倫理 単語ー説明⑥
暗記
わわわーい
2024年06月04日
カード32
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偉大なる放棄
ゴータマ・シッダッタが四苦(生老病死)が避けられないと気づき、家族や家を捨てて人間の持つ悲哀の秘密を究めようとしたこと
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縁起の法
全てのものは様々な因(直接の原因)と縁(間接の原因)によって生起するという意味 縁起の法を知り、無明(無知)を滅すれば順を追って苦悩も滅する 縁起の法によれば、あらゆる現象・存在は常に移ろい、永遠不滅のものは無い(諸行無常・諸法無我)
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中道
快楽主義と苦行主義という両極端を避け、いずれにも執着しない立場。現実を見極めた上で調和の取れた中正の道を選ぶこと
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八正道
中道の具体的な実践方法 正見(正しい見解)・正思(正しい思考)・正語(正しい言葉)・正業(正しい行為)・正命(正しい暮らしぶり)・正精進(正しい努力)・正念(正しい心くばり)・正定(正しい精神統一)の8つ
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四諦
苦・集・滅・道の4つの真理(諦)のこと 苦諦・集諦・滅諦・道諦
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苦諦
人生の全ては苦である
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集諦
苦の原因は我への執着(我執)である
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滅諦
執着を離れて苦を滅することが悟りである
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道諦
悟りのためには八正道の実践が必要である
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初転法輪
法輪を転ずるとは法(真理:ダルマ)を説くことであり、ブッダの初めての転法輪であるから初転法輪という。
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四法印
ブッダが悟った4つの心理 一切皆苦・諸行無常・諸法無我・涅槃寂静
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一切皆苦
全ては思い通りにならず、生きることは苦である
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諸行無常
全ての存在は移り変わり、常住普遍のものはない
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諸法無我
全ては相関関係において存在し、固定的で永遠不変の実体(我)は存在しない
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涅槃寂静
正しい智慧によって苦の原因を知り、煩悩を脱して悟りの境地(涅槃)に達する
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四苦八苦
四苦(生老病死)と八苦(愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦)
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愛別離苦
愛するものと別れる苦
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怨憎会苦
憎むものに合わねばならぬ苦
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求不得苦
欲しいものが得られない苦
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五蘊盛苦
身心を構成するご要素から生じる苦
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五蘊
人間の精神と肉体を構成すると考えられる5つの要素 色(物質的要素) 受(感覚作用) 想(イメージを構成する表象作用) 行(意思作用) 識(認識作用)の5つ
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無我
我(究極の自己、不変の主体)はどこにも存在しないということ
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煩悩
人が悩み苦しむもととなる、本能的な欲望に根ざす不善の心 特に貪(貪り)・瞋(怒り)・癡(愚かさ)を三毒と呼ぶ
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慈悲
「慈」は「いつくしみ」で生きとし生ける全て(一切衆生)に楽しみを与えること、「悲」は「憐れみ」で衆生から苦を取り除くことである
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上座部仏教
保守派 出家者が自力での解脱を目指して厳しい修行をし、最後には阿羅漢(煩悩を断ち高い知恵を得て、供養尊敬を受けるに値した人)になることを願う 悟りの対象は出家者
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大乗仏教
自己の解脱(自利)とともに、あらゆる生物の中に仏性を認め(一切衆生悉有仏性)、広くブッダの悟りを共に目指すこと(利他)を念願する 菩薩(悟りを求め、慈悲心による利他行を実践する人)が理想像
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空
全てのものは恒常不変の固有の本質を持たない、実体を持たないこと ブッダの時代の仏教では私(我)も含めて、私たちが存在すると思っているものは全て、様々な要素(五蘊など)の集合体に過ぎず、永遠不変の実体はないという意味
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唯識論
この世界の事物・現象は外界に存在せず、全て心が作り出した作用である ヴァスバンドゥが主張
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三宝
仏教の基本的な信仰の対象 仏・法(ブッダの教え)・僧(教団)
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五戒
在家の仏教徒への5つの戒め 不殺生戒(殺さない)・不偸盗戒(盗まない)・不邪淫戒(淫らなことをしない)・不妄語戒(嘘をつかない)・不飲酒戒(酒を飲まない)の5つ
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六波羅蜜
菩薩の修行の内容 布施(恵みを施すこと)・持戒(倫理規則を守ること)・忍辱(辱めを耐えること)・精進(こつこつ努力すること)・禅定(集中すること)・知恵(般若)(道理を悟り、善悪をわきまえる)
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無自性
「自性」という永遠不変の実体であり、それ自体で成り立っているものはない 全ての事象は他との依存、相依の関係により成り立っている
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