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豈ﾆ
ﾚ不
悲ｼｶﾗ
哉。
豈に悲しからずや。なんと悲しいではないか。
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₂不
亦
₁楽ｼｶﾗ
乎。
亦楽しからずや。なんと楽しいではないか。
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ﾚ未ﾀﾞ
ﾚ知ﾗ
恋ｦ。
未だ恋を知らず。まだ恋を知らない。
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ﾚ将ﾆ
ﾚ入ﾗﾝﾄ
門ﾆ。
将に門に入らんとす。今にも門に入ろうとする。
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ｼ ﾚ当ﾆ
ﾚ忘ﾙ
恋ｦ。
当に恋を忘るべし。当然恋を忘れるべきだ。
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ｼ ﾚ宜ｼｸ
ﾚ忘ﾙ
恋ｦ。
宜しく恋を忘るべし。恋を忘れるのがよい。
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ｼ ﾚ須ﾗｸ
ﾚ忘ﾙ
恋ｦ。
須らく恋を忘るべし。恋を忘れる必要がある。
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ｼ ﾚ応ﾆ
ﾚ忘ﾙ
恋ｦ。
応に恋を忘るべし。きっと恋を忘れるだろう。
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過ｷﾞﾀﾙﾊ
ｼ ﾚ猶ﾎ
ﾚ不ﾙｶﾞ
及ﾊﾞ。
過ぎたるは猶ほ及ばざるがごとし。ゆき過ぎているのは及ばないのと同じだ。
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ﾙ ﾚ盍ｿﾞ
ﾚ忘ﾚ
恋ｦ。
盍ぞ恋を忘れざる。どうして恋を忘れないのか、忘れればよい。
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人
ﾚ不ﾚﾊﾞ
学ﾊﾞ、
ﾚ不
ﾚ知ﾗ
道ｦ。
人学ばざれば、道を知らず。人は学ばなければ、道理が分からない。
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彼
ﾚ非ｻﾞﾙ
敵ﾆ
也。
彼敵に非ざるなり。彼は敵ではない。
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天
下ﾆ
₂無ｼ
良
₁馬。
天下に良馬無し。世の中にいい馬はいない。
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己ﾉ
ﾚ所
ﾚ不ﾙ
欲ｾ、
ﾚ勿ｶﾚ
₂施ｽｺﾄ
於
₁人ﾆ。
己の欲せざる所、人に施すこと勿かれ。自分のしてほしくないことは、他人にしてはいけない。
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ﾚ非ｻﾞﾙ
ﾚ不ﾙﾆ
ﾚ悪ﾏ
寒ｷｦ
也。
寒きを悪まざるに非ざるなり。寒さを嫌がらないわけではない。
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ﾚ非ｽﾞ
₂無ｷﾆ
賢
₁人。
賢人無きに非ず。賢人がいないわけではない。
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父
母
之
年ﾊ
ﾚ不ﾙ
ﾚ可ｶﾗ
ﾚ不ﾙ
知ﾗ
也。
父母の年は知らざるべからざるなり。父母の年は知っていなければならない。
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ﾚ於ｲﾃ
物ﾆ
ﾚ無ｷ
ﾚ不ﾙ
陥ｻ
也。
物に於いて陥さざる無きなり。どんな物でも突き通せないものはない。
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₂未ﾀﾞ
嘗ﾃ
₁ﾚ不ﾝﾊﾞｱﾗ
聴ｶ。
未だ嘗て聴かずんばあらず。今まで聞かなかったことはない。
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₂不
常ﾆﾊ
₁ﾚ得
油ｦ。
常には油を得ず。いつも油を得られるとは限らない。
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夫
子
何ｿﾞ
ﾚ恥ﾂﾞﾙ
之ｦ。
夫子何ぞ之を恥づる。先生はどうしてこれを恥じるのですか。
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吾
何ｿﾞ
₂愛ｼﾏﾝﾔ
一
₁牛ｦ。
吾何ぞ一牛を愛しまんや。私はどうして一頭の牛を惜しんだりしようか、いや惜しみはしない。
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仲
父
安ｸﾝｿﾞ
ﾚ識ﾙ
之ｦ。
仲父安くんぞ之を識る。仲父はどうしてこれを知ったのか。
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ﾚ割ｸﾆ
鶏ｦ
焉ｸﾝｿﾞ
₂用ﾋﾝ
牛
₁刀ｦ。
鶏を割くに焉くんぞ牛刀を用ひん。鶏を切るのにどうして牛を切る刀を用いようか、いや用いはしない。
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城
中ﾊ
何
如。
城中は何如。城の中はどのようであるか。
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ﾚ為ｽｺﾄ
之ｦ
奈
何。
之を為すこと奈何。これをするにはどうすればよいか。
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ﾚ為ｽﾊ
政ｦ、
ﾚ如
之ｦ
何ｾﾝ。[疑問]
政を為すは、之を如何せん。政治を行うには、それをどうすればよいか。
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ﾚ奈
若ｦ
何ｾﾝ。[反語]
若を奈何せん。おまえをどうしたらよいか、いやどうしようもない。
-
何
為ﾚｿﾞ
ﾚ不ﾙ
去ﾗ
也。
何為れぞ去らざるや。どうして立ち去らないのですか。
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何
為ﾚｿﾞ
ﾚ不ﾗﾝ
可ﾅﾗ。
何為れぞ可ならざらん。どうして良くないことがあろうか、いや良いのだ。
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孰ｶ
能ｸ
ﾚ無ｶﾗﾝ
惑ﾋ。
孰か能く惑ひ無からん。だれが迷いのないことがあろうか、いやだれも迷いのないことはない。
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豈ﾆ
ﾚ愛ｼﾏﾝ
桃ｦ
哉。
豈に桃を愛しまんや。どうして桃を惜しむだろうか、いや惜しまない。
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董
卓
ﾚ見
殺ｻ。
董卓殺さる。董卓が殺された。
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王
₂欺ｶﾙ
於
張
₁儀ﾆ。
王は張儀欺かる。王は張儀にだまされた。
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₂為ﾙ
隣
人ﾉ
₁ﾚ所ﾄ
養ﾌ。
隣人の養ふ所と為る。隣人に育てられた。
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出
入ｽﾙﾆ
₂使ﾑ
人ｦｼﾃ
₁呼ﾊﾞ。
出入するに人をして呼ばしむ。出入りする際に人に呼ばせた。
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苟ｸﾓ
ﾚ有ﾗﾊﾞ
過ﾁ
人
必ｽﾞ
ﾚ知ﾗﾝ
之ｦ。
苟くも過ち有らば人必ず之を知らん。もし過ちがあれば、人が必ずこれに気づくだろう。
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₂雖ﾓ
千
万
₁人ﾄ
吾
往ｶﾝ
矣。
千万人と雖も吾往かん。たとえ千万人いるとしても私は進んでいく。
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法ﾊ
三
章
耳。
法は三章のみ。法律は三条だけだ。
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唯ﾀﾞ
₂聞ｸﾉﾐ
人
語ﾉ
₁響ｸｦ。
唯だ人語の響くを聞くのみ。ただ人の話し声が響くのが聞こえるだけだ。
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今
独ﾘ
臣ﾉﾐ
ﾚ有ﾘ
船。
今独り臣のみ船有り。今、ただ私だけが船を持っている。
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苛
政ﾊ
₂猛ﾅﾘ
於
₁虎ﾖﾘﾓ。
苛政は虎よりも猛なり。むごい政治は虎よりも恐ろしい。
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吾ﾊ
ﾚ不
₂如ｶ
子
₁房ﾆ
吾は子房に如かず。私は子房に及ばない。
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死
馬ｽﾗ
且ﾂ
ﾚ買ﾌ
之ｦ、
況ﾝﾔ
生ｸﾙ
者ｦ
乎。
死馬すら且つ之を買ふ、況んや生くる者をや。死んだ馬でさえ高く買うのだ、まして生きた馬ならなおさら高く買うだろう。
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臣
死ｽﾗ
且ﾂ
ﾚ不
避ｹ。
巵
酒
安ｸﾝｿﾞ
ﾚ足ﾗﾝﾔ
辞ｽﾙﾆ。
臣死すら且つ避けず。巵酒安くんぞ辞するに足らんや。私は死ぬことさえ避けません。まして大杯の酒などどうして辞退することがありましょうか、いや辞退しません。
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