-
パーキンソン病の症状
錐体外路障害(安静時振戦、無動、筋強剛、姿勢保持障害)、自律神経障害(便秘、起立性低血圧)、精神症状(抑うつ、認知症)
-
アルツハイマー病の特徴的な症状
物盗られ妄想
-
Alzheimer型認知症の障害部位
頭頂葉、側頭葉(海馬)
-
Lewy小体型認知症の特徴的な症状
幻視、パーキンソニズム、抗精神病薬の過敏性、REM睡眠行動障害
-
Lewy小体型認知症の障害部位
後頭葉
-
前頭側頭型認知症の特徴的な症状
人格変化(脱抑制、感情鈍麻)、常同行動、滞続言語
-
血管性認知症の特徴的な症状
情動失禁(突然泣き出す)、まだら認知症
-
髄液検査での鑑別
多核球を確認→細菌 単核球+糖正常→ウイルス 単核球+糖減少→真菌 蛋白細胞解離→ギランバレー
-
頭蓋内圧亢進症での症状
頭痛、嘔気、うっ血乳頭、Cushing現象(ショックの反対:血圧上昇、脈拍低下)
-
ヘルペス脳炎の特徴的な症状
記憶障害(側頭葉に感染するため)
-
髄芽腫の特徴
小児の小脳に発生
-
髄膜腫の特徴
良性、境界明瞭
-
聴神経鞘腫の好発部位
小脳橋角部
-
重症筋無力症の検査所見
誘発筋電図でwaning(漸減)、テンシロンテスト(ChE阻害で改善)
-
重症筋無力症の合併症
胸腺腫、甲状腺機能亢進・低下症
-
Lambert-Eaton症候群の検査所見
誘発筋電図でwaxing(漸増)
-
真菌感染で増加する細胞
リンパ球
-
髄液検査で糖が少ないと何を考える
細菌or真菌感染
-
多発性硬化症とギランバレーの見分け方
痙性麻痺か弛緩性麻痺か、腱反射亢進か低下か
-
多発性硬化症とギランバレーの治療
多発性硬化症はステロイド、ギランバレーは経過観察
-
ギランバレーの血液検査
抗ガングリオシド抗体(髄鞘の抗体)
-
扁桃体の役割
本能的な情動
-
大脳基底核の役割
随意運動の調節
-
松果体の役割
メラトニン合成、概日リズム
-
側脳室と第三脳室を繋ぐもの
Monro孔
-
第三脳室と第四脳室を繋ぐもの
中脳水道
-
くも膜下腔と第四脳室を繋ぐもの
Luschka孔、Magendie孔
-
第三脳室と第四脳室をつなぐもの
中脳水道
-
①脳梁②大脳基底核③尾状核④淡蒼球⑤被殻⑥視床⑦内包⑧中脳⑨橋⑩黒質⑪大脳脚⑫第四脳室⑬海馬⑭延髄
-
くも膜下腔と第四脳室をつなぐもの
Luschka孔、Magendie孔
-
前頭葉の機能
一次運動野、前頭連合野(精神活動、情動)、Broca野(運動性言語)
-
頭頂葉の機能
一次体性感覚野、頭頂連合野
-
後頭葉の機能
視覚野
-
側頭葉の機能
聴覚野、Wernicke野(感覚性言語)
-
前頭連合野の障害
人格変化、遂行機能障害など
-
右頭頂連合野の障害
左半側空間無視、着衣失行など
-
左頭頂連合野の障害
失読、失書、失算など
-
-
Gerstmann症候群とは
手指失認、左右失認、失書、失算を呈する状態。左角回の障害
-
レンズ核線条体動脈はどこから出ているか
中大脳動脈
-
延髄外側の栄養血管
後下小脳動脈
-
PaCO2が上昇することによる脳血管の変化
脳血管拡張、脳血流増加
-
上眼窩裂を通る脳神経
Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ1、Ⅵ
-
正円孔を通る脳神経
Ⅴ2
-
卵円孔を通る脳神経
Ⅴ3
-
頸静脈孔を通る脳神経
Ⅸ、Ⅹ、Ⅺ、(内頚静脈)
-
球麻痺とは
Ⅸ,Ⅹ,Ⅻの下位運動ニューロンの障害→構音障害、嚥下障害、舌萎縮
-
舌前2/3の味覚を司る神経
Ⅶ
-
舌後ろ1/3の味覚を司る神経
Ⅸ
-
舌前2/3の知覚を司る神経
Ⅴ
-
舌後ろ1/3の知覚を司る神経
Ⅸ
-
視覚情報の経路
網膜→視神経→(視交叉→)視索→外側膝状体→視放線→後頭葉
-
対光反射の経路
網膜→視神経→視索→視蓋前核→E-W核→毛様体神経節→瞳孔括約筋
-
Ⅲの障害でみられる徴候
病側の眼の外方への偏位、眼瞼下垂、縮瞳、対光反射消失、調節・輻輳反射消失
-
Ⅳの障害でみられる徴候
病側の眼の外上方への偏位
-
Ⅴ1の障害でみられる徴候
病側の眼の刺激に対する両眼の角膜反射
-
Ⅴ3の障害でみられる徴候
開口時の下顎の病側偏位
-
Ⅵの障害でみられる徴候
病側の眼の内側への偏位
-
Ⅶの障害でみられる徴候
病側の額のしわ寄せ×、兎眼、まつげ徴候、鼻唇溝消失、口角が上げられない(中枢性では額のしわ寄せとまつげ徴候◯)
-
Ⅸ,Ⅹの障害でみられる徴候
健側のカーテン徴候
-
Ⅻの障害でみられる徴候
舌の病側への偏位
-
MLF症候群の症状
健側を注視するときの病側の眼の内転障害
-
Ⅲの障害の主な原因
糖尿病、脳動脈瘤など
-
Argyll Robertson瞳孔の症状
縮瞳(両側が多い)
-
Argyll Robertson瞳孔の原因
神経梅毒
-
Horner症候群の症状
病側の眼瞼下垂、眼裂狭小、縮瞳、発汗低下
-
Horner症候群の主な原因
Wallenberg症候群、Pancoast腫瘍
-
散瞳の原因
Ⅲ麻痺、アトロピン、Adie瞳孔(Ⅲと似ている)、交感神経亢進
-
縮瞳の原因
Hornel症候群、Argyll Robertson瞳孔、有機リン中毒、オピオイド、橋の障害
-
眼瞼下垂の原因
Ⅲ麻痺、Horner症候群、重筋力無力症、加齢、コンタクトレンズ長年使用
-
Ⅶの機能
運動神経成分(表情筋、アブミ骨筋)、感覚神経成分(舌前2/3の味覚)、副交感神経成分(涙、鼻汁、舌下腺、顎下腺)
-
Ⅶの核の位置
顔面神経核(運動成分):橋、上唾液核(副交感成分):橋、孤束核(感覚成分):延髄
-
Ⅴの機能
顔面の感覚、咀嚼筋(側頭筋、咬筋など)の運動
-
三叉神経痛の主な原因
血管による三叉神経の圧迫、帯状疱疹など
-
脊髄側索を伝導路とする神経系
錐体路、小脳系、温痛覚
-
脊髄後索を伝導路とする神経系
深部感覚
-
錐体路の経路
大脳→内包後脚→中脳大脳脚→延髄下部(交叉)→側索→前角→末梢
-
深部感覚の経路
末梢→後根神経節→後索→延髄下部(交叉)→視床→大脳
-
温痛覚の経路
末梢→後根神経節→後角→(脊髄で交叉)→側索→視床→大脳
-
ブラウン・セカール症候群の障害部位・神経
患側の錐体路、患側の深部感覚、健側の温痛覚
-
脊髄空洞症の障害部位・神経
両側の温痛覚障害(宙吊り型)
-
前脊髄動脈症候群の障害部位・神経
両側の錐体路障害、両側の温痛覚障害
-
脊髄癆の症状
深部感覚低下、下肢の電撃痛、腱反射消失、アーガイル・ロバートソン瞳孔など
-
亜急性脊髄連合変性症の変性部位
後根、側索(+末梢神経障害)が変性
-
ロンベルグ試験とは
①開眼の状態で真っ直ぐ立つ→動揺+で小脳障害、動揺-で②へ ②閉眼の状態で真っ直ぐ立つ→動揺+で脊髄後索障害、末梢神経障害、動揺-で正常
-
上位運動ニューロン障害でみられる所見
筋力低下、筋萎縮なし、筋トーヌス亢進、痙性麻痺、腱反射亢進、病的反射
-
下位運動ニューロン障害で見られる所見
筋力低下、筋萎縮なし、筋トーヌス低下、弛緩性麻痺、腱反射低下、繊維束性収縮
-
大脳基底核障害でみられる筋トーヌスの所見
鉛管現象、歯車現象
-
上位運動ニューロン障害でみられる筋トーヌスの所見
折りたたみナイフ現象
-
下位運動ニューロン障害でみられる筋トーヌスの所見
弛緩
-
小脳性運動失調の診察
つぎ足歩行、鼻指鼻試験、踵膝試験、手回内・回外試験
-
頭蓋内圧亢進の治療
グリセロール、ステロイド(BBBの修復)、腫瘍摘出・血腫除去、脳室ドレナージ
-
水頭症の原因
先天性、胎内感染、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍、髄膜炎・脳炎など
-
水頭症の臨床像
頭蓋内圧亢進→脳ヘルニア 正常圧水頭症では歩行障害、認知症、尿失禁
-
脳室腹腔シャント(V-Pシャント)とは
水頭症の治療で最も一般的、脳室と腹腔にシャントを作り、髄液を排出する。合併症として感染症が問題。
-
正常圧水頭症の検査所見
CT,MRIにて脳室拡大、シルビウス裂拡大、髄液排除試験にて症状改善
-
右大脳の障害で麻痺が出現する部位
左の片麻痺
-
右橋の障害で麻痺が出現する部位
交代性片麻痺(右顔面、左半身)
-
右脊髄の障害で麻痺が出現する部位
損傷以下の左片麻痺
-
脳卒中を疑う症状
頭蓋内圧亢進(頭痛、意識障害など)、圧排による局所神経症状(片麻痺、失語、視野障害など)
-
脳卒中の初期診療
意識、ABCのの評価+D(脳ヘルニア徴候の確認)、頭部CT、診断がつかなければMRI(拡散強調像)
-
脳卒中の画像診断の流れ
-
脳動脈瘤の原因
先天的な動脈壁の中膜欠損+高血圧や動脈硬化など
-
脳動脈瘤の好発部位
前交通動脈、中大脳動脈(MCA)分岐部、内頚動脈-後交通動脈(IC-PC)分岐部など
-
脳動脈瘤の破裂しやすい部位
前交通動脈(Acom)、内頚動脈-後交通動脈(IC-PC)分岐部、脳底動脈先端部
-
脳動脈瘤の男女差
女性に多い
-
脳動脈瘤の未破裂時の症状
無症候性のことが多い。内頸−後交通動脈分岐部→動眼神経麻痺、脳底-上小脳動脈分岐部→動眼神経麻痺、内頸-眼動脈分岐部→視神経麻痺など
-
脳動脈瘤の破裂時の臨床像
くも膜下出血(突然の激しい頭痛)
-
脳動脈瘤の検査
スクリーニング目的:MRA、3D-CTAngio 治療を前提とした血行動態評価:脳血管撮影
-
脳動脈瘤の治療
症候性→動脈瘤頚部クリッピング術、動脈瘤コイル塞栓術 無症候性→経過観察、血圧コントロール
-
くも膜下出血の臨床像
突然の激しい頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、けいれん、動眼神経麻痺、髄膜刺激症状
-
くも膜下出血の検査
CTにてヒトデ型の高吸収域(→SAH否定できなければMRI(FLAIR,T2*)→髄液検査) →動脈瘤の評価(脳血管撮影・3D-CTA・MRA)
-
くも膜下出血の治療
①急性期:厳密な血圧管理(sBP<160mmHg)(降圧薬+鎮痛鎮静+制吐薬)、頭蓋内圧降下薬、抗痙攣薬など→72時間以内に再出血予防処置(クリッピング、コイル塞栓)→ドレーン留置で血腫排出 ②亜急性期:ファスジルなど脳血管攣縮の予防(血圧は高めに管理) ③慢性期:正常圧水頭症に対する治療(V-Pシャント)
-
くも膜下出血の合併症
①急性期:再出血(特に24h以内)②亜急性期:脳血管攣縮(72h〜2週間)③慢性期:正常圧水頭症(認知症、尿失禁、歩行障害)(数週〜数ヶ月)
-
脳出血の原因
高血圧、脳動静脈奇形(AVM)、もやもや病、脳アミロイドアンギオパチーなど
-
脳出血の出血部位と主な破綻血管
皮質下出血←皮質枝 被殻出血←レンズ核線条体動脈 視床出血←視床穿通動脈、視床膝状体動脈 小脳出血←上小脳動脈 脳幹出血←橋動脈
-
脳出血で最も頻度の高い出血部位
被殻出血
-
脳出血の臨床像
突然の頭痛、意識障害、脳局所症状
-
脳出血の治療
血圧管理、抗脳浮腫薬(グリセロールなど)、血腫除去術(脳幹付近の出血では原則適応なし)、脳室ドレナージ
-
被殻出血の特徴的な症状
対側の片麻痺、対側の感覚障害、失語症、患側への共同偏視
-
視床出血の特徴的な症状
対側の片麻痺、対側の感覚障害、眼球の内下方偏位(鼻先凝視)
-
小脳出血の特徴的な症状
激しい後頭部痛、反復性嘔吐、血腫が増大すると急速に意識障害・呼吸停止
-
橋出血の特徴的な症状
強い意識障害・呼吸障害、両側の運動・感覚障害、除脳硬直、眼球の正中位固定、著しい縮瞳
-
脳アミロイドアンギオパチーの好発条件
Alzheimer型認知症
-
脳アミロイドアンギオパチーの臨床像
皮質下出血を繰り返す
-
脳アミロイドアンギオパチーの診断
Congo-Red染色でオレンジ色に染まる動脈壁肥厚を認める
-
脳梗塞の臨床病型
①心原性 ②アテローム血栓性 ③ラクナ梗塞(高血圧により穿通枝末梢の血管壁が変性)
-
脳梗塞の超急性期の診断
CTで正常or early CT sign(脳溝の消失など)、MRIで拡散強調像の高信号
-
脳梗塞の治療
4.5h以内→血栓溶解療法(他に条件あり)、6〜24h以内→血管内治療(血栓回収療法)、抗血小板療法・抗凝固療法、脳保護療法(エダラボン)、抗脳浮腫療法(グリセロール)、早期からのリハビリ
-
ペナンブラとは
虚血によって壊死に陥る寸前ではあるが、回復可能な領域。フリーラジカルにより障害される→エダラボンで消去
-
rt-PA静注療法の適応外(禁忌)
発症から4.5h超え、出血or出血を起こしうる既往、降圧療法後の血圧が185/110mmHg以上、血糖異常、出血傾向(血小板<100000、PT-INR>1.7、APTTの延長)、広範な早期虚血性変化(early CT sign)
-
錐体路は延髄のどこを通るか
-
深部感覚の神経は延髄のどこを通るか
-
Wallenberg症候群の症状
①交代性温痛覚障害 ②Horner症候群 ③構音障害、嚥下障害、カーテン徴候(Ⅸ,Ⅹの障害) ④めまい、眼振(前庭神経の障害) ⑤小脳症状(下小脳脚の障害)
-
代表的な脳幹梗塞の種類
Wallenberg症候群(延髄外側症候群)、Weber症候群(中脳腹側症候群)、Millard-Gubler症候群(橋下部腹側症候群)、MLF症候群
-
Wallenberg症候群で頭痛を伴う場合に考えられること
椎骨脳底動脈解離を発症している
-
解離性感覚障害とは
温痛覚と深部感覚のどちらか一方のみが障害されること
-