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酸素,炭素,リン,硫黄の同素体にはどのような物質があるのか?
酸素:酸素とオゾン,炭素:黒鉛とダイヤモンドとフラーレンとカーボンナノチューブ,リン:黄リンと赤リン,硫黄:ゴム状硫黄と単斜硫黄と斜方硫黄
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銅,ストロンチウム,バリウムの炎色反応色は何色か。
銅:青緑,ストロンチウム:紅,バリウム:黄緑
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約120種類の元素のうち、約90種類が自然界に存在すると書いてあったが、残りの約30種類の元素はどこに存在しているのか。
ネプツニウム以降の元素は,ある原子の原子核に,加速させた他の原子の原子核を衝突させてつくられた人工元素である。
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イオン結晶の融点は構成するイオンの種類によってどのように変わるか。
イオン結晶の融点は2つの要素によって変わる。
①構成するイオンのイオン間距離が短くなればなるほどイオン結晶の融点は高くなる。例えばナトリウムイオンとハロゲン化物イオンが結合したものの融点を比較すると,NaF>NaCl>NaBr>NaIとなる。ハロゲン化物イオンのイオン半径を比較するとF-<Cl-<Br-<I-となっており,構成するイオンのイオン間距離が小さくなればなるほど融点が高くなることを意味している。
②構成するイオンの価数の積の絶対値が大きいほどイオン結晶の融点は高くなる。例えば,NaClとMgOの融点を比較すると,MgO>NaClとなる。MgOの場合,構成するイオンはMg2+とO2-であり,イオンの価数の積の絶対値は(+2)×(-2)=|-4|=4である。一方,NaClの場合,構成するイオンはNa+とCl-であり,構成イオンの価数の積の絶対値は(+1)×(-1)=|-1|=1である。よって,イオンの価数の積の絶対値が大きいMgOの方がNaClより融点が高くなる。
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なぜ混合物から純物質を分離することができるのか。
純物質は固有の性質(融点・沸点・密度など)が一定であるから。
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ヨウ素やナフタレンなどが昇華しやすい性質を持つのはなぜ?
ヨウ素液やナフタレンは分子の結合が弱いため結晶はもろく昇華しやすい性質があるから
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物質が状態変化をしている間、温度が一定なのはなぜか。
外部から与えられる熱が状態変化に使われるため。
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原子はなぜ全体として電荷をもたないのか
原子核中の陽子の数と、その周りに存在する電子の数は等しいから
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原子の質量が陽子と中性子の質量の和にほぼ等しくなるのはなぜか
電子の質量は陽子や中性子に比べて非常に小さいため。
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単原子の陽イオン半径はもとの原子の半径より小さくなり、陰イオン半径はもとの原子の半径よりも大きくなるのはなぜか
陽イオンになると電子殻に存在する電子が少なくなるため中心電荷に引き付けられることで半径は小さくなる。陰イオンになると,電子殻に存在する電子が増えるため中心電荷の影響力が弱くなり半径は大きくなる。
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同周期と同族で原子半径の大きさが変わってくるのはなぜか
同周期では,最外殻が同じだが,原子番号が増えるにつれて陽子が増えるため中心電荷が増える。そのため,原子番号が増えるたびに原子半径は小さくなる。
同族では,原子番号が大きくなり周期が大きくなると,それに伴って外側の電子殻に電子が入るため,原子半径は大きくなる。
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同じ電子配置をもつイオンの半径は原子番号が大きくなるほど小さくなるのはなぜか
原子の正電荷は原子番号順に増し、電子が原子核に強く引きつけられるため。
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蒸留と分留違いは?
2種類以上の物質を含む混合物の液体を加熱し沸騰させ,生じた蒸気を冷却し分離することをいう。分留は2種類以上の液体の混合物を沸点の差を利用して、各成分の液体にわける操作のことをいう。
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昇華とはどのような状態変化を指すか。
固体が直接気体になる変化のこと。固体→気体→固体の一連の変化のことも指す。
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同素体とは
同じ元素の単体だが、元素の結びつき方や配列が異なるために、性質が異なる物質。
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単体と化合物の違いは?
一種類の元素からできている物質を単体、二種類以上の元素からできている物質を化合物という。
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分離と精製の違いとは?
分離は混合物から物質を取り出すことで、精製はその物質から不純物を除いて、純度をより高めることである。
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ペーパークロマトグラフィーとカラムクロマトグラフィーの違いは?
ペーパークロマトグラフィーは、吸着剤としてろ紙を用いる方法。展開液の流れは上。カラムクロマトグラフィーは、シリカゲルなどをカラムに詰めて用いる方法。展開液の流れは下。
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分離と抽出の違いは?
混合物から物質を取り出す操作を分離、目的とする物質を個体や液体の中から分離する操作を抽出という。
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単体と元素の違いは?
元素は原子の種類のことで、単体は一種類の元素からできている純物質のこと。
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同素体と同位体の違いを具体例を挙げて説明しなさい。
同じ元素の単位で原子の結びつき方の配列が異なるために性質が異なる物質を同素体という。例えば,炭素のダイヤモンドと黒鉛,リンの黄リンと赤リンが挙げられる。原子番号が等しいが,中性子数が異なるために質量数が異なる原子を同位体という。例えば,炭素原子の同素体には,質量数12の12Cと質量数13の13Cと質量数14の14Cが存在する。
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イオン化エネルギーと電子親和力の違いは
イオン化エネルギーは1価の陽イオンにするために必要なエネルギーのことで、電子親和力は1価の陰イオンになるときに放出するエネルギーのことである。
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再結晶をするにはどのような方法を用いればよいか
少量の不純物が混じった固体を熱水などに溶かし、冷却する。
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