沈殿池からのフロック流出
テスト
karan
2025年04月09日
カード8
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沈殿池からのフロック流出に関する調査・検討内容
①基本情報の調査
②原因の調査
③対策の検討
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基本情報の調査とその内容
・施設の形状、構造、能力、仕様、建設年度等の情報を整理する
・原水と凝集沈殿の処理水に関する水質(アルカリ度、pH値、水温)水量等のデータ、使用薬品の種類と注入率等のデータを収集する
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沈殿池からフロックが流出する原因
・沈殿池からフロックが流出する原因は、凝集障害と沈殿障害に大別できる
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凝集障害の生じる理由
①原水の変化(藻類増殖によるpH上昇、降雨による濁度上昇、雪解け水による水温とアルカリ度の低下)
②撹拌混合の異常(機械式はGT値、迂流式は流速の過不足)
③薬品の異常(品質不良、誤注入、設備故障、配管閉塞等)により生じる
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沈殿障害の生じる理由
①不適切な表面負荷率
②短絡流の発生(傾斜板等の沈降装置、整流壁の破損)
③沈殿不良(沈降装置内部に藻類増殖)
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凝集傷害と沈殿傷害の生じる理由から、どうやって原因を特定するか
・各工程のフロックの状態、ジャーテストの実施方法等の調査、撹拌混合装置、薬品注入装置、沈降装置、整流壁等の点検を実施する
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対策の検討
・撹拌混合、薬品注入、ジャーテストの方法が不適切な場合、調整や見直しを行い、施設に異常がある場合は、清掃、補修、更新を行い、機能回復を図る
・凝集障害が原水のpH上昇や濁度上昇に起因する場合、高塩基度パック、pH調整剤、凝集補助剤等の薬品を使用し、低温、低濁度に起因する場合は、マイクロフロックによる直接ろ過への変更を検討する
・沈殿障害が表面負荷率に起因する場合は、沈降装置の設置、他浄水系統への切り替えによる処理水量の抑制を図り、藻類が原因の場合は前塩素処理や遮光板の設置を行う
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業務の手順と留意点・工夫点
・業務は上記の(1)~(3)の手順で実施する
・基本情報の整理は、図面や資料の確認だけではなく、現場確認を行い、その結果を業務に反映する
・原因の調査は、系列ごとに実施し、系列間の相違点を確認する。調査する対象は、凝集沈殿池に限定せず、必要に応じてろ過池や排水処理施設も含める
・対策の検討には、水安全計画を策定し、管理基準を遵守できる対策を講じる。新たな薬品の使用や直接濾過への変更は実証実験を行ったうえで、適切な方法を採用する必要がある
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