百人一首 五十一番から百番まで
暗記
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かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ
さしもしらじな もゆるおもひを
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あけぬれば くるるものとは しりながら
なほうらめしき あさぼらけかな
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なげきつつ ひとりねるよの あくるまは
いかにひさしき ものとかはしる
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わすれじの ゆくすゑまでは かたければ
けふをかぎりの いのちともがな
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たきのおとは たえてひさしく なりぬれど
なこそながれて なほきこえけれ
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あらざらむ このよのほかの おもひでに
いまひとたびの あふこともがな
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めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに
くもがくれにし よはのつきかな
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ありまやま ゐなのささはら かぜふけば
いでそよひとを わすれやはする
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やすらはで ねなましものを さよふけて
かたぶくまでの つきをみしかな
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おほえやま いくののみちの とほければ
まだふみもみず あまのはしだて
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いにしへの ならのみやこの やへざくら
けふここのへに にほひぬるかな
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よをこめて とりのそらねは はかるとも
よにあふさかの せきはゆるさじ
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いまはただ おもひたえなむ とばかりを
ひとづてならで いふよしもがな
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あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに
あらはれわたる せぜのあじろぎ
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うらみわび ほさぬそでだに あるものを
こひにくちなむ なこそをしけれ
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もろともに あはれとおもへ やまざくら
はなよりほかに しるひともなし
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はるのよの ゆめばかりなる たまくらに
かひなくたたむ なこそをしけれ
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こころにも あらでうきよに ながらへば
こひしかるべき よはのつきかな
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あらしふく みむろのやまの もみぢばは
たつたのかはの にしきなりけり
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さびしさに やどをたちいでて ながむれば
いづこもおなじ あきのゆふぐれ
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ゆふされば かどたのいなば おとづれて
あしのまろやに あきかぜぞふく
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おとにきく たかしのはまの あだなみは
かけじやそでの ぬれもこそすれ
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たかさごの をのへのさくら さきにけり
とやまのかすみ たたずもあらなむ
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うかりける ひとをはつせの やまおろしよ
はげしかれとは いのらぬものを
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ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて
あはれことしの あきもいぬめり
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わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの
くもゐにまがふ おきつしらなみ
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せをはやみ いはにせかるる たきがはの
われてもすゑに あはむとぞおもふ
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あはぢしま かよふちどりの なくこゑに
いくよねざめぬ すまのせきもり
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あきかぜに たなびくくもの たえまより
もれいづるつきの かげのさやけさ
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ながからむ こころもしらず くろかみの
ながからむ こころもしらず くろかみの
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ほととぎす なきつるかたを ながむれば
ただありあけの つきぞのこれる
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おもひわび さてもいのちは あるものを
うきにたへぬは なみだなりけり
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よのなかよ みちこそなけれ おもひいる
やまのおくにも しかぞなくなる
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ながらへば またこのごろや しのばれむ
うしとみしよぞ いまはこひしき
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よもすがら ものおもふころは あけやらで
ねやのひまさへ つれなかりけり
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なげけとて つきやはものを おもはする
かこちがほなる わがなみだかな
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むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに
きりたちのぼる あきのゆふぐれ
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なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ
みをつくしてや こひわたるべき
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たまのをよ たえなばたえね ながらへば
しのぶることの よわりもぞする
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みせばやな をじまのあまの そでだにも
ぬれにぞぬれし いろはかはらず
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きりぎりす なくやしもよの さむしろに
ころもかたしき ひとりかもねむ
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わがそでは しほひにみえぬ おきのいしの
ひとこそしらね かわくまもなし
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よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ
あまのをぶねの つなでかなしも
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みよしのの やまのあきかぜ さよふけて
ふるさとさむく ころもうつなり
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おほけなく うきよのたみに おほふかな
わがたつそまに すみぞめのそで
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はなさそふ あらしのにはの ゆきならで
ふりゆくものは わがみなりけり
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こぬひとを まつほのうらの ゆふなぎに
やくやもしほの みもこがれつつ
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かぜそよぐ ならのをがはの ゆふぐれは
みそぎぞなつの しるしなりける
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ひともをし ひともうらめし あぢきなく
よをおもふゆゑに ものおもふみは
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ももしきや ふるきのきばの しのぶにも
なほあまりある むかしなりけり
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一〜五十番まではTa-Anが作ってます!