現代文 夢十夜 簡易版

暗記

Role 2024年10月14日 カード25 いいね1

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現代文 夢十夜 簡易版
  • 登場人物「自分」の人物像を整理
    「女」の願いを聞き、約束を守ろうとする男。 常に受け身で、頼りなく感じさせる男。 「女」の死に対してあまり動揺を見せない。
  • 登場人物「女」の人物像を整理
    「女」 「自分」にさまざまなお願いをし、 「百年待っていてください。」という約束をした女。 自分の死を受け入れている。
  • どのような表現が小説内の 夢らしい世界観を作っているでしょうか?
    ・「こんな夢を見た」 ・「大きな真珠貝で穴を掘って。そうして天から落ちて 来る星の破片を墓標に置いてください」 ・「百年待っていてください」 ・「貝の裏に月の光が差してきらきらした」 ・「女の言った通り日が東から出た」 ・急に「百合」が生えて成長する
  • 「真珠貝」は どのようなことを象徴しているでしょうか?
    夢の中らしい幻想的な表現。 女神アフロディテの象徴の一つに真珠がある。 真珠は再生のシンボルとされる。
  • 「星の破片」は どのようなことを象徴しているでしょうか?
    こちらも夢らしい幻想的な表現。 「真珠貝」で掘った墓の墓標に丸い「星の破片」を 置くことで、真珠を表現している?
  • 「暁の星」はどのようなことを象徴しているか考え てみましょう。
    「暁」…「明か時」の意味で、夜が明けるかどうかのころ。 「暁の星」=「明けの明星」=夜明け前の東の空に輝く金星=ヴィーナス ヴィーナスはローマ神話における美と愛の女神。
  • 「露」は どのようなことを象徴しているでしょうか?
    「露」…日本では古来から「露」は「涙」の比喩として用いら れてきた。「長いまつ毛の間から涙が頬へ垂れた。−−もう死んでいた。」 黒い瞳から涙 → 死(「女」との別れ) 「遥かの上から、ぽたりと露が落ちた」 暗い空から露 → 「女」との別れ?
  • 「真っ白な百合」は どのようなことを象徴しているでしょうか?
    「すらり」「首を傾けていた」「自分の重みでふらふらと動いた」 など擬人法に近い表現技法が使われており、「百合」=「女」 と思わせるような書き方がされている。 「真っ白な頬」「瓜実顔」⇄「真っ白な百合」「ふっくらと花びらを」 →「女」と「百合」のイメージが重ねられている
  • 「百年」は文字通りの時間としての「百年」でしょうか? それとも他に意味があるでしょうか?
    「女」との約束を疑わなければ「百年」という約束の時は訪れなかった。 「百年」=「永遠」 「百年待っていてください」=「永遠に待っていてください」
  • 「自分」と「女」は再会できたと考えますか? 再開できたと考える理由
    この小説の世界の中では「女」の言ったことは必ず実現している。 (「もう死にます」「死んだら、埋めてください」「日が出るでしょう。それから日が沈むでしょう」) 「百年、私の墓のそばに座って待っていてください。きっと会いに来ます から。」 という約束も実現するはずであり、「自分」が「女」との約束を疑った とき、「女」はその約束を実現させるために「自分」の前に「百合」と なって現れた。 「自分」は「女」との再会によってしか「百年」の訪れを知ることが できないが、「百年はもう来ていたんだな」と気づいていることからも、 「自分」は認識として「女」と再会していると考えられる。
  • 「自分」と「女」は再会できたと考えますか? 再開できなかったと考える理由
    「女」との約束は、百年待てば「女」と再会できるというものである。 しかし、「女」は会いには来ず、現れたのは「百合」であった。 「星の破片」が簡単に手に入り、仮にも「百年」という時間を生きられる 「夢」という世界でありながら、「女」の生き返りだけは起きない。 「自分」が「百年」が来ていたことに気がついたのは 「遠い空を見たら、暁の星がたった一つ瞬いていた。『百年はもう来てい たんだな。』とこの時初めて気がついた。」 とあるように、「暁の星」を見た時であり「百合」が現れた時ではない。 ヴィーナスを象徴する「暁の星」を見て、死んだ「女」は星となり、もう 会うことができないことを「百合」を通じて伝えたのだと「自分」は悟っ たのである。
  • ハッピーエンドだと考えますか? バッドエンドだと考えますか? ハッピーエンドだと考える理由
    「自分」は「女」との約束を守ることで「百合」に転生した「女」と 再会し、永遠の愛を成就させた。 現実世界では死別は「永遠の別れ」を意味し、生前の約束を果たすことに よる再会によって「永遠の愛」を成就させることなど決してできない。 そんな「永遠の愛」を夢の世界の中で実現させることができたのは 「ハッピーエンド」に他ならない。
  • ハッピーエンドだと考えますか? バッドエンドだと考えますか? バットエンドだと考える理由
    「自分」が「女」と再会できたのは、「女」との約束を疑ったからである。すなわち、「女」のことを疑わなければ、「自分」は「女」と再会するこ とはなく、「女」を待つという約束の世界の中で、「女」との繋がりを 持ったまま永遠に生きることができたのである。 「女」を疑ったがために、「女」との最後の約束は果たされ、「女」との 繋がりを失い、これからはたった一人で生きていかなければならない。 「黒い瞳」から「涙」がこぼれたとき「女」は死に、一度別れを迎えた。 明け方の暗い空から「露」が落ちたときもまた、「自分」は「女」の作り 上げた世界と別れることとなる。
  • 第六夜の最大の謎は?
    鎌倉時代の人物である「運慶」が なぜ明治時代まで生きているのか?
  • 第六夜で舞台となっている場所はどこでしょうか。
    護国寺
  • 第六夜で舞台となっている時代は何時代でしょうか。
    明治時代
  • 第六夜でどんな人物が登場しているでしょうか。
    「見物人」と「運慶」
  • 「見物人」の四人はそれぞれ「運慶」の「仁王」を どのように評価しているでしょうか。
    大小だけの評価、難易だけの評価、新旧だけの評価、芸術上の物と神話的人物 も一緒にし、強弱だけで 評価
  • 「若い男」と「見物人」の「運慶」の「仁王」に対する 評価にはどのような違いがあるでしょうか。
    若い男は、芸術に対して違う考えを持っている。 見物人は、大小・難易・新旧・強弱で評価している。
  • 「見物人」は何を象徴していると考えますか?
    無教育、無教養である見物人を登場させることで主人公の男が芸術を理解していることをより強調させている
  • 「運慶」は何を象徴していると考えますか?
    仁王などの鎌倉の文化を理解することができていない人。
  • 「明治」とはどういう時代でしょうか?
    黒船来航、文明開化、神仏分離政策
  • 「ついに明治の木にはとうてい仁王は埋まっていない ものだと悟った」とは、どういうことですか?
    「明治の木」には「仁王」は埋まっておらず、なおかつ、 「自分」には「仁王」を彫る技術がない。 明治時代の日本が西欧の文化や制度を無思想に形式上だけで取り 入れたように、形だけ「運慶」の真似をして木を彫っても 真に価値のある芸術作品を生み出すことなどできない。
  • 「運慶が今日まで生きている理由」 とは、どのようなことだと考えられますか?
    明治時代には欧化政策により西洋の文化が急速に 流入し、日本の伝統的な文化は追いやられた。 表面的な欧化が進む中で、明治時代の人々は芸術の真価を 理解せず、かつてのような価値のある芸術を生み出すことも できなくなった。 そんな明治時代であるからこそ、「運慶」の伝統的な 芸術家としての真価が生き続けていくということ。
  • 第六夜の主題は何でしょうか?
    西洋の文化が急速に流入したことで、 日本の伝統的な文化を失いつつある明治時代への批判
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よく頑張りました
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