわりなけれ
    道理に合わない
  • 苦しげなるもの。⋯わりなくもの疑ひする男に、いみじう思はれたる女。
    並々ではなく
  • 女君は、わりなう苦しと思ひ臥したまへり。
    耐えがたく
  • いみじう酔ひて、わりなく夜更けて泊まりたりとも、さらに湯漬けをだに食はせじ。
    しかたなく
  • 今日はずちなし。右の大臣に任せ申す。
    どうしようもない
  • 伊成進み寄りて、弘光が手を取りて前ざまへ強く引きたるに、うつ伏しに転びぬ。あへなきことかぎりなし。
    あっけない
  • 小さきはあへなむ
    かまわないだろう
  • 中宮も御物の怪に悩ませ給ひて、常はあつしうおはしますを、院もいど晴れ間なく思し嘆く。
    病状が重く
  • 紅葉もまだし。花もみな失せにたり。枯れたる薄ばかりぞ見えつる。
    まだ時期が早い
  • 供なる男ども、いみじう笑ひつつ、「ここまだし、ここまだし」とさ差しあへり。
    不十分だ
  • ほかにて酒などまゐり、酔ひて、夜いたく更けて、ゆくりもなくものし給へり。
    突然
  • 花は盛りに月はくまなきをのみ見るものかは。
    暗い所のない
  • いとくまなき御心のさがにて、推し量り給ふにやはべらむ。
    行き届かないところがない
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