古文単語 311-330 文章
暗記
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谷谷の氷打ち解けて、水はをりふし増さりたり。
ちょうどその時
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をりふしの移り変はるこそ、ものごとにあはれなれ。
季節
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わが知る人にてある人の、はやう見し女のことほめ言ひ出でなどするも、ほど経たることなれど、なほにくし。
以前
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はやう御髪おとし給うてき。
すでに
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いかなる船なるといふことを知らざるに、はやく、賊船なりけり。
なんとまあ
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曇りたる空を、つくづくとながめ暮らしたるは、いみじうこそあはれなれ。
しんみりと
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いとしもおぼえぬ人の、おし起こして、せめてもの言ふこそ、いみじうすさまじけれ。
無理やり
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せめて恐ろしきもの。夜鳴る神。
非常に
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さりとも、この北陸道にて、羽黒の讃岐阿闍梨見知らぬ者やあるべき。
いくらなんでも
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し残したるをさて打ち置きたるは、おもしろく、生き延ぶるわざなり。
そのまま
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さての人々は皆臆しがちに鼻白める多かり。
そのほかの
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この殿は、おほかた歌のありさま知りたまはぬにこそ。
まったく ない
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かまへてよくよく宮仕へ、御心に違ふな。
注意して
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かまへて盗まむ。
ぜひとも
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かまへて調ずまじきなり。
決して
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夢もうつつも、「これはよきこと」と人申せど、させることなくてやむやう侍り。
たいした
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「さはれ、このついでにも死なばや」とおぼす。
どうにでもなれ
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才はきはめてめでたけれど、みめはいとしもなし。
たいしたことはない
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おのれが身かずならずして権門の傍らに居る者は、深く喜ぶことあれども、大きに楽しむに能はず。
取るに足りない
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男だに才がりぬる人は、いかにぞや、はなやかならずのみはべるめるよ。
あまり感心しない
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さればよ。思し疑ふことこそありけれ。
思ったとおりだ
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さればこそ。異物の皮なりけり。
案の定
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歌など詠むは世の常なり。
ありきたりだ
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めでたしなどは言ふも世の常なり。
月並みな表現だ
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「これ、結ばばや」と言へば、実方の中将、寄りてつくろふに、ただならず。
様子が普通ではない
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かくて閉ぢめてむと思ふものから、ただならずながめがちなり。
心が平静ではない
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男夜な夜な通ふほどに、年月を重なるほどに、身もただならずなりぬ。
妊娠する
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人の泣き騒ぐ音の聞こゆるに、いとゆゆしく、ものもおぼえず。
呆然としている
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ものもおぼえぬ官人どもが申しやうかな。
道理をわきまえない
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ひとやりならぬ道なれば、行き憂しとてとどまるべきにもあらで、何となく急ぎ立ちぬ。
他のせいではなく、自分の心からする
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野分のまたの日こそ、いみじうあはれにをかしけれ。
翌日
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正月一日、言忌みもしあへず。
最後まで しきれない
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